女性に医療保険は必要か?女性が医療保険に加入する必要性を徹底解説

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「女性も医療保険は必要か?」「女性疾病特約はつけるべきなの?」このような悩みを抱える人は多いでしょう。そこで、本記事では妊娠がわかるまえに医療保険に加入すべき理由を解説、女性が医療保険に加入するおすすめタイミングについて紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

▼この記事を読んで欲しい人 
  • 医療保険の必要性に悩んでいる女性
  • 医療保険はムダだと考えている女性
  • 医療保険が必要かどうかの判断がつかない女性

内容をまとめると

  • 出産時の帝王切開は手術費も高額になるので、医療保険による備えは必要
  • 20代~30代前半のうちに保険に入っておけば、医療保険は比較的安く済む
  • 女性特有の病気の罹患率は低いので、どこまで医療保険を手厚くするかは熟考すべき
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女性に医療保険は必要か?医療保険に加入すべき4つの理由


「医療保険はムダ!」「最低限で十分!」

こんなことを平気で言う人が増えてきました。


チャンネル登録者100万人以上の有名YouTuberが言っているので、その発言を鵜呑みにする人がいても不思議ではありません。


しかし、本当に医療保険がムダになるかどうかは、人によるとしか言えません。

女性の場合は女性特有の病気があることや生物学的な違いによって医療保険に入るべきかどうかの判断基準が異なります。


ここではその理由を4つ解説していきます。

  1. 妊娠・出産で入院や手術のリスクが高い
  2. 妊娠が発覚すると保険に加入しづらくなる
  3. 乳がんや子宮筋腫など女性特有の病気になることがある
  4. 男性よりも長寿の傾向がある

①妊娠・出産で入院や手術のリスクが高い

女性は男性にはない妊娠・出産があります。

妊娠や出産は、手術リスクが高いです。


出産時に自然分娩ができない場合は帝王切開となりますが、分娩に占める帝王切開の割合は下記の通り大きく増加しています。

  • 1990:11.2%(一般病院)、8.3%(一般診療所)
  • 2017:25.8%(一般病院)、14%(一般診療所)

帝王切開が増えている理由は、晩婚化にともなう高齢出産の増加といわれています。
20代後半、30代前半でこれから結婚を控える人は、出産したら帝王切開になる可能性も考慮しておくべきでしょう。

帝王切開は公的保険が適用されますが、下記費用は自己負担です。
  • 個室利用時の差額ベット代
  • 入院時の食事代(1食460円)
仮に帝王切開でなかったとしても、ある程度の自己負担は必要になります。
女性は、仮に健康であっても、妊娠や出産時の入院リスクに備えるべきです。

