子供・赤ちゃんのほくろ除去は可能?手術費用や保険適用・ほくろ除去クリームの効果は?

子供や赤ちゃんにほくろが見つかると、今後が心配になりますよね。赤ちゃんや子供の場合、ほくろ除去は可能でしょうか。また、赤ちゃん・子供のほくろ除去の際に保険は適用されるか、ほくろ除去にかかる費用はどれくらいかなど、ほくろ除去に関するあらゆる情報を紹介します。

監修者
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。

子供や赤ちゃんのほくろ(黒子)除去に関する全知識を解説!

赤ちゃんや子供に目立つほくろが見つかると、色々と将来が不安かと思います。

「ほくろが病気だったらどうしよう…」

「顔のほくろが大きくなったらこの子いじめにあったりしないかな…」


この子にはほくろ除去してあげたい、そんな子思いの親も多いと思います。


しかし、

「子供とか赤ちゃんとかほくろ除去は年齢的に可能なの?」

治療した傷痕とか残ったりしないの?」

「ほくろ除去費用は?手術のだいたいの値段は?」

健康保険や医療保険は使える?何割負担なの?」

といった疑問が浮かびます。


そんな疑問をお持ちの方に、この記事では、

  • 子供や赤ちゃんのほくろ除去に年齢制限や気をつける注意点はあるのか。
  • 子供や赤ちゃんのほくろ除去の一般的な方法は何か。値段はどのくらいか。
  • 健康保険の適用となるのはどのような場合か。医療保険となるのはどのような場合か。

こういった内容を解説していきます。


ほけんROOMでは他にも保険に関する記事や、どの保険相談窓口を選べば良いかと言った記事を公開しておりますので、お悩みの方はそちらも合わせてご覧ください。

子供や赤ちゃんのほくろ除去は何歳からできる?


まずは、ほくろ除去の年齢制限と注意点について解説していきます。

年齢は特に制限されてはいない



ほくろの除去には、特別に年齢制限はありません。

赤ちゃんでも子供でも可能です。


除去方法が、手術によるメスで切り取ったり、レーザーで除去する方法となる場合が多いので警戒しますが、年齢は気にしなくても良いです。


しかし、幼い子どもや赤ちゃんのうちにほくろを除去する場合は以下の点に注意が必要です。

全身麻酔を行うので副作用に注意しよう

赤ちゃんのほくろを除去する場合、全身麻酔を使用することが多いです。

理由は、ほくろ除去は、メスを使ったりレーザーを使う方法の手術になりますので、ほくろがある場所の部分麻酔では、意識があるので、恐怖のあまり、体を動かしたり、逃げてしまったりと、また、特に赤ちゃんはじっとしておくことができないので、そのようなことが怪我の原因となってしまいます。


そのような理由で、全身麻酔の可能性が高くなります。


さらに以下の症状がある場合は注意が必要です。

  • アレルギーがある
  • 風邪を引きやすい
  • 薬を服用している

以上は必ず医師に伝えましょう。

傷の治りが早いので10歳までに行うのがおすすめ

麻酔のリスクがある一方で、ほくろの除去は年齢が若いほど傷痕の治りが早いといえます。

一つは若い子供は自然治癒能力が高く、仮にほくろ除去の傷が深い物となっても、綺麗に治ることが期待できます。


さらに、大人になるにつれて、ほくろも大きくなっていく可能性が大きいです。

大きくなるということは、それだけ傷口も大きくなりますし、切開する場合も大きく切らなければなりません。


ということは、手術費用も上がりますし、傷口の治りも遅ければ、傷が残る可能性も高くなります。

子供や赤ちゃんのほくろの除去方法とは?その値段の目安は?

一般的に、ほくろの除去方法にはレーザー治療と、メスによる除去方法クリームでの除去
とあります。

ここで、健康保険や医療保険との大きな関係性が出てきます。


詳しく見ていきましょう。

レーザー治療は保険の適用外だが、除去手術は保険が適用される

保険適用となるほくろの除去方法は、メス切除縫合・くりぬき・高周波メス・電気メス切除の手術方法です。

保険適用にする為には、除去したほくろを病理検査に出さなければなりません。


レーザー治療は、ほくろの皮膚細胞を破壊しながら、ほくろを除去していきます。

破壊してしまうので除去したほくろは残っていませんので、病理検査に細胞を出すことはできません。


そのような理由でレーザー治療は健康保険適用外になってしまいます。


このような保険適用外の治療を保険診療に対し、自由診療と言います。

ほくろ除去の値段・費用の相場は?

