更新日:2022/04/19
なぜタトゥー(刺青)があると生命保険に入れない?加入できる保険は?
タトゥー(刺青・入れ墨)があると、生命保険の加入の際の告知審査で落ち、入れない可能性があります。タトゥーの告知の際、その大きさや柄で加入可否に関係する場合もあります。今回はタトゥーの有無で生命保険への加入が難しくなる理由と加入するときの注意点について解説します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
- なぜタトゥー(入れ墨・刺青)があると生命保険に入れない?その理由とは
- タトゥー(入れ墨・刺青)があると相互扶助の観点から生命保険に加入できなくなる
- 肝炎などの感染症のリスクが高いとされているから
- 反社会的勢力の関係者は生命保険に入れないようになっているから
- 保険会社ごとにタトゥー(入れ墨・刺青)への対応が異なるので注意しよう
- タトゥーがあっても、他に問題なければ入れる保険会社もある
- 通信販売よりも対面販売のほうが生命保険に加入しやすい
- 生命保険加入後にタトゥーをいれると保険金がおりない可能性も
- タトゥー(入れ墨・刺青)の有無は、必ず告知審査で申し出ること
- 生命保険や医療保険の加入時には、告知審査がある
- タトゥーがばれると保険金がおりない可能性や契約解除の可能性も
- タトゥー(入れ墨・刺青)があっても団信には加入できる
- タトゥーがあっても入れる生命保険を探し、告知してから加入しよう
目次
なぜタトゥー(入れ墨・刺青)があると生命保険に入れない?その理由とは
タトゥーや刺青と聞いて、みなさんは最初に何を想像するでしょうか。
海外では、タトゥーはファッションとして楽しむものですが、日本では未だにネガティブなイメージや偏見があります。
大浴場やプールに入ることが禁止されているのが良い例だと思います。
そんなタトゥーですが、大浴場やプール以外に、保険の契約でも制限を受けることがあるのをご存知ですか?
実は、タトゥーを入れていると生命保険に加入できなくなることがあるのです。
そこで、この記事ではタトゥーがある方の生命保険の加入について、
- なぜ、タトゥーがあると生命保険に入れないのか
- タトゥーがある方の告知審査について
- 保険会社ごとのタトゥーへの対応の違いとその注意点
以上のことについて解説していきます。
この記事を読んでいただければ、タトゥーがある方で、これから生命保険への加入を考えている方の参考になるかと思います。
ぜひ、最後までご覧ください。
タトゥー(入れ墨・刺青)があると相互扶助の観点から生命保険に加入できなくなる
タトゥーがあると生命保険に入れない可能性があるのは、この生命保険の前提である相互扶助にそぐわないためであることや、保険会社が定めるコンプライアンスを満たさないためであることが挙げられます。
具体的には、どのような背景があるのか詳細を見ていきましょう。
肝炎などの感染症のリスクが高いとされているから
また、刺青のインクが体内に異物という形で入ることで、肝臓に負荷がかかる可能性があり、肝臓を悪化させるリスクが高まるとも言われています。
このような理由から、タトゥーは疾病リスクが高いと考えられており、各保険会社は給付金や保険金の支払いリスクを軽減させるべく、生命保険へ加入するためのハードルを高く設定しているところが多いのです。
反社会的勢力の関係者は生命保険に入れないようになっているから
また、反社会的勢力は危険を伴う職種に分類され、命の危険に関わることが多いと考えられているため、生命保険会社としても、相互扶助の精神に基づいてリスク軽減を図っていると言われています。
タトゥーを入れているから、反社会的勢力という図式はもはや成り立つとは言い難いですが、いずれにせよ、反社会的勢力の関係者が生命保険に加入することは非常に難しいのです。
保険会社ごとにタトゥー(入れ墨・刺青)への対応が異なるので注意しよう
また、保険契約をした後であっても、タトゥーを入れることで契約解除になることもあります。
タトゥーがあっても、他に問題なければ入れる保険会社もある
外資系の通信販売は厳しいと言われている反面、日本国内の大手保険会社であったとしても、会社によっては加入することが可能です。
また、労働組合が運営している全労済の国民共済や、地方自治体が運営している都民共済や県民共済では、審査の際にタトゥーに関する告知義務はないと言われています。
ただし、加入後の対応は各保険会社によって異なることがあるため、生命保険に加入する前には、必ず確認するようにしましょう。
通信販売よりも対面販売のほうが生命保険に加入しやすい
何故、対面販売の方が加入しやすいのかといえば、対面で詳細な告知をすることで、判断材料が増えるため、適切な審査に繋がり加入に至る場合もあるからです。
