学資保険と養老保険の違いは?教育資金を貯めるにはどちらがいい?

子どもの教育資金を貯める方法として、学資保険よりも利回りの良い方法を探していることでしょう。学資保険と養老保険は基本的に同じような仕組みであり、養老保険でも違いはないと考えている方もいるかもしれません。本記事では双方の違いとメリット・デメリットを紹介します。

養老保険は学資保険の代わりになりうる?両者の違いは?

子どもの教育資金を用意するための方法として学資保険や養老保険を活用するかたも多いと思います。


しかし、その一方で学資保険と養老保険の違いやどちらが自分にあっているのかを理解できていないまま加入してしまっている人もいるのではないでしょうか?


学資保険と養老保険の双方の違いを知ることによって、自分にあった教育資金の貯め方が見つかるかもしれません。


そこで、この記事では学資保険と養老保険の違いを知るために、

  • 学資保険と養老保険の基本的な仕組みは同じ?
  • 学資保険と養老保険の違いは?
  • 学資保険と養老保険ではどちらが教育資金を貯めるのに優れているか?

以上のことを中心に解説していきます。


この記事を読んでいただければ、学資保険と養老保険の違いやそれぞれのメリット・デメリットが分かると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。

学資保険と養老保険の仕組みは同じ

保険の名前からして「学資保険」は子どものための保険、「養老保険」は老後のための保険というイメージをお持ちの方が多いと思いますが、実は学資保険と養老保険の仕組みは基本的には同じです。 

どちらも保険料を一定期間支払い続けることによって、加入時に定めた時期に保険金が受けとれるようになっています。

また、死亡した際の保障がついているので、保険料を支払う方に万が一のことがあっても保険金を受け取ることができます。

このように学資保険と養老保険はどちらもお金を貯めることができる保険ですが、全くの同じ保険ではないので、それぞれの特徴を見ていきましょう。

学資保険とは

子どもの学費は幼稚園から大学まで全て公立校の場合でも、およそ800万円かかると言われていますので、計画的に用意しておく必要があります。

学資保険はそんなお子様の教育資金を用意することを目的としている保険です。

基本的には、子どもがある一定の年齢になるまで保険料を支払い続けると、小学校入学時・高校入学時・大学入学時・満期時といった節目で保険金を受け取ることができる貯蓄目的の保険です。

オプションによって、子どもの医療保障や親の死亡保障を充実させることができますが、保障が充実すればするほど保険料が高くなり、支払った保険料に対して戻ってくるお金の割合(返戻率)も小さくなります。

また、契約者である親と被保険者である子どもの保障がそれぞれ付いているので、両方の年齢によって保険料が変わり、加入時の審査で親子の告知が必要となるのも特徴です。

養老保険とは

養老保険とは高齢になったときに必要となるお金を予め用意しておくことを目的とした保険です。

途中で解約をしない限り、保険期間中に亡くなった場合でも、保険期間が満了した場合でも、同じ額の保険金を受け取ることができます。

一般的には保険期間の満期を退職する60歳などに設定する場合が多いです。

そのため一見すると、教育資金の準備とは関係のないように思えますが、保険期間の満期を子どもの大学入学などに合わせることによって、教育資金として活用することも可能です。

ただし、保険会社からするとどう転んでも保険金を支払うことになるので、保険料はその分高めに設定されています。

学資保険と養老保険の違いについて

学資保険や養老保険は基本的には同じ仕組みとお伝えしましたが、もちろん同じ保険ではないので違いもあります。

違いを理解して加入しないといざというときに、思っていた保障と異なるなんてことがあるかもしれません。

その中でも特に違いがはっきりしている下記の3点について解説していきます。
  • 祝い金の有無の違い
  • 保険期間の違い
  • 死亡保険金の有無の違い

祝い金の有無の違い

学資保険と養老保険の違いの1つ目は、成長祝い金の有無です。

養老保険は満期時にのみ満期保険金が受け取れるのに対して、学資保険は満期保険金の他に子どもの進学にあわせて成長祝い金が支払われます。

学資保険は子どもの教育資金を用意するのが目的ですので、子どもが進学して入学費などが必要になるタイミングで、成長祝い金が受け取れるように考えられています。


ただし、成長祝い金が受け取れる分、保険期間満了時に受け取れる満期保険金は養老保険に比べて少なくなります。


仮に保険金受取り総額が200万円として、中学校入学時に20万円、高校入学時に30万円を受け取っていたとすると、満期時に受け取れる金額は残りの150万円となります。


