派遣社員もiDeCo(イデコ)に加入可能!掛け金の目安や上限はいくら?

派遣社員の方で個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)を検討中の方も多いと思います。派遣先で企業年金がない場合、派遣社員の方もiDeCoに加入可能です。そこで、派遣社員の方がiDeCoを始める掛け金の目安や上限、また、会社が書類を書いてくれない場合にトラブルについて解説します。

iDeCo(イデコ)は派遣社員でも加入できるのか

テンプルスタッフ、アデコなどに登録して派遣社員として活躍する方から個人型の確定拠出年金iDeCoに加入したいのだが可能か、という相談を受けたことがあります。


結論からいえば、原則的に可能です。一部不可能な方もいます。


そこで今回は、派遣社員の方がiDeCoに入る上で知っておきたいポイント、特に

  • 派遣社員の方でもiDeCoに加入できない場合
  • iDeCoの掛け金の目安や上限がいくらか
  • 派遣社員の方がiDeCoに加入するメリット・デメリット
  • 会社が書類を書いてくれない問題

を解説します。


最後に派遣社員の方でiDeCoに加入した方に実際にインタビューしました。ご参考なればと思います。

派遣社員でiDeCoに加入できない特殊な場合とは?

派遣社員の方でも原則的にiDeCoに加入することができます。これは厚生労働省が、将来の年金の不足に備え、誰でもiDeCoに加入できるように制度改正をしているためです。専業主婦の方でも加入できるようになっています。(NHKのニュースより


しかし、公的年金の支払い状況や企業年金の有無の状況により、加入を制限している場合があります。これは派遣社員だから契約社員だからというわけではなく、会社員の方も含め全員に該当します。


派遣社員の方でiDeCoに加入できないのは、企業型の確定拠出年金制度に加入しており、会社がiDeCoに重複して加入しても良いと決めていない場合になります。会社事業主は企業型の確定拠出年金制度の規約に「企業型のみ加入」「iDeCoに加入してもよい」「企業型内で個人積み立ても行う」の中からひとつ選択することになります。


だいたいの派遣社員の方の場合、企業年金に加入するケースはかなり稀かと思いますので、加入できると思います。※ただし、国民年金に未納がある場合など特殊な場合を除きます。

派遣社員がiDeCoに加入する場合の掛け金の目安・上限はいくら?

iDeCoに加入する場合、加入者は掛け金を毎月払い続けないといけません。また、基本的には60歳の受け取り年齢になるまで途中解約ができないため、しっかりと払い続けられるかどうかの持続性が重要担ってきます。


派遣社員の方だと、収入が不安定なこともあるかと思いますので、掛け金の目安をしっかりと認識しておくことが大事です。


また、iDeCoの掛け金の上限は23,000円/月となっています。マックスで払い続けられるのか

吟味していきましょう。


※掛け金や年金額のチェックは国民年金連合会を参考にしてください。

20代派遣社員女性のiDeCo加入の体験談

過去に相談に来られた20代女性の体験記を紹介します。


  • 27歳女性、独身
  • 派遣社員5年目
  • 埼玉県在住、実家暮らし
  • 月給20万円/うち月3万円を毎月貯金
  • 派遣会社テンプスタッフの社会保険あり、厚生年金はある時期となかった時期も
派遣社員の方では、会社で厚生年金への加入が義務付けられている一方で、働き方(短期労働など)によっては厚生年金に加入できないこともあります。

今回の女性の方は、実家暮らしということもあり、毎月貯金をすることができていることと、多い月では7万円ほども貯金ができているということで、iDeCoへの上限額23,000円での加入は問題ないと判断しました。また、貯蓄がいくらばかりかあったので直近も生活費も困らないようでした。

23,000円積み立てる場合、年間41,400円の掛け金の控除が効くため、貯金よりも有効であることを理解していただきました。

今後は正社員を目指されているとのことでしたので、今後はより安定して支払いができないリスクがなくなると良いという話をしました。

派遣社員がiDeCoに加入するメリット・デメリット

将来の老後の資産形成として注目をされているiDeCoですが、派遣社員の方が加入する場合に、どのようなメリットがあるのでしょうか。


正社員の方にも共通するiDeCoに加入するメリットと、派遣社員の方がiDeCoに加入するメリットを見ていきましょう。

iDeCoに加入するメリット:税制優遇

iDeCoに加入する最大のメリットは税金面の様々な優遇です。まず毎月の積立金は全額が所得控除となり、これだけでも十分なメリットがあります。また運用益が非課税のため運用益が全て資産となることと、受給時にも退職所得控除や公的年金等控除が使えるというのがあります。これは派遣社員の方でも同様です。

