更新日:2022/07/01
収入保障保険は何歳までにすればいい?保険期間はこうして決める
収入保障保険の保険期間は、55歳・60歳・65歳・70歳満了などから選べるようになっている保険会社が多いですが、実際のところ何歳までに設定すればよいでしょうか。収入保障保険を何歳までにするかをどのように考えればよいか、わかりやすく解説します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
収入保障保険の保険期間は何歳までにしたらいいのか
一生涯支払われるのがもちろん一番良いですが、収入保障保険は終身保険ではないので、そういうわけにはいきません。
収入保障保険の保険期間は、55歳・60歳・65歳・70歳満了などから選べるようになっている保険会社が多いですが、実際のところ何歳までに設定すればよいでしょうか。
では、保険期間を何歳までにすればよいのでしょうか?
そこで今回は収入保障保険に何才まで加入すればいいのか、という点を中心に解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
保障期間を妻の年齢が65歳になるまでに設定するのがベスト
これは、妻の老齢年金の支給が65歳から始まるので、それより前は保険金で生活費をまかなえるようにするためです。
夫がサラリーマンの場合は、死亡時より遺族厚生年金も支払われるので、収入保障保険は不要か、または遺族厚生年金でも不足する部分のみ収入保障保険でカバーすることになります。
遺族厚生年金の金額は、夫の標準報酬月額によって違ってくるため、自分で算出することがでdきません。
金額を知りたい場合は、社会保険事務所に問い合わせれば教えてもらえます。
おおよその金額で良ければ、保険ショップでプロのFPに相談すれば、算出してもらえますし、収入保障保険でどれくらいまかなえばよいのかも教えてもらえます。
無料ですから、ぜひ活用されることをおすすめします。
保障期間を子供が18歳になるまでに設定するのも良い選択
なぜなら、子供が18歳未満であれば、遺族基礎年金が支給されるためです。
遺族基礎年金の金額は、779,300円+子の加算で計算することができます。
子の加算額は、第1子・第2子はそれぞれ224,300円、第3子以降は74,800円となっています。
例えば、18歳未満の子供が3人いる場合は、
779,300円 + 224,300円x2人 + 74,800x1人 = 年額1,302,700円
となります。
収入保障保険の最低支払保障期間は短く設定するのがおすすめ
収入保障保険には「最低支払保証期間」があります。
最低支払保障期間とは?
たとえば、35歳の男性が、65歳満了の収入保障保険に加入していたとして、45歳で死亡した場合であれば、その後20年間(65歳ー45歳)保険金を受け取ることができます。
ところが64歳で死亡した場合、その計算で行くと1年間(65歳ー64歳)しか保険金を受け取ることができないことになってしまいます。
しかし実際には、最低支払保証期間がついているので、たとえば5年間の最低支払保証期間であれば、5年間分は保険金を受け取ることができるというものです。
もともと収入保障保険の保険期間の終盤は保障の要らない期間のはずだから
しかし、最低支払保証期間を長くすると、保険料が上がってしまいます。
最低支払保証期間は必要なのか
最低支払保証期間がはたして5年必要なのかを考えてみましょう。
上記の場合で、もし夫婦の年齢差がない場合、夫が64歳で死亡しても妻が65歳までは収入保障保険の年金が支払われます。
妻が65歳になれば、妻は老齢年金の受給が始まりますから、収入保障保険から公的年金へうまくリレーすることができます。
こうなると、妻が65歳以降収入があるので、収入保障保険の年金はなくても問題はないといえます。
つまり、高い保険料を支払ってまで、最低支払保証期間を5年にする必要はないということになります。
まとめ:収入保障保険の加入時期について
- 保障期間を妻の年齢が65歳になるまでに設定するのがベスト
- 保障期間を子供が18歳になるまでに設定するのも良い選択
- 収入保障保険の最低支払保障期間は短く設定するのがおすすめ
老齢基礎年金の支給が開始される前までは、収入がないケースも多いので、それに収入保障保険の保険期間を合わせるという考え方です。
もうひとつは、子供が18歳になるまでの期間を保険期間とする考え方です。
こちらは、遺族基礎年金の支給条件を満たすからというのが、その理由となります。
収入保障保険を検討する場合は、最低支払保証期間の期間も十分に考えましょう。
最低支払保証期間が長くなると、保険料も高くなります。
妻の公的年金受給開始年齢を考慮し、期間を設定しましょう。
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