学資保険を提供する保険会社のメリットって?学資保険の仕組みを解説

学資保険は子どもの教育資金を貯金するためのこども保険であり、契約者だけでなく保険会社のメリットもあります、保険会社のメリットは、その利益だけでなく知名度や評判などがあり、契約者にも保険会社にも利益のある仕組みになっています。

学資保険を売ることに保険会社のメリットは存在するの?


保険の窓口や保険の担当者に学資保険について相談してみたものの、必要かどうか、保険に入るべきか迷っている方も多いでしょう。


学資保険とは子どもの教育資金を貯金するための保険であり、契約者が払った保険料に利益(返戻金)を含めた額が戻ってくる仕組みになっています。


契約者が支払った保険料総額よりも、保険会社から戻ってくるお金の方が大きく、保険会社のメリットはないようにも見えますね。


一方で、保険会社にしかメリットがないようなら、契約者側が損をしてしまう気がして、学資保険はいらない、意味ないのではないかと思ってしまいます。


保険会社のメリットと契約者のメリット、それぞれのメリットを2つ双方から知り、学資保険を選ぶときの参考にしましょう。


そこで、この記事では「学資保険の契約者と保険会社のメリット」の観点で

  • 学資保険を契約するときの契約者のメリット
  • 学資保険を契約するときの保険会社のメリット

について、お話します。 

この記事を読めば、契約者のメリット、保険会社のメリットなど、が分かります。
 

ぜひ、最後までご覧ください。

学資保険は契約者にもメリットが豊富な商品


学資保険とはこども保険、学資積立や学資貯金のことで、子どもの教育資金を貯金するために加入を考える方も多いでしょう。

20代~50代の子どもを持つ親の学資保険の加入率は約50%となっており、入ってる方と入ってない方の割合が半分ずつになっています。

一定期間払い込みをすると、支払った保険料総額よりも多くの保険金を受け取ることのできる仕組みになっています。

この貯蓄性の高さが、契約者のメリットです。

銀行の定期預金や個人向け国債など、他の元本保障型の金融商品と比較して、学資保険は高い金利で運用できるので、おすすめしない理由はありません。

学資保険の必要額は人それぞれですが、平均的な価格は200万円〜300万円、月々10,000円程度の学資保険が人気となっています。

中には学資保険に必要性を感じないからかけてない、無駄だから学資保険には入らない、と学資保険に加入しない方もいるでしょう。

意味ない保険は必要ない、不要な保険には入らない、と一方的に決めてしまうのは、学資保険について正しく理解してからでも遅くありません。

学資保険がもたらす、保険会社のメリット5つ


学資保険では、契約者が支払った学資保険の保険料総額と、保険会社から戻ってくるお金を比べると、後者の方が大きくなる仕組みになっています。

契約者にとってはお得になる仕組みですが、保険会社にとっては損になっているのではないか、と疑問に思うところです。

保険会社も保険にデメリットがありすぎると保険が成り立ちませんから、どこかに保険会社のメリットがあるはずです。

では、学資保険を販売する保険会社のメリットとはどのようなものでしょうか。

学資保険を販売して、保険会社の利益と契約者の利益、どっちにも利益をもたらすために、保険会社はどのようなことをしているのでしょうか。

学資保険を販売する上での保険会社のメリットとして、以下のように5つ見ていきましょう。
  1. 預かったお金を長期的に運用する
  2. 特約などを組み合わせて利益を出せる
  3. 経済状況に合わせ金利を抑える
  4. 大きな資産を集めて安定した運用をする
  5. 学資保険によって知名度・評判が上がる

メリット①:預かったお金を長期的に運用する

学資保険の契約者が保険会社に支払う保険料は、保険会社の顧客分すべてを合わせると莫大な金額となります。

それらの預かったお金を運用することで、保険会社は利益を出しているのです。

保険会社が運用するとはどのような仕組みかといいますと、保険会社は契約者が支払った保険料を用いて公社債などを購入し、それを保険会社の資産とします。

公社債とは、日本国債や地方自治体が発行する地方債などがあり、これらはリスクの少ない安全性が高い資産と言われています。

また公社債の他にも、株式や不動産にも投資を行い、それらの運用利回りによって利益を出しているのです。

2016年に実施された金融庁のマイナス金利政策以降、国債の利回りは低下してきていますが、それでも保険会社が利益を出せている理由は、長期的に運用することができるからです。

