貧血でも保険に加入できる?持病保険のプロがわかりやすく解説!

貧血は症状が重くなると保険に加入しづらくなったり、入れないこともあるのはご存じですか。この記事では、貧血の原因や症状、予防法や治療についても詳しく解説していきます。また、貧血でも入れる保険やその告知方法についても解説していきます。

内容をまとめると

  • 貧血をひき起こす原因は様々だが、多くの人は鉄不足による貧血である
  • 特に女性は、貧血になりやすいので注意が必要
  • 貧血の予防・改善には鉄分の摂取、食生活、規則正しい生活が大切
  • 貧血でも引受基準緩和型保険、無選択型保険には入れる
  • 貧血の保険加入でお悩みの方は持病保険専門のマネーキャリアの保険相談を有効活用することがおすすめ!

貧血でも通常の保険に加入できる?告知内容や治療法についても解説

「最近疲れやすい」「少し動いただけなのに息切れがする」その症状は貧血かもしれません。


「貧血くらい大丈夫でしょ」と症状が軽いうちは、あまり重要視しない人も多いかと思いますが、貧血の原因は様々で、がんなどの大きな病気が原因の可能性もあります。


生命保険も軽度の貧血なら問題ありませんが、重度になってくると、加入しづらかったり、加入できないこともあります。


そこでこの記事では、貧血について

  • 貧血になるとどうなるの?原因は?
  • 貧血の予防・改善にするべきことは
  • 重い貧血でも入れる保険とはどんなもの?
  • 貧血の場合の告知内容はどんなもの?
以上のことを中心に解説していきます。

この記事を読んでいただければ、貧血についての理解が深まり、日々の生活にどんなことを取り入れていけば予防できるのか、どんな保険に入れるのかが分かっていただけると思います。

ぜひ最後までご覧ください。

ほけんROOMでは、他にも生命保険や生活についての記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

貧血の総患者数は13.9万人!症状や原因は?

厚生労働省の平成29年患者調査によると、貧血の患者数は13万9千人となっており、多くの人が貧血で悩んでいることが分かります。

貧血は、月経などで出血があるとなりやすくなります胃潰瘍のように体内で出血が起こっている場合も貧血になることが多く「最近疲れやすい、口内炎がたくさんできるようになった」などの貧血症状が先にでて、検査してみたところ、癌だったということもあります。

また、不規則な食事や無理なダイエットによる栄養不足でも、血液を作るための必要な栄養素を摂れないため、貧血になります

3食しっかり食べているという人でも、栄養バランスが整った食事でないと貧血になってしまうので、偏った食事にならないよう注意が必要です。

そこでここでは、貧血について
  • 症状
  • 鉄欠乏性貧血
  • 女性に多い理由
の3点について解説していきたいと思います。

貧血の症状

貧血の人の体は、酸素不足になっています。


脳が酸素不足になると立ちくらみや、めまいを起こします。


疲れやすさやだるさは、筋肉が酸素不足なので代謝が悪くなりひき起こされるのです。


この他にも、集中力の低下や動機、息切れ、口内炎ができやすい、味覚の異常など様々な症状が貧血になるとあらわれます。


特に「スプーンネイル」と呼ばれる、爪の先が反り返る症状や「むずむず脚症候群」と呼ばれる脚に睡眠を妨げるほどのかゆみや、痛みなどの不快感をひき起こす症状は、貧血症状の代表例です。


貧血の症状は、我慢しようと思えば、我慢できてしまうものがほとんどですが、貧血を放置しておくと、うつ病や認知症などにつながってしまいます。


症状があらわれたら、放置せずにきちんと向き合い、改善するよう行動することが大事です。

貧血患者の半数以上が該当する鉄欠乏性貧血

貧血患者の中で、最も数が多いのが鉄欠乏性貧血と呼ばれるものです。


人間が快適に活動するためには、体内に十分な酸素が巡っていることが必要不可欠です。


ヘモグロビンには、酸素を体中に運ぶ役割があり、鉄分によってつくられます。


体内に鉄分が足りていないと、ヘモグロビンが作られず、それに伴い、酸素量も減ってしまいます


酸素が足りないと「めまいや立ちくらみ、疲れやすい、動機、息切れ」などいわゆる貧血症状があらわれてきます。


これを鉄欠乏性貧血といいます。


鉄分が不足するのは

  1. 不規則な食事無理なダイエットによって、必要な量を摂取できていない
  2. 妊娠授乳などにより、必要となる量の増加
  3. 痔や胃潰瘍がんなどによって出血している