派遣社員が加入するメリット:老後への資産形成

派遣社員の場合、正社員と比べて異なるのは、企業年金等の福利厚生部分になるかと思います。正社員の方であれば、厚生年金基金や確定給付企業年金といった確定拠出年金制度以外の企業年金にも加入している場合が多くあります。そのため派遣社員の方が自分でiDeCoに加入することで、同じく老後の資産を積立てることができます。

派遣社員が加入するデメリット:60歳まで受給不可

派遣社員を含めiDeCoのデメリットで一番大きい部分は、途中で一部などでも引き出しができず、60歳まで運用を継続しないとならないという点です。そのため就業していない期間があったとしても、その間も受け取れずに加入し続ける必要があるということです。


例外としては、高度障害などになった場合は障害給付金として、本人が死亡した場合は死亡一時金を遺族が受け取ることができます。

派遣社員が加入するデメリット:投資としての危険性

次にiDeCoでは運用を自分で行うので、将来的に金額の十分な予測ができない点です。定期預金や保険といった商品や、ただ置いておいて利息だけが商品であれば問題ありません。



しかし運用益も非課税ですので、せっかくであれば投資信託などの商品の運用も検討するべきですが、その場合には運用に関する知識や勉強が必要になります。

派遣社員がiDeCoに加入する方法とよくあるトラブル

実際に派遣社員がiDeCoに加入するには、どのような手続きが必要でしょうか。また毎月どのくらいずつ積立てて、いつ受け取ることができるでしょうか。まずは数あるiDeCoの運営管理機関の中で、どこで始めるかを決めて資料請求を行うようになります。


iDeCoの加入書類の中には、勤め先の会社に記入頂く書類があります。社印をもらった上で、現在の年金状況について、選択肢からチェックをしてもらう書式になります。厚生年金のみであれば簡単ですが、他の企業年金や企業型がある場合は、多少複雑になります。

証明書類を会社が書類を書いてくれない場合は?

派遣社員となると、会社に対して交渉力や発言力が小さくなってしまうこともあるかもしれません。しかし、iDeCoに加入する場合には、所属する会社(テンプスタッフやアデコなど派遣会社、または派遣先会社)に証明書類を受け取る必要があります。



事業主としては、もし会社内で初めてiDeCoに加入するという場合には、事業所登録が必要になってきます。しかし、この登録自体は意外と簡単なものなので、加入者は事業主に依頼しましょう。事業所登録をめんどくさいと会社が書類を書いてくれない場合には弁護士に相談するなどして会社に書類を出してもらうようにしましょう。


また、iDeCoに加入する資格があるかどうかの証明書類についても同様です。

今までの 解説通り、企業年金があるのかないのかでiDeCoの加入可否や限度額が変わってきます。事業主に簡単な書類であることを伝え、書類を書いてもらうように依頼しましょう。

まとめ:iDeCo(イデコ)には原則可能!トラブルに注意!

個人型確定拠出年金のiDeCo(イデコ)は派遣社員の方は原則加入が可能です。派遣社員の方は正社員の方に比べて、企業年金制度などが充実していない場合が多いので、iDeCoに加入して老後に備えることができます。


この記事をまとめると

  • iDeCoは派遣社員の方でも加入可能
  • iDeCoの上限額は23000円、掛け金の目安は貯金ができているかが大事
  • 派遣社員の方でも、年金加入の節税メリットはいくらでもある
  • 証明書類を会社が書類を書いてくれない場合には弁護士に相談するなどしましょう。


iDeCoは加入して終わりではなく、(3%5%を選択した方は)運用の指示者ともなります。

60歳まで引き落とせなく、払込をしないといけないだけに、しっかりとお金の計画を立てて、老後の安定した生活を設計していきましょう。

この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、保険相談や選び方のポイントを伝える「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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