学資保険分で住宅ローンの繰り上げ返済をやることがお得な理由を解説

子どもがいる家庭において重要となる教育資金問題。そのためにあるのが学資保険となっています。しかし、住宅ローンを同時に抱える方に取っては、実は学資保険を契約するより、住宅ローンの早期返済に力を注ぐ方が総支払額的にはお得だというとが言えます。

学資保険と住宅ローンについてのお得な知識

子どもがいる家庭で必ずついてまわるのが教育資金の確保です。


私立だけでなく、公立の学校でも結構な出費を余儀なくされます。これが約3年毎に掛かるとなるとかなり大変なことですよね?そのため皆さんローンを組んだり、貯蓄を考えたりするのではないでしょうか?


そんな時に真っ先に視野に入れられるのが学資保険です。


学資保険の多くは学校教育において進学の際に必要となる資金の為にあり、銀行や保険の営業マンなども子どもがいる家庭には必ずといっていいほど勧める保険の1つです。


しかし、学資保険はあくまでも保険であるということに変わりありません。そのため他に大きなお金が必要となる借り入れなどがある場合にはそこまで重要視しな方がいい場合があります。

実は学資保険を解約して住宅ローンの繰り上げ返済した方がお得?

学資保険は、子どものライフイベントに合わせて、まとまった資金を確保することのできる保険です。


しかし、住宅ローンなどの高額で長期的な借り入れをされている方には必ずしもお得だということにはなりません。 


何故なら、学資保険の返戻率と住宅ローンの利息とでは、断然金額の大きな住宅ローンの利息の方が大きくなってしまうからなんです。そのため、住宅ローンを抱えている方は、無理して学資保険を契約するより、住宅ローンを早く返済することの方が総支払額的には節約となります

実際に具体的に比べてみた

住宅ローンと学資保険の両方に加入している場合

住宅ローンと学資保険両方に加入している場合、住宅ローンには変更がないので、お得となるのは学資保険の保険料と受け取れる保険金の差額分となります。

今回は現在(2017年10月)、利率の一番高い学資保険であるソニー生命の学資保険Ⅲ型(大学学費対応)で計算します。

このプランでは10歳までの払込で18歳~22歳まで年間40万円、総額200万円(返戻率115.5%)が受け取れるプランです。お子さまの年令が10歳までに保険料を払い終えるプランなので契約時のお子さまの年齢によって、月々の保険料が変わりますが、今回は0歳で契約し10歳までの支払い、つまりは10年間の支払いで計算すると以下のようになります。


  • 月々の保険料:14,424円
  • 保険料総支払額:1,730,880円

そして、総額2,000,000円の保険金が受け取れるので、差額である269,120円分がお得となるプランです。 



つまり、この場合学資保険では、27万円ほどお得ということになります。 

住宅ローンだけにした場合

次に学資保険に加入せず、住宅ローンのみとし、学資保険にかかる保険料分を繰り上げ返済に充てると仮定すると、どれだけお得となるか計算します。

まず、住宅ローンに掛かる支払総額を考えてみましょう。 


例)住宅ローン フラット35の場合(長期固定金利型住宅ローン)


  • 借入額:3,000万円
  • 金利:1.5% 

として、試算(元利均等)した場合に毎月の返済額が91,855円で総支払額は38,579,013円となります。


そして、先程の学資保険の支払期間10年分の総支払額約1,730,000円として、このを分のお金を住宅ローンの繰り上げ返済(期間短縮)にまわすと仮定して計算します。 


すると、住宅ローンは毎月の返済額が91,595円で支払総額は37,849,708円となり、元の支払総額との差額は729,305円となり、約73万円ほどとなり、 学資保険と比べても46万円もお得になります。


つまり、学資保険分の保険料を住宅ローンの繰越返済にまわす方がお得だということです。更に支払い期間も32年10ヶ月となり、負担をかなり軽減することができます。

住宅ローンの繰り上げの注意点

住宅ローンがある場合は、学資保険を契約するより、その保険料分を繰り上げ返済に当てる方が支払い総額では得をするのですが、すでに学資保険を契約している方や預貯金が極端に少ない方は注意が必要です。

