更新日:2022/12/06
海外旅行保険は「上乗せ補償」を上手に利用して安心な補償を
カード付帯の海外旅行保険だけでは不安を感じてしまう方は少なくありません。しかし、カードを複数枚利用したり一般の海外旅行保険に加入することによって補償を上乗せすることができます。ここでは、それぞれの上乗せ方法のメリットやデメリットなどについてご説明していきます。
目次を使って気になるところから読みましょう!
- カード付帯海外旅行保険の補償だけでは不安?カード付帯海外旅行保険を解説!
- カード付帯海外旅行保険を複数枚を上乗せする方法と一般の海外旅行保険を上乗せする2種類の方法がある
- カード付帯の海外旅行保険の上乗せ方法でも十分補償される!メリットとは?
- 帰国すればリセットされ、また次の海外旅行で使える
- 複数枚持ってれば、それだけ補償額は上乗せできる(死亡/後遺障害補償以外)
- カードさえ作ってしまえば、毎回の海外旅行で手続き不要(自動付帯の場合)
- カード付帯海外旅行保険のデメリットとは?
- 保険利用には条件がかかるカードもある!利用付帯と自動付帯があるため
- 治療費用が少なめに設定されているが複数枚所持していれば補償額を上乗せできる
- キャッシュレス診療が効かないカードもあるので注意が必要!
- カード付帯海外旅行保険は、保険期間が最長のものでも90日間(3ヶ月)まで!
- カード付帯海外旅行保険に一般の海外旅行保険を上乗せした場合
- 一般の海外旅行保険は最短、申込当日から使える!
- 治療費用や救援者費用で2,000万円以上かかる場合は一般の海外旅行保険の方がいい
- 一般の海外旅行保険に加入しなくてもカード付帯海外旅行保険だけでも補償は足りる
- まとめ:渡航先により治療費が心配な場合のみ一般の海外旅行保険を上乗せしよう
目次
カード付帯海外旅行保険の補償だけでは不安?カード付帯海外旅行保険を解説!
海外旅行保険は保険会社から出ているものだけでなく、クレジットカードに付帯されているものがあります。
しかし「カードに付帯されている補償だけで大丈夫?」と不安を感じる方は少なくありません。
カードによっては充分は補償があるものがありますが、少し物足りなさを感じる場合は「補償の上乗せ」というテクニックを使って手厚い補償を得ることができます。
カード付帯海外旅行保険を複数枚を上乗せする方法と一般の海外旅行保険を上乗せする2種類の方法がある
- 複数枚のカードを利用する
- 一般の海外旅行保険に加入する
クレジットカードによって補償内容や限度額が異なりますので、複数枚のカードを利用することで補償が合算され上乗せすることができます(ただし、死亡保険以外)。
またカードの海外旅行保険だけでは不安が残るという方は一般の海外旅行保険にも加入すると安心です。
さらに、一般の海外旅行保険ではより充実した補償にしたい項目にオプション的に補償を追加することもできるので、うまく利用するとあまり費用をかけずに十分な補償を得ることができます。
カード付帯の海外旅行保険の上乗せ方法でも十分補償される!メリットとは?
他にもどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
帰国すればリセットされ、また次の海外旅行で使える
しかし、一度利用してしまったらもう二度と利用できないというわけではなく、一度帰国すればそれまで利用していた分はリセットされ、また次の海外旅行時に利用することができます。
例えば90日を超える海外旅行の場合でも、一時帰国を挟めばリセットされるので、再出発するときにはその日からまた90日利用できます。
一度リセットすればまた利用できるようになるのは嬉しいメリットですね。
複数枚持ってれば、それだけ補償額は上乗せできる(死亡/後遺障害補償以外)
例えばカードXとカードYを利用した場合で見てみると次のようになります。
補償項目 | カードX | カードY | 上乗せ結果 |
---|---|---|---|
死亡/後遺症 | 1000万円 | 2000万円 | 2000万円(多い方) |
ケガ治療費用 | 200万円 | 300万円 | 500万円 |
疾病治療費用 | 200万円 | 250万円 | 450万円 |
賠償費用 | 2000万円 | 3000万円 | 5000万円 |
携行品損害 | 10万円 | 20万円 | 30万円 |
救護者費用 | 200万円 | 200万円 | 400万円 |
死亡/後遺症は金額の多い方が適用され上乗せにはなりませんが、その他の費用・損害については上乗せできていることがお分かりいただけると思います。
カードさえ作ってしまえば、毎回の海外旅行で手続き不要(自動付帯の場合)
すでに触れましたが最近は年会費無料のカードにも海外旅行保険が付帯されており、年会費を支払うカードであっても格安で海外旅行保険が利用できます。
上乗せについても特に手続きの必要はなく、複数枚のカードを利用していれば問題なく補償の上乗せをすることができます。
カード付帯海外旅行保険のデメリットとは?
