更新日:2021/05/10
住宅ローン組めない理由は?原因と落ちないためのポイントを解説
お家を買うために必要な住宅ローン。まずは審査が通らないとマイホーム生活への一歩は踏み出せません。本記事ではローン組めない理由と対策について徹底解説していきます。審査に通るためのポイントを知りたい方、審査が通らずローン組めないと悩んでいる方はぜひご覧ください。
内容をまとめると
- 住宅ローンの審査の流れと概要
- 住宅ローン控除によって納税負担を減らすことができる
- 団体信用保険や火災保険への加入が必須
- 個人信用情報に傷がないかが大切 頭金を増やす、金融機関選びも対策の一つ
- フラット35は銀行よりも審査が通りやすい
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目次を使って気になるところから読みましょう!
- 住宅ローン組めない理由は?原因と落ちないためのポイントを解説
- そもそも住宅ローンとは
- 住宅ローン控除とは
- 住宅ローンは火災保険や団体信用保険への加入は必須
- 住宅ローンの審査の流れ
- 借入審査で重要視される主な項目とローン組めない5つの理由
- ローン組めない理由①完済時が高齢
- ローン組めない理由②自動車ローンなど借入状況に問題がある
- ローン組めない理由③個人信用情報に問題がある
- ローン組めない理由④違法建築物は金融審査に通らない
- ローン組めない理由⑤団体信用保険に加入できない
- 実際のローン審査通らない原因とは?
- 住宅ローン審査に落ちないための対策
- 個人信用情報に問題がないか確認する
- 審査の申告内容に相違がないようにする
- 住宅ローン以外の借入状況を確認しておく
- 頭金を増やす
- 住宅ローンに審査落ちした場合の対処法
- 車のローンが組めない時の原因と対処法は?
- まとめ
目次
住宅ローン組めない理由は?原因と落ちないためのポイントを解説
人生で大きな買い物となるマイホームの購入。現金で買える人はほとんどいませんが、ローンを組むという方法があります。
しかし、審査が通るか心配…ローン組めない理由って何?…と思う方もいるでしょう。
マイホーム購入のために一つの壁となる住宅ローンですが、ポイントをおさえることで審査が通る可能性を上げることができます。
そこで今回は住宅ローンについて
- 住宅ローンを組むための加入必須の保険
- 審査・申請の流れとポイント
- ローン組めない理由5つ
- 通るための対処法とは
以上のことを説明します。
ぜひ最後までご覧ください。
そもそも住宅ローンとは
マイホームを手に入れるためには、家を建てる土地の確保と、建物自体を築く必要があります。もしくは、既に建てられているお家を購入するという方法もあります。
その土地や建物の費用のためにお金を借りることができるのが住宅購入専用ローンです。
現在では住宅金融公庫融資が廃止となったので、民間の住宅ローンを組むことが一般的となっています。
住宅ローンを組む際は、その建物と土地に抵当権を設定します。 これは、ローンが返せなくなってしまった場合に、物件の売却額で残りのローンを返済することが目的です。
したがって申込時には物件の価値よりも借りるお金の方が大きくなれば審査は不利となり、逆に物件の価値の方が高く評価されれば審査は有利となるでしょう。
とはいえ、新築の場合には物件の価値(担保評価額)はそれほど心配する必要はありません。
なぜなら、新築の場合には購入金額=担保評価額となり、加えて審査結果によっては担保評価額の倍以上を融資する金融機関もあるからです。
住宅ローン控除とは
マイホームの取得やリフォームなど、住宅購入にかかるお金を軽減するための制度、それが「住宅ローン控除」です。
住宅ローン減税とも呼ばれていて、13年間控除されます。
家を建てる時には、迷うことなく受けるべき良い制度です。 ハウスメーカーの担当者がしっかりと案内してくれるので、安心して使える制度となります。
