更新日:2022/03/28
医療保険の審査が厳しい会社の特徴と審査内容についてFPが徹底解説!
「医療保険の審査が厳しい」「審査に通らないかも」と悩んでいる方におすすめしたい、審査に通るための対策を解説。審査が厳しいからとあきらめる前に、審査項目を知り、審査が厳しい保険会社の特徴を把握するなど、きちんと対策をとれば加入の可能性が広がります。
- 審査が心配で医療保険に入れないかもしれないと悩んでいる方
- 審査が厳しい会社について知りたい方
- 医療保険の審査に通るコツを知りたい方
内容をまとめると
- 審査が厳しいのは掛け捨てやネット商品を主に扱う会社(積立て型や店頭での申し込みも選択肢に入れてみよう)
- 審査に通るカナメは「告知書」の書き方。メリットになる情報はもれなく書くこと。
- 審査中に新たに罹病したら加入できない可能性がある
- 審査について悩みごとがあるなら、多様な事例の経験をもつプロからアドバイスを受けるのが解決の糸口
- 「審査が厳しいから入れないかも」とあきらめるその前に、顧客満足度93%のマネーキャリアの無料相談を利用しよう!
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 医療保険の審査が特に厳しい会社の5つの特徴
- 特徴①:掛け捨て型など安い商品を取り扱う会社
- 特徴②:ネット申し込みで販売している会社
- 医療保険の主な3つの審査項目
- 項目①:健康診断
- 項目②:職業
- 項目③:モラル・性格
- 医療保険の審査に通るための3つの方法
- 方法①:告知時に健康状態や病状について隅々まで書く
- 方法②:健康診断や診断書などの追加資料を提出する
- 方法③:告知の緩い商品を選ぶ
- 医療保険の審査・告知における4つの注意点
- 注意点①:一度審査に落ちたら病状の改善後に申し込む必要がある
- 注意点②:告知義務違反が発覚すると無駄な保険料支払いが生じる
- 注意点③:審査中に病気にかかると加入できなくなる
- 注意点④:審査結果によって保険料が高くなる場合がある
- まとめ:医療保険選びで不安や疑問があればプロに相談しよう!
目次
医療保険の審査が特に厳しい会社の5つの特徴
医療保険にあらたに入ろうとしたとき、ひとつの関門が審査です。
状況によっては、「審査が厳しい」「なぜクリアできないのか」と途方に暮れている方がいらっしゃるかもしれません。
審査が厳しい理由のひとつにはその保険会社自体が審査が厳しいということがあります。医療保険の審査が厳しい会社の特徴として
- 掛け捨て型など価格の安い商品を扱っている
- ネット申し込みで販売している
のようなものがあります。
審査が厳しい会社の特徴を知ることは、審査に通りやすい会社選びのヒントになりますので、ぜひ以降の記事をご覧ください。
特徴①:掛け捨て型など安い商品を取り扱う会社
医療保険にも積立てタイプはありますが、ほとんどの場合は掛け捨てタイプです。そして、掛け捨て型保険は審査が厳しい傾向にあります。
支払いする保険料が安いというのがその理由です。
掛け捨て保険は加入者の立場から言えば、貯蓄性のないかわりに低い保険料で手厚い保障を得ることができます。
しかし、保険会社の立場では少ない保険料で多額の保障をしなければいけないというリスクがあります。
一方積立て型保険は、保険料に上乗せした金額を積み立てているため、その積立金を担保に保険会社はリスクを低く抑えることができます。
掛け捨て型など安い商品を扱う保険会社は審査が厳しいですが、逆に審査を考慮し積立て型の保険を選択肢に入れるのも一考でしょう。
特徴②:ネット申し込みで販売している会社
ネット申し込みでの保険加入も、審査が厳しいといわれています。
直接話をしたり書類を交わしたりできる店頭販売では、スタッフのチェックも入るため、ミスのない形で申し込むことができます。
一方ネットでの申し込みは第三者の確認も入らず、誤入力など不備も多くなりがちです。
事実とは違った内容を申告して「告知義務違反」となり、給付金が給付されない可能性があります。
ネットの保険商品は審査が厳しいため、十分な注意が必要です。店頭など対面での申し込みは第三者の確認が入るので、審査の場合ではメリットだといえるでしょう。
医療保険の主な3つの審査項目
医療保険では一体どのような審査がおこなわれるのでしょうか。審査項目の内容をしっかり把握しておくことは、審査クリアのためにもとても重要です。
審査が厳しいからとあきらめるのではなく、審査内容をキチンと理解し、クリアできない理由を整理しましょう。
医療保険の審査には、主に次のような項目があります。
- 健康診断
- 職業
- モラル・性格