②妊娠が発覚すると保険に加入しづらくなる

妊娠が発覚してから保険に入ろうとすると、妊娠発覚前と比べて保険に加入しづらくなります


「妊娠なんてするかどうかわからないんだから、わかったときに入ればいい」という考えを持っている人もいますが、その考え方は危険です。


厳密に言うと、妊娠8ヶ月未満なら加入できないわけではありません。ただ、肝心の出産に関しては特定部位不担保となり、保険が出なくなってしまいます。


後述する女性特有の病気もあるので、出産時に保険がでなくても入る意味はありますが、出産の際に保険が出なくなるのは大きなデメリットです。

③乳がんや子宮筋腫など女性特有の病気になることがある

女性には妊娠・出産以外にもリスクがあります。

乳がんや子宮筋腫といった、女性特有の病気です。


乳がんは、海老蔵さんの妻小林麻央さんが罹患し逝去されたように、若い世代でも発見が遅れれば死に至ります。病院では乳がん検診も行われているくらいです。


子宮筋腫は良性腫瘍なのでがんではありませんが、出血などの症状がひどい場合は手術治療になることもあります。


どちらも手術自体は公的保険で賄えますが、入院中の食事代や個室利用時の差額ベット代は自己負担です。

④男性よりも長寿の傾向がある

女性は男性より6年も長生きです。

2020年の日本人(男女別)平均寿命を見てください。

  • 女性:87.74歳
  • 男性:81.64歳

長生きする分、がんなどの病気のリスクも大きくなります。


女性は男性と比べて、20代、30代~60代以上まで様々な入院リスクがあるため、医療保険である程度は備えておくのが無難です。

異常分娩のときに医療保険で賄える金額

仮に異常分娩(帝王切開など)担った場合、医療保険でどれほどまかなえるのでしょうか。


具体的な給付金の種類と金額について、下記の通り解説します。

なお、正常分娩(自然分娩)は病気ではないため、民間・公的の別を問わず医療保険の範囲外です。代わりに、自治体の助成制度が受けられます。

  • 異常妊娠・異常分娩により出産した場合にもらえる給付金の種類
  • 異常妊娠・異常分娩でもらえる給付金の計算方法

異常妊娠・異常分娩により出産した場合にもらえる給付金の種類

異常妊娠(子宮外妊娠)や異常分娩(帝王切開など)で出産した場合は、医療行為に該当するため健康保険に該当し、3割負担です。


さらに、民間の医療保険に加入していれば下記給付金を受け取れます。

  • 入院給付金
  • 手術給付金
給付金を利用して、自己負担になる差額ベット代や食事代を補うことも可能になります。

異常妊娠・異常分娩でもらえる給付金の計算方法

実際にどれほどの給付金をもらえるのでしょうか。

下記モデルケースで説明します。

  • 入院給付金1日5000円
  • 手術給付金が入院給付金の10倍(5万円)
  • 10日入院
この場合、合計で受け取れる給付金は5000円×10日+5万円=10万円です。

この他にも、公的医療制度適用の手術なら、高額療養費制度が活用できます。
高額療養費制度は、手術などで医療費が高額になった場合に、所得区分に応じた自己負担限度額以上の金額が払い戻される制度です。

事前に申請の上"限度額適用認定証"を病院に提示すると、最初から自己負担分のみの支払いで済む制度もあります。

女性が医療保険に加入するおすすめのタイミング3選

女性が医療保険に加入するタイミングはいつ頃がよいのでしょうか。

状況にもよりますが、おすすめのタイミングは下記3つです。

  1. 就職するとき
  2. 結婚するとき
  3. 老後の備えをはじめるとき

①就職するとき

就職するときは、加入のタイミングとしておすすめです。

貯蓄が乏しい人は毎月少額だけでも保険に入っておくことで、万が一のリスクにも備えられます。


実際に、20代の貯金額は十分ではありません。

  • 平均値:113万円
  • 中央値:8万円


中央値とは、全体のちょうど真ん中に当たる順位の人の値を示したものです。

一部のお金持ちによって数字が乖離する平均値と異なり、実情を反映している値だといわれています。


中央値8万円ということは、20代の半数以上は10万円の貯金すらありません。

確率は高くないとはいえ、民間保険のない20代が大きな病気を患うと、生活ができなくなる恐れすらあります。


20代前半までに加入しておけば保険料も安くなるので、将来くるであろう結婚・出産に備えて加入しておくのもおすすめです。

②結婚するとき

就職時にある程度金銭的な余裕がある人は、結婚するときに加入するのも一つの考え方です。


以下の月額保険料の年代別平均に関する表を見たら分かるように、保険の加入は若いほど安いですが20代までは保険料がさほど上がりません


年代男性の保険料平均女性の保険料平均
20代12,250円9,500円
30代19,500円12,500円
40代19,300円13,000円
50代24,400円17,100円
60代17,500円14,500円

(参照:月額保険料の年代別平均|公益財団法人生命保険文化センター)


20代までに結婚する予定なら、結婚してから加入しても十分間に合います。


結婚前から保険に入っていて結婚する場合は、下記手続きが必要になる点は注意しましょう。

  • 住所変更
  • 名義変更

③老後の備えをはじめるとき

老後の備えを始める50代頃~60代頃も、保険に加入するタイミングの一つです。

女性は男性と比べて長寿傾向にあり、その分入院リスクも高くなります


高齢者でも入れる保険は近年増えていますが、高齢になるにつれて選択肢は限られていきます


十分な老後の資金がある人以外は、老後の備えとして医療保険に入って備える方が懸命でしょう。

女性専用の医療保険や女性疾病特約とは?

医療保険には、女性専用の医療保険や女性疾病特約がついたものがあります。

女性専用の医療保険や女性疾病特約について、下記の3つのポイントの通り解説します。

  • 女性特有の病気で入院すると保障が上乗せされる
  • 女性保険も定期と終身タイプがありライフスタイルに合わせて選べる
  • 保障が手厚い分保険料が高くなること

女性特有の病気で入院すると保障が上乗せされる

女性疾病特約がついた医療保険は、女性特有の病気で入院したり手術を受けた際に給付金が上乗せされます

女性専用の保険でもほぼ同等の保障が含まれており、特約で付与しているか本契約の中で付与しているかの違いだけです。


細かい保障内容については、保険会社の契約内容によって変わりますので、各保険会社の約款を確認してください。

女性保険も定期と終身タイプがありライフスタイルに合わせて選べる

女性保険は、通常の保険と同じように定期タイプと終身タイプのどちらかを選べます。

違いは下記の通りです。

  • 定期タイプ:定期的に契約更新(更新時の年齢が上がるため保険料が上がる)
  • 終身タイプ:保険料は一定(終身払いの保険と一定年齢で払い終える保険がある)
20代〜30代の人は、安い保険料で一定になる終身タイプの方がよいでしょう。
40代以上の人は、終身タイプでも毎月の保険料は高くなってしまうので、定期タイプで更新し、最新の保障内容に対応していくことも一考です。

