生命保険は高額療養費制度があればいらない?有事の際の必要金額まで解説!

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生命保険は高額療養費制度があればいらないと思っている人に向けて、この記事では高額療養費制度が負担してくれる保証範囲や、有事の際の保証金、また生命保険に加入するメリット・デメリットなども解説します。生命保険の加入・未加入で迷っている人はぜひご覧ください。

▼この記事を読んでほしい人

  • 生命保険に加入しようか迷っている人
  • 高額療養費制度があれば生命保険はいらないと思っている人
  • 有事の際にどれくらいのお金が必要なのか知りたい人
  • 生命保険に加入するメリットやデメリットを知りたい人

内容をまとめると

  • 高額療養費制度では保障されない費用もある
  • 自分にとって必要な保険を明確にしておこう!
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高額療養費制度があれば生命保険はいらないのか?


思いがけない事故や病気の治療が必要になった時、予定外の支出に備えられる生命保険ですが「高額医療費制度があるから生命保険はいらない」という意見を耳にすることがあります。毎月の保険料が、少なからず家計の負担になっているという人もいるのではないでしょうか。


しかし高額療養制度があるからといって、生命保険はいらないと結論付けるのは早計でしょう。なぜなら、高額療養費制度では保障されない費用もあるからです。

 

実際のところ、高額療養費制度を利用した場合であっても、生命保険に加入していたことで助かったという人もいます。逆に「高額療養費制度があるから生命保険はいらない」と考えていたのに、予想外に高額な医療費がかかり大変だったというケースもあるのです。


民間の生命保険はいらないと考える前に、「いざという時どれくらいの医療費がかかるのか」「高額療養費制度で保障されるのはどこまでなのか」という点について考えておく必要があるでしょう。

高額療養費制度の対象外とは?


公的な医療保険として設けられているのが高額療養費制度です。1ヶ月に支払った医療費の合計が、高額療養費制度の上限を超えた場合に申請すると、その差額が還付されます。

上限額は所得や年齢によって変わりますが、たとえ医療費が高額になっても医療費を全額支払う必要がありません。高額療養費制度のおかげで、医療費の心配をせず治療に臨めます。

「生命保険はいらない」と考える人の多くが、高額療養費制度があることをその理由として主張しています。しかし、高額療養費制度の対象にならない費用があることはご存じでしょうか。 

高額療養費制度の対象にならない費用は、主に以下の2つです。
  • 先進医療費 
  • 差額ベッド代 
それぞれの項目について詳しく説明します。生命保険はいらないと考えている人は、まず高額療養費制度で対象外になる費用を確認しておきましょう。

先進医療費

生命保険はいらないという人の多くが見落としているのが、先進医療費の負担でしょう。先進医療とは、厚生労働大臣が認めた高度な医療技術や治療法のことです。

先進医療にかかる費用は高額で、数十万〜数百万円かかることもあります。先進医療を用いた治療をできる施設が限られていることから、遠方の医療機関への通院が必要になることもあり、その場合は費用の負担がさらに大きくなるでしょう。

民間の生命保険であれば、先進医療にかかった費用を通算で2000万円まで保障してくれるという特約もあります。先進医療特約にかかる保険料は、100円程度としている保険会社が多いのも特徴的です。

先進医療費は高額療養費制度の対象外となります。民間の生命保険を利用せずに先進医療を希望する場合、治療にかかる費用の全額を負担しなければなりません。 

差額ベッド代

差額ベッド代も、高額療養費制度の対象外になります。通常であれば入院治療を行う場合は、数人で利用する大部屋を使いますが、大部屋ではなく個室を利用したいという場合にかかるのが差額ベッド代です。 

1日あたりの差額ベッド代は、平均6~8千円程度と言われています。たとえば6千円の差額ベッド代を10日分支払ったとしたら、その費用は6万円です。

差額ベッド代は高額療養費制度の対象外なので、支払いは全額自己負担になります。入院日数が長くなるほど、差額ベッド代による費用の負担も大きくなるでしょう。

差額ベッド代の金額は、病院側で自由に決められるので、さらに高額な費用がかかることもあります。民間の生命保険はいらないと結論付ける前に、このような高額療養費制度の対象にならない費用について知っておきましょう。

生命保険に加入する必要性が高い人の特徴


民間の生命保険には、高額療養費制度が適用されない部分の支出を補う役割があります。入院治療でかかる費用は、前述した先進医療費や差額ベッド代のほかに、入院中の食事や着替え、付き添いする家族の交通費なども挙げられます。


一つひとつの出費は小さな金額かもしれませんが、積み重なればその負担も大きくなるものです。生命保険はいらないと考えている人であっても、生命保険に加入しておいた方が良いケースもあるでしょう。


