外貨建て保険で退職金を運用するのはアリ?外貨建てのメリットとは?

積極的な退職金の資産運用を望む場合、金利(利率)の高い外貨建て保険に加入するのも一つの手です。ただし外貨建て保険で退職金を運用する予定なら、生命保険による老後の相続対策も視野に入れて考えた方がいいでしょう。相続にピッタリな一時払い外貨建て終身保険も紹介します。

監修者
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。

外貨建て保険は退職金の運用に有効?

人生の大きな山場、「退職」。 
あなたの「退職」はいつでしょうか。明日でしょうか。10年後でしょうか。
 
時期は人それぞれ。でも一つだけ、間違いなく言える事があります。 
あなたの人生はそれからさらに続くという事です。 

そのために必要な資金が退職金です。あなたはもう老後を考えていますか? 

『退職金と年金でなんとかね。とはいえ年金もあてにならないし、不安だなぁ。外貨建て保険はトラブルも多いみたいだしちょっと怖いね』 

外貨建て保険は理解して使うと大変有用なものです。しかし、確かに思わぬ落とし穴にはまってしまう場合もあるのです。 

ここではあなたが退職金を有効に運用・活用するための情報を、下記の順番でお伝えいたします。 
  • 外貨建て保険とは
  • 外貨建て保険のメリットとデメリット
  • 相続対策の必要性と外貨建て保険
  • 退職金の資産運用の注意点
 この記事を読了する時にはあなたの選択肢が一つでも増えている事を願っております。

外貨建て保険での退職金運用は相続対策まで視野に入れよう

もしあなたが退職金を受け取りに銀行に行ったなら、あなたは銀行員の方から2つの質問、そして1つの提案を受けるでしょう。 


『退職金を使った資産形成は考えていますか?』
『万が一の時の相続対策はお済みでしょうか?』

『退職金で外貨建て保険の活用をご提案いたします』 


『退職金を増やせて、家族が助かるなら悪くないな』 

『でも、外貨建て保険って一体何?』


外貨建て保険とは、文字通り外貨で運用される保険です。 


比較的金利の高い海外で運用されるため、より高い資産形成効果が見込まれます。


原則、保険料の支払や保険金・解約返戻金の受取は米ドル、豪ドル、ユーロなどの外貨で行われます。

外貨建て保険での資産形成はメリットが少ない

資産形成効果が高いと言われている外貨建て保険ですが、そのメリット・デメリットはどのようなものがあるでしょうか。

メリット

  • 金利

単純計算ですが、1000万円を10年間金利0.02%で運用すると利息は20,018円ですが、金利2%で運用すると2,189,944円となります。


今の日本では難しい高金利による高利率が外貨建て保険の魅力と言っていいでしょう。

デメリット

  • 安全性/為替リスク、元本割れリスク
  • 流動性/早期解約リスク
  • 手数料
外貨建て保険は外貨を利用するだけに、為替相場の影響は必至です。  
為替レートは日々変動し、自分が必要とする時に相場が良いとは限りません。

最悪、元本割れのリスクも忘れてはならないでしょう。 

また、外資建て保険は中長期の運用を行うため、初期の解約返戻金が低い特徴があります。
 
突然解約が必要となる場合、解約返戻金が保険料を下回る可能性が出てくるのです。 

さらに外貨建て保険の特徴的なデメリットとして、高額な手数料が挙げられます。 
 
早期解約時や10年据え置いた場合など、解約時期によっても手数料は変動するため、事前確認が必要なポイントでもあります。


この3つのデメリットがあってなお魅力的なのが高利率です。
リスクをしっかりと理解した上で加入を検討しましょう。


外貨建て保険以外の資産形成

参考までに、外貨建て保険以外の資産形成方法をいくつかご紹介いたします。

  • iDeCo(イデコ)

個人型確定拠出年金の愛称です。


年金を自分で運用するため知識が必要ですが、販売されている金融商品もあります。節税効果が高いのが特徴です。 

  • 個人年金保険 
毎月一定額を保険会社に積み立て、年金として受取ります。高利ではありませんが、所得税の節税効果があります。
  • 投資信託
投資家より集めた資金をもとに運用会社が国内外の株式などに分散投資し、利益を分配します。銀行で取り扱うようになってから身近になった金融商品です。

外貨建て保険で相続対策するメリット3つを解説

相続財産の圧縮

死亡保険金には「500万円×法定相続人数」の非課税枠が設けられています。

課税対象額が100万円違うだけで5~10%相続税率が変わる場合もあるため、節税対策として保険は有用です。

受取人の指定

保険金は遺留分の対象外となるため、確実に遺したい人にお金を渡すことができます。

それがあなたの大切な人を相続トラブルから守る方法ともなります。 

納税資金の準備

相続税は死後10カ月以内に現金で支払わなくてはなりません。 

しかし、死亡時すべての財産は凍結され、相続分配の合意まで一切資産を動かせなくなります。

資産はあるのに動かせず、家を売って納税するような事態を起こさないためにも、納税対策としての死亡保障は必要と言えるでしょう。

退職金を外貨建て保険で運用するなら?

上記を踏まえ、改めて退職金を外貨建て保険で運用することを考えてみましょう。 


アリでしょうか。

ナシでしょうか。 

ドル建て一時払い終身保険は相続対策にもピッタリ

相続時にはいろんな事がおきるものです。

予想以上に土地評価額が高く、相続税の支払いが必要になった。

 

兄弟の一人が入院中で相続の協議ができず、遺産を受け取れないため生活資金にも苦労する。


充分ありえる話です。 


ドル建て一時払い終身保険は退職金等まとまった金額の資産形成効果を狙ったものですから、死亡保障も高額となります。


ですから、相続時の不慮の事態にも対応できるのです。 

中長期の運用前提なので余剰資産で加入しよう

外貨建て保険は退職金を有効利用できる優秀な金融商品とご理解頂けましたでしょうか。


しかし、中長期の運用を前提とした保険であるため、生活資金や病気などに備えた資金まで使ってしまうのは危険です。


あくまでも、中長期間置いておける余剰資産での加入をご検討ください。

気になるけど難しい!FPさんに相談してみませんか?

『良さそうだけど、難しそう』 

『退職金のうち、余剰資金ってどのくらい残せばいいの?』 


いろんな不安・疑問があるかと思います。

こんな時、マネーキャリアがお役に立ちます。 

資格のあるファイナンシャルプランナーが無料で保険についての相談を承ります。 


退職金の使い道を悩むより、まずはわかりやすい説明を聞いてみませんか? 

たくさんの事例を元に、あなたに最適のご案内をお約束いたします。 

まとめ:外貨建て保険で退職金を運用しよう

結論としては、退職金を外貨建て保険で運用は、アリです。


 ポイントは
 

  • リスクを理解し、リスク回避対策を取ったうえで加入する 
  • 相続対策を考慮に入れる
  • 退職金を必要資金と余剰資金に分割した上で内容を決める

いかがでしたでしょうか。 


あなたの大切な退職金、ぜひ有効にご活用ください。 

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