ただし、定期タイプで更新時に病気に罹患すると、同じ内容の保障が受けられなくなる可能性があるのは注意が必要です。

保障が手厚い分保険料が高くなること

女性専用の医療保険や女性疾病特約があると、「普通の保険では保障されないのかな?」と誤解する人がいます。もちろん、そんなことはありません。


普通の保険でも、ガンなどの病気、帝王切開などの自然分娩以外の出産なら給付金は出ます。

女性専用の医療保険や女性疾病特約は、女性特有の病気や手術の際に保障が手厚くなるだけです。


保障が手厚くなるのはデメリットもあり、その分保険料が上がってしまいます。

女性疾病特約をつけるか迷ったら確認すること3選

女性疾病特約をつけるか、または女性専用の医療保険に入るかについては、迷う人も多いのではないでしょうか。

迷ったら、下記3点を確認してください。

  1. 公的保障でどのくらい賄えるのか
  2. 特約をつけることでどのくらい保険料が高くなるのか
  3. 女性特有の病気のリスクがどのくらいあるのか

①公的保障でどのくらい賄えるのか

意外と見落としがちなのが、公的保障です。

実は、保険適用内の治療であれば、健康保険でほとんど賄えます

  • 保険証提示で3割負担
  • 高額療養費制度
特に高額療養費制度は強力です。
下表の通り、会社員の平均年収程度であれば最低8万円程度で収まります。

標準報酬月額限度額
83万円以上
252,600円+(総医療費-842,000円)×1%
53万〜79万円
167,400円+(総医療費-558,000円)×1% 
28万〜50万円
80,100円+(総医療費-267,000円)×1%
26万円以下
57,600円
市区町村民税非課税35,400円

(参照:高額な医療費を支払ったとき|全国健康保険協会


標準報酬月額は、月給とは異なり4月~6月の報酬月額を元に計算されます。

「春に残業すると保険料が上がる!」という話があるのは、このためです。


会社や加入している健康保険協会によって保険料は異なりますが、基本的な保障内容は変わりません。


医療費が高額になっていることが事前に明らかな場合は、限度額適用認定証を発行してもらい、高額支払いを防ぐこともできます

限度額適用認定証の発行さえ間に合えば、民間保険がなくても何とかなります。

②特約をつけることでどのくらい保険料が高くなるのか

病気は急に発覚することもあります。

その際は高額療養費制度があったとしても、一旦は3割負担で手術費や入院費を支払わなければいけません。


手持ちの貯金が十分でない場合、誰かに借りなければ費用を払うことすらできなくなります。払えないリスクを背負っている人、具体的には貯金100万円未満の人は、多少なりとも保険に加入しておくべきでしょう。


女性疾病特約をつけたり、女性専用の保険に入ったりすると金額が高くなるイメージがありますが、下記のように店舗を持たない保険会社であれば、さほど高くはありません。


契約年齢や保障内容によって金額は変わりますが、最低限の保障なら月3000円以内です。
保障内容を手厚くすると、20代でも月5000円以上になるので、保障内容と保険料とのバランスを考慮して選びましょう。

③女性特有の病気のリスクがどのくらいあるのか

保険を考える際に、女性特有の病気のリスクがどれくらいなのか知っておくことも大切です。

その病気も0%ではありませんが、1万人に1人未満の確率でかかる病気に対して過度な保険をかけても、病気にならなければ払い損になってしまいます。


女性特有の病気を下記の通りとし、病気にかかる確率(罹患率)を見てみましょう。

帝王切開は病気とは言いづらいですが、ここでは病気とみなします。

  • 乳がん
  • 子宮筋腫
  • 子宮内膜症
  • 帝王切開
罹患率については下表の通りです。
なお、女性の総数は総務省統計局発表の6481万5000人(千の位以下切り捨て)として計算します。

病気の種類罹患率
乳がん0.14%
子宮筋腫0.17%
子宮内膜症0.10%
帝王切開19.4%

2017年の患者数に基づいて計算しているため、実際にあなたが病気にかかる確率はもう少し高くなります。

それでも、帝王切開以外は高確率とは言えません
この罹患率をみて、どこまで保険をかけるべきかどうか、考え直してみても良いと思います。

まとめ:医療保険の必要性ならまずはマネーキャリアで無料相談

ここまで、女性の医療保険について解説しました。

  • 女性が医療保険に加入すべき理由
  • 女性が医療保険に加入するおすすめのタイミング
  • 女性専用の保険や女性疾病特約について
女性特有の病気のリスクがあるので、仮に確率が低いとしても最低限の保険には加入しておいたほうが安心です。

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