納得して選びましょう!収入保障保険と逓減定期保険の違いとその特徴

生命保険に加入する場合、出来るだけ無駄な保険料を払わず、十分な補償を確保したいもの。そのような中、注目されているのが、収入保障保険と逓減定期保険です。この二つの保険は似ているようで大きな違いがあります。ここではこの二つの保険の特徴とその違いについて解説します。

収入保障保険と逓減定期保険ってどちらがいいの?

生命保険の最大の加入目的は、世帯主に万が一があったときの遺族の生活費の確保です。


しかし、万が一の保障を考えすぎて、保障額が高くなりすぎると、それに比例して保険料も高くなります。


現実の生活を考えた場合、少しでも保険料を安くして、安心できる保障を持ちたいと思う方は多いのではないでしょうか?


そんな要望をかなえる保険として、収入保障保険逓減定期保険という二つの保険種類があり、注目されています。


この二つの保険、似たような保険の形をしていますが、実は違った特徴を持っています。


そこでこの記事では

  • 収入保障保険と逓減定期保険、共通点とそれぞれの特徴
  • 収入保障保険と逓減定期保険の大きな違いは?
  • 収入保障保険と逓減定期保険、おすすめはどちらなの?
について解説していきます。


この記事を読んでいただければ、収入保障保険と逓減定期保険のそれぞれの特徴や、自分にはどちらがあっているのかについてご判断いただけると思います。


是非、最後までお読みください。

収入保障保険と逓減定期保険の特徴

生命保険に加入する最大の目的として、遺族の生活費確保というものがあげられます。


実際にその金額をシュミレーションしてみると、家族構成や年齢にもよりますが、かなり高額になる場合も少なくありません。


その場合、選ぶ保険種類によっても、毎月の保険料は大きく違ってきます。


貯蓄型である養老保険や終身保険で準備しようとすれば、保険料は高額になることもしばしばです。


そこで選ばれることの多い保険が定期保険という保険種類です。


この保険種類は、一定期間保障があり、その保険期間が終了すれば保障はなくなります。また、貯蓄性がないため、保険料は非常に割安となります。


その中でも、必要な保障を確保し、さらに保険料を抑えることの出来る保険として注目されているのが、収入保障保障保険と逓減定期保険です。


この二つの保険には、それぞれ似ている部分と大きく異なる部分がありますので、その特徴について解説していきます。

両者とも保険金額が時間の経過とともに減少する”三角の保険”

収入保障保険も逓減定期保険も定期保険の一種ですので、ある一定の期間がくれば、その保障はなくなります。


この二つの保険の共通した大きな特徴は、その一定の保障期間期間の中で、保険金額が時間の経過とともに減少する、いわゆる「三角の保険」であるということです。


遺族の生活費を考えた場合、その生活が1年間経過すれば、必要なお金も1年分消費されます。


つまり、保障期間中同じ金額の保証が必要なわけではなく、徐々に下がっていく、つまりその必要補償額は三角形になっていくわけです。


そういった考え方からすると、保障期間中一定の保障がある定期保険は、無駄な部分があるともいえます(もちろん、考え方次第ですが)。


収入保障保険と逓減定期保険は、その無駄な部分を切り取った保険であるといえますし、その分

保険料も通常の定期保険に比べ、割安となっています。

両者とも子育て世代の死亡保障に向いている

生命保険加入の目的を遺族の生活保障と考えた場合、最も高額な保障が必要となるのは、子供がまだ小さい、いわゆる子育て世代ということが出来ます。


これから先の生活も長くなりますし、なんといっても進学にともなう費用が必要になります。


特に、大学までの進学、その中でも私立理系への進学や親元を離れての一人暮らしの費用まで織り込むと、かなり高額な保障が必要となります。


しかし、これらを総合した金額が、保障期間中常に必要なわけではありません。


なぜなら、子供が学業を終え、独り立ちしてしまえば、一般的には配偶者の生活費だけで済むからです。


つまり、年数が進むにつれ、その補償額が一定の割合で減っていく特長を持つ、収入保障保険と逓減定期保険は合理的であるといえます。


また、この二つの保険は普通の定期保険に比べ、不要な保障を削っている分、保険料も割安となり、そこも子育て世代の死亡保障に向いている理由のひとつといえます。

収入保障保険と逓減定期保険の大きな違いは”保険金の受け取り方”