住宅購入は高い買い物となるので、少しでも負担を減らせるように確実に利用するようにしましょう。
申請については「住宅ローン控除はいつまで適用可能?住宅ローン控除の申請期間を解説」の記事で解説しています。参考にしてみてくださいね。
また、控除は誰しもが受けられると限りません。詳しくは「住宅ローン控除の年収制限とは?いくらまでなら控除が受けられる?」をどうぞ。
住宅ローンは火災保険や団体信用保険への加入は必須
ローンを借りるために必要な保険があります。それが火災保険と団体信用保険です。
火災保険は、お家が火事で燃えてしまった場合に、保険金によってローン返済の助けとなる上、お家の価値を維持することができます。
お金を貸した金融機関にとっても、残高を回収できるメリットになります。
「住宅ローン契約時は火災保険の加入が強制?火災保険の入り方とは」で詳しく解説していますので、参考にどうぞ。
一方でお金を借りた人が、死亡や高度の障害を持った場合は団体信用保険が助けとなるでしょう。借主がお金を返す力がなくなってしまった際の保険となります。
こちらは「住宅ローンと終身保険の関係は?見直しが必要とされる終身保険!」で解説していますので参考にしてみてくださいね。
住宅ローンの審査の流れ
さて、住宅ローンの審査はどのような流れで行われるのか解説していきます。
- 事前審査
- 本審査
審査は上記の段取りになります。
事前審査は銀行の支店等の金融機関で行われます。本審査は金融機関の本部と信用保証会社によって行われる審査です。
事前審査の申請において、基本的な個人情報(生年月日)・勤務状況等を記入したり、源泉徴収票の添付によって年収の把握がされます。
事前審査が通ると、本審査に移ります。本当に記入された職場に勤務しているか、金融機関から勤務先に連絡が入り本人確認する等、細かいものになります。
キャッシング機能付きのカードの使用、自動車ローンなどもポイントとなります。
次の項目で詳しく解説していきます。
借入審査で重要視される主な項目とローン組めない5つの理由
- 希望額
- 年齢
- 健康状態
- 収入
- 返済負担率
- 担保評価
- 就業状況(勤続年数・業種)
- 他の債務の状況や信用情報
ローン組めない理由①完済時が高齢
ローン組めない理由1つ目が年齢です。国の調査によれば完済時の年齢は審査基準の最も重要視されるポイントです。
住宅ローンは長年に渡って返すものです。65歳になれば定年を迎えて収入が減ることが見込まれます。加えて病気やケガも懸念されます。
現役世代と比べると、返済する力が弱まるため借り入れる年齢と完済時の年齢は大切となるのです。
お金を借り始められる年齢は65~69歳、返済を終える年齢は75歳~80歳までと一般的には決められています。
借り始める年齢が高齢であればあるほど返済する期間も短くなるため、審査パスは厳しくなるでしょう。
ローン組めない理由②自動車ローンなど借入状況に問題がある
ローン組めない理由2つ目、他の借り入れ状況です。例えば自動車ローンはわかりやすいでしょう。
借金と言うと、消費者金融のイメージがあるかもしれませんが、実は身近に以下の例があります。
- クレジットカードにリボ払い
- 携帯端末代金の分割払い
- リース利用
などです。
携帯本体の代金を分割で購入する方も多いと思いますが、毎月の利用料金と併せて請求されるため「借り入れ扱い」は意外ですよね。
自分の身の回りの費用の中身について整理するといいでしょう。特に自動車等、大きい額ものは影響しやすいです。
以上、借入状況はローン組めない理由にあげられやすいので参考にしてくださいね。
ローン組めない理由③個人信用情報に問題がある
ローン組めない理由3つ目は、個人信用情報がその名の通り信用できるものかです。
カードローンを何枚も利用している、リボ払いの残高が残っている、その支払いが遅れてしまったことがある…等の心あたりはありますか?
