更新日:2020/07/06
ほくろ除去は保険適用?費用の相場や保険適用されないケースも解説
目立つところにほくろがあると、ほくろ除去をしたいと思いますよね。ただ気になるのはほくろ除去の治療費用の相場でしょう。実は保険適用できるほくろ除去の治療法の他、保険が効かない自由診療のほうが安いこともあります。今回はほくろ除去の費用と保険適用について解説します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
- ほくろ除去は保険適用?ほくろ除去の費用の相場も解説
- ほくろ除去に保険が適用されるかどうかの基準とは?
- 一般に美容目的と判断される場合は保険の対象外
- 悪性であるなど、医師が除去するべきと判断した場合は保険の対象
- ほくろ除去の費用の相場!保険適用と保険適用外の比較
- ほくろ除去に保険が適用される場合、くりぬき法や切除縫合法が多い
- 全体の治療期間が長期化しやすいことに注意
- レーザー治療などは美容目的であることが多いため、保険の対象外
- ただし、保険適用よりも自由診療のほうが安いケースもある
- 小さいほくろなら、自由診療も検討してみよう
- ほくろ除去が保険適用かは病院の医師に相談しないと分からないことも
- 参考:ほくろ除去の手術は、民間の医療保険の手術給付金対象内?
- ほくろ除去に保険が適用されるケースされないケースのまとめ
目次
ほくろ除去は保険適用?ほくろ除去の費用の相場も解説
知らないうちに身体の至る所に発生する厄介なほくろですが、これを除去したいと考えたことがある人も多いのではないでしょうか。
しかし、実際に除去しようとすると費用がかかることが実情です。
残念ながら、ほくろ除去に関しては保険適用になるものとならないものがあります。
今回この記事では、
- ほくろ除去に保険適用されるかどうかの基準
- 保険適用されるほくろ除去の治療方法
- ほくろ除去の自由診療について
なかなか人には相談しづらい話題ですが、気になっている方は最後までお読みください。
ほくろ除去に保険が適用されるかどうかの基準とは?
ほくろ除去に保険が適用される基準は、
- 保険適用できる病院(皮膚科)
- ほくろの状態
- 施術方法
ほくろ除去には、「保険適用」と「自由診療」の二種類ありますが、一般的に上記の基準に当てはまらない場合は自由診療になるので、保険が適用されません。
具体的に言うと、医師が判断したほくろ除去の場合は保険の対象になります。
以下では、ほくろ除去の「保険適用」と「自由診療」のケースごとにご紹介させていただきます。
一般に美容目的と判断される場合は保険の対象外
一般的に美容目的と判断される場合は、保険の対象外です。
そのため、ほくろ除去にかかる費用は全額自己負担になります。
美容目的のほくろ除去は、個人のコンプレックスを取り除くための施術で、医師に勧められて行うわけではないで、保険が適用されません。
「顔の目立つ部分にほくろがあって嫌だ」などの悩みを抱えている人も多いと思いますが、除去するための費用は自己負担になりますのでご注意ください。
悪性であるなど、医師が除去するべきと判断した場合は保険の対象
保険適用されるほくろ除去には以下の場合があります。
メラノーマ
メラノーマとは、皮膚がんの一種です。
一見普通のほくろと変わりないですが、放置しておくと全身転移の恐れがあります。
メラノーマと普通のほくろの見分け方は、
- ほくろの形が非対称
- 色や濃さがバラバラ
- 直径6ミリ以上
- ほくろと肌の境界が不規則
医師の判断
医師がほくろの形状を見て治療が必要だと判断した場合、保険の対象になります。
具体的には、
- 出血が見られる
- 形状が異なる
- ほくろがあることで生活に支障をきたす
- 肥大化している
これらの症状が見られ、医師がほくろ除去を判断した場合に保険が適用されます。
保険適用の対象になると、かかった費用の3割程度の自己負担で済むため、費用を安く抑えることができます。
任意で受ける予防接種と同様、医師の診断がないと基本的には治療に保険適用はされないのが現状です。
ほくろ除去の費用の相場!保険適用と保険適用外の比較
一例ですが、
- 保険適用 5ミリ以内1つで5,000円~10,000円以内
- 自由診療 4,000円~80,000円
自由診療ですと、クリニックによっても値段が変わってきますので、2.3ヶ所は比較することをおすすめします。
料金ですが、ほくろの形状によって決まってくる場合が多いです。
具体的には
- ほくろの位置
- ほくろの大きさ
- 施術方法の違い
デリケートな位置にあるものや、大きいほくろ程、施術費用が高くなります。
また、レーザー治療よりも切除縫合法やくりぬき法を使用するほうが費用はかかります。
「できることなら費用を抑えてほくろを除去したい!」という気持ちもあると思います。
しかし、重要度が高いものほどどうしても費用はかかってしまいますので、知識として持っておいていただければと思います。
ほくろ除去に保険が適用される場合、くりぬき法や切除縫合法が多い
保険が適用されるほくろ除去には、以下のような方法があります。
