個人年金保険の返戻率とは?予定利率・予定利回りとの違いを簡単に解説

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個人年金保険を選んでいると、返戻率という単語がよく出てくることに気づくと思います。返戻率は個人年金保険を選ぶ重要なポイントとなります。重要なポイントとなる返戻率について、計算方法や高くなる個人年金保険の種類をご紹介していきます。



▼この記事を読んで欲しい人

  • 個人年金保険と返戻率にはどんな関係があるのか知りたい人
  • 予定利率との違いを知っておきたい人
  • 商品ごとの返戻率を比較したい人


▼この記事を読んでわかること

  • なぜ返戻率が重要なのか、計算方法など
  • 運用方法による種類の違い
  • どの種類ならば高い返戻率が期待できるのか

内容をまとめると

  • 個人年金保険を選ぶときには必ず返戻率をチェックする
  • 返戻率の高い種類としては、外貨建て・変動型・一時払いがある
  • 返戻率の高さは重要だが、高いほどリスクも高くなる傾向にある
  • リスクが不安な方や、商品選びに悩んだら保険相談がおすすめ
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個人年金保険の返戻率は個人年金保険の最重要ポイント!


老後資金を確保するために個人年金保険を利用しようか悩んでいる方は多いと思います。


手堅く残しておきたい場合にはぜひ利用していただきたい方法と言えます。


ためておくならば少しでも増やしたいと思いますよね?個人年金保険では支払った保険料よりも保険金額が多くなるものも多くあるのはご存じでしょうか?


これは商品ごとの返戻率を見ればわかるのです。


しかし、どのようなものなのか良く分からない方も多いと思いますので、返戻率の基本情報をご紹介していきたいと思います。

個人年金保険の返戻率とは?

個人年金保険は貯金のような感覚で保険料を支払っていき、設定した年齢になると保険金が支払われます。


月々積み立てていくのは貯金と似ていると感じるかもしれませんが、

  • 受取開始時期が決まっている
  • 支払保険料と保険金総額が違っている

と大きな違いがあるのです。


保険料と保険金の違いに着目しましょう。


個人年金保険は積み立てて行った保険料を保険会社が増やして保険金を支払うと言う仕組みになっています。そのため、通常ならば支払った保険料よりも保険金額が多くなることになるのです。


この増える割合を示した数値が返戻率です。100%で保険料と同額ということを示し、100%以上となると保険料よりも多いことを示しているのです。


少しでも老後資金として残しておきたい場合、商品の返戻率は必ずチェックしておきたいポイントの一つとなります。

個人年金保険の返戻率の計算方法

商品のパンフレットなどを見ただけでは返戻率が分からない場合もあるかもしれません。参考としていくつかのパターンで返戻率が紹介されていても、自身の契約内容の場合にはどうなるのか事前にチェックしておきたいですよね?


計算方法は以下のようになっています。

保険金総額÷支払保険料総額×100

この計算式を用いて返戻率を出すことができます


例えば、

  • 保険料:月2万円
  • 払込期間:20年
  • 保険金受取総額:500万円

という商品があったとします。


これを計算したい場合、まずは保険料総額を知る必要があります。

2×12×20=480

となり、480万円支払うことが分かります。


返戻率の計算式に当てはめると、

500÷480×100=104.2

となり、返戻率が104.2%ということになるのです。


返戻率は高いほど受け取れる保険金額が増えることになるため、もし分からない場合には計算して割合を出すことをおすすめします。

個人年金保険の予定利率・予定利回りとは?

