個人年金保険と養老保険の似ているようで異なるその違いを解説!

たくさんある保険は種類によって違いが大きいです。その中で個人年金保険と養老保険の違いについて説明します。どちらも老後のための貯蓄型の保険ですが、個人年金保険は養老保険とは違い、死亡時に満額の死亡保険を受け取る事ができないのが、最大の違いです。

▼この記事を読んで欲しい人
  • 個人年金保険と養老保険の違いがわからない人
  • 個人年金と養老保険のどちらが自分に合っているか知りたい人
  • 資産形成に個人年金を検討している人

▼この記事をよんで分かること
  • 個人年金保険の基礎知識と特徴
  • 養老保険の基礎知識と特徴
  • 個人年金保険と養老保険の大きな違い
  • それぞれの保険がおすすめな人の特徴

内容をまとめると

  • 個人年金保険と養老保険は似ている点も多い
  • 養老保険には死亡保障があるなど大きく異なる点もある
  • 個人年金保険は「個人年金保険料控除」の対象で節税効果がある
  • 家族に保険金を残したい人は養老保険がおすすめ
  • 自分のために安全に積み立てたい人は個人年金保険がおすすめ
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監修者
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。

比較してみよう!個人年金保険と養老保険の主な違いについて

保険の種類はたくさんあり、それぞれの用途、役割は異なっています。その中で個人年金保険と養老保険は、どちらも貯蓄性の高い、積み立て型の保険商品です。


一見すると違いがわかりにくいこの2つの保険ですが、実は細かいところでいくつか違いがあります。個人年金保険と養老保険の違いを詳しく見ていきましょう。

たくさんある生命保険の種類について

大きく分けるだけでも生命保険の種類はたくさんあります。ざっくり見ても、死亡保険、医療保険、がん保険、学資保険、個人年金保険、損害保険などの分類ができ、その中でも幅広く様々な種類に分かれています。


それぞれの保険の特徴、違いを理解して自分にあった保険を選ぶことが大切です。

個人年金保険と養老保険の分類

個人年金保険は、特にその他の分類が多くあるものではなく、老後に年金型で積み立てたお金を受け取る保険です。


それに対して養老保険は、積み立て型という点では個人年金保険と同じですが、分類としては死亡保険にあてはまります。死亡時には満期の積み立て額が保障されるというのが違いです。




個人年金保険ってどんなもの?養老保険との違いを比較

個人年金保険は、所定の年齢から年金を受け取ることができる貯蓄型の保険です。老後の資金、教育資金、住宅資金の積み立てのためにも使われることがあります。


死亡保険や医療保険とは異なり、若いうちに自分の身に何かあっても、特別な保障があるわけではなく、基本的には積み立てた分が返ってくるのが個人年金保険です。

個人年金保険の種類について

個人年金保険も商品によって種類に違いがあります。従来型の「円建て個人年金保険」、投資の要素も含まれ、受取額にも影響が出る「変額個人年金保険」、外貨で運用される「外貨建て個人年金保険」などがあります。


選ぶタイプによって、利率が大きく変わってきますし、為替によっても変動があるので、リスクがそれぞれ違います。

個人年金保険の特徴について

個人年金保険は、貯めるということが目的で、目標通りに貯蓄ができるのが大きな特徴です。その他の生命保険との違いは、持病があっても入れる商品が多いこと。


基本的には老後に向けた積み立てなので、現時点で持病があっても影響があまりないということですね。個人年金保険料控除が受けられ、所得税、住民税の軽減にもなります。

養老保険ってどんなもの?個人年金保険との違いを比較

養老保険とは、貯蓄型の生命保険の1つで、一定期間保障がされ、満期には死亡保険金と同額の満期保険金が支払われるものです。満期はだいたい60歳前後に設定され、それにより養老保険という名前が付いています。個人年金保険などの積み立て型に似ていますが、一番のポイントは死亡時に保険金が下りるという点です。

養老保険の種類について

養老保険は種類としては2つに分けられます。違いは支払いの方法で、積み立て型のタイプと、一括で支払うタイプがあります。


積み立て型が養老保険としては一般的ですが、一括で保険料を納めることで、税金対策になることがあります。また、利率によっては一括で納めることでより有効な資産運用をできる場合もあります。

養老保険の特徴について

生命保険の中では、貯蓄型に分類され、老後に備えるタイプの保険であるのが養老保険です。医療保険のように入院保障などはありませんが、死亡時には死亡保険金がおり、加えて掛け捨てではなく、老後の貯蓄になるというのが養老保険の最大の特徴です。生命保険商品の中でもバランスがとてもとれたタイプと言えるでしょう。




個人年金保険と養老保険の最大の違い

では、ここまで見てきて似ている部分や、違いがありましたが、個人年金と養老保険の最大の違いは何でしょうか。


どちらも貯蓄型で老後を見据えた商品なので、求めるものは似ていますが、細かい内容、保険金のおり方、控除の受け方が変わってきます。もう少し細かく違いを見ていきましょう。

死亡時に受け取れる金額

最大の違いは死亡した場合です。


個人年金保険は、年金受け取り前に死亡した場合は、それまでに納めた保険料相当の保険金が受け取れます。


それに対して養老保険は、加入さえすれば、どのタイミングで死亡しても、満期の保険金に相当する死亡保険金が受け取れます。


逆に言えばこの点を除けば、利率など細かい事を除けば非常に似ている商品です。

保険料控除の対象の違い

もう一つ違いを挙げておくと、税金対策をする際の違いがあります。個人年金保険は生命保険料控除と個人年金保険料控除(種類に依る)が対象となっていて、養老保険は生命保険料控除のみの対象になっています。


どちらも節税対策になりますし、保険金の支払い方によってその節税率も変わってきます。ただ、控除の対象が違うということです。

まとめ

数ある生命保険商品の中で、貯蓄型という点で似ている個人年金保険と養老保険ですが、大きく異なる部分があることがわかります。


老後の貯蓄だけを考えるなら個人年金保険で事が足りますし、若いうちの死亡保障まで考えたいと思うなら、養老保険に加入することになります。老後の保険金の受け取り方法や、利率などは商品によりますが、2つのタイプの大きな違いを考えて選びましょう。

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