医療保険は掛け捨てがおすすめな理由とは?平均相場・選び方

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掛け捨て型はもったいないから貯蓄型の医療保険にすべきという意見があります。ですが、貯蓄型医療保険には数多くのデメリットや罠があることをご存じでしょうか。今回は保険のプロであるFPがなぜ医療保険は掛け捨て型がおすすめなのかについて徹底解説していきます。



▼この記事を読んで欲しい人

  • 医療保険は掛け捨てと貯蓄型のどちらがおすすめかを知りたい方
  • 医療保険の掛け捨て型はもったいないと思っている方
  • 医療保険は貯蓄型の方が貯金ができてお得だと持っている方

内容をまとめると

  • 医療保険は定期タイプが多い掛け捨て型がおすすめ!
  • 貯蓄型で積立金を得る場合保険料の総額より少ない可能性がある
  • 終身タイプになる貯蓄型の場合には保障内容が古くなる可能性がある
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掛け捨てはもったいないはウソ!|掛け捨て医療保険の必要性

保険を契約するときに、解約返戻金がついた貯蓄型のものと、お金が戻ってこない掛け捨てとがあります。


保険を使わず健康でいることが一番ではあるものの、保険掛金を5年・10年またはそれ以上支払続けていくのに、何も手元に残らない・戻ってこないことを「もったいない!損をしている」と感じていませんか?


しかし、広い視点で見たときに、掛け捨ての医療保険を選ぶ良い理由がいくつかあります。


掛け捨てのメリットとしては

  • 月々の保険料を安く抑えられ、生活資金や貯金にあてられる
  • 更新のタイミングや考え方が変わった時に気軽に保険の見直しが出来る

などが挙げられます。


また、その他の理由や考え方などについて詳しく説明していきます。

保険で「元を取る」「貯蓄する」は不向き!

医療保険は、万が一病気やケガで治療のために入院をした時に金銭的サポートをするために支払われる保険です。


これらを違った捉え方をしてしまい、

  • 保険料を払った分だけ戻ってきてほしいと考える方
  • 解約返戻金の仕組みを使って貯金感覚で保険に入ろうとする方
  • 掛け捨てが損だと考えている方

がみえます。


保険の目的自体が、未来に起こりえそうな不安な出来事や低確率の事態に前もって備えておくためのものであり、保険加入者相互が掛金をだし運用し助け合うものであります。


一緒に貯蓄をしたり資産運用をするためではないので、お金を増やしたいのであれば金融商品を選ぶことが賢明です。


もしくは医療保険ではなく、貯蓄性を売りにした保険を選択、総支払金額が契約満了時の金額よりも確実に下回ることを確認し、途中解約をしない条件で加入するという方法も一つの選択です。


また、掛け捨てで代表的なものといえば賠償責任保険や火災保険などがありますが、これらは貯蓄性の商品でない事は周知されています。元が取れないから損!加入しない方はいないはずです。

長期入院や先進医療などの致命的な金銭的負担に備えるべき

医療保険が最も活かされるのが、50万~100万円以上の支出になるであろう長期入院・先進医療を受けるなどの事態になった時です。


長期入院になると出費として月20万円~30万円になります。


内訳としては会社員や公務員であれば医療費は高額療養費制度で自己負担額月約8万円の支出(年収約370万円~約770万円の方の場合)。


差額ベット代は1日平均6,354円(個室は平均8,018円)、食事代1日1,380円などから、公的保障対象外の出費は1日5,000円~1万円程度になります。


また、治療の選択として先進医療を受ける場合は公的保障制度の対象外となるためすべて自己負担となり、陽子線治療は250万円以上重粒子線治療は300万円以上かかります。


現在は、政府の施策や医療の進歩により短期入院・在宅または通院が主な治療スタイルで、

  • 平均在院日数29.3日(平均在院日数が一番長い胃ガンの場合19.2日)
  • 陽子線治療 1,196件(年間実施件数)
  • 重粒子線治療 703件 件(年間実施件数)