保険利用には条件がかかるカードもある!利用付帯と自動付帯があるため
【自動付帯】
無条件で海外旅行時に保険が自動的に適用されます。
【利用付帯】
海外旅行のツアー代金、飛行機代、空港までの交通機関利用代など、そのカードで支払いをした場合に保険が適用されます。
おすすめは自動付帯のカードですが、3ヶ月以上の旅行には利用付帯のカードも役立ちます。
お手持ちのカードがどちらなのか事前にしっかりと確認しておきましょう。
治療費用が少なめに設定されているが複数枚所持していれば補償額を上乗せできる
しかし、カードを複数枚持つことによってどんどん上乗せをしていくことができますので、安心できる補償額が得られるまでカードを持つのも1つの方法です。
ですが、カード利用者の中にはあまり多くのカードを所持したくないという方もいらっしゃいますので、その場合は一般の海外旅行保険での上乗せを検討することになります。
キャッシュレス診療が効かないカードもあるので注意が必要!
カードの海外旅行保険には、キャッシュレス診察ができるものとできないものとがあるため、上乗せの際には注意が必要になります。
例えば
- カードA:疾病治療費用300万円(キャッシュレス診察あり)
- カードB:疾病治療費用250万円(キャッシュレス診察なし)
この2枚のカードで上乗せをしている場合、キャッシュレス診察適用分は300万円までなので、医療費が300万円を超えた場合は、その超えた部分を現地で一度支払う必要があります(カード払いOKであればカード支払いもできます)。
カード付帯海外旅行保険は、保険期間が最長のものでも90日間(3ヶ月)まで!
3ヶ月以内の海外旅行であれば問題なく利用できますが、3ヶ月を超える旅行の場合は、現地で交通機関利用代などを利用付帯のカードで支払うと、そこからさらに3ヶ月続けて利用することができます。
さらにまた別の利用付帯のカードで支払えばさらに3ヶ月利用することができます。
カードの複数枚持ちはこういった使い道もあります。
カード付帯海外旅行保険に一般の海外旅行保険を上乗せした場合
一般の海外旅行保険は最短、申込当日から使える!
そのため、出発当日に空港で加入することも可能ですが、できればあらかじめ事前に加入しておくことをおすすめします。
というのも、事前に加入しておけば自宅から空港までの間も補償されるため、予期せぬ事態に備えることができます。
しかし、時間がない方でも当日出発前に加入することができるのは嬉しいメリットといえます。
治療費用や救援者費用で2,000万円以上かかる場合は一般の海外旅行保険の方がいい
特に医療費の高いアメリカなどに行く場合は、日本では想像を超える医療費を請求されることがありますので、一般の海外旅行保険で手厚い補償を確保することをおすすめします。
また、カードで全ての補償をカバーするとなると、かなりの枚数のカードを保有していなければなりません。
あまり多すぎるカードを持って海外に行くことは防犯上あまりおすすめとはいえません。
一般の海外旅行保険に加入しなくてもカード付帯海外旅行保険だけでも補償は足りる
特に、医療費があまり高くないアジア圏や医療水準が高めの国への旅行ではカード付帯の海外旅行保険の上乗せでも十分な補償になります。
一方、アメリカや医療水準が低めの国への旅行では一般の海外旅行保険に加入する方が安心といえます。
渡航先の国や地域によって上乗せの組み合わせを変えることが大切です。
ほけんROOMではおすすめの海外旅行保険についての記事を書いています。
お得に海外旅行保険に入りたい方はぜひ読んでみてください!
まとめ:渡航先により治療費が心配な場合のみ一般の海外旅行保険を上乗せしよう
中でも一番心配なのは病気やケガをしてしまった際の治療費ではないでしょうか?
治療費に万全な補償を確保したい場合は、一般の海外旅行保険にも加入して補償の上乗せをしましょう。
一般の海外旅行保険に加入する場合でも、カード付帯の保険もフルに利用して、より手厚い補償で安心な旅行を楽しみたいものですね。