更新日:2024/03/27
専業主婦でもがん保険は必要?主婦が気になるがん保険について解説
「家計の支えは夫の給料。専業主婦のわたしはパートだけ。わざわざ保険料を払ってまでがん保険に入る必要はないと考えていませんか?今回の記事ではがん保険に関して「主婦こそががんに対して備えが必要だ」ということや主婦にどのようながん保険がおすすめかを解説します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 高い罹患率や家事・育児がある主婦こそがん保険が必要である
- 専業主婦ががんに罹患した場合の家族の負担はどのくらい?
- 公的医療保険があるからがん保険は必要ではないのでは?
- 主婦にとって、医療保険やがん保険の必要性を比べてみる
- そもそも医療保険とがん保険の違いとは?
- 女性のための医療保険とがん保険がある
- 主婦は妊娠前に医療保険に加入するとお得!異常分娩に備えよう
- 主婦も使える公的制度はとことん使おう!
- 主婦の方のがん罹患率と治療法・コストの相場
- 主婦の方のがんの年齢・部位別の罹患率
- 主婦の方のがんを患った際の病期・ステージ別の5年生存率
- 主婦の方のがんの入院費用はどれくらいかかるのか?
- ここ最近におけるがん保険の動向・傾向
- がん保険の必要性の専業主婦の声とは?価値観も重要!
- 主婦に必要ながん保険のポイントと選び方を考えてみる
- 主婦はがん保険にどのタイミングで入るのが良いのか?
- 主婦のがんは世帯全体で考えよう!子供の有無について
- 主婦の方におすすめのがん保険|必要な保障内容や特約とは?
- 先進医療や自由診療に対応した特約もある!?
- まとめ:主婦にとってがん保険は必要なのか?
目次
高い罹患率や家事・育児がある主婦こそがん保険が必要である
主婦の年代になるとがんになる確率が高くなると言われてますよね。
でも主婦の場合、収入がないし保険診療は安いからがん保険に入らなくても大丈夫だと思うかもしれません。
ところが主婦ががんになると思いもよらないお金がかかることをご存知でしょうか。
なぜなら主婦は収入こそありませんが、本当なら支出になることなのに家族のために「無料」で行っていることが数多くあるからなのです。
そこでこの記事では主婦こそがん保険に加入する必要があるということについて
- 主婦ががん治療を受けるときに必要なお金について
- 保険証の制度だけで受けられる治療の限界について
- 一般の医療保険とがん保険の違い
- 女性専用のがん保険について
- 専業主婦ががん保険に加入するタイミングについて
- がん保険の契約内容や特約などについて
専業主婦ががんに罹患した場合の家族の負担はどのくらい?
がんは全体的には女性より男性の方が罹患率の高い病気です。
しかし、30〜40代の女性のがん罹患率は同年代の男性のがん罹患率を上回るのです。(国立がん研究センター:最新がん統計)
30~40代の主婦というと、幼児や小学生や中学生の子どもがいることの多い年代ではないでしょうか。
そんな時、急に主婦がいなくなった家庭はどうなるでしょうか。
おそらく夫である男性も働き盛りでしょうから、とても家事・育児まで手は回らないですよね。
平成25年の内閣府の調査「家事活動等の評価について」では、主婦の行う無償労働の価値は年間約440万円にもなるそうです。
ベビーシッター代、ハウスキーピング代、外食費等を考えると、妻の治療費・入院費以外に生活費が1日約2万円も必要という試算もあります。
また若い年代でがんになった場合、がんの治療を長期に行う必要があります。
抗がん剤治療や、放射線治療で、何度も通院する必要があります。
子どもの進学や家族の生活に影響が出るのではないでしょうか。
公的医療保険があるからがん保険は必要ではないのでは?