実はそれらの情報は全て管理されています。それが個人信用情報であり、信用情報機関によって管理されています。
複数の借り入れ・ローン・延滞は全て把握されているので信用が無くなり、審査通過は難しくなるでしょう。
盲点なのが携帯電話です。スマートフォン等の本体を分割購入した場合も個人情報の一つとして管理されますので、覚えておくと良いでしょう。
また、税金や公共料金、携帯電話料金の滞納も確認されます。
これらもローン組めない理由として問題にあげられがちですので確認できるといいですね。
ローン組めない理由④違法建築物は金融審査に通らない
ローン組めない理由4つ目が、個人に問題がなくても建物に問題がないかです。
例えば、中古物件で法令に違反しているリフォーム等をしていると、それに該当します。その建物のことを違法建築物と言います。
物件について何か問題や気になる点がないか事前に調べておくと良いでしょう。
また、中古の場合、再建築できる物件かもチェックが必要です。
建築基準法にひっかかってしまう物件の場合は、新しく家を建て直すことができないことがあります。
専門的な知識になると難しくなると思うので、不動産屋などで、事前に聞いておくといいかもしれませんね。
ローン組めない理由⑤団体信用保険に加入できない
ローン組めない理由5つ目は、団体信用保険に加入できるかです。
上記で既に解説しましたが、団体信用保険の加入はお金を借りるうえで必須であり、審査に通りません。
借りる人が亡くなる等、返済が不可能になってしまった場合に、金融機関にとって損失になってしまうからです。
最近は年齢を問わず、心の元気がない方もいらっしゃいます。健康面が原因となり保険に入れない…というケースも増えています。
何事も健康第一です。マイホームを建てるために、まずは自分の体を整えることが大切ですね。
団体信用保険に加入できない場合については「団体信用生命保険に入れない病気・ケースとは?」の記事も参考にしてみてください。
実際のローン審査通らない原因とは?
実際に審査に通らなかった多いパターンとは何でしょうか?ローン組めない理由で特に多いものを以下にあげます。
- 年収の問題
- 勤続年数が短い
- 自営業
- クレジットカードでお金を借りた
- 高齢もしくは高齢に近い
原因になりやすい項目なので、要チェックです。
他には雇用形態が正規社員でなかったり、車のローン、健康かどうかも原因になっているようです。
クレジットカードや公共料金の滞納などもあがります。また、年収に対して返すお金が増えれば増える程、信じてもらえなくなります。
それも?というような心あたりのないようなこともあるので、審査前には細かいところまで整えておくと良いですね。
住宅ローン審査に落ちないための対策
理想のお家を考えていても、まずはお金事情をクリアしなければそもそも建てることができません。
ローン組めない理由を理解した上で、必要な具体的な対策について知りたいですよね。
マイホームを手に入れるために、審査が通るように事前に手をうちましょう。審査落ちに繋がるような考えられる問題を洗い出し確認することが大切です。
主な対策は以下の通りです。
- 個人信用情報
- 審査の申告内容
- 他の借り入れ状況
- 頭金の確保
繰り返しになりますが、車のローン等の大きな金額から、携帯の分割料金まで細かくチェックされます。
そして各種料金の延滞、未払いも整理してきれいにしておく必要があります。
自分のお金事情についてリストアップして把握しておくと良いでしょう。頭金を増やして借り入れを減らすのも一つの方法です。
それでは以下より対策について詳しく追っていきます。ひとつひとつチェックしてみてくださいね。
個人信用情報に問題がないか確認する
クレジットカードやキャッシングの利用、車のローン等、まずは今までの借入の状況をリストアップしてみましょう。
延滞があればすぐにクリーンアップします。支払い期日から61日目までに返済しないといわゆるブラックリストにのってしまい審査は通らなくなるでしょう。
また携帯電話の滞納も注意です。ドコモは90日、au・ソフトバンクは180日を過ぎると個人信用情報に傷がつきます。
その情報の傷は5年は記録が残ってしまいます。その記録が消えるまで(ブラックリストからの除名)待つ必要があります。
