養老保険を使って効率よく貯金する方法と注意点を解説します!

貯金をするといっても様々な方法が存在します。貯金するからには手堅く効率よく増やしたいとお考えかと思いますので、今回は養老保険を使った貯金の方法をご紹介します。養老保険とは何か、そして養老保険の効果とその運用の仕方までお伝えします。

養老保険を貯金として利用したい人へ、ポイントごとに解説

自分のお金を将来のために貯金したいと思っても、今は超が付くほどの低金利の時代ですので、ただ銀行に預けたとしても、雀の涙くらいの利子が付くだけでほとんどお金は増えません。

とはいえ、株式の投資やFX、そして仮想通貨などの運用をした場合には元本割れをしてしまう可能性も秘めているので、やはり手堅く効率的にお金を増やしていきたいと思うのは当然のことだと思います。

実はこの「手堅く効率的にお金を増やす」のに最適なのが養老保険です。
まず養老保険の特徴から解説させていただきます。


そもそも養老保険とはなにか

まず養老保険とは定期保険や終身保険などと同じく生命保険の一種で、その名のとおり

「老いを養う」ための保険とされています。


生命保険は基本的に万が一のことがあったときに残された家族のためにまとまったお金を残してあげることが目的となっております。

しかし養老保険に関しては万が一亡くなった場合はもちろんのこと、満期まで保険料を積み立てることで、生きている間にも満期保険金として積み立てたお金を受け取ることができるため、貯金に向いた保険商品になっています。

養老保険と終身保険の違いについてはこちらで詳しく解説していますので、ぜひ読んでみてください。

養老保険の特徴と貯金に向いている理由

養老保険が貯金に向いている理由は3つあります。
  1. 元本割れしにくい
  2. 貯金と比べて金利が高いため運用に向いている
  3. 生命保険なので、亡くなった場合にも保険金が支払われる
養老保険は契約時の金利がそのままずっと適用となるため、途中で金利が下がることがありませんので、元本割れすることはありません。

また、支払った保険料は保険会社によって運用をされるのですが、銀行の金利に比べて比較的高い金利で設定がされているため、同じ貯金でも銀行に預けるのに比べて運用益は高くなります。

そして、養老保険は生命保険の最大の特徴である、万が一支払っている途中でお亡くなりになってしまった場合にでも死亡保険金という形でお金を受け取ることができます。

ただ銀行への積立という形で貯金をしてしまった場合、万が一貯金をしている間に亡くなってしまった場合には今まで積み立てた分のお金しか戻ってきません。

しかし養老保険であれば仮に加入後すぐにお亡くなりになってしまった場合にでも満期保険金とほぼ同額の死亡保険金が受け取れますので、そういう点では貯金に向いているといえるでしょう。

養老保険には死亡保険金だけでなく、満期を迎えると積立金に近い満期保険金を受け取れる

養老保険は定期型の保険商品ですので、満期まで一定期間保険料を積み立てていきます。

先ほども解説しましたが、支払っている途中に亡くなった場合には死亡保険金を残された遺族に残すことが可能になっております。

そして養老保険は、満期まで支払いを続けてそのまま満期の日まで存命した場合でも満期保険金として積立金に近い満期保険金を受け取れるようになっています。

生きている、もしくは亡くなってしまったどちらの場合でもまとまったお金を受け取ることができますので、確実にお金を貯金することができます。

もしもの時は養老保険を解約して解約返戻金を受け取れる

養老保険は満期まで保険料を積立てし続けることによって、満期になった際に満期保険金を受け取れるようになっています。

しかしながら生きている間にいろんなことが起こるので、急な出費が重なるようなことがあり、まとまったお金が必要になることもあります。

そのような場合、養老保険を途中で解約することによって今まで積み立てたお金の一定の割合を解約払戻金という形でお金受け取ることも可能となっています。

ただ、あくまでも満期まで積立を続けることによって積立金に近い満期保険金を受け取ることが可能ですので、積立の途中で解約をすると、多くの場合は積立金を大きく下回った解約返戻金しか受け取れない可能性がある事を知っておきましょう。

生命保険料控除の対象となるので、実質利回りはさらに良くなる

養老保険を貯金として利用するメリットの一つとして生命保険料控除があります。

生命保険料控除とは、払った保険料の金額によって一定の金額をその年の所得から差し引くことにより、税率を掛ける前の所得を減らすことができる制度です。

確定申告や、サラリーマンであれば年末調整の際に、支払った保険料のうち所得税で最高4万円、住民税で最高2万8,000円(H24年1月以前の保険の場合、所得税で最高5万円、住民税で最高3万5,000円)の所得控除を受けることが出来るため、保険料を支払うことによって所得税と住民税の負担を軽減することも可能となります。

積立をすることによって資産を増やしながら、税金という形の出費を抑えることもできますので、ただ積立をするのに比べてより利回りがよくなります。

養老保険を貯金代わりに利用する際に注意しておきたい点

養老保険を貯金代わりに利用するに当たってのメリットを挙げましたが、逆に利用するにあたってのデメリットや注意点もいくつか存在します。

貯金の選択肢として養老保険が必ずやベストではない理由を紹介します。


保険料が高額なため、支払いが困難になる可能性も

効率よく貯金を行う際に、養老保険は貯蓄性の高い保険商品としておすすめではありますが、
養老保険自体は毎月の保険料の支払いが比較的高額になるケースが非常に多いです。

保険料を掛け始めたころは問題なかったとしても、10年20年と続けていくと生活環境や仕事の環境の変化などにより以前より収入が減ってしまったり逆に貯金以外の出費がかさんでしまい、保険料の支払いが困難になる可能性もあります。

養老保険を使って貯金をする為には、かならず毎月保険料を遅延なく支払っていかなくてはいけなくなるために、時間の経過と共に変化する環境に変化できない可能性があります。

もちろん、途中で解約をすることで解約の払い戻し金という形でお金を受け取ることは可能ですが、ほとんどの場合支払った保険料より少ない払戻金になってしまうケースが多いので、
貯金をしていたはずなのに逆にお金が減ってしまっていたというケースになりうることは注意が必要です。

現在日本は金利が低いため、予定利率が低い場合が多い

養老保険は、同じ貯金でも銀行に預けるのに比べて利回りが高いものの、現在の日本は超低金利であるため、数十年前に比べて金利は非常に下がっています。

そのため、数十年間保険料を払い続けたとしても、思った以上にお金が増えなかったということもありますので注意が必要です。

保険商品の中では外貨建ての養老保険というものがありますが、為替リスクがある以上金利が高くてもそのときの為替状況などによっては大きく損をしてしまう可能性もあるので注意が必要です。

養老保険と学資保険は基本的に内容は同一、加入はどちらかに

貯金のための保険の中で学資保険という保険商品を聞いたことがあると思います。

しかし、名前は違いますが、一定期間保険料を支払って満期の際にお金を受け取れるという点で学資保険も養老保険も内容はほぼ変わりません

子供の学費や大学資金の貯金を目的に保険を考えている場合、積み立てるという点では変わりませんのでどちらを選択していただいても大丈夫です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。


このように養老保険を利用することによって、効率的に貯金をすることも可能ですが、一方で貯金の目的によっては養老保険での積立が必ずしもベストな選択ではない場合もあります。

どのような目的で、どれくらいの期間を掛けて、いくら貯金を行うのかを計画立てる事によって養老保険を上手く利用してみてはいかがでしょうか。

生命保険の選び方が気になるという方はぜひこちらを読んでみてください。

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