学資保険の途中解約は基本損をすることが多い

学資保険の途中解約の際に注意したいのは、これまで保険料を納めていた年数によって返戻率が違ってくることです。

返戻率(へんれいりつ)とは、支払ったお金に対して、受け取ることのできるお金の割合のことです。例えば、3年目に解約しようとする時にそれまでに支払ったお金が50万円で返戻率が90%だと、45万円しかお金は戻ってきません。つまり、5万円も損をしている事になります。


いつくかの学資保険では、この返戻率が初めの数年の解約で90%を割り、中には70%満たない学資保険もあります。


なので、この返戻率が出来る限り100%を切らないように、もしくは低くなりすぎないように解約時期を見定める必要があります。

手元に現金が残らず、教育資金が不足してしまうことがある

住宅ローンは、金額の大きな借り入れです。そのため、なるべく早く返したほうが利息を多く払わずに済みます。

  

しかし、手持ちのお金を全て返済に当ててしまうと急な教育資金が必要になった場合に対応することができなくなってしまいます。


一口に教育資金といってしまうと入学金やそのための費用ということになりますが、学校行事や文房具などの変動の多い教育資金もありますよね?また、子どもがいると、ちょっとした病気やケガが絶えることはありません。 無理に繰り上げ返済に回して、手元に現金や預貯金に余裕がなくなってしまった場合にこうした急な出費に対応することができなくなってしまいます。


また、そのためにカードローンなど他の借り入れを行ってしまっては元も子もありません。住宅ローンは元々金利の安い部類のローンとなっており、他の借り入れより遥かに利息が少なくなっています


こうした借り入れを行うよりは、住宅ローンを後回しにするほうが無難です。

住宅ローンの繰り上げをおすすめする状況

住宅ローンの繰り上げ返済を行っても変動の激しい子どものライフイベントに対応するためには次の2つのポイントを抑えて行いましょう。

学資保険の返還率が100%近くになっており単体で損をしない

第1のポイントは、学資保険の返戻率です。


学資保険は、ある程度の年数が経過すると返戻率が100%に近づき、そ契約期間の半分から3分の2を超えると大体100%を超えるようになっています。

すでにこの返戻率が100%を超えている場合は、即解約しても損はありません。しかし、返戻率が極端に低い期間での解約になるとかなりの損をしてしまうことになります。中には70%前後となるような学資保険もあるので注意が必要です。


その場合は、一部減額や一部解約といった保険そのもののプランの見直しを図ることをおすすめします。

子どもの教育資金が十分に用意できている

第2のポイントは、現在十分な教育資金が確保でできるかどうか?ということが問題となってきます。


現在、学校教育にかかるおおよその教育資金はこのようになっています。

  • 幼稚園 :公立 23万円 私立 48万円
  • 小学校 :公立 30万円 私立142万円
  • 中学校 :公立 45万円 私立129万円
  • 高等学校:公立 38万円 私立 96万円

この金額には、学校の授業だけでなく、机や文具品、塾などの習い事なども含めた金額の1年間の平均額となっております。


義務教育過程である、小・中学校を全て公立で通った場合でもおよそ300万円の教育費がかかる計算です。(小学校が30万×6年+中学校が45万×3年)


最低でもこの金額の教育資金を確保できるかがポイントとなってきます。


なので、学資保険を解約しても預貯金などの現金に余裕がない場合は、全額繰り上げ返済にはせず、一部だけでも預貯金として残しておきましょう。

 

まとめ

結構なお金が必要となる教育資金。子どもがいる家庭では避けては通れない問題の1つであります。そのために必要となる資金確保の手段の1つが学資保険です。 


しかし、住宅ローンなどの高額な借り入れがある方にはあまり、お得な手段とは言えません。 


また、住宅ローンの早期返済ばかりに気を取られていると、急なライフイベントに対応できなくなってしまいます。収入と子どもの年齢に合わせたライフプランを計画して、損の少ない運用を行いましょう。


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