更新日:2022/05/25
がん保険に入るタイミング|がん保険は何歳から加入するべき?
がん保険は何歳から入るのが良いのか知りたい方は多いと思います。特に20代・30代の方は早く入った方がいいのか罹患率が高くなる年齢になってからでいいのか迷っているのではないでしょうか。加入率や早いうちに加入するメリットと合わせて解説します。
内容をまとめると
- 20代・30代でがん保険に加入していない人
- いつがん保険に加入しようか迷っている人
- 若いうちにがん保険に入るのはもったいないと思っている人
- 各年代の保険加入率と罹患率
- がん保険に加入できる年齢
- 何歳からがん保険に入るべきか
- 若いうちにがん保険に入るメリット
- 若いうちにがん保険に入るデメリット
- がん保険の見直しのタイミング
目次を使って気になるところから読みましょう!
- そもそもがん保険には何歳から加入できる?
- がん保険に入るタイミング|がん保険は何歳から加入するべき?
- 年代別・男女別にのがん保険加入率|何歳からがん保険に入っているのか
- 年齢別・男女別にがんの罹患率|何歳からがんにかかりやすいのか
- 若いうちにがん保険に加入するメリット
- メリット①負担する保険料を低く抑えられる
- メリット②健康状態により加入できないリスクが低い
- メリット③免責期間中で保障を受けられない可能性が低い
- 若いうちにがん保険に加入するデメリット
- デメリット①最新のがん治療の事情と合わなくなる可能性も出てくる
- デメリット②若いうちはがんにかかる可能性が低いので損した気分になることも
- がん保険の見直しのタイミング
- 保険会社の保障内容が新しくなったとき
- ライフステージに変化がでたとき
- がん保険は何歳まで加入するべきか
- まとめ:がん保険は20代から30代の間に加入すべき!
目次
そもそもがん保険には何歳から加入できる?
突然ですが、がん保険には何歳から入れると思いますか?
国立がんセンターによると、がんの種類に関係なく全体的に見ると、男性は53.6%、女性は40.5%と、現代は約2人に1人ががんにかかる時代と言われています。(参考数値:国立がんセンター)
いつ、自分や家族など身近な人達ががんにかかってもおかしくないと言ってもよいくらい、がんは身近な病気になっています。
また、一昔前のように、がん=不治の病ではなくて、早期発見、早期治療をすれば、完治も十分可能であり、生きるためにがん保険に加入するという流れにもなってきています。
このように、がん保険に関して興味を持たれる方も増えてきていますが、このがん保険は、そもそも何歳から入れるのでしょうか?
がん保険の加入年齢についての一覧表をご覧ください。
保険会社 | 加入年齢 |
---|---|
A社 | 0歳~満85歳 |
B社 | 満6歳~満80歳 |
C社 | 満20歳~満69歳 |
D社 | 満20歳~満74歳 |
各保険会社によって加入年齢はさまざまですが、共通して言えることは、満20歳~69歳まで加入できる保険が多いことがわかります。
また、70代以降、80代になっても加入できる会社もあります。
そして、0歳や6歳など、幼児期の子供も加入できる会社もあるのです。
子供にも、15歳以下のこどもがかかる小児がんがあります。
白血病や脳腫瘍、リンパ腫など約47種類もの小児がんがあるので、子供だからと言って、がんにならないということは決してないからです。
このように、がん保険は幅広い年代の人が加入できる保険と言えます。
がん保険に入るタイミング|がん保険は何歳から加入するべき?