が現状となり、長期入院や先進医療を実際受ける確率は低いといえます。

参考:厚生労働省「平成29年(2017)患者調査」


しかし、仮に入院が4ヶ月続いた場合は100万円近くの自己負担となること、先進医療の治療を受けたい時に備えがなければ満足のいく治療を受けることが出来ません


保険の見直しがきく20~30代世代、働いている時だけ保障を手厚くしたい方などは、掛金が安い掛け捨てタイプの医療保険の加入がおすすめです。

貯金だけを充てにすると自分や家族に大きな負担が強いられる

医療保険には加入せず、貯金から治療費を支払っている方もいるかもしれません。

しかし、若い世代は収入も少ないため貯蓄をする余裕がなかったり、貯めるまでに時間がかかります。

1世帯の平均貯金額は以下の通りです。
世帯主の年齢1世帯あたり
平均貯金額(万円)
29歳以下179.8
30~39歳530.0
40~49歳650.9
50~59歳1,075.4

出典:厚生労働省「2019年国民生活基礎調査の概況」


病状によっては高額な治療費の支払いで貯金を切り崩し家計を圧迫したり、長期の治療が必要で、貯金が減ってしまう事への精神的不安から治療に集中できなくなる可能性が出てきます。


また貯金が減ることを恐れ充分な治療を避けることも考えられ、家族にも精神的・金銭的に不安を与えてしまいます。


その点、掛け捨ての医療保険であれば掛金を抑えながら、貯金を切り崩すことなく保障を受け取れます。月々の支払に余裕があれば貯金に回す事もできます。


貯蓄にも余裕が出てきたら、保険を見直すことができる手軽さも掛け捨ての魅力です。

掛け捨て医療保険の給付金や保険料の平均・相場

実際周囲では、いくらの給付金を契約して、いくらの保険料をかけているのか気になると思います。


社会保険文化センター「平成30年度生命保険に関する全国実態調査」から見ていくと、

生命保険(個人年金も含む)の世帯加入は、1世帯均3.9件


年代別では29歳以下~34歳までは平均3.45件35歳~59歳までの年代は平均4.3件の加入となっており、複数の保険を組み合わせる事で保障を手厚くしています。


入院したときの平均入院給付金日額は次の通りです。

男性女性
平成22年11,0009,200
平成25年10,9009,000
平成28年10,8009,200
令和元年10,9009,100

出典:社会保険文化センター「令和元年度『生活保障に関する調査』」


稼ぎ頭の役割が多い男性の入院給付金日額は約10,900円女性は約9,125円と約10年大きく変わることなく推移、医療費の自己負担分への不安や差額ベット代なども考慮しての内容となっています。


年間世帯別での生命保険払込掛金は次の通りです。

世帯主年齢別払込保険料(万円)
29歳以下23.3
30~34歳29.8
35~39歳38.0
40~44歳34.5
45~49歳42.7
50~54歳48.3
55~59歳45.3

出典:社会保険文化センター「平成30年度生命保険に関する全国実態調査」


年齢別で見たときに月々の支払いで最も多い金額は29歳以下~34歳までが5,000円~7,000円未満35歳~59歳までが10,000円~15,000円未満となっています。


年代ごとに保険の掛金や給付金への保障が推移しており、更新時に保険の担当者からのすすめであったり、インターネットの情報などからライフスタイルに合った選択をそれぞれのタイミングで行われていることがうかがえます。

医療保険における掛け捨て型・貯蓄型の違い


一言で医療保険といっても、大きく分けて掛け捨て型・貯蓄型の2種類があります。


掛け捨て型と貯蓄型の主な違いは以下のとおりです。

掛け捨て型貯蓄型
解約返戻金×
保証期間定期型または終身型終身型
保険料安い高い


保障期間には定期型・終身型があります。定期型は10年・20年など期間が一定の商品、終身型は一生涯にわたり保障が続く商品です。


一方、貯蓄型は終身型の保障期間であり、払い込んだ保険料は積み立てられ解約時には解約返戻金という形で返ってきます。しかし終身型の場合には中途解約すると返戻率が100%を下回ります。