- くりぬき法・・・円筒状の機具でほくろをくりぬく方法
- 切除縫合法・・・メスで皮膚を切開してほくろの細胞を取り除く方法
しかし、この方法にはデメリットもあります。
本項では保険適用される施術のデメリットについて
- 治療の長期化
- 保険対象外の施術
全体の治療期間が長期化しやすいことに注意
なぜなら、メスや機具を利用してほくろをくりぬくため、レーザーよりも肌に負担がかかるからです。
このような施術の場合、ほくろの細胞を取り除いて完全にほくろを除去することができますが、その分治療には時間を要します。
一例として、切除縫合法の場合は最低で6ヵ月、長くて2年はかかります。
費用は保険適用されて通常よりも安くはなりますが、逆に治療期間が負担になるデメリットもあるのです。
保険適用されるということは、それだけ根治させる治療が必要という意味もあります。
治療期間の長期化は覚悟しておいたほうが良いでしょう。
レーザー治療などは美容目的であることが多いため、保険の対象外
レーザー治療などは、くりぬき法や切除縫合法よりも治療期間が短いため気軽に受けることができます。
ほくろの状態にもよりますが、少なくて1回の照射で終わる場合もあるのです。
「治療期間が短いのでレーザー治療を受けたい!」と考える人もいると思いますが、デメリットもあります。
それは、保険が適用されないということです。
レーザー治療が保険適用外である理由は二点あります。
- 美容目的で利用されることが多い
- 病理検査に出せない
病理検査とは、病気の診断や原因の究明を目的に採取された臓器、組織、細胞などを顕微鏡などを用いて詳しい診断を行うことです。
レーザー治療はほくろの細胞を破壊してしまうものなので、病理検査に提出できません。
そのため、保険対象外になってしまうのです。
前述したとおり、病気の治療目的でないと保険は適用されないので、レーザー治療を受ける際には費用が全額自己負担になることをおさえておきましょう。
ただし、保険適用よりも自由診療のほうが安いケースもある
それでは、自由診療はどのぐらい費用がかかるのでしょうか?
「自由診療は保険が適用されないから高額な費用がかかるのではないか?」と疑問を抱く人もいるかもしれません。
実は、保険適用よりも自由診療のほうが安いケースもあります。
具体的には、ほくろの状態によりますが、直径3ミリまでのほくろであれば、数千円程度で受けることが可能なのです。
以下では自由診療について説明します。
小さいほくろなら、自由診療も検討してみよう
レーザー治療で直径1ミリ程度のほくろを除去する場合、4,860円で施術を受けることが可能です。
このような場合ですと、自由診療のレーザ治療のほうが、保険適用よりも安い費用で済んでしまいます。
小さいほくろの除去を考えている人は、自由診療で施術を受けることを考えてみてはいかがでしょうか。
ただし、万が一悪性のものであることも無きにしも非ずなので、一度医師の診断を受けることをおすすめします。
ほくろ除去が保険適用かは病院の医師に相談しないと分からないことも
ほくろ除去をする際には、保険が適用されるものと自由診療となるものがあることを、ご理解いただいたと思います。
実際、ほくろ除去に保険が適用されるかは、病院の医師に相談しないと分からないことがほとんどです。
自己判断で保険が適用されると思っていても、医師に診察してもらったら保険の適用外であることも考えられるので、必ず医師の判断を仰ぎましょう。
医師が悪性だと判断した場合は、保険適用されるケースがほとんどですし、手術を受ける際にも安心ですね。
参考:ほくろ除去の手術は、民間の医療保険の手術給付金対象内?
医療保険に加入をしている方は、ほくろ除去の手術をする際に、手術給付金を受けられるのか気になると思います。
結論から述べると、除去するほくろが悪性の場合は保険が使えるので手術給付金を受け取れる可能性が高いと考えます。
しかし、ほくろを美容目的などで除去する場合は、保険が適用されないため基本的には手術給付金も受け取ることはできません。
ただし、医師の診断や保険会社によっても判断は異なるので、上記の目安は一例として覚えておきましょう。
手術をする医療機関によっては、自費で手術をした方が安く済ませられる場合もあります。
除去するほくろの種類によって判断が分かれますが、さまざまなパターンを考えて、あなたにとって最適な方法で手術をすることが一番です。
ほくろ除去に保険が適用されるケースされないケースのまとめ
いかがでしたでしょうか。
記事の要点は、
- ほくろを除去する際、医師の判断があれば保険が適用されるが、美容目的の場合は保険が適用されない。
- 保険が適用される場合、ほくろの細胞を取り除く切除方法が主に利用されるが、治療が長期化するデメリットがある。
- 小さいほくろを除去する場合は自由診療のほうが費用が安い。
ほくろに悩んでいる人も多いと思いますが、保険適用や形状によっては安くほくろを除去できる方法があります。
一人で悩まずに、まずは医師の診察を受けてみてください。きっとあなたに最適なアドバイスをしていただけると思います。