白内障手術は医療保険の対象になるか?費用例も含めて解説!

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白内障手術を考えている人の中には、医療保険の対象になるかを知りたい人もいるでしょう。この記事では白内障手術が医療保険の対象かどうかに加えて手術費用を抑えるために知っておきたいことや、かかる費用の例なども解説しています。白内障手術を検討している人は是非参考にしてみて下さい。

▼この記事を読んでほしい人

  • 白内障手術が医療保険の対象になるか知りたい人
  • 白内障の治療にどれくらいの費用がかかるか知りたい人
  • 白内障の治療に活用できる公的制度について知りたい人
  • どのように医療保険を選べばいいか分からない人

内容をまとめると

  • 白内障手術や付随する入院は、医療保険の支払対象になる
  • 白内障手術には、公的医療保険が適応されるものとそうでないものがある
  • 白内障手術への備えとして、民間の医療保険を備えておくと安心
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白内障手術は医療保険の対象になる?


白内障
は加齢によって多くの人が発症する目の病気で、水晶体が白く濁って視界が見えにくくなってしまいます。


白内障の治療には手術が必要です。白内障手術にかかる費用は、医療保険でカバーすることができます


また手術だけでなく、入院を伴う場合は入院費用の備えにもなります


老後は収入が減り、突発的な出費はより生活に影響するかもしれません。


医療保険を備えておくことで、治療にかかる費用を抑えることができます。


ただし、医療保険の対象とならない手術もあるため注意が必要です。


本記事で詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。  

手術給付金が医療保険の対象になる

白内障の治療は、手術をして眼内レンズ(人工の水晶体)を入れるのが一般的です。


点眼薬で症状の進行を遅らせることはできますが、根本的な治療にはなりません。


白内障手術にはいくつか種類がありますが、超音波式手術で単焦点レンズを入れるのが多いです。


この手術であれば、医療保険の手術給付金の対象となります。


医療保険の手術給付金は、ほとんどが健康保険の適用対象となる手術を受けた場合に給付対象となります。


白内障の手術のなかには自由診療もあり、その場合は医療保険の対象外となってしまうため注意が必要です。


手術給付金は、医療保険の入院日額に連動するものが多いです。


日帰り手術の場合は給付金額が少なくなるものもあるため、加入時に確認しましょう。

入院費用も医療保険の対象になる

白内障の治療に入院を伴う場合は、その入院費用も医療保険の対象となります。


入院費用の保障は、医療保険加入時に設定する入院日額に応じて支払われ、1日あたり5,000~15,000円で設定することが多いです。


最近の保険では、日帰り入院から保障するものがほとんどになっています。


白内障の治療は、以前は数日間の入院が必要でしたが、近年では日帰り入院で済むことが多くなっています。


厚生労働省の2017年「患者調査」によると、白内障患者の平均入院日数は2.5日で、短い傾向にあります。


また同じく厚労省の2018年「社会医療診療行為別統計」によると、白内障による1日あたりの入院費は約76,270円で、そのうち自己負担3割とすると、約5.7万円の計算になります。


入院が短期化の傾向にあるとはいえ、入院にかかる費用は少ないとはいえないため、医療保険の備えが有効です。

【注意】白内障手術代が選定医療になる場合


白内障手術が選定療養となる場合もあります。

選定療養とは、追加費用を負担することで、公的医療保険の適用対象外の治療を適用対象の治療と併せて受けることができる制度です。

白内障手術で眼内レンズを入れるのに、単焦点レンズと多焦点レンズのどちらかを選択しますが、多焦点レンズは保険適用対象外であったため、これまでは全額自己負担となっていました。

しかし2020年4月に白内障手術に選定療養制度が適用されたことにより、多焦点レンズを選択した場合でも、手術にかかる技術料等は保険適用対象となります。

その場合、単焦点レンズの代金との差額と、多焦点レンズを選択したことにより必要になる手術前後の検査費用を自費で負担する必要となります。

これまでより白内障手術がより身近なものとなったといえますが、選択する治療法によって自己負担額が変わるため、注意しましょう。

白内障手術にかかる費用


白内障の治療には手術が必要になります。手術費用がどれくらいになるか、不安に思われるかもしれません。


白内障手術で一般的な「単焦点レンズ」を使ったものは公的医療保険制度の適用対象のため、費用の自己負担額は最大3割まで抑えられます


ただし、「多焦点レンズ」を使用した場合や、レーザー手術を選択した場合は、公的医療保険制度の適用対象外となります。


以下の3つのパターンについて、詳しく解説していきます。

  • 眼内レンズを単焦点レンズにした場合
  • 眼内レンズを多焦点レンズにした場合
  • レーザー白内障手術をする場合

眼内レンズを単焦点レンズにした場合

単焦点レンズを使った手術は、白内障の治療で最も一般的です

健康保険が適用されるため手術費用を抑えることができます。

以下が単焦点レンズの手術費用の相場です。年齢だけでなく、所得によっても自己負担割合が異なります。
年齢自己負担割合片目両目
70歳未満3割45,000円90,000円
70~74歳2割30,000円60,000円
75歳以上1割15,000円30,000円

