更新日:2018/02/07
収入保障保険と定期保険の減額更新、どちらがお得?
収入保障保険と定期保険の減額更新、どちらがお得なのでしょうか?収入保障保険に加入した場合と、定期保険に加入し減額更新しながら継続した場合、保障額や保険料にどのような違いがあるのでしょうか?それぞれのメリット・デメリットも含めて解説します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
収入保障保険か、定期保険の減額更新か、どちらがお得?
収入保障保険に加入した場合と定期保険に加入し減額更新して継続した場合、どちらがお得なのでしょうか?
収入保障保険とは?
保険金を一括で受け取ると、使い道や預け先に悩む人が少なくありません。収入保障保険は給付金を毎月(毎年)受け取る形式ですので、計画的に使うことができます。
給付金の受取期間は「契約期間の残りの期間」です。契約期間の残りの期間が長ければ受け取る給付金の金額は多くなり、残りの期間が短ければ金額は少なくなります。
たとえば、契約期間が20年の収入保障保険に加入したとします。1年後に被保険者が亡くなった場合は、残り19年間給付金を受け取ることができます。しかし15年後に亡くなった場合は、5年間しか給付金を受け取ることができません。
このように、契約期間の残りの期間が短くなるほど、給付金の受取額の合計(保障金額)が少なくなってしまいます。
定期保険の減額更新とは?
定期保険には、10年、15年など保険期間を決めて満了ごとに契約を継続していく「更新型」と、保障が必要となる全部の期間を保険期間とする「全期型」があります。
更新型の定期保険は、保険期間が満了すると、その時の年齢で保険料を再度計算し契約を更新します。そのままの契約内容で更新すると保険料が大幅にアップしてしまいます。
しかし、更新の際に保障を下げて継続することも可能です。これを減額更新といいます。
たとえば、保険金額1000万円、保険期間が10年の定期保険に加入したとします。10年後の更新の際に、保険金額を1000万円から500万円に下げること、これが減額更新です。
収入保障保険のほうが定期保険の減額更新よりも、わずかに支払う保険料が少ない
保険料に差はあるが、一概に収入保障保険のほうがお得とは言えない
将来、生活に大きな変動がない場合(たとえば子どもの教育資金がいらない、マイホームを買う予定がないなど)は、更新などで保険料が上がる心配がなく、支払う保険料の総額が安くなる収入保障保険がピッタリです。
比べて定期保険は、更新の際に保障額を変更できるため、今後のライフプランの変化に対応しやすいという特徴があります。保障が不要であれば減額更新することもできますし、必要であれば増額更新も可能です。(増額更新は告知や診査が必要)
また、収入保障保険は、契約満了後に保険期間を延長することは原則できませんが、定期保険は更新すれば保険期間を延長することができます。
定期保険は収入保障保険よりも保険料が高くなりますが、今後の生活に柔軟に対応するための保障のつもりで保険を考えた場合、一概に損だとは言えません。
定期保険には、70歳、80歳まで更新ができるというメリットがある
更新型の定期保険は、更新することで契約を継続することができます。70歳、80歳まで更新できる商品もあります。
同じ保障額で更新する場合や減額更新する場合、告知や医師の診断は不要というメリットがあります。健康面に不安があっても70歳、80歳まで更新できるのです。
(増額更新する場合は、一般的に告知や診査が必要です)
収入保障保険は、設定した保険期間が満了すると契約を継続することができません。保険期間を短く設定してしまうと、その後は保障がなくなってしまいます。 いつまで保障が必要か、加入時にしっかり考えましょう。
(保険会社によっては更新できる商品もあります)
1年単位で減額など更新ができる定期保険は少ないことに注意
しかし、基本的に減額などの見直しは保険期間中いつでも可能です。
保険料の支払いが負担になったときなどは、更新の時期でなくても、ご加入の保険会社に減額が可能かどうか問い合わせてみましょう。
(減額の手続きを行うには、最低保険金額などの条件があります。どんな保険でも減額できるというわけではありませんのでご注意ください)
まとめ
収入保障保険と定期保険の減額更新の仕組みや保険料の違い、メリット・デメリットなどを解説しました。
収入保障保険に加入するのがいいのか、定期保険に加入して減額更新しながら継続する方がいいのかは、今後のライフプランによって変わります。十分検討したうえで商品を選択しましょう。