個人年金保険には返戻率とは別に

  • 予定利率
  • 予定利回り

などと言う単語も出てきます。


返戻率の高いものを選べばよいのですが、予定利率などがどのような意味があるのか知っておかないと、パンフレットなどを呼んでいるときに混乱してしまうかもしれません。


しっかりとその商品を見極めるためにも、これらの意味を勉強しておく必要があります。

予定利率は保険会社から提示される利回りのこと

予定利率保険会社が契約時に提示する運用利回りのことを指しています。


運用が上手くいかなかったとしても提示される利回りは約束されるということになるのです。


予定利率は保険料全額にかかるわけではなく、純保険料として計算された金額にかかってくる利率です。


予定利率が違い、保険金額は同額の商品があった場合、高い方を選ぶことで、

  • 保険料が安くなる
  • 返戻率が高くなる

というメリットがあるのです。


返戻率にも影響を及ぼす数値なのですが、純保険料がいくらなのかなど分からないポイントも多くあります。どれくらい増えるのかを計算することは難しいと言えるのです。


そのため、比較するには返戻率が必要となってくるのです。


純保険料などと言われても分かりにくいですよね?保険料全額との割合を示した返戻率が一番わかりやすいと言えるのです。

予定利率が高い場合は契約者貸付に注意!

個人年金保険では契約者貸付を利用することもできます。解約せずに解約返戻金の一部を使ってお金を借りることのできる制度です。


しかし、予定利率が高い商品を契約した場合には、このときの利息に注意が必要になります。


借りるということは必ず返済が必要で、利息が付いていきます。この利息は予定利率を基準にして、一定の割合が上乗せされることになります。


そのため、予定利率が高いと契約者貸付を利用した際の利息も高くなってしまうため、返済時の金額が大幅に上がってしまう可能性が高くなるのです。

予定利回りとは?

予定利回りも予定利率と同じように、保険会社が提示する運用利回りのことを指しています。


基本的には同じことを指しています。


しかし、予定利率は純保険料にかかってくることをご紹介しました。予定利率はさらに純保険料からコストなどを引いた金額にかかってくる利回りのことになります。


そのため、予定利率>予定利回りとなるのです。


基本的には予定利率と同じような意味となっているため、予定利率との違いはあまり気にせず、個人年金保険の商品を選ぶ際にはやはり返戻率を注目することがおすすめと言えます。

予定利率・予定利回り・返戻率の違い

それぞれの意味をご紹介してきましたが、違いについてまとめていきましょう。


予定利率や予定利回りは、保険会社が契約時に約束する運用利率のことで、この利率は純保険料にかけられるものです。


一方、返戻率は支払った保険料全額に対して、保険金額がどれくらい増えるのかを表したものになります。


返戻率はそれを見ただけで支払保険料からどれくらい増えるのかが分かることになるのです。


確かに予定利率などが高いと返戻率が高くなるなど影響はあります。しかし、実際にどれくらい増えるのかまで正確には分かりません。

返戻率は支払った保険料全額と保険金額を比較しているため、どれくらい増えるのかがとても分かりやすく数値化されているのです。


個人年金保険を検討する際には、比較対象として必ず返戻率を選ぶようにしてください。

個人年金保険の基礎知識


個人年金保険は返戻率を注目して選ぶと良いのですが、その前に基礎知識として種類や注意点について理解しておきましょう。


個人年金保険には3つの種類があるのですが、どれを選ぶのかによって返戻率は大幅にかわってきます。


高いのを選べばよいのでは、と考えるかもしれませんが、返戻率が高いものには様々なリスクがあるとも言えるのです。


そのため、種類について詳しく理解しておくことが重要と言えます。

個人年金保険の種類は3つ

個人年金保険を運用タイプによって分けると3つに分類することができます。

  • 円建て
  • 外貨建て
  • 変動型

それぞれの特徴を見ていきましょう。


円建て年金は保険料を円で支払い、保険金も円で受け取るタイプの個人年金保険です。ごく一般的な個人年金と言えます。


運用も円で行うため、返戻率や予定利率は低めの設定ですが、その分リスクは低いと言う特徴があります。


外貨建て年金は保険料の支払いは円ですが、外貨と換金します。また、受け取るのも外貨となり、円で欲しい時には保険会社に換金してもらう必要が出てきます。


換金時には手数料などが取られますが、予定利率が高くなるため、大幅に増えることも期待できると言えます。


しかし、保険金受取時の為替レートによっては思わぬ損をしてしまう可能性もあり、リスクが高めと言えます。


変動型年金は、保険料を運用し、その結果に応じて保険料が変動するタイプの個人年金保険です。運用成績によっては大幅に増える可能性も、元本割れを起こす可能性もあり、リスクは高いと言えます。