近年では白内障の手術は日帰り入院で済むことがほとんどですが、場合によっては2日以上入院となることもあります。

その場合は、入院にかかわる費用が別途発生します。

眼内レンズを多焦点レンズにした場合

単焦点レンズは遠方にのみピントを合わせられる一方で、多焦点レンズは遠方と近方、ものによっては中間距離にもピントを合わせられます。

多焦点レンズを使った手術の場合は、公的医療保険制度の適用対象外のため、費用は原則自己負担になります

ただ、多焦点レンズのなかでも選定療養対象のものであれば、技術料等は保険適用となり、レンズの差額分等の追加負担で済みます。

選定療養の対象にならない未許可の多焦点レンズを使用する場合は自由診療となり、全額自己負担です。
適用制度費用(片目)
選定医療20万~25万円程度
自由診療40万~60万円程度

レーザー白内障手術をする場合

眼内レンズを入れる手術には、「超音波白内障手術」と「レーザー白内障手術」の2つの術式があります。

一般的なのは「超音波白内障手術」で、保険適用です。

「レーザー白内障手術」は自由診療のため費用は自己負担となりますが、精度が高く術後の回復も早い先端医療技術です。

「レーザー白内障手術」の費用相場は以下です。
レンズの種類費用
単焦点レンズ33万円~
多焦点レンズ55万円~

医療保険以外で白内障手術にかかる費用を押さえる|高額医療費制度


ここまでご説明したように、白内障の治療は手術方法によって費用が大きく異なります。


公的保険の適用対象である単焦点レンズを使用した手術であっても、数万円の自己負担が発生してしまいます。


そこで、公的保険が適用された上で、なおひと月あたり一定額以上の自己負担額が発生する場合に適用される「高額療養費制度」があります。


高額療養費制度は、ひと月の自己負担額の上限を定めるものです。上限額は年齢や所得に応じて異なります。


高額療養費制度には、以下の制度も含まれます。

  • 医療費の世帯合算制度
  • 多数回該当制度
詳細は以降で解説していきます。

注意点として、高額療養費制度は1か月間に医療機関で支払った自己負担額を対象として計算するため、複数月にまたがって高額な医療費を支払ったとしても合算されません。

また、高額療養費制度が適用される場合でも、基本的にはいったん窓口で上限を超える分を含めて支払ってから、健康保険運営機関に事後申請して還付を受ける形になります。

事前に手続きをして「限度額適用認定証」を受け取れば、窓口での支払いを限度額に抑えることが可能です。

医療費の世帯合算制度

高額療養費制度によって、ひと月あたりの窓口で払う医療費が一定額以上を超える場合に、自己負担額が軽減されます。

このとき、同じ月に同一世帯で21,000円以上の医療費が発生した場合は、合算することができます。

70歳以上の場合は金額の制限なく、全額が合算対象となります。

また一人が複数の医療機関で21,000円以上支払った場合も合算可能です。

白内障以外の病気やケガの医療費も合算対象になるので、医療機関にかかった月は、自分や家族の医療費を振り返って、申請漏れがないようにしましょう。

多数回該当制度

高額療養費制度による自己負担上限額は、年齢や所得によって一定です。

ただし、過去1年間に3回以上上限額を超えた場合、4回目からは「多数回該当制度」が適用され、自己負担上限額が下がります

長期で入院したり高額な治療が続いたりしたときのための救済措置といえるでしょう。

特に高齢になると入院が長期化する可能性が高まるため、活用できる公的制度を本人や家族がしっかり把握しておくことが重要です。

まとめ:医療保険で白内障手術に備えるならまずは無料相談!


白内障は高齢者の多くがかかる病気です。


治療費の目安や利用できる制度について、自分や家族のために理解しておくことが大切です。


白内障の治療には手術が必要になります。選択する手術方法によって費用は異なりますが、公的医療保険が利用できる白内障手術の場合でも、数万円の出費は避けられません


また、入院を伴う場合、食事代や差額ベッド代など、公的医療保険の適用対象外となる費用が発生する可能性もあります。


民間の医療保険を備えれば、白内障手術や入院の備えができるので安心です。


医療保険は各保険会社が発売しており、種類が豊富にあります。白内障手術に備えたいなら、日帰り手術の保障を重視して選ぶといいでしょう。


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