記録が解消されるのは個人信用情報機関にもよりますが、住宅ローンを扱う銀行の場合は5年と覚えておくと良いでしょう。
ローン組めない理由の大きな原因になりやすい個人信用情報なので、そもそも延滞を起こさないことが大前提です。
審査の申告内容に相違がないようにする
事前審査がOKならもう安心と考えてもいいですが、油断はできません。事前と本審査で申告の内容に相違があるとひっかかる場合があるでしょう。
収入が変動したり、本審査までに転職をする等がそれにあたります。
収入はローン返していく力があるかに直結します。転職は勤続年数に影響することが考えられるでしょう。
2つの審査の間で、内容の違いや変更がない状態にしておくのがベストです。事前が通った後に意識すべき大切なポイントですよ。
住宅ローン以外の借入状況を確認しておく
前述でも説明した通り、現状で借入れしているものを確認しましょう。車のローン、奨学金、リボ払い、携帯端末代(分割購入のもの)等です。
その状況によって借りることができる金額も変動します。
繰り上げて返済できるなら、一番の理想です。厳しい場合はその状況に合わせて融資額を決めるのも手です。
クレジットカードは使用していないものがあれば、解約しておくことをおすすめします。
また、住宅ローンを組むなら、審査前にそれ以外の借入れをしない方が良いことは説明するまでもないでしょう。
ぜひ、自分のお金の現状について“見える化”して整理してみてくださいね。
頭金を増やす
ローンの確保するためには、はじめに現金で入れるお金を増やすと有効です。高額な融資をもらえるチャンスが増えます。
担保価値の低い物件でも補うことができるメリットもあるのでおすすめです。
返すお金が多くなると、年収に対して返すお金が増えてしまい審査パスに不利にはたらきます。しかしいくら入れればいいの?と思う方もいますよね。
頭金の目安は、住宅メーカーが丁寧に解説してくれる場合もあります。いくら入れればいいかは詳しい人に聞くのが近道となりますよ。
できる限りの現金の準備を行い、頭金という大きな武器を手に持って審査に挑みましょう。
住宅ローンに審査落ちした場合の対処法
いざ申請したけど、審査に落ちてしまったらどうすればいいでしょうか。
夢のマイホームのためにあきらめたくはないですよね。原因をつきとめてしっかり対策することで、希望はまだあります。
まずは個人信用情報を取り寄せて、今までのお金の事情を明確にするのが近道でしょう。
最近では、夫婦で共にお金を借りたり(ペアローン)、収入を合算するという方法も主流です。しかし、どちらか一方でも信用情報に傷があると審査に落ちてしまいます。
お互いの情報を把握しておくと良いでしょう。
借主が自営業の場合は、経営状況(黒字が続いているか)や、税金をしっかり納めているかも大切となります。
また、金融機関を変えたら審査が通った、というケースもあります。例えば「フラット35」は団体信用保険への加入が必須ではない等、条件が比較的緩いです。
詳しくはフラット35の公式ホームページをご覧ください。
他にも頭金を増やす等、対策はあります。審査に落ちてしまっても、ローン組めない理由と原因を追って落ち着いて対処していくと良いでしょう。
車のローンが組めない時の原因と対処法は?
まとめ
住宅ローン組めない理由と、対策のポイントについて説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
この記事のポイントは
- 住宅ローンの審査の流れと概要
- 住宅ローン控除によって納税負担を減らすことができる
- 団体信用保険や火災保険への加入が必須
- 個人信用情報に傷がないかが大切
- 頭金を増やす、金融機関選びも対策の一つ
- フラット35は銀行よりも審査が通りやすい
でした。
お家を買うことはとても大きな買い物なので、審査をパスすることは高い壁と感じるかもしれません。
とはいえ、ポイントをおさえて対策することでローンを組む可能性は十分に広がります。
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また、ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますのでぜひご覧ください。