成長祝い金は満期保険金を切り崩して支払われていることを認識しておきましょう。


学資保険養老保険
満期保険金支払われるが金額は大きくない大きい金額が受け取れる
成長祝い金子どもの成長に
あわせて支払われる
なし

保険期間の違い

学資保険と養老保険の2つ目の違いは保険期間の長さです。

学資保険は子どもの教育資金を用意するのが目的のため、保険期間は最長で子どもの年齢が22歳になるまでで設定されています。

そのため、子どもの年齢によって保険期間が変わるので、例えば15歳で加入した場合には、保険期間は22歳までの7年間しか設定できないことになります。

一方で養老保険の保険期間は1歳ごとに設定できる場合が多く、長い場合だと50年にも及ぶ場合があります。

設計内容次第なので、一概に比較することはできませんが、一般的には養老保険よりも学資保険の方が保険期間は短くなっています。

学資保険養老保険
保険期間の長さ最長で22年間程度最長で50年間程度
保険期間の設定
子どもの年齢が
15歳・18歳・22歳になるまで
1年単位で設定が可能

死亡時の保険金の有無の違い

学資保険と養老保険の3つ目の違いは死亡時の保険金の有無です。

どちらも死亡した際の保障がついていますが、その内容は大きく異なります。

まず、学資保険の死亡保障は、多くの場合、契約者(親)と被保険者(子)両方が対象になります。


ただし、それぞれの保障内容は大きく異なり、契約者が亡くなった場合の保障は以後の保険料が免除されるといった内容で、被保険者が亡くなった場合は死亡保険金が支払われる内容になっています。


オプションによって契約者が亡くなった際に毎年養育年金が受けとれるタイプも存在します。


一方、養老保険は保険期間満了したら満期保険金を、保険期間の途中で亡くなったら死亡保険金を受けとれる内容となっています。


養老保険の保障対象となるのは被保険者のみで、契約者の死亡保障はありません。


学資保険養老保険
保障対象子どもがなくなった際に支払われる
(親が亡くなった場合は保険料免除)
被保険者が亡くなった際に
支払われる
保険金額本来受け取れるはずの
保険金よりもかなり少ない
満期保険金額と同額


まとめ:教育資金を貯めるには学資保険がおすすめ

学資保険と養老保険の特徴と違いについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事のポイントは、
  • 学資保険と養老保険は、どちらもお金を貯めることを目的とした保険。
  • 学資保険は、子どもの成長にあわせて保険金が受けとれる保険。
  • 養老保険は、保険が満期になった場合でも保険期間中になくなった場合でも同額の保険金が受けとれる保険。
  • 2つの保険の主な違いは「祝い金の有無」、「保険期間」、「死亡保険金の有無」。
です。

まったく異なる保険に感じる学資保険と養老保険ですが、どちらも支払った保険料が一定期間経過すると戻ってくるという保障内容ですので、貯蓄目的という意味では同じになります。

保険で教育資金を準備をするためには、保険金を受けとれる時期と返戻率が重要になります。

養老保険は保険金を受けとれるタイミングは満期の1回のみですし、金利が低い現在では返戻率が100%を下回ってしまうので、貯蓄性だけで見ると銀行に預金している方がまだ利回りが良いです。

その一方で、学資保険は子どもの成長にあわせて、成長祝い金が受けとれますし、返戻率が100%を超える商品も販売されています。

養老保険でも教育資金を貯めることは可能ですが、やはり教育資金を貯めることを目的とした学資保険で用意した方がメリットがあります。

ただし、親が亡くなって必要となるお金は教育資金だけではないので、遺族の生活費などもふまえたうえで保険を検討しましょう。

学資保険の必要性が知りたい方はこちらの記事もご覧ください

この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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