対面販売では、タトゥーを入れた経緯や反社会的勢力との関係に問題がない旨を細かく説明することができるため、インターネットに情報を打ち込むだけの通信販売と比べ、理解が得られ易いのです。
そのため、タトゥーがあり、これから生命保険への加入を考えている方は、通信販売でなく、対面販売を利用するようにしましょう。
生命保険加入後にタトゥーをいれると保険金がおりない可能性も
基本的に、生命保険では故意の過失でない限り、保険金は支払われることになっています。
しかしながら、タトゥーを入れたことにより、肝炎や感染症になった場合には、保険会社によっては、故意と判断されることがあるのです。
また、保険契約後に入れるタトゥーは、告知義務違反ではないものの、感染症のリスクを高めるため、もし何らかの疾病にかかった際には、その原因が感染症に起因したものかどうかわからず、保険会社としても保険金を支払うべきかどうか決められないことがあります。
それゆえに、生命保険を契約する際には、あらかじめ保険契約後にタトゥーを入れた場合、保険金が支払われるのか、保険外交員に確認しておく必要があります。
保険に加入しなきゃと思っているけど、まだできていないという方は、この機会にやってしまうのがおすすめです。
保険見直しラボでは、保険相談でお米や牛タンなどがもらえるお得なキャンペーンが実施中です。
ぜひ無料相談に申し込んでみてください!
タトゥー(入れ墨・刺青)の有無は、必ず告知審査で申し出ること
とりわけ、保険会社は契約者に対して契約解除の権利を持っているため、主従関係で言えば、保険会社の方が上になります。
契約解除になれば、支払った保険金が戻ってこないなどのトラブルが起こることが予想されるため、生命保険に加入する際には、あらかじめ必ずタトゥーの有無を営業マンに告知する必要があるのです。
生命保険や医療保険の加入時には、告知審査がある
この告知審査では、現在の被保険者の健康状態や過去の病歴のような健康面から、どんな職業についているのか、また収入に対して保険金をかけすぎていないかなどを、告知書を使ってさまざまな側面から審査を行います。
タトゥーがばれると保険金がおりない可能性や契約解除の可能性も
通常、告知義務違反により、契約解除ができるのは、契約責任が開始した日から2年以内かつ、事実を知ってから1ヶ月以内とされています。
しかしながら、タトゥーがばれるなど日時を遡れば明らかな場合では、2年を経過したとしても保険金が支払われないことがあります。
事実と異なる回答をしてしまい、告知義務違反が明らかな場合には、保険会社にその旨を伝え、保険金が受け取れないことがないようにしましょう。
タトゥー(入れ墨・刺青)があっても団信には加入できる
団信とは、団体信用生命保険の略であり、住宅ローンを組むにあたって、避けては通れない保険です。
この保険は、住宅ローンの契約者が高度障害状態になったり、死亡した時に、残りの返済額が免除になるという仕組みになっています。
一般の生命保険と比較すると、団信の告知審査の基準は緩いと言われていますが、健康状態について一定の加入条件を課していることがあり、住宅ローンで借りる金額によっては、健康診断など別途必要書類を揃える必要がある場合もあります。
タトゥーがあったとしても、よほど目に見えるものでなければ入れるとは言われていますが、住宅ローンの融資先である銀行にとってみれば、良くは見られないこともあります。
そのため、審査書類には、健康診断書類のほか、反社会的勢力との関係がないことを証明する書類を求められることもあります。
しかしながら、必要書類を揃えた上で、他に健康面で問題がなければ、加入できるかどうか心配する必要はなさそうです。
団体信用生命保険に入れない病気についてはこちらで詳しく解説していますので、ぜひ読んでみてください。
タトゥーがあっても入れる生命保険を探し、告知してから加入しよう
今回の記事のポイントは、
- 反社会的勢力との関係や、感染症などの疾病リスクが懸念されるため加入を断られることがある
- 告知審査で、事実を述べなかった場合、告知義務違反として契約解除や保険金が支払われないことがある
- 保険会社によっては、タトゥーありでも加入できるが、これからタトゥーを入れようとしている方は注意が必要
です。
タトゥーは、ファッションとして楽しむことができる反面、保険に加入する際には色々と制約がかかることをしっかりと受け止めなければなりません。
しかしながら、保険会社によっては、タトゥーありでも加入することができるため、そこまで悲観する必要はなく、むしろ健康状態や契約金額の方が重要視される傾向にあります。
加入する際には、事実をきちんと告知し、少しでも自分に適切な保険を選ぶことが大切です。
ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。