がん保険に何歳から入るべきか、がん保険の加入のタイミングについて悩む人も多いのではないでしょうか。
ここでは、
- 年代別・男女別にのがん保険加入率
- 年齢別・男女別にがんの罹患率
年代別・男女別にのがん保険加入率|何歳からがん保険に入っているのか
年齢別、および男女別のがん保険加入率を紹介いたします。
どのくらいの人ががん保険に加入しているのでしょうか。がん保険加入率を以下の表にまとめました。
男性 | 女性 | |
---|---|---|
20代 | 22.0% | 28.9% |
30代 | 46.3% | 46.5% |
40代 | 52.8% | 49.2% |
50代 | 46.8% | 43.1% |
60代 | 42.2% | 39.0% |
全年代 | 43.2% | 42.2% |
(生命保険文化センター:令和元年度 生活保障に関する調査より)
20代では男性、女性ともに20%台ですが、30代になると、加入率が一気に45%を超えてきます。そして、40代ではほぼ半数の方ががん保険に加入しています。
40代をピークにして、それから少しずつ減少傾向にありますが、それでも40%以上の高い加入率を保っています。
このことから、30代頃からのがんに対する関心や警戒心が高まっていることが明確ですね。
がん保険加入率のピークである40代は、家庭を持ち子どもの教育費やマイホームなど出費も多い年代です。家族への責任などを感じる年代であることも理由の1つとして考えられます。
年齢別・男女別にがんの罹患率|何歳からがんにかかりやすいのか
年齢別、および男女別のがんの罹患率を紹介いたします。
罹患率とは、一定期間中に特定の疾患に罹患した人の、人口に対する比率のことを意味します。
つまり、ここではがんに罹患した人が人口に対してどのくらいだったのか、その比率を表します。
男女別のがんの罹患率を以下の表にまとめました。
男性 | 女性 | |
---|---|---|
~30代 | 1.2% | 2.3% |
40代 | 2.7% | 6.3% |
50代 | 7.8% | 12.4% |
60代 | 21.9% | 21.2% |
70代 | 43.6% | 32.8% |
生涯 | 65.5% | 50.2% |
(公益財団法人がん研究振興財団「がんの統計2021」図表編 15累積がん罹患・死亡リスクより)
生涯を通じて、男性の方ががんにかかる人が多いことが分かります。50代からその数は増え、60代から特に多くなっています。
また、50代まで罹患率は男性より女性のほうが高くなっていることもわかります。
上の表をもとに
- 若いうちからがん保険に加入するべき
- 女性は特に若いうちからがんに備えるべき
ということについて解説します。
若いうちからがん保険に加入するべき
上の表を見ると、50代までは比較的がんの罹患率が低いといえます。では、若いうちからがん保険に加入する必要はないのでしょうか。
結論、若いうちからがん保険には加入しておくべきであるといえます。
その理由としては、がんにかかってしまった場合のリスクが大きいからです。
若いうちは貯蓄や収入がそれほど多くない人がほとんどだと思います。そのため、月々の保険料を負担に感じてしまうかもしれません。
しかし、貯蓄がない若いうちだからこそがんに罹ってしまった場合、治療費が払えず困窮してしまったり、生活が立ち行かなくなる可能性があります。
確かにがんにかかる可能性は低いかもしれませんが、もしもの場合に備えるためにもがん保険の必要性は大きいのです。
女性は特に若いうちからがんに備えるべき
若いうちからがん保険に加入するべきであるということを述べましたが、女性において特にその傾向が強いといえます。
上の表を見ると、50代までは女性の方が男性よりがんの罹患率が高いことがわかります。
これは、子宮頸がんや子宮がん、乳がんといった女性特有のがんが関係しています。子宮頸がんは25歳から29歳の女性がかかるがんの第一位であり、乳がんも20代から罹患率が上がり始めます。女性特有のがんは、若い女性もかかる可能性が高いのです。
こういったがんに備えるためにも女性は若いうちから女性向けのがん保険に加入しておくことをおすすめします。
以上のことをふまえると、がん保険には20代~30代のうちには加入しておくべきだということが言えます。
もしかするとこれだけでは20代~30代のうちにがん保険に加入することに納得できない人もいるかもしれません。ですので、以下で若いうちにがん保険に加入するメリットやデメリットについて詳しく解説していきます。
若いうちにがん保険に加入するメリット
先にも説明したように、若いうちはがんにかかってしまった場合のリスクが大きいため、がん保険の加入の必要性が高いといえます。
そのほかにも若いうちにがん保険に入るメリットとして以下の3つのようなことが挙げられます。
- 負担する保険料を低く抑えられる
- 健康状態を理由としてがん保険に加入できないリスクが低い
- 免責期間中で保障を受けられない可能性が低い
の3つが挙げられます。
以上の点について以下で説明していきます。
メリット①負担する保険料を低く抑えられる
若いうちにがん保険に加入すると、保険料を低く抑えることができます。
保険料は、保険契約者に公平でなければなりません。
危険率が大きい人と小さい人と同じ保険料だと不公平になってしまいます。