学資保険は加入すると契約は20年近くになりますから、途中で解約などされない限りは、預かったお金を長期的に運用することができるのです。

預かったお金を長期で運用できるので、資産を増やし安定した利益を生み出すことができ、それが保険会社のメリットとなっているのです。

メリット②:特約などを組み合わせて利益を出せる

子どもの教育資金を貯金する目的で、学資保険に加入を考える方が多いでしょう。

学資保険への加入を考えたとき、学資保険の医療特約や学資保険以外の生命保険や医療保険などに、一応目を通す方も多いのではないでしょうか。

子どもの教育資金のことを考えるならば、もちろん子どもの病気やケガについても気になるところでしょう。 

学資保険を検討するのと同時に、学資保険の特約や生命保険や医療保険などのプランについて、検討しそのまま加入する方も多いのです。

この特約、生命保険や医療保険への加入が、保険会社のメリットになるのです。

特約、生命保険や医療保険は、貯蓄性の高い学資保険と違い、満期金のない掛け捨て型となっているものがほとんどです。

このような掛け捨て型の特約・保険は、満期金を準備する必要がないので、保険会社にとっては大きな利益に繋がります

このように、学資保険の加入時に、子どもの病気やケガの保障をつける特約やその他保険商品を組み合わせることが、保険会社のメリットとなっているのです。

メリット③:経済状況に合わせ金利を抑える

学資保険をはじめとする保険商品は契約期間が数十年となり、取り扱う期間は長くなります。

その間に日本の経済状況が大きく変化することも考えられます。

経済状況が変化するというのは、お金の価値が変わるということです。

保険商品の利率は経済に左右されるものですから、高い利率の保険商品を販売していて、そのままの利率で経済状況が悪化すると保険会社は大損をしてしまいます。

そうならないように、保険会社は金融政策に対応して保険料や保険金を改定しているのです。

この保険料や保険金を改定できることが保険会社のメリットです。

金融政策に対応して金利を抑えることで、利益の安定を図ることができるのです。

マイナス金利の影響で、以前に比べると学資保険の金利も下がってきていますが、これも保険会社が経済状況に合わせて金利を抑えているから、と言えるでしょう。

メリット④:大きな資産を集めて安定した運用をする

先ほど、保険会社に支払った保険料は公社債や株式の配当金などで運用し利益を得るとお伝えしました。


学資保険の契約者が保険会社に支払う保険料は、保険会社の顧客数すべてを合わせると莫大な金額となります。


保険会社が資産運用する額は、個人とは比べものにならないほど非常に大きな額となります。


あまりにも大きな額の運用を行うので、公社債の利息や株式の配当金なども高額になります


そのため、個人が行う資産運用よりも安定した運用ができるのです。


学資保険は一括払いも選択できますから、積立型のその他保険よりも、契約者から集まる保険料が大きな金額になる可能性があります。

このように契約者から預かった大きな資産を運用することで、安定した利益を生み出すことができるので、これが保険会社のメリットと言えるでしょう。

メリット⑤:学資保険によって知名度・評判が上がる

お得な学資保険を提供していると、口コミなどで保険会社の名前も広まっていきます。


学資保険を検討するなら、知名度が高かったり、口コミでよい評価がついたりすると、保険を選びやすいものです。


この知名度や評判の上昇も保険会社のメリットと言えます。


このように知名度や評判があれば、大きな広告を出さなくても顧客からの問い合わせが増えることになります。


問い合わせの際に顧客のニーズに合わせた提案をすれば、保険契約に繋がり、長期的な運用資金が増えることになるでしょう。


このように知名度や評判の上昇は、総合的な保険会社のメリットと言えます。

まとめ:契約者にも保険会社にもお得な学資保険


学資保険を契約するときの契約者と保険会社のメリット、について見てきましたが、いかがでしたか。


一見、保険会社にデメリットしかなさそうな学資保険ですが、実は保険会社のメリットがいくつもあることが分かりましたね。


学資保険は契約者も保険会社、2つどっちにもメリットがある保険だと言えるでしょう。


保険会社のメリットは、まとめると以下のようになります。

  • 預かったお金で、リスクの少ない公社債などで長期的に運用ができる
  • 病気やケガなど、特約やその他の保険を組み合わせれば、もっと利益を出せる。
  • 経済状況に合わせて、金利を調節することができる
  • 一括払いなどを利用して、大きな資産を集めて安定した運用ができる。
  • お得な学資保険によって、保険会社の知名度・評判が上がる

学資保険とは、こども保険、学資積立や学資貯金のことで、一定期間払い込みをすると、支払った保険料総額よりも多くの保険金を受け取ることのできる仕組みになっています。


必要額は人それぞれですが、平均的な価格は200万円~300万円となっています。


学資保険は貯蓄性が高く、保険会社のメリットだけでなく契約者にもメリットが多々ありますから、おすすめしない理由はありません。


一方で、学資保険の加入率は約50%で、入ってる方と入ってない方の割合が半々なのが現状です。


保険に加入するなら、損はしたくないものですから、必要性を感じないからかけてない、無駄だから学資保険はいらないという方も多いでしょう。


しかし、学資保険は契約者のメリットも大きいので、保険内容を確認し、自分に合う商品を見つけ出すことができれば、そのメリットを享受することができるでしょう。


意味ない保険は必要ない、不要な保険には入らない、と一方的に決めつけてしまう前に、今一度、保険の内容を正しく理解することが大切です。


学資保険は子どもの教育資金の貯蓄ですから、必要かどうか、入るべきか迷った時は、近くの保険の窓口や保険ルームで相談をしてみるとよいでしょう。

ランキング