医療保険は掛け捨て型がおすすめである2つの理由


掛け捨て型と貯蓄型の特徴を比較すると、保険料が無駄にならない貯蓄型の方がお得に思えます。


しかし、以下の理由から医療保険には掛け捨て型がおすすめです。

  1. 商品の数が多い
  2. 商品の見直しがしやすい

豊富な選択肢から商品を選び、定期的に見直しを行うことで、家計やライフステージに合った医療保険選びが可能です。


本章では、上記で挙げた理由をそれぞれ解説します。

理由①:掛け捨て型の方が商品の数が多い

医療保険は掛け捨て型がおすすめな理由の一つ目は、商品の数が多いことです。


一般的な医療保険は、市場の多くを掛け捨て型が占めています。市場に出回っている商品数が多いため、商品や保障内容の選択肢が広がります。よって、家計状況やライフステージに合わせた商品選びがしやすいと言えます。                               


備えたい期間や想定するリスクに合わせた保険選びをするためにも、豊富な種類の中から選べる掛け捨て型の利用がおすすめです。

理由②:掛け捨て型の方が商品の見直しがしやすい

医療保険は掛け捨て型がおすすめな理由の二つ目は、商品の見直しがしやすいことです。


掛け捨て型の医療保険は保険料が割安です。貯蓄性はありませんが、保険本来の目的である医療保障を最低限の家計負担で受けられます。一方、貯蓄型は解約返戻金があるため、保険料が割高になります。


掛け捨て型と貯蓄型の保険料を、ある保険を例に40歳男性のケースでそれぞれシミュレーションすると以下のとおりです。


掛け捨て型貯蓄型
保障期間終身終身
保障内容入院給付金
手術給付金
先進医療給付金
放射線治療給付金
入院給付金
手術給付金
先進医療給付金
放射線治療給付金
保険料2,235円4,145円


以上のように、掛け捨て型と貯蓄型では保険料が大幅に異なります。


また、解約返戻金の金額は加入期間などに応じて変動するため、高いか低いかで解約を躊躇してしまいがちです。そのため、自分にとって本当に適切な見直しのタイミングを判断することが難しいです。


以上の理由から、掛け捨て型の方が商品の見直しをする際の心理的・経済的ハードルが低くなります。


医療技術の進歩や高齢化により、治療のあり方は日々変化しています。それに応じて医療保険も新しい商品や保障が生まれているため、定期的に見直しを行うことが大切です。


商品の見直しがしやすいかどうかは医療保険選びの重要なポイントとなります。そのため、見直しのハードルが低い掛け捨て型への加入がおすすめです。

医療保険に貯蓄型が向いていない2つの理由


解約してもお金が返ってくる貯蓄型医療保険は、表面的な特徴だけを聞くとお得に思えます。しかし、保険のプロとして貯蓄型医療保険はおすすめできません。


医療保険に貯蓄型が向いていない理由は以下の2つです。

  1. 解約返戻金は保険料の総支払額よりも低くなる
  2. 解約返戻金をもらうと医療保障が消える

以上のように、一見するとメリットとも思える解約返戻金の存在が、実は貯蓄型が医療保険に向かない理由になります。したがって、医療保険は掛け捨て型の方がおすすめです。


本章では、上記で挙げた理由をそれぞれ解説します。

理由①:解約返戻金は保険料の総支払額よりも低くなる

医療保険に貯蓄型が向いていない理由の一つ目は、解約返戻金が保険料の総支払額よりも低くなることです。


貯蓄型の医療保険は解約時に解約返戻金がもらえるため、貯蓄としての役割を持ちます。しかし、解約返戻金=保険料の総額ではありません。ほとんどの場合は払込済みの保険料よりも低くなります。