個人年金保険の注意点

個人年金保険を利用する前に知っておきたい注意点としては、

  • インフレに対応できない
  • 途中解約による元本割れ

などがあり、さらに外貨建ての場合には

  • 為替リスク

が挙げられます。


個人年金保険は契約時に受取額がほぼ決まります。物価などが上がらなければその金額で問題ないと言えます。


しかし、年金として受け取るのが30年先などの場合、物価が上昇している可能性もあります。しかし、年金額は同額になってしまうため、その金額では足りないと言う可能性もあるのです。インフレには対応できないため、心配な方はインフレリスクに対応した商品を選ぶことをおすすめします。


保険料払込期間中などに、まとまったお金が必要になったり、保険料の支払いを継続することが無理になってしまう事もあります。このような場合には途中解約することになりますが、保険料総額と解約返戻金を比較すると、返戻金の方が少なくなってしまうのです。


いくら返戻率の高い商品を契約していても、保険金支払い時まで契約を維持しておかないと元本割れとなってしまう事に注意しましょう。


外貨建ての場合には為替リスクも付いて回ります。運用自体は上手くいっていても、為替レートによってはかなり大きく損をしてしまう可能性もあるのです。

返戻率が高い個人年金保険は3つ!


個人年金保険は返戻率を基準に探すことがおすすめとなりますが、返戻率が高い商品としては、

  • 外貨建て
  • 変動型
  • 一時払い

などが挙げられます。


外貨建ては為替リスクが、変動型は運用成績次第となり、リスクが高くなりますが、その分返戻率には期待ができます。


以下でそれぞれの個人年金保険について解説していきます。

返戻率が高い個人年金①外貨建て個人年金保険

外貨建て個人年金保険は、保険料の支払いや受取が基本的には外貨となります。そのため、日本円で支払う際には保険料自体も為替の影響を受けることになります。


日本円よりも金利が高いため、予定利率は高くなります。返戻率も高くなる傾向にあるのです。


さらに、円安のときに受け取りタイミングが重なれば、受取金額が大きく増えることになります。


一方、円高のときに受け取りタイミングが重なってしまうと、受取金額は大きく減り、最悪の場合元本割れしてしまう可能性もあるのです。


しかし、資産の分散をしておくことで日本円の価値が大幅に下がったとしてもそれを軽減することができるため、このようなリスクを避けたい方や積極的に増やしていきたい方にはおすすめと言えます。

返戻率が高い個人年金②変動型個人年金保険

変動型個人年金保険資産運用を目的とした個人年金保険とも言えます。


日本や海外の株式や債券を利用し、契約者自身がどれを使って運用するのかを選びます。その運用結果によって年金額が変わってくるタイプです。


契約時に目標値を設定するタイプがほとんどで、110~200%などの範囲で目標値を設定することになります。目標値に到達すると自動で円建てなどに切り替わる商品が多いため、運用が上手くいけば契約時に設定した高い返戻率の保険金を受け取ることも可能です。


しかし、保険金額は運用結果次第です。


上手くいくこともあればいかないこともあります。その場合には元本割れとなるリスクもあるため、ハイリスク・ハイリターンを望んでいる場合にはおすすめの個人年金保険と言えます。

