がん保険は何歳から入るべき?20代にがん保険はいらないって本当?

更新日:2022/05/17
がん保険は何歳から入るのが良いのか知りたい方は多いと思います。特に20代・30代の方は早く入った方がいいのか罹患率が高くなる年齢になってからでいいのか迷っているのではないでしょうか。加入率や早いうちに加入するメリットと合わせて解説します。
内容をまとめると
- 20代・30代でがん保険に加入していない人
- いつがん保険に加入しようか迷っている人
- 若いうちにがん保険に入るのはもったいないと思っている人
- 各年代の保険加入率と罹患率
- がん保険に加入できる年齢
- 何歳からがん保険に入るべきか
- 若いうちにがん保険に入るメリット
- 若いうちにがん保険に入るデメリット
- がん保険の見直しのタイミング
- がん保険に何歳まで加入するべきか
内容をまとめると
- 多くのがん保険は20歳から70歳頃まで加入が可能
- がん保険の加入率は30代から増加する
- がんの罹患率は50代から急激に高まる
- がん保険には20代~30代のうちには入るべき
- 若いときにがん保険に加入すると大きなメリットがある
- 若いときにがん保険に加入する場合のデメリットも押さえておく
- がん保険への加入で悩んでいるなら、まずは何度でも無料なマネーキャリアのFP相談がおすすめ
- マネーキャリアは顧客満足度93%、スマホ1つで簡単予約できるから安心で便利!
目次を使って気になるところから読みましょう!
がん保険は何歳から入るべき?入るタイミングは?

一般的に、50代からがんにかかる人は多くなるといわれています。それでは、20代や30代ではまだがん保険に入らなくても良いのでしょうか。
- がん保険は30代から加入する人が多い?保険加入率と罹患率を比べてみると
- がん保険は何歳から加入できる?加入できる年齢に上限は?
- 20代でもがん保険は入るべき?若い間のがん保険加入のメリットとは
- 若いうちにがん保険に加入するデメリットとは
- 終身タイプのがん保険の場合は、20代や30代からがん保険に入った方が得な可能性もある
について解説していきます。
メリットだけでなくデメリットも併せて解説いたしますので、自分の状況と照らし合わせてみましょう。
いろいろな面から考えると、がん保険への加入が必要か、そうでないのか見えてくるかと思います。ぜひ最後までお読みください。
がん保険は30代から加入する人が多い!保険加入率と罹患率を比較

意外に思われるかもしれませんが、がん保険に加入する年齢は、がんにかかる人が増える50代ではなく実は30代が多いようです。
- 年代別および男女別のがん保険加入率とは
- 年齢別および男女別のがんの罹患率とは
を紹介いたします。
何歳からがん保険に入っているのか、何歳からがんにかかりやすいのかという点は、どなたでも気になるかのではないかと思います。
特に今からがん保険に加入しようと考えている方にとっては、興味深いものでしょう。
がん保険に加入しようと思うけど、いつにしようかと悩んでいる方はぜひ参考にしてくださいね。
何歳からがん保険に入っている?年代別・男女別にがん保険加入率を紹介
年齢別、および男女別のがん保険加入率を紹介いたします。
どのくらいの人ががん保険に加入しているのでしょうか。がん保険加入率を以下の表にまとめました。
男性 | 女性 | |
---|---|---|
20代 | 22.0% | 28.9% |
30代 | 46.3% | 46.5% |
40代 | 52.8% | 49.2% |
50代 | 46.8% | 43.1% |
60代 | 42.2% | 39.0% |
全年代 | 43.2% | 42.2% |
(生命保険文化センター:令和元年度 生活保障に関する調査より)
20代では男性、女性ともに20%台ですが、30代になると、加入率が一気に45%を超えてきます。そして、40代ではほぼ半数の方ががん保険に加入しています。
40代をピークにして、それから少しずつ減少傾向にありますが、それでも40%以上の高い加入率を保っています。
このことから、30代頃からのがんに対する関心や警戒心が高まっていることが明確ですね。
がん保険加入率のピークである40代は、家庭を持ち子どもの教育費やマイホームなど出費も多い年代です。家族への責任などを感じる年代であることも理由の1つとして考えられます。
何歳からがんにかかりやすい?年齢別・男女別にがんの罹患率を紹介
年齢別、および男女別のがんの罹患率を紹介いたします。
罹患率とは、一定期間中に特定の疾患に罹患した人の、人口に対する比率のことを意味します。
つまり、ここではがんに罹患した人が人口に対してどのくらいだったのか、その比率を表します。
男女別のがんの罹患率を以下の表にまとめました。
男性 | 女性 | |
---|---|---|
~30代 | 1.2 | 2.3 |
40代 | 2.7 | 6.3 |
50代 | 7.8 | 12.4 |
60代 | 21.9 | 21.2 |
70代 | 43.6 | 32.8 |
生涯 | 65.5 | 50.2 |
(公益財団法人がん研究振興財団「がんの統計2021」図表編 15累積がん罹患・死亡リスクより)
生涯を通じて、男性の方ががんにかかる人が多いことが分かります。50代からその数は増え、60代から特に多くなっています。
また、50代まで罹患率は男性より女性のほうが高くなっています。これは、子宮頸がんや子宮がん、乳がんといった女性特有のがんが関係しています。
子宮頸がんは25歳から29歳の女性がかかるがんの第一位であり、乳がんも20代から罹患率が上がり始めます。女性特有のがんは、若い女性もかかる可能性が高いのです。
若いうちにがん保険に加入するメリット!20代にがん保険は必要?