具体的な審査内容について、個別に解説していきたいと思います。
項目①:健康診断
医療保険の審査でまずあげられるのが健康診断です。契約者のケガや病気の有無は、医療保険の審査において重要な判断基準となります。
病気にかかった状態で契約をむすぶと、健康な人よりも保障を受ける可能性が高くなります。
加入者の契約時における公平性を保つという意味でも、健康状態のチェックはとても重要になります。
加入者は所定の告知書に記入し、保険会社に提出することで審査がおこなわれます。告知書というのは、健康状態をチェックするための質問項目に、ひとつずつ「はい/いいえ」形式で答えていく、問診票のようなものです。
告知書には、ありのまま正確に記入して提出する必要があります。
あらたに健康診断を受ける必要がある場合、告知書のみでよい場合など、このあたりは保険の商品やプランにより異なりますので、保険会社や保険代理店に確認するのがよいでしょう。
項目②:職業
「職業」についても、医療保険加入の審査項目になります。
高所での仕事や危険物を扱う仕事など、リスクの高い職業かどうかが審査のポイントになります。デスクワークなどの仕事にくらべ、ケガを負ったり事故による死亡が高くなります。
ケガを保障する保険プランになると、危険を伴う職業の契約者に対して、保険会社は給付金を支払う頻度が高くなってしまいます。
そのため、医療保険では職業も審査基準のひとつとなっているのです。リスクのある職業の場合も、比較的審査が厳しくなるといえます。
項目③:モラル・性格
「健康保険」「職業」にくわえて、「モラル・性格」も審査対象です。
- 医療保険が不正使用されないか
- 反社会勢力に該当していないか
などが審査ポイントです。 モラルリスクといわれているもので、保険の審査はこの観点でもおこなわれています。保障金額が高額すぎるなど犯罪に関わる恐れがある場合、保険会社は加入を断ることもあります。
このように、医療保険の悪用を防ぐためにも、モラルや性格が審査項目となっています。
医療保険の審査に通るための3つの方法
審査項目の中でも、特に健康状態の審査について気を揉むことが多いのではないでしょうか。「医療保険の審査が厳しい」「通らないかも」とドキドキされている方もいらっしゃると思います。
そこで医療保険の審査をクリアするために以下の3つの対策が必要です。
- 健康状態や病状はキチンと書く
- 追加で関係書類を提出してみる
- "緩い"商品をさがす
加入の可能性を広げるポイントとなりますので、以下で詳しく解説していきます。
方法①:告知時に健康状態や病状について隅々まで書く
審査通過のポイントは、告知書の「書き方」です。
告知書には、健康状態や病状について、ありのままを正確に記入してください。審査が厳しいことをおそれて、ウソの報告をしないようにしましょう。
疾患名(罹患中/治癒)を記入したら、審査に有利な情報がある場合はすべて細かく記入するのがポイントになります。
審査に有利な情報の一例をあげてみます。
- 関連する検査の値が安定している、数値がよくなっている
- 医師からの「症状が安定している、改善している」などのコメント
- 突発的、ウイルス性など「一過性」の診断がされている(慢性ではない)
- 服用していた薬の量が減った、不要になった
つまり、審査通過のためには「病状が悪くなっていない」「リスクが低い」と示せることが非常に重要なポイントになります。
方法②:健康診断や診断書などの追加資料を提出する
追加資料を提出することにより、審査上でプラスになることがあります。
検査値が改善しているのを示す検査伝票や、「完治している」「症状が改善している」などと記載されている診断書がその一例です。
健康状態以外の審査基準ではNGでも、健康診断結果を書面で提出し、健康状態が良好であるとみなされた場合、審査が通りやすくなることもあります。
また、告知書だけで審査に落ちてしまった場合、追加で健康診断や診断書などの書類を提出して再審査を依頼すると、審査結果が変わる可能性も出てきます。
客観的な事実を示す書類は、審査では効力を発揮することがありますので、健康診断の結果や診断書、検査伝票や入院時の書類などは捨てないでとっておくようにしましょう。
方法③:告知の緩い商品を選ぶ
審査が厳しいという不安がある場合、告知が緩い商品を選ぶのも一案です。
- 引受緩和型保険---引き受け基準の緩和(告知項目を限定)
- 無選択型保険---健康状態などの告知、医師による診査が不要
- 特定部位不担保(特約)---特定部位が保障の対象外
しかし、これらは商品の性質上、保険料が高額になるのも事実です。
月1〜2万円払うくらいなら貯蓄にあてる方がよい、という考え方もあるでしょう。