若い人の場合は、病気を持っておらず、健康体の人が多いのでがんになる確率が低いです。
また、平均余命が長いので、当然死亡する確率も低いです。
つまり、高齢者と比べると、がん保険の給付対象になる確率がとても少ない=危険率が低いので、保険料が低く抑えられています。
ちなみに、A社の同じ商品(入院5,000円)の場合の保険料を年代別に比べてみると次のとおりになります。
加入年齢 (女性) | 保険料 |
---|---|
20歳 | 1,839円 |
30歳 | 2,713円 |
40歳 | 4,611円 |
50歳 | 6,264円 |
60歳 | 7,720円 |
70歳 | 9,208円 |
同じ保障内容でも、20歳と70歳では5倍以上も高くなることがわかります。
年金生活になってから、がん保険だけでこの金額はキビシイですよね。
ですから、なるべく若いうちに加入しておくと安い保険料で加入できて安心です。
メリット②健康状態により加入できないリスクが低い
若いうちにがん保険に加入するメリットとして、健康状態により加入できないリスクが低いことも挙げられます。
がん保険に加入するとき、ほとんどの場合告知を行います。この告知事項に引っかかってしまうと、がん保険に加入できない可能性があります。
一般的に、告知事項では持病や現在の健康状態も問われます。
20代や30代で持病を持っている人はそう多くはありませんが、40代、50代と年を取るにつれて、特に高血圧や糖尿病など生活習慣病にかかる人が多くなります。
そうすると、持病や健康状態のためにがん保険に加入できないリスクが高まってしまいます。一番必要なときにがん保険に加入できないのは、不安に感じることでしょう。
このように、若く元気なうちにがん保険に入った方が加入できないリスクが低いため、メリットと考えられます。
メリット③免責期間中で保障を受けられない可能性が低い
3つ目は、免責期間中の保障を受けられない可能性が低いことです。
がん保険の免責期間とは、がんにかかったとしても保障を受けられない期間のことです。
がんの場合、本人が気づかないうちに進行している場合があります。
また、体調が悪いから、検査を受ける前にがん保険に加入しておこうと思う人も中にはいます。
そうなると、公平性に欠けてしまうので、免責期間により保障を受けられないようにしているのです。
この免責期間は基本、通常の保険には存在しません。
若い人は、健康状態の良い人が多く、先ほどがんの罹患率を見たとおり、30代は1~2%とがんになる人がまだとても少ないです。
ということは、免責期間中に保障を受けられない人もほとんどいないということに繋がりますので、若いうちに加入するメリットとなります。
若いうちにがん保険に加入するデメリット
20代・30代と若いうちのがん保険への加入にはメリットばかりではなく、実はデメリットもあります。
- 保障内容が最新のがん治療の事情と合わなくなることも
- 若いうちはがんにかかる可能性が低く損した気分になることも
これらのデメリットについて、これから詳しく解説していきます。
デメリット①最新のがん治療の事情と合わなくなる可能性も出てくる
若いうちにがん保険に加入するデメリットとして、最新のがん治療の事情と会わなくなる可能性が出てくることが挙げられます。
医療は日々進歩しています。例えば、以前は抗がん剤による治療は入院して行われることが一般的でした。しかし、現在は通院治療で行われることが増え、がんの治療による入院日数は減少する傾向にあります。
入院日数と通院日数の推移を表にまとめました。(厚生労働省「平成29年(2017)患者調査」より)
入院 | 通院 | |
---|---|---|
平成29年 | 100日 | 145日 |
平成26年 | 102日 | 135日 |
平成23年 | 107日 | 130日 |
平成20年 | 111日 | 123日 |
平成17年 | 113日 | 110日 |
平成14年 | 109日 | 94日 |
平成11年 | 108日 | 95日 |
平成8年 | 107日 | 101日 |
表を見ると、入院日数は減少し、通院日数が増加していることがわかります。
治療方針が入院から通院にシフトし、保険も現在では通院保障が重視されるようになってきました。
このように、がん治療の事情は変わる可能性が多いにあります。そのため、あまり早くに加入すると、がんにかかったとき治療内容と加入している保険の保障内容が合わない可能性も出てくるのです。
デメリット②若いうちはがんにかかる可能性が低いので損した気分になることも
若いうちにがん保険に加入するデメリットとして、若いうちはがんにかかる可能性が低いので損した気分になることも挙げられます。
30代までのがん罹患率は男性1.1、女性2.0であり、60代の男性20.9、女性19.9と比べてとても低いことがわかります。そのため、がん保険に加入していても必要とする機会はあまりない可能性が高いといえますね。
必要とする機会がないと、毎月一定額を保険料として支払っていることが、とても損をしているような気分になるかもしれません。
しかし、保険は日常の生活におけるさまざまなリスクに備えるためのものであり、そのリスクはいつ自分の身に降りかかってくるかはわかりません。今保険を必要としなくても、10年後、20年後役に立つこともあるのです。