若い間にがん保険に加入するメリットには
- 負担する保険料を低く抑えられる
- まだ子供が小さい時にがんになるリスクに備えられる
- 健康状態を理由としてがん保険に加入できないリスクが低い
の3つが挙げられます。
30代までのがん罹患率は、男性が1.2、女性が2.3とそれほど高くはありません。そのため、がん保険への加入はそれほど必要性は感じられないことでしょう。
まだ加入しなくても良いだろう、もう少し年を取ったら加入しようと考えている若い方も多いかと思います。
しかし、若い間に加入するから得られるメリットもあるのです。ぜひ、見逃さずに加入を検討してみるのはいかがでしょうか。
そんな若い間にがん保険に加入するメリットについて、これから解説していきます。
保険料が安い
若いうちにがん保険に加入するメリットのひとつに、保険料が安いことが挙げられます。
がんは20代・30代よりも50代・60代の方がかかりやすい傾向があります。そのため、リスクの高い50代・60代よりもリスクの低い20代・30代の方が、がん保険の保険料は安いのです。
子供が小さい時にがんになるリスクに備えられる
若いうちにがん保険に加入するメリットとして、子どもが小さい時にがんになるリスクに備えられることも挙げられます。
子どもが小さい時は、教育費や食費など何かとお金がかかりますよね。そんななか、がんにかかってしまうと、病気に対する不安だけでなく、金銭的な不安も感じることでしょう。
不安を感じるなか治療を行うと、専念できずに途中で治療をやめてしまう可能性もあります。
そこで、がん保険に入っておけば、少なくとも金銭的な不安の解消は保険が助けてくれます。金銭的な不安が軽減されれば、治療に専念することができるでしょう。
若いうちにがん保険に入っておくことは、安心して子どもを育てる環境という面でもメリットといえます。
健康状態により加入できないリスクが低い
若いうちにがん保険に加入するメリットとして、健康状態により加入できないリスクが低いことも挙げられます。
がん保険に加入するとき、ほとんどの場合告知を行います。この告知事項に引っかかってしまうと、がん保険に加入できない可能性があります。
一般的に、告知事項では持病や現在の健康状態も問われます。
20代や30代で持病を持っている人はそう多くはありませんが、40代、50代と年を取るにつれて、特に高血圧や糖尿病など生活習慣病にかかる人が多くなります。
そうすると、持病や健康状態のためにがん保険に加入できないリスクが高まってしまいます。一番必要なときにがん保険に加入できないのは、不安に感じることでしょう。
このように、若く元気なうちにがん保険に入った方が加入できないリスクが低いため、メリットと考えられます。
若いうちにがん保険に加入するデメリット!もったいない?