生命保険に加入したほうが良い人の特徴は以下の通りです。

  • 家族がいる人
  • 貯蓄に自信がない人
  • 老後に備えたい人 
各項目について詳しく見ていきましょう。

家族がいる人

扶養している家族がいる人は、高額療養費制度の保証だけでは不十分な可能性があります。生命保険の必要性が高いでしょう。


自分の生活だけであれば、高額療養費制度による保証と、ある程度の貯蓄があれば何とかなるかもしれません。しかし扶養する家族がいる場合は、事故や病気による入院で収入が減った場合、家族が生活に困る可能性があります。


家族が多いほど必要な生活費も多くなるため、貯蓄で補うことも難しくなるでしょう。小さな子どもや介護が必要な家族がいる場合は、配偶者への負担も大きくなり、さらに深刻な状況になることもあります。


扶養する家族がいる人は、万が一の事態に備えて生命保険への加入を検討したほうが良いでしょう。

貯蓄に自信がない人

十分な貯蓄があるという自信が持てない場合は、生命保険の必要性が高いでしょう。なぜなら高額療養費制度の保証があるとはいえ、上限の金額までは医療費を支払う必要があるからです。


月をまたいでの治療となった場合は、月が替わった時点で高額療養費制度の上限もリセットされるため、医療費の負担も大きくなります。


すでに説明している通り、差額ベッド代や先進医療費は高額療養費制度の対象外なので、自費で支払わなくてはなりません。治療が長引くほど、貯蓄で補わなくてはならない金額も多くなるでしょう。


自営業をしている場合は、会社員の人よりも貯蓄に頼らざるを得ない可能性があります。自営業などで国民健康保険に加入している人は、会社員のように傷病手当金を受けられません。


生命保険はいらないと考えている人の中で、貯蓄が十分ではないという場合は、生命保険の必要性を再検討してみましょう。

老後に備えたい人

老後に備えたい人も、生命保険の必要性が高いといえるでしょう。生命保険は、入院や手術などの費用を補うほか、老後資金の備えにもなります。


老後資金に備えたい人は、貯蓄型の生命保険を検討しましょう。貯蓄型の生命保険なら、保険が満期になると満期保険金としてまとまった金額を受け取れます。いざという時の保証を得ながら、老後資金も準備できるのです。


ただし老後資金として生命保険を利用する場合は、中途解約すると元本を下回る可能性があることを覚えておきましょう。生活費に余裕がない中で、「老後のために」と生命保険に入っても、早期解約による元本割れの可能性が高くなります。


ある程度生活に余裕があって、老後に備えて資金を貯めたいという人には、保障を得ながら資金も貯められる貯蓄型の生命保険への加入がおすすめです。

生命保険に加入する必要性が低い人の特徴


生命保険はいらないと主張する人の中には、本当に生命保険の必要性が低い人もいます。


例えば絶対に損をしたくなという人にとっては、生命保険の保険料が無駄だと感じることもあるでしょう。生命保険は、何事もなく無事にすごしている人の場合は、保険料だけを支払い続けていることになるので、損していると感じるかもしれません。


金銭的に損か得かを気にする人にとって、「生命保険は必要性が低くていらないもの」ということになります。


しかし生命保険は、長期間の治療や複数回の入院が必要になった場合の備えとして加入するものです。損なのか得なのかという話とは、別のことなのだと割り切って考える必要があるでしょう。


生命保険は損得で考えるものではないということを念頭に置いたうえで、生命保険に加入する必要性が低い人の特徴も押さえておきましょう。

貯蓄があり高額療養費制度で十分対応できる人

十分な貯蓄があって、高額療養費制度による保証で対応できる人は、生命保険に加入する必要性が低いでしょう。事故や病気の治療はほとんどの場合、事前にわかっていることの方が少ないものです。

急な治療が必要になった時は、それまでの貯蓄を医療費に充てることになるでしょう。治療が長引くほど収入も減るので、さらに貯蓄を崩して対応しなければならないこともあります。

高額療養費制度の保証だけで対応できる人の基準は以下の通りです。
  • 高額医療費制度の上限となる10~20万円ほどの医療費が数回必要になってもすぐに支払える
  • 高額療養費制度の利用が数回あっても生活に影響しない
  • 先進医療で数百万の治療費がかかっても貯蓄で補える
このように、突然の出費があっても生活に影響しない貯蓄があるという人は、生命保険に加入しなくても、高額療養費制度の保証だけで対処できるでしょう。

