更新日:2020/07/06
派遣社員もiDeCo(個人確定拠出年金)に加入できる?掛け金の上限は?
派遣社員の方で個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)を検討中の方も多いと思います。派遣先で企業年金がない場合、派遣社員の方もiDeCo(イデコ)に加入可能です。そこで、派遣社員の方がiDeCoを始める掛け金の目安や上限、また書類のトラブルを紹介します。
内容をまとめると
- 派遣社員でもiDeCoに加入することは可能
- 派遣社員の方がiDeCoに加入するメリットは、節税ができる、老後の生活費を計画的にためられることなど
- 逆にデメリットは、元本割れすることがある、60歳までお金を引き出せないこと
- 派遣社員でiDeCoに加入するのがおすすめな人は、派遣先を頻繁に変えない人、貯蓄がある程度ある人
- iDeCoでは上限毎月23,000円まで積み立てられるが、無理ない掛け金を設定することが大切
- 自分はどの商品で運用すべきか、いくらの掛け金に設定すべきかなどを知りたい方は、iDeCoのプロに無料相談するのがおすすめ
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目次を使って気になるところから読みましょう!
- 派遣社員でもiDeCoに原則加入できる!ただ、加入できない場合もあるので注意
- 派遣社員がiDeCoに加入するメリット
- メリット①:税制優遇
- メリット②:老後への資産形成
- 派遣社員がiDeCoに加入するデメリット
- デメリット①:60歳まで受給不可
- デメリット②:投資としての危険性
- 派遣社員の方でiDeCoを活用するのがおすすめな人
- 20代派遣社員女性のiDeCo加入の体験談
- 派遣社員がiDeCoに加入する場合の掛け金の目安・上限は?
- 派遣社員のiDeCoの書類手続きとよくあるトラブル
- 証明書類を会社が書類を書いてくれない場合は?
- 派遣社員がiDeCoを利用する際の注意したいこと
- まとめ:派遣社員のiDeCo(イデコ)には加入について
目次
派遣社員でもiDeCoに原則加入できる!ただ、加入できない場合もあるので注意
個人型確定拠出年金・iDeCoの利用はほとんどの現役世代が行うことができるため、派遣社員でも加入することができます。
老後資金不足が不安な人が多く出始め、希望する人がiDeCoに加入できるよう、法律が改正され、派遣社員だけでなく専業主婦の方も利用することができます。(NHKのニュースより)
ただし、公的年金に上乗せする形となるため、国民年金に未納がある場合など加入ができない場合もあるので注意しましょう。
ここでは、
- 派遣社員がiDeCoに加入するメリット・デメリット
- どの様な人におすすめなのか?
- 掛け金はどれくらいなのか?
- 書類手続きや注意点について
についてご紹介します。
家計や老後資金について考え直したい、老後資金は心配だけどどうすればいいのか分からない、という方はお金のプロであるファイナンシャルプランナーとの無料相談がおすすめです。
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派遣社員がiDeCoに加入するメリット
将来の老後の資産形成として注目をされているiDeCoですが、派遣社員の方が加入する場合に、どのようなメリットがあるのでしょうか。
正社員の方にも共通するiDeCoに加入するメリットと、派遣社員の方がiDeCoに加入するメリットを見ていきましょう。
メリット①:税制優遇
iDeCoに加入する最大のメリットは税金面の様々な優遇です。まず毎月の積立金は全額が所得控除となり、これだけでも十分なメリットがあります。
また運用益が非課税のため運用益が全て資産となることと、受給時にも退職所得控除や公的年金等控除が使えるというのがあります。これは派遣社員の方でも同様です。
メリット②:老後への資産形成
派遣社員の場合、正社員と比べて異なるのは、企業年金等の福利厚生部分になるかと思います。正社員の方であれば、厚生年金基金や確定給付企業年金といった確定拠出年金制度以外の企業年金にも加入している場合が多くあります。
そのため派遣社員の方が自分でiDeCoに加入することで、同じく老後の資産を積立てることができます。
派遣社員がiDeCoに加入するデメリット
iDeCoには税制上のメリットが多くあります。一方で金融商品としてデメリットなどもあります。
実際にiDeCoの加入を検討している際には確認しておく必要があるものですので詳しく見ていきましょう。
デメリット①:60歳まで受給不可
派遣社員を含めiDeCoのデメリットで一番大きい部分は、途中で一部などでも引き出しができず、60歳まで運用を継続しないとならないという点です。そのため就業していない期間があったとしても、その間も受け取れずに加入し続ける必要があるということです。
例外としては、高度障害などになった場合は障害給付金として、本人が死亡した場合は死亡一時金を遺族が受け取ることができます。
デメリット②:投資としての危険性
次にiDeCoでは運用を自分で行うので、将来的に金額の十分な予測ができない点です。定期預金や保険といった商品や、ただ置いておいて利息だけが商品であれば問題ありません。
しかし運用益も非課税ですので、せっかくであれば投資信託などの商品の運用も検討するべきですが、その場合には運用に関する知識や勉強が必要になります。
ここであげたような、iDeCoに加入するメリット・デメリットだけでなく、お金のプロのアドバイスも踏まえて加入を検討してみませんか。
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派遣社員の方でiDeCoを活用するのがおすすめな人
派遣社員の方でiDeCoを活用するのがおすすめな人は、
- 派遣元を頻繁に変えない人
- 貯蓄がある程度ある人
などが挙げられます。
派遣社員の方がiDeCoを利用する場合、派遣先ではなく派遣元から証明をもらう必要があります。派遣先は変わっても問題ないのですが、派遣元が変わってしまうと手続きをやり直す必要があるため、派遣元を頻繁に変えてしまうと手間がかかってしまうのです。
普通の貯金と違い、iDeCoは60歳まで受け取ることはできません。60歳になる前にまとまったお金が必要になった場合、自分の貯金などから捻出する必要があります。
また、月々決まった金額を支払う必要がありますが、派遣社員の場合、派遣先が無い状態が続くと収入が少なくなってしまう月も出てきてしまいます。そのようなときにも支払いができるよう、ある程度貯蓄がある方がおすすめな人となります。
20代派遣社員女性のiDeCo加入の体験談
過去に相談に来られた20代女性の体験記を紹介します。
- 27歳女性、独身
- 派遣社員5年目
- 埼玉県在住、実家暮らし
- 月給20万円/うち月3万円を毎月貯金
- 派遣会社テンプスタッフの社会保険あり、厚生年金はある時期となかった時期も
派遣社員がiDeCoに加入する場合の掛け金の目安・上限は?
