更新日:2022/12/06
クレジットカードに付帯の海外旅行保険。補償を合算する方法とは?
クレジットカードには海外旅行保険が付帯しているものがほとんどです。複数枚のカードを持つことで、補償の合算や保険期間の延長ができる場合があります。どのような場合に補償を合算できるのか確認し、クレジットカード付帯の海外旅行保険をうまく活用しましょう!
目次を使って気になるところから読みましょう!
- クレジットカード付帯の海外旅行保険の補償は合算できるの?
- クレジットカード付帯の海外旅行保険は複数枚所持することで補償の合算ができる!
- 1枚だけだと一般の海外旅行保険と比較して補償金額が少ない
- 1枚のカードの治療費用が最高200万円なら、3枚で600万円、4枚で800万円
- 一般の海外旅行保険と比較して保険料がかからないのに一般の海外旅行保険とほぼ同じ内容の補償を受けることができる
- クレジットカード付帯の海外旅行保険の合算で保険期間の延長をすることも
- カードに付帯する海外旅行保険の保険有効期間は、3ヶ月間(90日間)が一般的
- クレジットカード付帯の海外旅行保険の合算で半年から1年間保険期間を延長することができる
- クレジットカード付帯の海外旅行保険で補償の合算ができない場合
- まとめ
目次
クレジットカード付帯の海外旅行保険の補償は合算できるの?
では、クレジットカードを複数枚持っている場合、補償額を合算することはできないのでしょうか?
この記事では、クレジットカード付帯の海外旅行保険の補償額を合算する方法について説明します。
クレジットカード付帯の海外旅行保険は複数枚所持することで補償の合算ができる!
合算できる補償と、できない補償をかならず確認しましょう。
1枚だけだと一般の海外旅行保険と比較して補償金額が少ない
「クレジットカードに海外旅行保険が付いているのなら、別に海外旅行保険に加入しなくてもいいのではないか?」と思われるかもしれません。しかし、クレジットカード付帯の海外旅行保険では補償金額が不足することがあります。
たとえば、病気やケガをした場合の治療費に対する補償です。
アメリカ・カナダやヨーロッパなど、医療費が高い国で病気やケガをした場合、日本では考えられないくらい高額の治療費が必要となる場合があります。
ジェイアイ傷害火災保険株式会社のHPによると、アメリカ(ホノルル)で虫垂炎になって2日間入院した場合の治療費の合計は300万円にものぼるとの記載があります。
このように、クレジットカード付帯の海外旅行保険だけでは、トラブルにあった際にカバーしきれない場合があるのです。
1枚のカードの治療費用が最高200万円なら、3枚で600万円、4枚で800万円
クレジットカードに付帯の海外旅行保険では補償額が不足する場合、複数のクレジットカードの補償額を合算し、不足分をカバーする方法があります。
たとえば、けがや病気になったときの治療費用の補償額です。
具体的には、治療費用の補償額が200万円のクレジットカードを4枚持っていたとすると、200万円×4枚で、最高800万円まで治療費用が補償されます。
一般の海外旅行保険と比較して保険料がかからないのに一般の海外旅行保険とほぼ同じ内容の補償を受けることができる
クレジットカードに付帯の海外旅行保険は、一般の海外旅行保険に比べて、保険料が無料で補償をうけることが最大のメリットです。
ただし、一般的な海外旅行保険よりも補償額が低い場合がありますので、渡航先や自分の状況に応じて不足分をカバーする方法を検討する必要があります。
クレジットカード付帯の海外旅行保険の合算で保険期間の延長をすることも
その場合、複数のカードの補償を合算することで、保険期間の延長をすることができます。
クレジットカード付帯の海外旅行保険の合算で保険期間を延長するには、注意点もありますので、よく確認してから利用しましょう。
カードに付帯する海外旅行保険の保険有効期間は、3ヶ月間(90日間)が一般的
では、渡航期間が90日以上になる場合、クレジットカード以外の別の海外旅行保険に加入するしかないのでしょうか?
答えはNOです。
実は、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを複数枚所持することで、保険期間を延長することができるのです。
クレジットカード付帯の海外旅行保険の合算で半年から1年間保険期間を延長することができる
保険期間を延長するには、渡航中に「利用付帯のクレジットカードを使用すること」が必要です。
では、「利用付帯」とは何なのでしょうか?
保険期間を延長するには、「利用付帯」のクレジットカードが必要
クレジットカード付帯の海外旅行保険には、「自動付帯」と「利用付帯」があります。
「自動付帯」の場合、そのカードを保有していれば自動的に海外旅行保険が利用できます。
しかし「利用付帯」の場合は、カードを保有しているだけでは海外旅行保険を利用することはできず、そのカードで旅費の支払いをしてはじめて、海外旅行保険が利用できるようになります。
この「自動付帯」と「利用付帯」の仕組みを組み合わせることで、海外旅行保険の保険期間を延長するのです。
具体的な方法を説明します。
まず、自動付帯のクレジットカードによって、出発時からの海外旅行保険を適用します。
次に、自動付帯のカードの海外旅行保険の保険期間が切れる前に、利用付帯のクレジットカードで交通費などを決済します。
すると、その時点から利用付帯の海外旅行保険が適用され、保険期間が延長されるのです。
これが、クレジットカードの合算で保険期間の延長ができるしくみです。
保険期間の延長には利用付帯のクレジットカードが必要ですので、どのようなときに利用付帯の海外保険が適用されるか、必ず確認しておきましょう。
クレジットカード付帯の海外旅行保険で補償の合算ができない場合
クレジットカードに付帯している海外旅行保険は、カードを複数枚もつことで補償の合算ができると説明してきましたが、すべての補償が合算されるわけではありません。
補償によっては合算されないものもありますので注意が必要です。
【「傷害死亡・後遺障害」の場合、補償額が合算できない】
傷害死亡・後遺障害の場合は、複数あるカードの中で一番高い補償額のものが適用されます。(疾病死亡はもともとクレジットカード付帯の海外旅行保険では補償されません)
<具体例>以下の表のような補償額のカードを2枚持っていたとします。
A | B | |
---|---|---|
傷害死亡 | 2000万円 | 1000万円 |
傷害治療費 | 300万円 | 100万円 |
ケガにより治療を受けた場合、補償額は合算されますので、支払われる金額は最高400万円です。
【同じカード会社の場合、補償額が合算できない】
クレジットカードが同じ会社のものの場合、補償を合算することができないことがあります。
もし自分の持っているカードが、同じブランドや同じ会社のクレジットカードの場合は、補償を合算できるか事前にカード会社に問い合わせをしましょう。
カードがすべて別の会社、別のブランドの場合は合算されますので気にする必要はないでしょう。
まとめ
- クレジットカードに付帯している海外旅行保険では、補償額が足りない場合がある
- クレジットカードを複数枚持っている場合、補償額が合算できることがある
- 自動付帯と利用付帯のクレジットカードを使うことで、利用期間を延長することができる
- クレジットカードを複数持っていても、補償が合算できないケースもある
クレジットカードを複数枚持つことで、海外旅行保険の補償を厚くすることが可能です。事前に条件を確認の上、うまく活用しましょう。