返戻率が高い個人年金③一時払い個人年金保険

一時払い個人年金保険も返戻率が高くなります。


一時払いの種類には

  • 円建て
  • 外貨建て
  • 変動型

全ての種類があり、基本的に月払いや年払いよりも返戻率は高くなると言えます。


保険料は一括で払うと月払いや年払いで分けるよりも保険料自体が安くなります。そのため、受取保険金額が同じ場合には、一時払いで払ってしまった方が返戻率が上がることになるのです。


しかし、一時払いするためにはまとまった資金が必要となります。一度個人年金保険料として支払ってしまうと、貯金のように簡単に引き出すことはできません。


また、一時払いにしてしまうと保険料控除も受けられないことに注意しましょう。


貯蓄に余裕があり、一括払いをしても大丈夫な方に利用は限られてしまいますが、返戻率を上げたい方は一時払いがおすすめと言えます。

自分に合った最もお得な個人年金保険ならまずは専門家に無料相談!

個人年金保険への加入を考えたとき、返戻率の高いものを選ぶことで資産を増やすことにもつながります。


しかし、予定利率や返戻率の高い商品にはリスクの高いものもあります。堅実に溜めていくのか、運用して増やすのか、自分に合った商品を選ぶ必要があるのです。


しかし、自分にはどのタイプがあっているのか分からない方も多いと思います。増やしたいけれどリスクは低い方がいいですよね?


このように悩んでしまう場合には、専門家に相談することをおすすめします。


保険の相談は保険相談で行いましょう。マネーキャリアならばFPに無料相談ができます。FPはお金や保険に関する専門家であるため、その人に合った商品を探してもらえます。


マネーキャリアで自分にぴったりの個人年金保険を探してもらい。老後資金の不安を解消しましょう。

実際の個人年金保険商品の返戻率を比較!

個人年金保険では返戻率が重要な事はお分かりいただけたと思います。


では、商品ごとの返戻率はどの様になっているのでしょうか?参考までに、

の返戻率を考えていきましょう。


こだわり年金保険(外貨建て)は外貨で運用することで高い利率が期待できる商品です。最低保証利率として1.5%が保障されます。

  • 男性・20歳
  • 保険料:月1万円
  • 保険料払込期間:30年

の場合、払込保険料総額は480万円となります。


仮に1.5%・2.6%の利率で運用できた場合、返戻率は以下のようになります。

利率返戻率
1.5%118.6%
2.6%150.0%
最低保証利率でも118.6%とかなり高い返戻率となり、運用次第ではさらに増えることもあります。120%や130%といった高い返戻率が期待できるのです。

しかし、為替レートのことは考えられていない数値となるため、為替レート次第では円換算した時の返戻率が上下してしまう事も覚えておきましょう。

たのしみワンダフルは据え置き期間を長くすることで返戻率の上昇が期待できる特徴があります。

  • 男性・20歳
  • 月保険料:15,000円
  • 払込期間:40年
  • 据え置き期間:5年

とした場合、払込総額が720万円になるのに対し、年金額は778万8,000円となります。返戻率は108.1%です。


年金かけはしも据え置き期間を長くすることで返戻率の上昇が期待できる商品です。

  • 男性・20歳
  • 月保険料:2万円
  • 払込期間:35年
  • 据え置き期間:5年

とした場合、払込総額は840万円で年金額は約898万円になります。返戻率は107.0%です。

個人年金保険の返戻率に関するまとめ


いかがでしたか?ここでは個人年金保険の返戻率についてご紹介しました。


個人年金保険を検討する際に最も注目しておきたいのが返戻率です。高ければ高いほど資産を増やして年金として受け取ることが可能になります。


年金保険の種類によって高低に差が出ます。また、返戻率が高いものほどリスクが高い傾向にあるため、資産を増やすことを前提とするのか、しっかりと年金を確保することを前提とするのかで種類を選ぶ必要があります。


もしご自身に合ったものが分からないなど悩んでいる場合には、保険相談を利用してください。マネーキャリアではFPに無料相談ができるためおすすめです。


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