解約返戻金は返戻率をもとに計算されます。返戻率の具体的な計算方法は以下のとおりです。

受け取る解約返戻金÷保険料の支払総額×100=返戻率(%)

一般的に返戻率は加入期間が長くなるにつれ大きくなります。しかし、100%を割るケースがほとんどであり、短期間での解約の場合はごく僅か、もしくは全くありません。


このように「貯蓄性がある」という点でお得に思えても、元本割れにより損をするリスクがあるため、貯蓄目的での利用はおすすめできません。そのため、普通に貯蓄をしたいだけの場合は、銀行預金や投資信託などの資産運用がおすすめです。


掛け捨て型であれば保障に特化しているため、そもそも解約返戻金を考慮する必要がありません。そのため、解約のタイミングに迷うことなく見直しも行いやすいです。

理由②:解約返戻金をもらうと医療保障が消える

医療保険に貯蓄型が向いていない理由の二つ目は、解約返戻金をもらうと医療保障が消えることです。貯蓄型の特徴である解約返戻金をもらうには解約が前提となるからです。


貯蓄型の保険は終身保障であることが特徴の一つですが、終身型医療保険の最大のメリットは一生涯にわたって医療保障が受けられる点です。そのため、病気の罹患リスクが高い高齢時にも保障が受けられます。


しかし、貯蓄が目的で貯蓄型医療保険へ加入すると、最終的には解約返戻金をもらうために解約しなければなりません。当然解約をすれば当然保障が受けられなくなります。結局のところ、貯蓄型医療保険は貯蓄機能と医療保障のどちらも中途半端な使い方しかできません。


医療保険の本来の目的は入院・手術などのリスクへの備えです。保障に特化しており見直しがしやすい点で、医療保険には掛け捨て型の方が向いています。


掛け捨て型には終身保障の商品もあるため、一生涯の保障を受けたい人にもおすすめです。

掛け捨て定期医療保険のメリット・デメリット


定期掛け捨て型は、保障期間が一定で年満了・歳満了など満了時期が決まっている商品です。


定期掛け捨て型医療保険には、以下のような特徴があります。

  • メリット:保障内容が見直しやすい
  • デメリット:高齢になると更新ができない可能性がある

ライフステージに合わせた見直しを行いたい人にはおすすめですが、最も保障が必要なタイミングで利用できなくなるかもしれません。


本章では、上記で挙げたメリット・デメリットをそれぞれ詳しく解説します。

メリット:保障の見直しがしやすい

定期掛け捨て型のメリットは、保険の見直しがしやすいことです。定期型は契約が年満了・歳満了など短期なため保険の見直しができます。


医療技術は日々進歩しており、それに伴い医療保険にも新たな商品や保障も生まれています。そのため、医療保険は定期的な見直しがおすすめです。


終身型の場合は「いつ見直したら良いのかわからない」などの理由から、見直しのタイミングを逃す可能性があります。しかし、保障期間が決まっている定期型であれば、満了や更新のタイミングで見直しができるため、更新時期に迷う心配がありません。


また、定期型は

  • 十分に貯蓄が貯まるまで保障が欲しい
  • 子供が独立するまで保障が欲しい

のような理由から、一定期間のみの保障で十分だと考えている人にもおすすめです。


割安な保険料で高額な保障が受けられるため、貯蓄が不十分な時期や支出の多い時期など、ライフステージに応じた利用ができます。

デメリット:高齢時に更新ができなくなる

定期掛け捨て型のデメリットは、高齢時に更新ができなくなる点です。一般的に定期型の加入・更新は年齢によって制限があります。多くの商品では、80歳以上になると加入・更新ができません。


