更新日:2022/10/26
豪ドルの外貨建て保険での資産運用は危険?米ドルや金融商品と比較
豪ドルの外貨建て保険のメリット、デメリットは何なのでしょう?外貨建て保険は米ドル建てが一般的ですが、豪ドル建て保険と比較した違いが気になりますよね。外貨建て保険の危険性、投資信託などの資産運用方法と比較した際のメリット・デメリットまで徹底解説します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 豪ドル、米ドル、外貨建て保険は加入すべき?危険性も解説
- 外貨建て保険は豪ドル?米ドル?おすすめな通貨やリスクについて
- 外貨建て保険のメリット、デメリットやリスクを確認
- 比較的安定感のある米ドルから始めるのが無難
- 円、米ドル、豪ドルの国債利回りを比較
- 豪ドル特有の魅力やオーストラリア経済の成長性について
- 運用外貨を分けたり途中で切り替えることも可能
- 参考:外貨建て保険と他の金融商品(投資信託、FX)との比較
- 外貨建て保険のわかりづらい注意点を必ず理解しよう
- 積立利率は市場金利によって一定期間で変更される
- 為替レートによって保険料、保険金が変動する
- 気になるけど難しい!FPさんに相談してみませんか?
- まとめ:外貨建て保険は豪ドル、米ドルどっちが有利?
目次
豪ドル、米ドル、外貨建て保険は加入すべき?危険性も解説
この頃、銀行の窓口や保険の営業、ネットのニュースなどでよく目にする外貨建て保険。
高金利な外貨で積立金を運用されるメリットがある一方、一口に外貨建てといっても様々な指定通貨があり、どの通貨を選べばいいか迷ってしまいますよね。
外貨建て保険では、基本的には豪ドルと米ドルが主流となっていますが、豪ドル、米ドル、どっちを選べばよいでしょうか。
また、資産運用、お金を増やす目的で、外貨建て保険に加入することは本当に正しいのでしょうか、他の金融商品と比較してどのようなメリットがあるのでしょうか?
今回は、豪ドルの外貨建て保険について、
- 豪ドルの外貨建て保険のメリット、デメリット
- 為替相場が安定しているのは米ドルか豪ドルか
- 国債利回り(10年)を比較
- オーストラリア経済の今後の見通し
- 他の金融商品(投資信託、FX)との比較
外貨建て保険は豪ドル?米ドル?おすすめな通貨やリスクについて
外貨建て保険の主な指定通貨は豪ドルと米ドルです。
外貨建て保険を検討する場合、為替相場についても考えないといけません。
為替相場とは、日本円を外貨に換える、外貨を日本円に換える時の変換レートの事です。
為替相場が円高の場合と円安の場合で支払う保険料も違ってきます。
たとえば1ドル100円の時に10,000ドル分を交換すると100万ですが、1ドル120円の時に10,000ドルを交換すると120万です。
為替相場の円高、円安によっても支払う保険料や将来受け取る保険金が左右されるという事もに注意が必要です。
外貨建て保険のメリット、デメリットやリスクを確認
豪ドルの外貨建て保険や指定通貨の選定について詳しく見て行く前に、外貨建て保険のメリット、デメリットを軽く確認しましょう。
メリット
- 円貨と比較して高金利な外貨で積立が可能(積立利率が高い)
- 返戻金の受取り時に円安になれば為替差益が狙える
- 生命保険料控除が適用され節税効果が見込める
- 保険料支払い時に円高になれば保険料がお得になる
デメリット(元本割れリスク)
- 早期解約では解約控除などの影響で元本割れの可能性が高い
- 契約コスト(為替手数料、運用手数料)がかかる
- 為替変動によるリスク(保険料の変動、為替差損)
*デメリット、注意点については後の見出しでさらに細かく、わかりやすく解説いたします。
比較的安定感のある米ドルから始めるのが無難
結論から述べると、外貨建て保険は基軸通貨であり、比較的為替相場が安定している米ドルで取引を行うのが安全です。
基軸通貨とは国際通貨の中で中心的な地位を占める通貨の事です。
外貨建て保険を豪ドル、米ドルのどちらにするか考える場合、為替変動の基軸通貨になっている米ドルから始める方が無難でしょう。
外貨建て保険を始めるなら、米ドルは為替変動の値動きがわかりやすい事と比較的安定しているので始めやすいといえます。
円、米ドル、豪ドルの国債利回りを比較
保険会社は預かった保険料については安全性を重視して、国債を利用して運用される事が多いです。
では日本円、米ドル、豪ドルの国債利回り(10年)がどうなっているか、比較してみましょう。
日本円 | 米ドル | 豪ドル |
---|---|---|
0.07% | 2.37% | 1.58% |
表を見て解るように、日本円と米ドル、豪ドルでは利回りにこれだけの差が出てきています。
利回りから見ても米ドルの方が豪ドルよりも高い状況となっています。
豪ドル特有の魅力やオーストラリア経済の成長性について
ここまで、外貨建て保険の基本的な取引通貨である豪ドル、米ドルを比較し、米ドルの安定的な魅力を伝えてきました。
しかし、豪ドル、オーストラリア経済の魅力を侮ってはいけません。
オーストラリアは天然資源を豊富に産出、人口増加の期待も高く、ここ4半世紀の間に継続的に経済成長を遂げてきた先進国です。
その背景も相まって、高金利の通貨で今後の成長の期待値が高く、外貨建て保険の指定通貨として人気があります。
外貨建て保険の指定通貨を選ぶ際は、直近の金利も重要ですが、今後の成長性まで見据えた通貨選定が必要です。
運用外貨を分けたり途中で切り替えることも可能
外貨建て保険は検討してみたい。
しかしやっぱり米ドルにするか豪ドルにするか迷ってしまうという事もあるかと思います。
運用として米ドルと豪ドル、それぞれに資産を分けて持つという方法があります。
それ以外の方法として途中で米ドルから豪ドルへ、豪ドルから米ドルへ切り替える事(スワップ)も方法の一つです。
切り替える際は為替変動も考えておかなければなりません。
また保険会社によって切り替えは対応可能であるかどうかを確認する必要があります。
参考:外貨建て保険と他の金融商品(投資信託、FX)との比較
外貨建て保険の投資信託、FXなどを比較した時のデメリットといえば、やはり割高な手数料が話題となるのではないでしょうか?