収入保障保険も逓減定期保険も、その死亡保障の額が年々低下していくため、必要な生活費にあわせることにより、無駄がなく、保険料も安くできるという共通した特徴があります。


それでは、この二つの保険についての違いはどこにあるのでしょうか。


そこでポイントとなるのは、保険金の受取り方の違いです。


ここからは、収入保障保険と逓減定期保険それぞれの受取り方の違いについて解説します。

収入保障保険は年金タイプなので遺族の生活費を賄う観点では合理的

収入保障保険は、その名前が示すとおり、遺族の毎月・毎年の収入を保障すること目的の保険です。


そのため、保険金の受け取りは、一括受け取りではなく、年金タイプとして毎月(毎年)受取るようになっています。


遺族は、その中から毎月の生活費や諸経費を支払い、学費や老後の生活費等の貯蓄をしていくという形になります。


つまり、被保険者である世帯主が生きていて給料をもらっていたときと同じような生活をすればよく、非常に合理的な受け取り方ということが出来ます。

逓減定期保険は一時金タイプなので大きな出費に対応しやすい

逓減定期保険は、死亡保障の額が毎年徐々に減っていく仕組みの保険であることは収入保障保険と同じです。


その大きな違いは、保険金を一括で受け取るという、受取り方の違いになります。


たとえば、ある程度大きな金額の借り入れがあり、毎月(毎年)返済をしている場合、その人が亡くなったからといって、返済義務がなくなるわけではありません。


そのような場合に、返済の時期と必要な金額をシミュレーションしておき、それに合わせた逓減定期保険を準備しておけば、遺族の返済についての負担を一括で解消でき、合目的といえます。


つまり、逓減定期保険は一時金で受取るタイプのため、大きな出費に対応しやすいという特徴があるといえます。

収入保障保険の方が逓減定期保険よりおすすめされることが多い理由

収入保障保険と逓減定期保険はその保障の形は良く似ていますが、受取り方が大きく違ってきます。


実際に保障として持つ場合には、一般的には収入保障保険をおすすめされることが多いといえます。


ここからは、なぜ逓減定期保険に比べ、収入保障保険のほうがお勧めされることが多いのか、その理由についてご紹介していきます。

収入保障保険は月単位で保険金が変わるので非常に無駄が少ない

収入保障保険が逓減定期保険よりおすすめされることが多い理由の一つとして、保険金が月単位で変わるという点があります。


収入保障保険は、毎月いくらの金額を遺族に残したいかという点をポイントとして保険設計がなされます。


そのため、1か月前にくらべれば今月は1か月分保険金額が減ることになります。


それに対し、逓減定期保険は1年単位でその保険金額が変わるようになっています。


つまり、収入保障保険のほうが、逓減定期保険に比べ、その保険金額が細かく変更されるため無駄が少ないという特徴があるのです。

収入保障保険は多数の保険会社から販売されており保険料が安い

もう一つの理由は、同様の保険金額の場合、逓減定期保険に比べ、収入保障保険のほうが保険料が安いという点が上げられます。


この理由としては、収入保障保険は、一括で保険金を支払う逓減定期保険と違い、保険金を毎月支払い、その残りを保険会社が運用することができるためです。


また、最近では多数の保険会社が収入保障保険を販売しており、その競争から保険料が引き下げられてきたということも一つの理由といえます。

まとめ

収入保障保険と逓減定期保険という、形は似ているが大きく違う二つの保険について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。


この記事のポイントは

  • 収入保障保険と逓減定期保険の特徴
  • 収入保障保険と逓減定期保険の大きな違いは保険金の受取り方の違いにある
  • 収入保障保険が逓減定期保険よりおすすめされる理由は、無駄のなさと保険料の安さにある
家族を守るために入る生命保険ですが、少しでも無駄がなく、できるだけ保険料負担を抑えたいという要望があるのも事実です。


そんな要望にお答えできる可能性が高いのが収入保障保険と逓減定期保険です。


それぞれの特徴を抑えた上で、自分と家族にあった保険選びをしていきたいものですね。


ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、是非ご覧ください。

生命保険の選び方が気になるという方はぜひこちらを読んでみてください。

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