ほくろ除去の値段は、ほくろの大きさや除去方法により左右されます。

レーザー治療(自由診療)の場合は、2,000~30,000円程度であり、保険の適用外なので全額自己負担となります。


一方で、切除の場合は、病理検査代などがかかり、9,000~30,000円程度で、保険適用される場合は、3割負担となります。


2,000円ほどで自宅で簡単に行えるものもありますが、ご使用の際には詳しい使い方をみることをお勧めします

除去治療とレーザー治療の傷痕の比較について

ほくろの大きさにより、除去治療とレーザー治療のどちらが傷痕が残りやすいかは違うようです。


また、皮膚の再生能力の話にも関わってきますので、若さによってどのくらい傷痕が残るかは異なるようです。

子供や赤ちゃんの場合だと、皮膚の再生能力も高いともいますし、ほくろ自体の大きさもそれほど大きなものはあまりないと考えますので、それほど心配する必要はないのはないでしょうか?


詳しくは、医師が監修しておりメディアを読んだり、皮膚科医師の説明をうけるのが最良です。

除去手術は特定の条件であれば保険適用になるケースも存在する

保険適用となる場合は除去手術以外に、悪性腫瘍又は生活に支障をきたす場合に保険適用となります。

悪性腫瘍の場合

手のひらや足の裏にほくろが見られたらメラノーマの可能性がありますので要注意です。

しかし、メラノーマは紫外線が原因とされているため、子供や赤ちゃんが発症する確率は低いとされています。


しかし、子供や赤ちゃんがメラノーマにならないという保証はありませんので、ほくろが以下のような症状なら皮膚科での診断をお勧めします。

  • でこぼこしていたり、ほくろが盛り上がっている
  • ほくろの色の境目がぼやけたり、にじんでいる
  • 色がまばら
  • 形が丸くなく、いびつな形をしている
  • 大きさが5㎜以上ある
  • 短期間で大きくなった

生活に支障をきたす場合

生活に使用をきたす場合は、保険適用となります。

しかし、具体的にこれという判断の基準がなく、基本的な判断は医師に委ねられます


医師によって判断が異なるため、ここの病院では保険適用外だったが、別の病院だと保険適合となる、というような可能性もあります。


保険適用で治療を望む場合は、医師にしっかりと相談しましょう。

子どものほくろ。ほくろ除去クリームやお灸の効果は?

病院に行かずとも、ドラッグストアで販売されているお灸や、個人輸入で入手可能なほくろ除去用のクリームを使用することで子供・赤ちゃんのほくろを除去することがあります。


どちらも手術に比べてほくろ除去にかかる費用はかなり安く済むので、なるべくお金をかけずにほくろを除去したいという方にとってはこの方法も検討してみると良いでしょう。


ただし、これらの除去方法にはデメリットがあります。


お灸に関しては、色素が薄いほくろやあざのようになっているほくろの除去にはあまり効果が得られず、ほくろが除去できた場合でも数日後にほくろが再生してしまう可能性があることがデメリットとして挙げられます。


ほくろ除去用のクリームのデメリットは、個人輸入でしか入手することができないので、除去後のほくろを除去できてもその後のサポート面に不安が残流ということ、加えてドーナツ状の跡が残ってしまう可能性があることや使用時に痛みを伴うことなどが挙げられます。


ご覧いただいた通り、比較的安価でほくろ除去ができる可能性があるこれら2つの方法はどちらもそれなりのデメリットが生じるため、子供や赤ちゃんのほくろ除去方法としてはふさわしくないものと言えます。