事故や病気の治療にかかる費用を、高額療養費制度のだけで対応できる人は、生命保険がいらないと考えても問題ありません。

高額療養費制度があるのに生命保険に加入するメリット


高額療養費制度が、対象となる医療費の上限を超えた分を保障するのに対し、実際にかかった費用ではなく契約内容に従った費用を保障するのが民間の生命保険です。

例えば入院給付金は、実際に支払った入院費に関係なく、契約した金額を入院した日数分受け取れます。所定の手術を受けた場合は、実際手術にかかった費用ではなく、契約した金額の手術給付金を受け取れます。

入院給付金と手術給付金は、高額療養費制度では適用外となる費用も保障されるのが特徴です。

それでは、民間の生命保険に加入するメリットを見ていきましょう。民間の生命保険に加入する主なメリットは、以下の2点です。
  • 高額な治療費を負担してくれる 
  • 所得税や住民税が減る
それぞれのメリットについて詳しく説明しますので、生命保険はいらないと考えている方は是非チェックしてください。

高額な治療費を負担してくれる

高額な治療費を保障してもらえるのは、民間の生命保険に加入する大きなメリットです。生命保険なら、高額療養費制度の対象外となる入院中の食費や差額ベッド代の他に、先進医療にかかる費用も保障されます。 


十分な貯蓄があれば、高額療養費制度で適用されなかった分の出費を補うこともできるでしょう。しかし先進医療の技術料には数百万円かかることもあるため、生命保険で保証されると家計も大いに助かるはずです。


入院や治療が長引いたり先進医療を受けたりした場合でも、高額療養費制度と民間の生命保険の保障を合わせて利用できれば、医療費の負担を軽減できるでしょう。

 

生命保険に加入することで、先進医療のような高額な治療にも安心して臨めるのです。

所得税や住民税が減る

生命保険の保険料は、所得控除の対象になります。支払った保険料に応じた金額が所得から差し引かれるので、所得税や住民税などの負担が軽くなるのです。 


また生命保険が相続税対策になる場合もあるでしょう。通常であれば相続税は、基礎控除を超える分に課税されます。


生命保険の死亡保険金には非課税枠が設けられているので、基礎控除と生命保険の非課税枠を合わせて使うことで相続税の軽減が可能です。

  • 相続税の基礎控除額=3,000万円+600万円×法定相続人の数
  • 死亡保険金の非課税枠=法定相続人の数×500万円

死亡保険金は非課税枠を超える分に税金がかかりますが、入院給付金や手術給付金に関しては非課税となるので、支給額にかかわらず税金がかかりません。所得税や住民税などの税金を減らせるのは、生命保険に加入するメリットの一つといえるでしょう。

生命保険に加入する際の注意点


ここまでの記事を読んで、「生命保険はいらないと思っていたけれどやはり加入しておこう」と思った人もいるのではないでしょうか。これから生命保険への加入を検討するのであれば、気を付けるべきポイントがあります。

生命保険に加入する場合は、自分に必要な保障を明確にしてください。ライフステージや価値観によって必要な保険は変わります。生命保険は基本的に、高額療養費制度で保証されない費用を補うものだと考えましょう。

とはいえ、保険会社によって保障内容や保険料はさまざまです。数多くある生命保険の中から自分にぴったりの保険を選ぶのは難しいでしょう。

その場合は、無料で相談できる保険の相談窓口がおすすめです。店舗での面談以外に、指定場所での出張面談やオンラインによる面談に対応しているところもあります。自分が利用しやすい窓口で、まずは気軽に相談してみましょう。

生命保険による保証がいる・いらないというのは、家計や資産の状況によっても変わります。これから生命保険に加入するなら、自分にとって必要な保障をはっきりさせておくことが大切です。

まとめ生命保険選びに不安を感じたらプロに相談!

高額療養費制度は、1ヶ月にかかった医療費が上限を超えた金額が還付される制度です。「高額療養費制度があるから生命保険はいらない」という考え方もありますが、差額ベッド代や先進医療費には適用されません。


治療にかかるすべての費用が、高額療養費制度の対象になるわけではないことを覚えておきましょう。生命保険はいらないと結論付ける前に、今回紹介した高額療養費制度の対象外となる費用について確認しておくことが大切です。


貯蓄の状況やライフステージによっても、生命保険の必要性は変わるでしょう。


生命保険に加入するのであれば、自分にどのような保障が必要なのかを明確にしておく必要があります。自分で最適な保険を選ぶのが難しい場合は、保険のプロに相談してくださいね。 


保険のことを相談するのであれば、無料で相談できる相談窓口がおすすめです。マネーキャリアなら、何度でも無料で相談可能。オンラインでも相談できるので、忙しい会社員の方や小さい子供がいる方でも、気軽に利用できますよ。

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