外貨建て保険は年末調整で生命保険料控除が可能!控除金額もご紹介

外貨建て保険では年末調整や確定申告によって支払い保険料金額に応じた課税控除が受けられることはご存知でしたか?外貨建て保険の年末調整は外貨で支払った保険料を円貨換算し、円建て保険と同じ要領で行います。ただし為替変動を考慮せず見込み額で計算する点に注意しましょう。

外貨建て保険の年末調整について!保険料控除を活用

外貨建て保険に加入されていて「年末調整で保険料の控除は受けられるのか」といった疑問を持たれたことはありませんか?


特に円貨・外貨両方の保険にご加入の方は、年末調整のタイミングで初めて戸惑われることもあるかと思います。


外貨建て保険は円建て保険よりも複雑ですから、契約内容だけでなく年末調整で控除できるものについてあらかじめ知っておきたいですよね。


そこでこの記事では、

  • 年末調整で、外貨建て保険の生命保険料控除をする方法
  • 外貨建て保険を検討されている方へ、外貨建て保険の特徴・メリット

以上のことについて解説していきます。


この記事を読めば、年末調整で外貨建て保険の生命保険料控除を申請する方法がわかり、また外貨建て保険を検討する際のヒントになるかと思います。


ぜひ最後までご覧ください。


外貨建て保険は年末調整で生命保険料控除が可能

生命保険料控除とは、1年間に払い込んだ保険料を年末調整などの際に申告し、その保険料の一部または全部が控除され所得税などが軽減される制度です。


生命保険料控除には種類があり、加入している保険の保障内容により

  1. 一般生命保険料控除
  2. 介護医療保険料控除
  3. 個人年金保険料控除
の3つに分けられます。


この控除は、円建て保険と同じ条件で外貨建て保険でも受けることができるので、年末調整の際にぜひ申告してみてください。  


また、年末調整で生命保険料控除の申告をする際は、保険会社から送られてくる「生命保険料控除証明書」を添付する必要があります。

年末調整での保険料控除料金を払い込み保険料ごとに紹介

年末調整で控除できる生命保険料の額は、「1年間に合計いくら保険料を払い込んだか」によって決まります。


以下は、

  1. 一般生命保険料
  2. 介護医療保険料
  3. 個人年金保険料

の所得税・住民税それぞれの控除範囲です。


ちなみに外貨建て保険の場合、払い込んだ外貨を円貨に換算した後の金額で控除範囲が決まります


<所得税>

年間払込保険料控除される額
2万円以下全額
2万円超4万円以下(年間払込保険料×1/2)+1万円
4万円超8万円以下(年間払込保険料×1/4)+2万円
 8万円超一律4万円

上記1〜3の合計控除額は、最高12万円が限度です。


<住民税>

年間払込保険料控除される額
1万2,000円以下全額
1万2,000円超3万2,000円以下(年間払込保険料×1/2)+6,000円
3万2,000円超5万6,000円以下(年間払込保険料×1/4)+1万4,000円
 5万6,000円超一律2万8,000円

上記1〜3の合計控除額は、最高7万円が限度です。


外貨建て保険に特有の保険料控除についての注意点

外貨建て保険は為替相場の影響を受けるので、それによって毎月の保険料が上下します。


つまり外貨で見たとき毎月の保険料は一定ですが、円貨に換算すると一定ではありません


これは外貨建て保険特有の現象であり、年末調整にも影響があります。


先程、年末調整で「生命保険料控除証明書」を提出することで、控除の申告ができると解説しました。


この「生命保険料控除証明書」は9月末などで締めて発行され、1年分の保険料が見込額で記入されています。


円貨建ての場合、1年間の保険料が一定なので気になりませんが、外貨建ては将来の保険料額がわからないため、10〜12月は9月と同額で計算されてしまいます。


そのため、1年のうち3ヶ月は見込み額で計算することになり、どうしても正確な払い込み額での申請ができません。


この場合であっても年間払い込み総額が8万円以上なら、控除額は一定なので問題ないでしょう。


もし8万円以下であれば、12月の保険料が確定した時点で、保険会社から改めて「生命保険控除証明書」が送られます

外貨建て保険のメリットは生命保険料控除だけではない

外貨建て保険は円建てと比べて馴染みがない商品だと思います。


もし外貨建て保険を勧められた、また検討されている場合はリスクと合わせて良い点も知っておくことが大切です。


外貨建て保険特有のメリットとして、

  • 年末調整・確定申告で生命保険料控除が受けられる
  • 円建てより高金利で運用できるので、資産形成に有効
  • 資産を円貨だけでなく複数に分散できる
  • 相続税対策として一時払い終身保険が有効

以上のことが挙げられます。


外貨建て保険について詳しく知りたいという方は、参考にしてみてください。


高金利な外貨で資産形成!資産分散も可能

近年、日本は超低金利時代が続いており、例えば銀行に資産を預けたとしても利息がほとんど付きません。


そこで、円貨より高金利で運用できる「外貨建て保険」を活用することで積極的な資産運用をする人が増えてきています


但し、外貨建て保険は為替手数料ほか、諸手数料が高いので注意が必要です。


為替手数料は契約者が負担することになるため、少しでも保険料の安い保険会社を選ぶ必要があります。


また資産を円貨だけでなく外貨にも分散できるというメリットもあります。


もし将来日本の景気が悪化したら、円の価値が下がる可能性もあり得ます。


そうした万が一の事態に備えて、外貨で資産を保有しておくことで資産の安全性を高めることに繋がります。

一時払い終身保険は相続対策にピッタリ

多くの資産を預貯金などから相続した場合は、その金額に多額の相続税がかかってしまい、手元に残る金額が少ないという問題が起こります。


そこで資産相続の際、保険金として受け取り相続税の控除を受けることは、節税対策の基本となります


ちなみに相続税の控除額は、

500万×法定相続人の数

だけ非課税になります。


例えば、父・母・子(3人)であれば

500万×4=2000万円

となり、2000万円は税金なしで受け取ることができます。


かなり大きく節税できるので、使わない手はないですよね。


特に「外貨建て一時払い終身保険」をオススメした理由は、同じ内容で円建ての商品より保険料が安く、また高金利での運用ができるため資産が増えやすいからです。


為替リスクはあるものの、死亡保険金は外貨建てでは保証されているので、円建てより条件が良い傾向にあります。


今の保険にご不満がある方はFPに相談してみませんか?

この記事を見ている人の中には、「現在外貨建て保険に加入している」という人も多いと思います。


ご加入の際に保険会社や銀行などからきちんとした説明を受け、納得して契約されたのであれば全く問題ありません。


しかし近年、リスク説明をきちんとされずに契約してしまったことによる苦情・トラブルが多発しています。


もし、現在ご加入の外貨建て保険に不満をお持ちであれば、FP(ファイナンシャルプランナー)などに相談の上、コスパの良い他の保険に乗り換えるのも一つの手です。


また、ほけんROOM内にある「マネーキャリア相談」でもFPに相談できますので、お気軽にご活用ください。

まとめ:外貨建て保険の年末調整で保険料控除をしてもらおう

外貨建て保険の年末調整における保険料控除について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。


この記事のポイントは、

  • 外貨建て保険も円建てと同じように年末調整で保険料控除の申告ができる
  • 外貨建て保険は年末調整での保険料控除に加え、特有のメリット・リスクがある

以上のことでした。


円建て保険と違い外貨建て保険は、為替相場も影響するため複雑な印象を受けますよね。


生命保険料控除については基本的に円建てと同じですので、年末調整の際には忘れずに「生命保険料控除証明書」を提出するようにしてください。


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ぜひご覧になってください。 

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