iDeCoに加入する場合、加入者は掛け金を毎月払い続けないといけません。また、基本的には60歳の受け取り年齢になるまで途中解約ができないため、しっかりと払い続けられるかどうかの持続性が重要担ってきます。
派遣社員の方だと、収入が不安定なこともあるかと思いますので、掛け金の目安をしっかりと認識しておくことが大事です。
また、iDeCoの掛け金の上限は23,000円/月となっていますが、掛け金や年金額は必ず国民年金連合会を参考にしてください。
上限額を掛け金に設定すればその分控除を受けることができますが、60歳まで積立資金を引き出すことができないため、無理のない掛け金を設定する必要があります。
ただ、自分にとって無理のない掛け金の設定は自分自身で判断するのは難しいですよね。
そんな時は、貯蓄や収入、家族構成などから客観的なアドバイスをくれるお金のプロ(FP,ファイナンシャルプランナー)に無料相談してみませんか。
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派遣社員のiDeCoの書類手続きとよくあるトラブル
実際に派遣社員がiDeCoに加入するには、どのような手続きが必要でしょうか。また毎月どのくらいずつ積立てて、いつ受け取ることができるでしょうか。まずは数あるiDeCoの運営管理機関の中で、どこで始めるかを決めて資料請求を行うようになります。
iDeCoの加入書類の中には、勤め先の会社に記入頂く書類があります。社印をもらった上で、現在の年金状況について、選択肢からチェックをしてもらう書式になります。厚生年金のみであれば簡単ですが、他の企業年金や企業型がある場合は、多少複雑になります。
証明書類を会社が書類を書いてくれない場合は?
派遣社員となると、会社に対して交渉力や発言力が小さくなってしまうこともあるかもしれません。しかし、iDeCoに加入する場合には、所属する会社(テンプスタッフやアデコなど派遣会社、または派遣先会社)に証明書類を受け取る必要があります。
事業主としては、もし会社内で初めてiDeCoに加入するという場合には、事業所登録が必要になってきます。しかし、この登録自体は意外と簡単なものなので、加入者は事業主に依頼しましょう。事業所登録をめんどくさいと会社が書類を書いてくれない場合には弁護士に相談するなどして会社に書類を出してもらうようにしましょう。
また、iDeCoに加入する資格があるかどうかの証明書類についても同様です。
今までの解説通り、企業年金があるのかないのかでiDeCoの加入可否や限度額が変わってきます。事業主に簡単な書類であることを伝え、書類を書いてもらうように依頼しましょう。
派遣社員がiDeCoを利用する際の注意したいこと
原則的にiDeCoを利用する際には派遣元との関係によって加入内容や、加入できるかどうかが決まります。
派遣元で企業年金制度がある場合とない場合では拠出金額が変わります。
また派遣されている場合は良いですが、派遣契約がない場合その期間は働けませんので、無職の状態でも加入できる仕組みに変更するなどの対応が必要となります。派遣元の変更が多いと手続きが大変になるなどの負担が出ることがあります。
しかし、派遣元が変わらない場合は原則的に変更手続きなどは不要です。派遣先が変わる場合でも、派遣元が変わらないのであれば特に負担はありません。
まとめ:派遣社員のiDeCo(イデコ)には加入について
いかがでしたか?ここでは個人型確定拠出年金のiDeCo(イデコ)は派遣社員の方でも加入できるのか、についてご紹介しました。
この記事をまとめると
- iDeCoは派遣社員の方でも加入可能
- iDeCoの上限額は23000円、掛け金の目安は貯金ができているかが大事
- メリットは、税制優遇・老後の資産形成
- デメリットは、60歳まで受け取れない・投資である
- おすすめな人は、派遣元を頻繁に変えない・ある程度貯蓄のある人
- もし会社や事業主が証明書類を書いてくれない場合には弁護士に相談するのがおすすめ
になります。
派遣社員の方もiDeCoを利用することで老後に備えることができます。ただし、iDeCoは加入して終わりではなく、(3%5%を選択した方は)運用の指示者ともなるため、定期的にチェックするなどするようにしましょう。
iDeCoを利用して老後の資金を増やそうと考えている方もいるかと思いますが、、60歳まで受け取りができないことや、月々決まった額を積み立てなくてはならないため、無理せずにできる範囲で行うようにしましょう。