生命保険の保障は、責任開始日から始まる!責任開始日の重要性とは

生命保険の保証は、責任開始日から始まります。責任開始日は契約日とは異なりますが、この責任開始日が、生命保険にとって、とても重要な日となるのです。ここでは、生命保険加入時に、気をつけておきたい内容をご紹介します。また、各保険会社の責任開始日についても紹介します。

契約日とは違う?生命保険の責任開始日について解説

あなたは生命保険に加入する時にいつから保障がスタートするからご存知でしょうか。

申込書を書いたら簡単に保険に入れると思ったら大違い、死亡保障や医療保障がついている生命保険は申込書の他にも記入する書類があります。

今は生命保険となると、各保険会社の対面販売もありますが、いろいろな保険を扱っている代理店、インターネットなどさまざまな方法で加入することができます。

それでは、実際に加入するにあたって対面で話を聞くことが出来れば問題ありませんが、インターネット等でみずから詳しい内容を調べなければいけない時に、「契約日と責任開始日」という大事な日付があることをご存知でしょうか。

そこで、この記事では「生命保険の責任開始日」について
  • 保険の申し込みをするには何が必要なのか
  • 契約日と責任開始日はどう違う?
  • 申し込みに大事な「告知書」について
以上のことを中心に解説していきます。

この記事を読んでいただければ、ネット保険から申し込みをしても役立つかと思います。

是非最後までご覧ください。

契約日は保険会社との契約が成立した日

契約日とは、その名の通り、契約者と保険会社が生命保険契約を取り交わした日となります。

契約者が保険加入を申し込み、保険会社が契約者や被保険者に対する審査が終わり、初めて保険契約が成立します。

3月に生命保険に申し込みした場合、保険会社が何も問題ないと判断した場合は、4月1日が契約日となり、保険契約が成立した日となるのです。

生命保険に加入すると保険証券が発行されます。

この保険証券を発行するのが、4月1日になり生命保険の契約が成立した証となるのです。

責任開始日とは生命保険の保障が開始される日

生命保険に加入する上で、あまり聞き慣れない言葉なのが、責任開始日です。

これは、契約日とは異なり、保険会社が被保険者に対する保障を開始したという日のことを指します。

実は、この責任開始日は、契約日よりも先に発生しているのです。

この責任開始日が先にあり、契約日があとにくるというのは、少しおかしいと思うかもしれません。

しかし、保険会社から保険契約の証とされる保険証券が手元に届くまでは、契約日から何日もかかります。

それでは契約者にとって不利になってしまうことから、責任開始日を設けて、何かあった場合は責任開始日までさかのぼって、保障するという仕組みになっているのです。

申込み、初回保険料支払い、告知が完了した日が責任開始日

生命保険に加入するためには、一般的に必要なのは3つの要件がすべて完了することが必要です。
  • 生命保険の申込み
  • 初回保険料の支払い
  • 告知書の提出や医師の診査など
申込書を提出しただけでは、責任開始日とはなりません。

告知書の提出は申込書と一緒に提出することが多いのですが、日にちがずれてしまうケースがあるのが、初回保険料の支払いです。

初回保険料とは、もし4月1日が契約日であれば、4月分の保険料を先に支払うという前払いのことになります。

この前払いとなる初回保険料を支払うことで3つの要件が完了し、はじめて責任開始日とされるのです。

責任開始日から保険金や給付金の支払いなどが開始される

責任開始日以降は、契約した生命保険契約に基づき、保険会社からの保障を受けることができます。

もし、責任開始日から契約日までに入院などをした場合には、保険会社は責任開始日まで遡って、契約を果たさなければならないので、入院給付金を受け取ることができます。

しかし、ここで気をつけなければならないのが、生命保険契約を締結する際に提出した告知内容です。

もし、持病があり、その内容を告知していた場合は、給付金を受け取ることができない場合があります。

万一告知の際に、嘘を記載すると告知義務違反とみなされ、保険金が受け取れなかったり、契約を解除されたりする場合があります。
告知義務違反についてはこちらのほけんROOMの記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

保険会社ごと、共済ごとの責任開始日を紹介!