20代・30代と若いうちのがん保険への加入にはメリットばかりではなく、実はデメリットもあります。
- 保障内容が最新のがん治療の事情と合わなくなることも
- 若いうちはがんにかかる可能性が低く損した気分になることも
これらのデメリットについて、これから詳しく解説していきます。
保険は契約している期間も長く、一度加入したら面倒でもありなかなか見直すこともないですよね。
そのため、加入した後やっぱり加入しなければ良かった、別の保険に加入すれば良かったなどと思う可能性もあります。
後悔しないためにも、メリットばかりでなくデメリットについてもよく吟味し、しっかりと納得して加入しましょう。
最新のがん治療の事情と合わなくなる可能性も出てくる
若いうちにがん保険に加入するデメリットとして、最新のがん治療の事情と会わなくなる可能性が出てくることが挙げられます。
医療は日々進歩しています。例えば、以前は抗がん剤による治療は入院して行われることが一般的でした。しかし、現在は通院治療で行われることが増え、がんの治療による入院日数は減少する傾向にあります。
入院日数と通院日数の推移を表にまとめました。(厚生労働省「平成29年(2017)患者調査」より)
入院 | 通院 | |
---|---|---|
平成29年 | 100日 | 145日 |
平成26年 | 102日 | 135日 |
平成23年 | 107日 | 130日 |
平成20年 | 111日 | 123日 |
平成17年 | 113日 | 110日 |
平成14年 | 109日 | 94日 |
平成11年 | 108日 | 95日 |
平成8年 | 107日 | 101日 |
表を見ると、入院日数は減少し、通院日数が増加していることがわかります。
治療方針が入院から通院にシフトし、保険も現在では通院保障が重視されるようになってきました。
このように、がん治療の事情は変わる可能性が多いにあります。そのため、あまり早くに加入すると、がんにかかったとき治療内容と加入している保険の保障内容が合わない可能性も出てくるのです。
若いうちはがんにかかる可能性が低いので損した気分になることも
若いうちにがん保険に加入するデメリットとして、若いうちはがんにかかる可能性が低いので損した気分になることも挙げられます。
30代までのがん罹患率は男性1.1、女性2.0であり、60代の男性20.9、女性19.9と比べてとても低いことがわかります。そのため、がん保険に加入していても必要とする機会はあまりない可能性が高いといえますね。
必要とする機会がないと、毎月一定額を保険料として支払っていることが、とても損をしているような気分になるかもしれません。
保険は、日常の生活におけるさまざまなリスクに備えるためのものです。そして、そのリスクはいつ自分の身に降りかかってくるかはわかりません。
今保険を必要としなくても、10年後、20年後役に立つこともあるのです。
途中で解約することが最もリスクであると考えられるので、保険に加入するときは先々のことまで考えて、損をしたと思わないように、しっかりと吟味することをおすすめします。
終身タイプの場合、20代・30代からがん保険に加入した方が得な可能性も
終身タイプのがん保険の場合、20代や30代に保険に加入した方が得な可能性もあります。
支払う保険料を大きく左右するのは、契約したときの年齢です。契約する年齢が若いほど保険料は低く設定されるので、20代や30代に加入した方が月々支払う保険料は低く抑えられるます。
終身タイプの場合、契約したときの年齢で設定された保険料をずっと払い続けます。
前述したアフラック「生きるためのがん保険ALL-in」を例にとると、30歳で加入した男性の保険料は3,005円(月額)、50歳は7,585円(月額)です。
80歳まで支払ったときの総支払額で比べてみましょう。
30歳から加入した人は、
3,005×12×50=1,803,000
総支払額は1,803,000円です。
50歳から加入した人は
7,585×12×30=2,730,600
総支払額は、2,730,600円です。
50歳から加入した人の方が、927,600円多く払うことが分かります。
このことから、若いうちに加入していた方が支払う保険料も安くなる場合があり、得であると考えられます。
まとめ:がん保険は20代から30代の間に加入すべき!
がん保険は何歳から入るべきか、について解説してきましたがいかがでしたでしょうか。
この記事のポイントは
- がんの罹患率は40代から上がるが、がん保険の加入率は30代から増加することから、がんにかかる危険性が高まる前にがん保険に加入している人が多い
- 多くのがん保険は20歳から70歳頃まで加入が可能
- 20代や30代と若いときのがん保険加入のメリットには保険料が安いこと、子供が小さい時にがんになるリスクに備えられること、健康状態により加入できないリスクが低いことが挙げられる
- 20代や30代と若いときのがん保険加入のデメリットには、最新のがん治療の事情と合わなくなる可能性も出てくること、若いころはがんの罹患率も低く損をした気分になってしまうことが挙げられる
でした。
20代や30代と若いときのがん保険加入にはメリットが多く、もったいないなどデメリットを考慮しても、加入すべきといえるでしょう。
何よりも、若くてもがんにかかる可能性は0ではないので、安心感を得られますね。
がん保険に加入しようかお悩みの方は、この記事を参考にしていただけると幸いです。
がん保険の必要性が知りたい方はこちらの記事もご覧ください