以上の理由が、考えられます。


「少し動いただけで息切れがする、疲れやすい」のような症状が出ても、忙しさや年齢のせいだと考える人は多いと思いますが、もしかしたら貧血が原因かもしれません。


貧血には③のように大きな病気が、原因となっている場合もありますので、気になる人は早めに検査をしてみましょう。

女性の患者数が多く、出産や授乳期に多い病気

鉄欠乏性貧血は、女性の4人に1人は経験したことがあるといわれている、女性に多い貧血です。


女性は、月経や出産時に多くの量を出血しますし、妊娠、授乳期には、赤ちゃんに栄養を与えなければいけないので、体内の鉄が不足する機会が、ライフサイクルの中で多くあることが要因の一つです。


妊娠するとお母さんがそれまで蓄えていた鉄分は、赤ちゃんに優先して届けられます。またそれを届けるために、お母さんの体内では、血液が大量に作られます。


授乳の時にも、お母さんの持っている鉄分は、赤ちゃんに供給されます。


こうして、妊娠中から産後にかけて、赤ちゃんに栄養を与えるためにお母さんは、鉄不足となり、貧血になりやすい状態になるのです。


産後貧血になると、産後うつになりやすいという報告もあるので、あ母さんは、意識的に鉄分を補給していくことが大事です。

貧血の治療法や予防する生活習慣

貧血を予防、治療するために必要なことは「不足している栄養素を補う」「出血原因を治療するまたは出血量をコントロールする」の2点です。


それにはどんな方法があるのか

  • 薬を使って補う
  • 食事から摂取する
  • 生活を整える
以上の3つの視点から、解説していきます。

鉄欠乏性貧血の場合は鉄剤を服用

軽度の貧血は、食生活の見直しで、症状の改善が期待できますが、重度になると鉄剤の服用が必要です。


鉄剤は1日1~2回の服用をし、多くの場合は2,3カ月で症状が改善されます。


内服で副作用が出る場合には、鉄剤を注射して治療することも可能です。


月経過多による貧血

月経の出血量が多く、貧血を起こしている場合には、低用量ピルを服用することで、改善することもあります。

低用量ピルは、月経の周期をコントロールできるので、月経の回数自体を減らすこともでき、体への負担を軽減してくれるので、月経でお悩みの方は、検討してみることをおすすめします。

これらの治療方法は、必ず医師による診察の上、処方してもらってください

鉄を多く含む食材を取る

貧血予防、改善には「鉄」葉酸」「ビタミンB12」「ビタミンC」の4つの栄養素を摂取できる食事が理想です。


鉄には、体への吸収率が高い「ヘム鉄」と吸収率は悪いが、ヘム鉄と一緒に食べることで吸収できる「非ヘム鉄」の2種類があります。

レバーは、ヘム鉄の代償的な食材で、鉄分が豊富で同じグラム数なら豚レバーが一番多く鉄分があります。その他にも、赤身の肉、まぐろ、かつお、いわし、あさりなどの食材もおすすめです。

非ヘム鉄を含む食材は、のり、ごま、乳製品などです。

ビタミンC

鉄分は、単独で摂取しても体への吸収率は低いです。ビタミンCと一緒に食べることで吸収率を上げることができます

ビタミンCは、グレープフルーツやいちごなどの果物から摂れます。

ビタミンCの他にも、タンパク質や胃の分泌液を増やす酸っぱい食べ物も、吸収率を上げる効果があります。

葉酸・ビタミンB12

ブロッコリーや納豆などの豆類、のりなどに含まれる「葉酸」と鮭やしじみ、あさりなどに含まれる「ビタミンB12]は、鉄と同じく血液を作る栄養素です。

鉄が含まれる食材と一緒に食べることで、貧血の予防、改善に効果があります。

鉄の吸収を妨げるもの


食事中、食後にコーヒー緑茶紅茶を飲む人は多いと思います。しかし、これらの飲み物に含まれるタンニンは、鉄の吸収を妨げてしまうので、できるだけ控えた方がいいものです。