実際の運用手数料の比較としては
- 投資信託:~3%程度
- 外貨建て保険:7~9%程度
FXとの為替手数料の比較を見ても
- FX:1銭未満
- 外貨建て保険:3~50銭
と、外貨建て保険の手数料は高めに設定されていることがわかります。
やはり、外貨建て保険は短期的な資産形成が目的の場合、投資信託やFXと比較した場合、運用性では見劣りするようです。
外貨建て保険の加入を検討する際は、資産運用だけでなく「保険」特有のメリットの活用、生命保険料控除、相続対策(相続税の節税)なども視野に入れた視点が必要になってきます。
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外貨建て保険のわかりづらい注意点を必ず理解しよう
米ドル、豪ドル、どちらの外貨建て保険でも、注意点を把握しないといけません。
ではどういう注意点があるか見てきましょう。
- 為替変動によって受け取る保険金が元本割れする可能性がある
- 円から外貨、外貨から円に換える時、手数料がかかる
- 元本保証は日本円ではなく外貨での保証
為替変動については初めにも触れていますが、受け取る時に円高になっている場合、元本割れになる可能性があります。
手数料については、申込時や保険金受け取り時に円から外貨、外貨から円に換える時、手数料がかかります。
手数料は保険会社によって違いますので確認が必要です。
また元本保証だから安心なわけではありません。
元本保証は外貨での保証となっていますので、この場合も為替変動によるリスクがあります。
この注意点は米ドル、豪ドル、どちらにも当てはまります。
積立利率は市場金利によって一定期間で変更される
保険会社は将来保険金を支払うために、預かった保険料の一部を積み立てています。
その積み立てた分に対して適用される金利のことを積立利率といいます。
積立利率は市場の動きによって、一定期間ごとに変更されます。
決められた積立利率によって一定期間運用されています。
積立利率が上がると受け取る保険金は増えますが、積立利率が下がると受け取る保険金は下がる可能性があります。
為替レートによって保険料、保険金が変動する
外貨建て保険は利回りも高く、資産運用の選択肢として検討される方も多いですが、為替変動により保険料や保険金が変動する事には注意が必要です。
たとえば円安の時に外貨建て保険に加入して、受け取り時に円高だった場合、元本割れする可能性があります。
一例として1ドル130円の時に50000ドルを受け取った場合、650万になります。
しかし1ドル110円の時に50000ドルを受け取った場合、550万になります。
このように為替変動によって保険料や保険金が変動します。
気になるけど難しい!FPさんに相談してみませんか?
外貨建て保険は気になるけれど、米ドルか豪ドルか、やっぱり悩んでしまう。
かといって身近に相談できる人もいない。
子育て中だから遠くまで相談に行く事もできない。
その悩み「マネーキャリア相談」で解消してみませんか。
外貨建て保険はもちろん、税金に関してや投資に関してもプロであるFP(ファイナンシャルプランナー)に無料で相談する事ができます。
お住いのお近くのカフェやファミリーレストランまで出向いてお話する事もできます。
案ずるより行動です、まずはお気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ:外貨建て保険は豪ドル、米ドルどっちが有利?
外貨建て保険の主流である米ドルと豪ドル、どっちを選ぶのが有利か見てきました。
どちらかを決めるにはポイントがありました。
- 基軸通貨は米ドルで為替取引がされている
- 国債利回り(10年)は米ドルが高い
現在、為替取引では米ドルが基軸通貨である事と、国債利回り(10年)は米ドルが高いという結果がでています。
外貨建て保険が初めてであれば、基軸通貨になっている米ドルから初めてみるのが不安が少ないでしょう。
また、豪ドル建ての外貨建て保険をご検討中の方は、リンクのサイトもチェックしてみてください。