途中で解約することが最もリスクであると考えられるので、保険に加入するときは先々のことまで考えて、損をしたと思わないように、しっかりと吟味することをおすすめします。
がん保険の見直しのタイミング
若いうちにがん保険に入るメリットとデメリットは理解できたでしょうか。
デメリット①でも挙げたように、入るタイミングによっては、古い内容のままということも考えられます。
医療は日々進歩しています。それにともなって保険の内容もどんどん変化して実情に合わせた保障内容に変わっていくのです。
そこで、がん保険の見直しのタイミングもきちんと押さえておきましょう。
以下の2つのタイミングががん保険の見直しのタイミングであるといえます。
- 保険会社の保障内容が新しくなったとき
- ライフステージに変化がでたとき
以下で詳しく説明します。見直すタイミングまできちんと押さえて加入してからも困らないようにしておきましょう。
保険会社の保障内容が新しくなったとき
保険会社の保障内容が新しくなった時はがん保険を見直すタイミングの指標であるといえます。
一昔前までは、がんで入院すると、抗がん剤治療、放射線治療は入院して治療を受けていたので、入院日数は20日を超えることが非常に多かったです。
しかし現在は、入院期間は短くなっています。
例えば乳がんで入院、手術した場合、5~7日ほどで退院となり、その後の抗がん剤や放射線治療は通院して行われるのが一般的になりました。
古い保障内容のままにしておくと、20日以上入院した後の通院時の保障で対象にならなかったり、高額な通院の治療費に見合うほどの給付金が出なかったりと、十分な保障が受けられなかったりする場合があります。
このように主流の治療方針に変化が出たときというのは、がん保険を見直すタイミングとしてとても適しています。
新しい商品や新特約ができると、担当者から電話やダイレクトメールでパンフレットや具体的なプランが届けられるでしょう。非常に有効な内容が書かれてありますので、必ず目を通してみてください。
ライフステージに変化がでたとき
ライフステージが変化したときに保障内容を見直すのも良いでしょう。
人生の節目、節目には、さまざなライフステージがあります。結婚、出産、子供が増えたとき、退職したときなどです。
その時々の生活スタイルにあった保障内容を選ぶことが重要です。
働き盛りのときは、大きな保障が必要ですし、子供が巣立って必要性が少なくなったとき減らすなど、ライフステージに合わせて保障内容を見直すようにしましょう。
がん保険は何歳まで加入するべきか
さて、がん保険を見直すタイミングもわかったところで、いったい何歳まで加入するのがよいのかを考えてみましょう。
もう一度がん保険の加入率をもとに考察してみます。
年代 | 加入率 |
---|---|
18~19歳 | 6.1% |
20歳代 | 25.4% |
30歳代 | 46.4 % |
40歳代 | 50.8% |
50歳代 | 44.7% |
60歳代 | 40.3% |
全体 | 42.6% |
参考:生命保険文化センター/令和元年度「生活保障に関する調査」/ガン保険・ガン特約、特定疾病保障保険・特定疾病保障特約の加入率一覧より抜粋
上記表を見ると、30代以降に急激に加入者が増えて60代まで加入者がそれほど減っていないのがわかります。
これは、がんの罹患率に関わっていると思われます。
厚生労働省の「がん罹患率」の調査によると、がんにかかる年代は、性別や部位によって差があることがわかっています。
参考:平成30年全国がん登録 罹患数・率報告/厚生労働省健康局がん・疾病対策課
例えば、女性の乳がんは40代から急に増えます。男性の40代はがんの前兆にもあたる生活習慣病になる人が増える年代であり、がんの罹患率は、50代から増えています。
そして、男性の前立腺がんは70代がもっとも多くなり、胃がんは80代と、高齢者が特にかかりやすいがんとなっています。
このように、どの年代でもがんにかかる可能性があるので、がん保険はどの世代でも必要であり、何歳になっても加入の必要性が高いと思われます。
がん保険に加入して経済的にも精神的にも安心するため、自助努力が不可欠でしょう。
まとめ:がん保険は20代から30代の間に加入すべき!
ここまで、がん保険は何歳から加入するべきか、入るタイミングについてお伝えしてきましたがいかがでしたか?
がん保険の加入率が大きくなり始める、20代~30代のうちに加入するのがよいとわかりました。
20~30代の若いうちに加入しておけば、
- 保険料が安いこと
- 持病などもなく健康体なので保険加入を断られる心配がないこと
- がん保険特有の免責期間中の保障を受けられなくなる可能性もほぼないこと
などの大きなメリットが得られます。
高齢になると、がんの罹患率が高くなる一方、若い人とは逆で保険料が高くなるため、いざ加入したくても入れないというジレンマがおきてしまうこともあるので注意が必要です。
ただし、若いうちに加入したことで安心してしまい、そのままにしておいてはいけません。
ライフステージや、昨今の医療情勢に合わせて、適宜見直して特約を付加したり、書き換えをするなどして、いざというときに困らないよう準備をしてください。
とは言え、自分だけの判断だと不安に思うこともあると思います。そのような場合はぜひマネーキャリアの無料保険相談サービスをご利用ください。
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