病気の罹患率は高齢になるにつれ上昇します。例えば、厚生労働省「平成29年度患者調査」によると、50代・80代の入院受療率(人口10万対)は以下のとおりです。

入院受療率(人口10万対)
50〜54歳552人
55〜59歳758人
80〜84歳3,633人
85〜89歳5,326人


このように、年齢を重ねるにつれて入院を伴う治療のリスクが上がります。


多くの定期型医療保険では、一定の年齢になると更新ができません。そのため、一番保障が必要な高齢のタイミングで医療保障が使えなくなります。


「人生100年時代」と言われる現代社会では、高齢になってからの保障も考える必要があります。生涯を見据えた保険選びをするのであれば、終身型への加入がおすすめです。

掛け捨て終身医療保険ののメリット・デメリット


終身掛け捨て型は、一生涯にわたり医療保障が受けられる商品です。


終身掛け捨て型医療保険には、以下のような特徴があります。

  • メリット:一生涯の保障を得られる
  • デメリット:数十年後には保障内容が古くなる


高齢時にも医療保障が受けたい人にはおすすめですが、定期的な見直しを行うには向いていません。


本章では、上記で挙げたメリット・デメリットをそれぞれ詳しく解説します。

メリット:一生涯の保障を得られる

終身掛け捨て型のメリットは、一生涯の保障を得られる点です。


日本の平均寿命は年々上昇しています。厚生労働省「簡易生命表(令和2年)」によると、日本人の平均寿命は男性81.64歳、女性87.74歳です。そのため、医療保険を選ぶ際は長生きを想定した商品選択が必要となります。


終身型の医療保険は、加入時と同じ保険料のまま一生涯医療保障が受けられます。一般的に保険料は年齢を重ねるにつれ上がるため、若いうちに加入すれば割安な保険料で利用可能です。そのため、安価な保険料で生涯にわたり医療保障を得たい人におすすめです。


終身掛け捨て型の保険料の払込方法は、短期払い終身払いの2パターンがあります。それぞれの特徴は以下のとおりです。

短期払い終身払い
払込期間年払い(一定の年数まで)
歳払い(一定の年齢まで)
一時払い(一括支払い)
保障が続く限り
保険料割高割安


短期払いは払込期間が決まっているため、老後の保険料の負担を抑えたい人におすすめです。一方終身払いは保障が継続する限り払い込み続ける必要があります。ただし、短期払いよりも保険料は割安なため、月々の保険料の負担を抑えながら備えたい人におすすめです。

デメリット:数十年後には保障内容が古くなる

終身掛け捨て型のデメリットは、数十年後には保障内容が古くなる点です。


医療技術の進歩や国の政策により、治療方法は変化しています。例えば、かつては入院治療が主流でしたが、

  • 医療技術の進歩
  • 国からの医師の長期入院治療の診療報酬削減

などの理由から、現在は通院治療が主流です。


病気の罹患リスクは高齢になるほど上昇します。つまり、最も医療保障が必要になるのが高齢時です。見直しを行わないまま終身型に加入し続けると、高齢時には保障内容が役に立たなくなっている可能性があります。


医療技術や国の政策に見合った保障内容にするためにも、医療保険は定期的な見直しが重要です。終身型は保障期間が一生涯であるため、加入したことで安心してしまい見直しのタイミングを逃しやすくなります。


ライフステージや医療技術の変化に合わせ柔軟に見直しをしたい場合は、定期型の利用がおすすめです。

【年代別】定期・終身どっちを選ぶべき?損しないための選び方

保険には、保障期間が決まっている定期型と、一生涯保障の終身型とあります。


保険掛金の安さから定期型を選ばれたり、保険への意識が高く生涯保障の終身型へ加入されるなど、それぞれの価値観もあり実際どちらを選ぶべきか考えてしまいます


もちろん、ご自身の価値観で選んでもいいんですが、加入する年代・違う視点で捉えた時に損をしないために、保険の選び方や考え方やポイントなどを詳しく説明していきます。


一度、医療保険に加入する前に価値観とすり合わせながら、保険選びの参考にして下さい。

20〜30代:定期医療保険を選ぼう!

