更新日:2024/04/03
医療保険に複数加入してもいい?メリット・デメリットや選び方を解説
医療保険には複数加入することができます。保障が手厚くなる、給付金が増えるといったメリットだけでなく、保険料が高くなるといったデメリットも存在します。今回は複数加入の特徴のほか、おすすめできる人や加入パターンの例もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 医療保険の複数加入を検討している人
- 医療保険に複数加入するメリットとデメリットを知りたい人
- 医療保険の複数加入について不安や疑問がある人
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 医療保険には複数加入できる
- 医療保険に複数加入する4つのメリット
- メリット①:給付金を複数受け取ることができる
- メリット②:保障が受けられなくなるリスクを低くできる
- メリット③:複数の保障を組み合わせることができる
- メリット④:保険の見直しや解約がしやすくなる
- 医療保険に複数加入する3つのデメリット
- デメリット①:加入や給付金請求に時間と手間がかかる
- デメリット②:複数の保険間で保障が重複することがある
- デメリット③:保険料や請求費用が高くなる
- 医療保険の複数加入がおすすめできる人とできない人の特徴
- 【年代・男女別】複数の医療保険に加入する場合のパターン例
- 30〜40代の世帯主は医療保険と生命保険で保障を手厚く
- 30〜40代の女性は最低限の医療保険と女性保険の併用がおすすめ
- 40代後半〜50代は終身型の医療保険と生活習慣病に備えた保険を
- 参考:生命保険や損害保険の複数加入は上限に注意
- まとめ:医療保険の複数加入に不安があれば保険のプロに相談!
目次
医療保険には複数加入できる
病気やケガなど、いざというときのために加入する医療保険。
実は、そんな医療保険には複数加入できることをご存じでしょうか?複数加入していれば、ひとつの保険ではカバーしきれない部分まで保障を受けることができます。反面、保険料が高くなるなどのデメリットもあり、複数加入には向いている人とそうでない人がいます。
そこで今回の記事では、以下の内容を中心に解説します。
- 複数加入のメリットとデメリット
- 複数加入に向いているのはどのような人か
- おすすめの複数加入例
医療保険に複数加入する4つのメリット
- 給付金を複数受け取ることができる
- 給付金が支払われないリスクを低くできる
- 複数の保障を組み合わせることができる
- 保険の解約や見直しがしやすくなる
メリット①:給付金を複数受け取ることができる
- 家族に肉体的・精神的負担をかける(52.3%)
- 長期の入院で医療費がかさむ(51.8%)
メリット②:保障が受けられなくなるリスクを低くできる
- 保険会社の経営が破たんする
- 保障を受ける条件が満たせない
保障を受ける条件が満たせない
保険会社によって保障の条件は異なるため、病気やけがの程度によっては保障が受けられないことがあります。メリット③:複数の保障を組み合わせることができる
- 若いうちにがんになった人がいる
- 繰り返しがんになった人がいる
- 家系内で特定のがんが発生している
メリット④:保険の見直しや解約がしやすくなる
医療保険に複数加入する3つのデメリット
ここまでは、医療保険の複数加入によるメリットをお伝えしてきました。
しかし、いいことばかりではなく、デメリットも存在します。以下の3点です。
- 加入や給付金請求に時間と手間がかかる
- 複数の保険で保障が重複することがある
- 保険料や請求費用が高くなる
デメリット①:加入や給付金請求に時間と手間がかかる
- 申込書
- 意向確認書
- 告知書
- 口座振替依頼書・クレジットカード払申込書
デメリット②:複数の保険間で保障が重複することがある
デメリット③:保険料や請求費用が高くなる
医療保険の複数加入がおすすめできる人とできない人の特徴
医療保険に複数加入するメリットとデメリットをそれぞれ解説してきました。
それらをふまえて、複数加入がおすすめできるのは、以下のような人です。
- 保険料が高くなっても対応できる、金銭的に余裕がある人
- 特定の病気に対する不安が大きく、保障を手厚くしておきたい人
- 複数の保険の管理を並行できる人