ここからは、保険会社ごとの責任開始日について紹介していきます。


ここで責任開始日を紹介している保険会社は、

  • オリックス生命
  • 日本生命
  • アフラック
  • かんぽ生命

です。


また、コープ共済での責任開始日についても説明していきます。

オリックス生命の責任開始日

オリックス生命保険での責任開始日は、告知書もしくは申込書を会社が受領した日の2日のうち、遅い方が責任開始日となります。

インターネットで申し込みをした場合は、申し込みが完了した日が責任開始日となります。

日本生命の責任開始日

日本生命相互保険会社では、申し込みと告知が完了して会社が承諾した時から始まります。

申し込みに関しては申し込み書類とともに、第一回の保険料(クレジットカードやデビットカードも可)が必要になってくるようです。

アフラックの責任開始日

アフラックのように、対面で申込書を記入するのではなく、資料の請求から保険料の払い込みまですべて郵送もしくはネット上で行う場合も最近では多くなっているのではないでしょうか。

アフラックの場合は申込書と告知書を受領した時点で、保障が開始されます。

保障の開始後はすぐに保険証券が送られてきて、翌月より保険料の振替が始まります。

郵送対応であったりネットで申し込みの場合は、書類の不備や大事な箇所の記入漏れなどがあった場合責任開始日にも影響することがありますので、注意が必要です。

多くの商品ではこの流れになるのですが、商品によっては保障開始の待ち期間が3か月あるものもありますので、ネット等で確認してみましょう。

かんぽ生命の責任開始日

かんぽ生命では他の保険会社と少し異なる点があります。

以前でしたら、申込書の記入・告知をした後に保険料の払い込みがされた際は払い込みが終わった時点で、責任開始がされていました。

しかしながら、2015年10月2日より約款の改定により、申し込みと告知の2点がそろった時点が責任開始日となりました。

保険料は、かんぽ生命が保険の成立を承諾した後に払い込みをするという流れとなります。

こちらを初回保険料後払制度と言います。


さらに、かんぽ生命は「責任開始日指定特則」という業界初の責任開始が指定できる特約があります。

こちらも2015年10月2日からスタートしました。

詳しい内容としては、現時点で加入しているかんぽ生命の保険契約が現在あるとしましょう。

その中で、まもなく満期を迎える保険があるとしましょう。

通常であれば、現時点での保険と新しい保険の保障が重複しないように、満期になる一か月前などから新たな保険に加入をして、保障を継続させつつ、保険料もなるべくおさえながら加入をするケースが多いのが現状です。

しかしながら、責任開始日指定特則を使うことによって、責任開始日を指定することによって、申し込み日より3か月間の期間指定ができるようになりました。

つまり、前の契約の満期を終わらせてからしっかりと保険料や保障の重複をせずに、余裕を持って新しい保険に加入することができるようになったのです。

コープ共済の責任開始日

コープ共済の責任開始日は、申し込み承諾後は申込日にさかのぼって契約が成立します。

一番初めの掛け金の振替日の翌日午前0時から契約が始まるとともに、保障が開始するという流れになっているようです。

ただし、気を付けなければいけないのは、がんの特約です。

がんの特約については申し込み日から91日後から責任開始が始まります。

つまり、共済に加入して責任開始が始まって、90日間の間はがんと診断されても保障を受けることはできませんので注意が必要です。

生命保険の特別条件特約(特別条件付き契約)とは

生命保険は、健康な状態でなければ加入できないということは、一度は耳にしたことがあると思います。

生命保険に加入する際には、健康に関する告知が必要となりますが、健康診断を定期的に受けていて、健康であれば、この告知書では、すべて「いいえ」になることが一般的です。

しかし、告知内容に「はい」と該当するようなことがあると、その該当した内容に対して、詳しく記入しなければなりません。

この告知内容を提出した際に、保険会社が通常の加入は認めることができないが、条件付きでよければ加入することができると判断する場合があります。

これを、特別条件特約(特別条件付き契約)といいます。

過去に大きな怪我や病気をした場合は特別条件特約となることも

生命保険に加入する際の告知内容には、持病に関する項目だけでなく、入院歴や治療歴の項目も含まれています。

たとえば、女性の場合、1年前に帝王切開で出産したことがあれば、入院や手術が該当するので、告知をしなければなりません。

一度帝王切開で出産した場合、次の出産も帝王切開となります。

このように、次の出産に対する帝王切開を、保険会社はリスクとして考え、出産に関する保障を一定期間は免除するという条件を決めて保険契約を締結します。

また、持病などにより、保険料の割り増しによる特別条件特約となってしまうケースもあります。

加入後に死亡または高度障害状態となると、保険金が削減される

既往症がある場合、その内容を告知すると、その既往症が原因で万が一死亡や高度障害になってしまった場合には、一定期間は保険金の支払いを削減するという特別条件特約もあります。

たとえば、契約日から3年間は、死亡保障を半分に削減という特別条件がついた場合、4月1日に契約したのであれば、3年後の4月1日までは、死亡保障は半分しか受け取ることができないのです。