やや高額ではありますが、ほくろ除去は病院で医師に行ってもらうのが最良の方法でしょう。

生命保険や医療保険に加入していれば給付金がおりる場合もある

生命保険や医療保険に加入していると、手術をすると手術給付金が支給されますが、どの手術でも給付金が支給されるわけではありません。

手術給付金の対象となるのは公的医療保険の対象約1,000種類、もしくは保険会社所定88種類の中に記載されている手術が手術給付金の対象となります。


ということは、ほくろの除去手術方法も上記の手術項目に当てはまれば、手術給付金の対象となります。


しかし、ほくろの除去手術は疾病や障害で発生した手術ではなく、良性腫瘍であり、この皮膚にできた良性腫瘍の除去手術は以上の手術項目には記載がありません


よって手術給付金の対象外となります。


対象となるのは、ほくろがメラノーマのような悪性腫瘍であり、悪性腫瘍の除去手術ならば手術給付金の対象となります。

子供の顔にできたほくろ除去を経験した家族の体験談

ではここで実際に当サイトがインタビューした子供のほくろ除去を経験した家族にインタビューを実施したので、その体験談をご紹介します。

今回インタビューに応じてくれたのは35歳男性のM.Kさんです。

30代男性

インタビュー

先日、4歳になる娘がほくろの除去施術を経験しました。娘本人も顔にできたやや大きめのほくろが気になるようでしたし、ほくろはがんになるというイメージがあったのでほくろ除去のために皮膚科をいくつか回りました。診断結果は良性なようで安心したのですが、中々に大きなほくろだったこともあり、将来娘がほくろが原因で嫌な思いをするかもしれないという不安からほくろ除去の手術を受けることを決めました。娘はまだ若く、ほくろ除去の手術の際に動き回ってしまう恐れがあるので全身麻酔での手術を受けることなりました。

そして迎えた手術当日。麻酔を打った直後から娘がぐずってしまい、辛い思いをさせて申し訳ないと思いながらもなんとか気持ちを落ち着かせて手術に挑みました。その後無事に手術は終わり、娘も目を覚ますと元気に食事を取っていて一安心。術後すぐに跡形も無くほくろが除去された訳ではないですが、月日が経つにつれて徐々になくなっていくようなので見守っていきたいと思います。娘もほくろが除去されたことで違和感を感じることがなくなり、満足げでした。ほくろ除去に踏み切る前は色々な不安がありましたが、結論やって正解だったなと思いますね。
 インタビューは以上です。M.Kさんご協力いただきありがとうございました。  

子供や赤ちゃんのほくろ予防方法は?

子供や赤ちゃんにこれ以上ほくろができるのを避けたいとお考えの方も多いのではないでしょうか?ほくろができるのを防ぐ方法を知るにはまず、ほくろができる理由について知る必要があります。


子供や赤ちゃんのみならず、ほくろができる原因は紫外線にあると言われています。

日焼けなどによって遺伝子に傷がつくことでほくろは発生します。

そのため、一般的に年齢を重ねるにつれてほくろの数は増えていきます。


その上で挙げられる効果的なほくろの予防方法は日焼け止めを塗ることです。

完全にほくろを予防できる訳ではないですが、紫外線による肌への刺激を軽減することでほくろの予防になります。

参考:厚生労働省

補足:ほくろ除去の悪徳業者には要注意!

ほくろ除去に関して、悪徳業者の事例は多発しているようです。


ほくろ除去は皮膚科医の診断をまずは受けてみるのが一番です。


国民生活センターが、「ほくろ取りの危害」という報道発表資料を出していますので、一度読んでみてはいかがでしょうか。


子供や赤ちゃんのほくろ除去をする上での知識まとめ

子供と赤ちゃんのほくろ除去の全てを解説していきましたが、いかがでしたか?

今回の記事のポイントは、

  • ほくろの除去には、特別に年齢制限はない
  • 全身麻酔を行うので副作用に注意しなければならない
  • レーザー治療は健康保険適用外になってしまう
  • 生活に使用をきたす場合は、保険適用となる
  • 悪性腫瘍の除去手術ならば手術給付金の対象となる

子供や赤ちゃんのほくろが見つかると心配になります。

また、目立つところにほくろができたら子供や赤ちゃんの将来が不安になるのも事実です。


子供や赤ちゃんのほくろ除去にはリスクもあるようですが、ほくろ除去は早い方が良いようです。

家族・医師と相談しながら、ほくろ除去をするかどうか、いつするのかを考えましょう。

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