- 十分な収入や貯蓄がなく、金銭的に余裕がない人
- 病気やけがのリスクが少ない年齢で、自身の健康に強い自信がある人
- 複数の保険の管理ができない人
【年代・男女別】複数の医療保険に加入する場合のパターン例
複数の医療保険に加入する場合のおすすめパターンを3つご紹介します。
- 30〜40代の世帯主:医療保険+生命保険
- 30〜40代の女性:医療保険(最低限の保障)+女性保険
- 40代後半〜50代:医療保険(終身型)+がん保険
年代による医療保険の選び方の違いについてはほけんROOMのこちらの記事もぜひご覧ください。
30〜40代の世帯主は医療保険と生命保険で保障を手厚く
30代から40代にかけては、大きな病気やけがのリスクが高くなりはじめる年代です。
世帯主であれば、自分自身だけでなく、配偶者や子どもなど家族の生活も守る必要があります。ですから、医療保険の保障を手厚くすると同時に、生命保険にも加入することを検討しましょう。入院や通院だけでなく、死亡によって、残された家族が経済的に困窮することを防ぐためです。
たとえば入院給付金を日額1万円程度など高めに設定しておくことで、世帯主の長期の入院にも対応しやすくなります。
子どもがいる場合は養育費もかかるため、子どもがひとりだちするまでは、とくに保障を手厚くしておきましょう。
30〜40代の女性は最低限の医療保険と女性保険の併用がおすすめ
女性保険とは、その名のとおり女性専用の保険のことです。
乳がんや子宮頸がんなどの女性特有の病気や、妊娠・出産にともなう治療などに対する保障が厚くなっているのが特徴です。
30~40代は、先ほどもお伝えしたとおり、大きな病気やけがのリスクが高まりはじめる年代です。女性特有の病気に関しては、40代後半がもっともかかりやすいものもあります。ですから、この年代のあいだだけでも、一般的な医療保険と女性保険の併用を選択肢に入れておきましょう。
おすすめは、ひとつの医療保険を最低限の保障にしておいて、女性保険で女性特有の病気をカバーする備え方です。そうすることで年齢や健康状態、生活状況に応じて保険の見直しや解約もしやすくなります。
40代後半〜50代は終身型の医療保険と生活習慣病に備えた保険を
この年代では30代後半よりも、大きな病気やけがのリスクがさらに高まります。
三大疾病はもちろん、できれば三大疾病に糖尿病や高血圧性疾患などをくわえた七大生活習慣病にも備えておきましょう。これらの病気は入院が長引きやすく、医療費の負担が重くなりがちだからです。
また、いちど大きな病気にかかると、新しく保険に加入する際の審査に通りにくくなります。無保険状態になるリスクが高まるということです。
ですから、この年代で保険に複数加入するのであれば、最低でもひとつは終身型にしておきましょう。それ以外の保険で生活習慣病に備えることで、医療機関の利用が増える年代で無保険になる事態を避けつつ、保障も厚くすることができます。
参考:生命保険や損害保険の複数加入は上限に注意
生命保険や損害保険の複数加入を検討する際は、もらえる金額に上限がある点に注意しましょう。
生命保険の場合は、保険金目当ての事件を防ぐために保険金の上限が決められています。年齢や年収によっても上限額は異なりますが、それぞれの上限額自体は、複数加入しても変わりません。
損害保険の場合は、実際にかかった損害額が上限になることも多いため、医療保険のように複数加入によってもらえる金額が増えるというメリットはありません。保障の重複によるデメリットのほうが大きくなるので、基本的には損害保険の複数加入は避けたほうが無難です。
まとめ:医療保険の複数加入に不安があれば保険のプロに相談!
医療保険の複数加入について解説してきましたが、いかがでしたか?
今回の記事のポイントは以下のとおりです。
- 医療保険の複数加入することで保障や給付金を増やすことができる
- 反面、保険料が高くなるといったデメリットも存在する
- 金銭的な余裕や健康状態への不安などがあれば、複数加入は有用な選択肢となる
なお複数加入は、ふたつ以上の保険を選ぶことになるので、基本的には選択の難易度が上がります。自分自身で選ぶことに少しでも不安があれば、保険のプロ・FP(フィナンシャルプランナー)に相談してみましょう。
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