20~30代世代に定期医療保険をおすすめする理由としては、

  • 医療状況・ライフイベントにあわせ保険内容を気軽に変えれる
  • 保険掛金を安く抑える事ができる

などが挙げられます。


政府の施策や医療の進歩によって、医療環境は変化しそれに合わせて保障内容にもズレがでてきます。終身型で古い保障のままだと支給要件を満たせず、保障を受け取れない可能性も出てきます


結婚・出産・子育て・住宅購入など、これからライフイベントがたくさんので生活スタイルが整った後に状況に見合った保険を選ぶ方がよく、定期型であれば手軽に保険を見直せます。


また、若いうちは収入が少なく貯金も少額または始めるときでもあり、万が一に備えるために高額な保険料を支払うことは本末転倒です。


保障内容の選び方としては、未婚・既婚など状況によって変わってきます。


月収20万円・独身の場合と共働き世帯収入約40万円の場合(差額ベット代2人部屋利用)

独身既婚・子あり
入院給付日額5,000円10,000円
ひと月の入院時出費約20万円約20万円
生活費約26万円
ひと月の支出約20万円約46万円
傷病手当金+入院日額約28万円約43万円
差額8万円⁻3万円

生活費参考:社会保険文化センター「月々の生活費は平均いくら?」

世帯収入参考:厚生労働書「平成30年国民生活基礎調査」


保障は、独身の場合は日額5,000円・既婚者の場合は日額10,000円がベストと考えます。


理由は、逸失収入では独身の場合は少なく家族がいる場合は多くなること、家庭がある方のマイナス計上は、配偶者が共働きと課程しているのでほぼカバーできているといえます。


また、個人事業主の方であれば傷病手当金が受けれないため、就業不能保険既婚者子供ありであれば残された家族のために死亡保険を付け加えるのがおすすめです。

40〜50代:終身医療保険への加入・見直しを考えよう!

前述では若い世代は定期医療保険がよいと記載してきましたが、40~50代からは保険を終身医療保険に見直すことが大切になってきます。


40代では子供の教育費や住宅ローンなどの支払いによる保障内容の充実度を、50代では子供も独立しはじめ定年や老後について考えるのではないでしょうか。


保障内容の充実と老後に向けての見直し、一般的に定期型の医療保険の最終更新は70歳あたりとなっている事から、定期型から終身型への加入や見直しのタイミングです。


また病気リスクが高まりだすのも40代から。


保険を見直す前にガンや生活習慣病など病気を発症してしまうと、希望する保険に入れず保障が手薄になったり、加入できても月々の掛金が割高になり支給要件に条件がつくなど、満足のいく保障に変える事ができなくなります。


更に病気リスクが高まる高齢になってから、医療保障が使えない事態は年金生活者にとっては大きな不安でしかありません。


入院したときに日額保障がでる医療保険をベースに、ガンや三大疾病など長期治療対策とする特約やガン保険を、働けなくなったときの収入確保として就業不能保険を併用し組み立てていく事も視野に入れるのがおすすめと考えます。

まとめ:医療保険選びで疑問や不安があればFPに相談!


医療保険は掛け捨てがおすすめな理由を中心に解説してきましたがいかがでしたでしょうか。


掛け捨て型医療保険には定期型・終身型などがあるため、どの商品を選ぶべきか迷う可能性があります。そのため、加入や見直しの際はファイナンシャルプランナー(FP)への相談がおすすめです。


FP相談の顧客満足度93%のマネーキャリアであれば、保険のプロへの無料相談ができます。予約から面談までオンラインのため、スマホひとつで時間や場所を問わず利用可能です。


掛け捨て型医療保険への加入・見直しを検討する際は、ぜひお気軽にご相談ください。

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