規則正しい生活

せっかく食事に気を付けていても、胃腸が弱っていると、栄養素の吸収がうまくできません。


胃腸が元気な体にするためにも、暴飲暴食はやめ、アルコールも適度な量にし、睡眠もしっかりとって、できるだけストレスを減らすようにしましょう。


バランスの良い食事と、規則正しい生活が、貧血の予防・改善につながります。

重い貧血の方でも審査に通りやすい保険の種類とは


貧血をひき起こす原因は、鉄が不足していることをはじめ、遺伝性の病気や胃潰瘍、癌などいろいろあります。


そのため、症状や治療状況にもよりますが、貧血だと生命保険に入れないこともあります。


そんな持病があって、一般の生命保険に入れない人のために「引受基準緩和型保険」と「無選択型保険」という保険商品があることをご存じですか。


そこでここからは、重い貧血の方でも入れる2つの保険について

  • 引受基準緩和型保険
  • 無選択型保険
の順に説明していきます。

告知が緩い引受基準緩和型保険

引受基準緩和型保険は、その名の通り「引き受ける基準を通常の保険よりも低くしている」保険です。


告知事項が一般の生命保険よりも少なく、加入条件が低くなっています


最近よくCMなどで見かける「持病があっても入れます」という保険が、この保険です。


告知内容はほとんどが3~5項目となっており、それに該当しなければ加入できます。


告知項目の例

  • 最近3カ月以内に、医師から入院・手術・先進医療をすすめられたことがある
  • 過去2年以内に、入院したこと、または手術を受けたことがある
  • 過去5年以内に、がんや肝硬変、統合失調症、認知症で医師の診察を受けたことがある
加入条件が緩く、入りやすい保険ですが、その分保険会社はリスクを背負うことになるので、保険料が高く設定されています。

支払削減期間といって、「契約後1年」のように一定期間は、給付金支払いの対象となる入院、手術があっても、給付金が半額になる期間が設定されています。

告知のない無選択型保険

引受基準緩和型保険にも加入できなかった人にとって、唯一入れる保険が「無選択型保険」です。


この保険は、告知義務がなく、持病があるなど健康状態に問題がある人でも加入できます。


ただこの保険は、保険料が高く、保険金も少ないため、加入者にとってデメリットが多いので、おすすめできません


契約後数年間は、支払保険料と同等額の保険金しか保証されず、保険料も高いとなれば、かなり割高なものになります。


無選択型保険についてこちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

通常の保険にも加入できる場合もあるので、まずは相談してみよう

引受基準緩和型保険や無選択型保険は、保険料が高くなり、保障も十分とは言えないので、できることなら一般の生命保険に加入したいですよね。


貧血と診断されても、病状や通院歴によっては、入れる一般の生命保険もあります。


貧血と診断されたけど、入れる保険を探したい「一度鉄剤を服用したことがあるから、通常の保険には入れないのかな」など保険選びでお悩みの方は、保険の無料相談を利用してみるのはいかがですか。


「マネーキャリア」では、無料で相談ができ、あなたの健康状態をしっかりとヒアリングし、あなたに合った保険選びを、保険のプロであるFPと連携してお手伝いします。


相談は、ご自宅やカフェなどにいながらできるオンラインと、訪問型から選ぶことができます。


顧客満足度も90%以上と信頼できる相談窓口です。


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貧血の場合の告知内容とは?告知義務違反について

告知は、保険加入者の義務です。


無選択型保険のように告知が必要ないもの以外は、必ず正しく、正直に告知しなければいけません。


もしも、告知事項に嘘をついたり、告知漏れをしてしまった場合は、故意でなくても告知義務違反となります。


告知義務違反が発覚した場合は、たとえ給付金の対象となることが発生したとしても、給付金が支払われなかったり、契約の解除、契約の失効などの罰則があります。


貧血の場合でも、しっかりと告知しましょう。


貧血の告知内容は、通常の告知内容に加え、以下のことを告知します

  • 直近のヘモグロビン濃度と、それを測定した日
  • 基礎疾患の有無、あれば病名も
  • 入院をしたことがあるかないか
  • 服用している薬の名前
  • 診断された病院名
告知について、こちらの記事で詳しく解説していますの、合わせてお読みください。

まとめ

貧血について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか


この記事のポイントは

  • 貧血をひき起こす原因は様々だが、多くの人は鉄不足による貧血である
  • 特に女性は、貧血になりやすいので注意が必要
  • 貧血の予防・改善には鉄分の摂取、食生活、規則正しい生活が大切
  • 貧血でも引受基準緩和型保険、無選択型保険には入れる
  • 貧血でも一般の生命保険に加入できる場合もある
  • 告知では、貧血についても告知しなければいけない
でした。

貧血患者の半数以上を占める鉄欠乏性貧血は、日頃の生活習慣や食事で予防できるものです。

貧血になると、入れる保険が少なくなることも考えられるので、予防をしかっりしていきましょう。

また、貧血などの病気になってから保険に入るのは、選択肢が少なくなります。

健康状態に問題がなくても、もしもに備えて早めから保険に加入しておくことをおすすめします。

ほけんROOMでは、この他にも女性保険についての記事を多数掲載していますので、ぜひご覧ください。

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