もちろん、この特別条件は、保険会社が決めた期間を過ぎれば、契約通りの保障内容を受けることができますが、条件がついて保険金削減期間は、保険料が安くなるということはありません。

告知義務違反に注意!約款の内容確認は念入りにしよう

ここまで、生命保険の加入する際の告知内容によって、保険契約に大きく影響がでると説明してきたので、告知しなければ良いのではと考えてしまった人もいるかもしれません。

しかし、虚偽の告知は絶対にしてはいけません。


保険契約者や被保険者は、告知において必ず本当のことを記入しなければならない義務があるのです。

また、生命保険契約に対する詳細は、約款に記載されており、その内容はとても細かく記載されているので、目を通さない人も多くいます。

しかし、約款には保障対象外になる免責期間など、大切なことが記載されているので、必ず目を通すようにしてください。

告知は正確に事実のみを

健康に対する告知は、告知義務があることから、必ず事実を告知しなければなりません。

保険会社が、1人1人の健康状態を病院などに問い合わせて確認するわけではありません。

しかし、もし入院などによって給付金を受け取るとなった場合、医師の診断書が必要となります。

その診断書の初診日が、責任開始日以前の日にちだった場合、告知書に記入していなければ、それは告知義務違反となってしまうのです。

告知受領権について

「保険会社の担当の人に、病気のことを伝えていたのに・・・」

このようなケースはよくあることです。


しかし、告知書というのは、いくら保険会社の担当者に伝えたからといっても、それは告知にはならないのです。

これは、告知受領権が関係しています。

この告知受領権を持っているのは、保険会社が指定する担当医のみです。

したがって、生命保険加入時にかかわる
  • 代理店の担当者
  • 保険会社の社員
  • 保険会社の面接士

これらの人たちには、告知受領権がないので、口頭で伝えても、告知を受けたことにはなりません。

傷病などを故意にではなく、事実と異なる告知をしてしまった場合

告知内容は、一般的に
  • 過去3ヶ月以内の医師の診察や検査、治療や投薬
  • 過去2年以内に入院や手術、7日以上の通院など
  • 過去5年以内に所定の病気による医師の診察や検査、治療や投薬
このような内容について告知をすることになります。

しかし、過去2年以内に7日以上通院したことを忘れてしまっている場合、告知をする際に記入しないため、本来なら告知義務違反となります。

この場合は、思い出した段階で追加告知をすることで、責任開始日まで遡って告知をし直すことができます。

検査後に治療が必要になった場合は追加告知を

たとえば、3ヶ月前に子宮筋腫と診断されていたけれど、そのときは治療が必要でなかったので、告知はしなかったとします。

しかし、生命保険の責任開始日以降に、検査を受け、やはり治療が必要だと言われてしまった場合、告知をし直さなければなりません。

もちろん、追加告知は、責任開始日以前に子宮筋腫と診断されていたことになります。

この追加告知を行うことで、条件付き契約になったりする場合もありますが、追加告知をしたということで、悪質な告知義務違反と判断される可能性は低くなります。

責任開始日前に告知義務違反が発覚した場合、どうなるか

責任開始日以前に病気を発症していたにもかかわらず、保険加入時の告知もなく、追加告知もしないまま、医師の診断書に基づいて保険金の給付を受けようとすると、告知義務違反が判明します。

このような場合は、追加告知がなかったことから、悪質な告知義務違反とされ、保険会社は加入する生命保険の契約を解除することができます。

また、支払った保険料は返金されることはなく、告知義務違反者として保険会社に登録され、今後その保険会社で保険に加入できなくなってしまうことがあります。

まとめ:責任開始日の重要性について

今回は、生命保険に加入する際の大事な責任開始日について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。 

 今回の記事のポイントは 
  • 基本的には生命保険の申込み・初回保険料の支払い・告知書の提出や医師の診査などが3点そろって責任開始がされること
  • 契約日は責任開始日とは違う
  • 告知は必ず事実のみを
の3点です。

生命保険に加入する際に必要とされる3点が揃えば、その時点で責任開始日となり、契約日よりも前から保障を受けることができます。

 健康状態によって、保険料割り増しや、部位不担保など、特定の条件をもとに契約が成立する場合がありますが、契約者がその条件を承諾した場合には、健康でなくても加入することは可能です。
 

しかし、生命保険に加入したいがために、虚偽の告知をしたりすると、告知義務違反として、最悪の場合は保険契約を解除されてしまう場合があります。

 告知は、必ず真実を記載し、あとから後悔することのないようにしておくことが、とても大切なのです。

 ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。 

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