あらためて、不安の程度と支出のバランスをよく考えることが大事です。
堅実に貯金に回すのか、保険に入り安心を優先するのか、十分検討しましょう。
このような保険の加入を決めた場合も、自分に合うプランを比較検討しながら、かしこく保険商品を選びましょう。
医療保険の審査・告知における4つの注意点
ここまで、審査が厳しい会社の特徴や、医療保険の具体的な審査内容、審査に通るためのポイントをご説明してきました。
それでは、医療保険の審査や告知についての注意点を4つほどあげてみたいと思います。
- 審査に落ちた後の再申し込みは病状改善のあとに
- 告知義務違反は保険料の支払いが無駄に
- 審査中に病気にかかると加入できない
- 審査結果によって保険料が高くなることもある
十分注意していただきたい重要事項になりますので、じっくり解説していきたいと思います。
注意点①:一度審査に落ちたら病状の改善後に申し込む必要がある
持病のある人が「医療保険の審査に落ちたけど再度その保険に入りたい」というケースがあるかもしれません。
その場合、前回の申し込み後、疾患が完治した、あるいは病状が改善傾向にある場合は、審査をクリアし加入できる可能性があります。
そして、前より病状がよくなったことを証明するために、書面を保険会社へ提示する必要があります。
例えば健康診断結果、検査伝票、医師による診断書などです。
審査を受けた結果というのは、保険会社に記録されるため、前回と比較して症状に改善がみられない場合、審査に落ちてしまう可能性が高くなります。
同じ保険に再度申し込みする場合は、症状の改善が前提にあることを忘れないようにしましょう。
注意点②:告知義務違反が発覚すると無駄な保険料支払いが生じる
保険加入の告知の際に
- 通院しているのにその持病を知らせなかった
- 服薬で治療している病気があるのに伝えなかった
といったことがあると、これらは「告知義務違反」に該当します。
告知義務違反をすると、保険会社から契約を解除されることがあります。また、給付金がもらえる条件を満たしていても、給付金が支払われることはありません。
入院や手術に備えて医療保険に入ったのに、結果的にたいせつなお金が水のアワになるのは元も子もないことです。
病歴など告知書には正確さが求められます。書き方に迷いが生じたら、保険会社や代理店にアドバイスをあおぐのもよいでしょう。
告知義務違反について、くわしくはこのページも参考にしてください。
注意点③:審査中に病気にかかると加入できなくなる
医療保険の審査中に、病気を発症したりケガをして入院してしまった場合、正しいのは次のうちどちらでしょうか。
- 申し込んだ後のことで、告知義務違反にはあたらないから問題ない
- 申し込み時の告知内容と異なることになるため、保険への加入がむずかしくなる、または加入できない
答えは「2」です。
医療保険が正式に契約できるのは、審査に通り、初回保険料の支払いなど必要な手順を経て、保険会社の承認がおりた時点です。
その前に、あらたにケガや病気を負った場合、申し込み時の告知内容と異なるため、その保険には加入できない可能性があります。
加入審査中に健康状態が悪くなった場合、すみやかに保険会社や代理店に連絡するようにしましょう。
注意点④:審査結果によって保険料が高くなる場合がある
医療保険では、条件付きで審査が通るということがあります。その場合、保険料が高くなる場合があります。
加入時の審査において、健康状態や過去の病歴から、将来的に手術や入院のリスクが高いと判断された場合、そのレベルに応じて保険料が割増しされることがあります。
これは医療保険の特別条件のひとつで、保険料割増などと呼ばれています。加入者はこの条件を了承したうえで保険に加入します。
厳しい審査に通っても、このように条件がついたり、保険料が高くなったりすることもあるので注意が必要です。
ただ、保険料が高くはなりますが、条件付きでも加入の幅が広がっているのは、加入者に寄り添った保険システムといえるかもしれません。
まとめ:医療保険選びで不安や疑問があればプロに相談しよう!
今回の記事の要点は
- 医療保険の審査が厳しいのは掛け捨て保険やネット加入の会社
- 審査に通るポイントは告知書の書き方
病歴がある人ほど、医療保険の大切さが身にしみて分かるはずです。また、それと同時に保険会社の審査が厳しいことも痛感しているはず。
しかし、審査が厳しい場合でも対策はあります。もし医療保険の審査に通るために何をすべきか悩んでいる方がいましたら、保険のプロに相談してはいかがでしょうか。
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