手術費や入院費等の負担が一定額を超えないように上限が決められており、がんの治療も対象です。
上限は収入によって変わります。
例えば胃がんで19日程度の入院をした場合、保険診療の自己負担額は約30万円になることがあります。
月収40万円の世帯の人が高額療養費制度を利用すると「80,100円+(総医療費-267,000円)×1%」が上限となります。
自己負担額を30万円として計算すると、80,430円を超えた金額が払い戻されることになります。
保険組合や職場の担当者に依頼すれば事前に限度額以上を支払う必要もなくなります。
収入や貯蓄に余裕のある人は「この制度を使えば生活に負担はないからがん保険は必要ない」と考えるでしょう。
ただし高額療養費制度の対象となるのは保険診療のみであるという点です。
病気やケガの治療で保険の効かない治療を受けることはほとんどないでしょう。
ところががんの治療の場合、保険診療の対象外である薬や治療法は珍しくありません。
がんと闘う手段があるのに、治療費が高いためにあきらめるなんて残念ですよね。
主婦にとって、医療保険やがん保険の必要性を比べてみる
医療保険やがん保険など保険の種類はたくさんがあります。
そして具体的にどの程度まで保障してくれるのか、違いは何か、など気になるところだと思います。
とはいえ、種類が多すぎて自分にとってどの保険が良いのか分かりにくいですよね。
でも主婦というと30代以上の方がほとんどで、だんだん女性特有の病気などの心配が増えてくる年代です。
以下では医療保険とがん保険の違い、女性のための医療保険とがん保険について説明します。
そもそも医療保険とがん保険の違いとは?
女性のための医療保険とがん保険がある
主婦は妊娠前に医療保険に加入するとお得!異常分娩に備えよう
異常分娩の中で帝王切開というものをご存知の方も多いと思います。
帝王切開は手術により赤ちゃんを出産することです。
帝王切開も含め、異常分娩の場合は病気やケガに該当すると判断されるので、医療保険が適用されます。
実際4人に1人の割合で帝王切開による出産が行われているそうですので、決して少なくはない確率で帝王切開が必要だと言えます。
そこで帝王切開に備えて妊娠前に医療保険に加入しておくことをおすすめします。
なぜなら、妊娠が分かった後に医療保険に加入しても条件付きでの加入になってしまい、異常分娩になっても給付金が降りないのです。
さらに、次回以降の妊娠でも給付金が得られないこともあります。
ですので、絶対に妊娠前に医療保険に加入しておくべきでしょう。
主婦も使える公的制度はとことん使おう!
医療費が高額となった場合や働くことができなくなってしまった場合などに利用できるお得な制度がありますので、以下の5つの制度を紹介します。
- 高額療養費制度
- 傷病手当金
- 医療費控除
- 介護保険
- 障害年金
身体状況 | 障害認定日 |
---|---|
人工肛門造設、尿路変更術 | 造設日から6ヵ月を経過した日 |
新膀胱 | 造設日 |
喉頭全摘出 | 摘出日 |
在宅酸素療法 | 療法開始日 |
胃ろう等の恒久的措置実施 | 原則6ヵ月経過日以降 |
治療の副作用による倦怠感・悪心・嘔吐・下痢貧血・体重減少などの全身衰弱 | 初診日から1年6ヵ月 |
主婦の方のがん罹患率と治療法・コストの相場
ここではがんに関する情報を以下の4つのポイントにて説明していきます。
- 年代・部位別のがんになる確率
- がんを患った際の病期・ステージ別の5年生存率
- 入院にかかる費用
- がん保険の最新の動向
主婦の方のがんの年齢・部位別の罹患率
生きている間に女性ががんにかかる確率は47%と言われています。
がんに罹患する確率は性別だけではなく年齢や発症する部位によっても変わります。
以下の表は各年齢におけるがんの発症率の目安を示したものです。
年齢 | 女性の罹患率(%) |
---|---|
〜39 | 2.0 |
〜49 | 5.8 |
〜59 | 12 |
〜69 | 20 |
〜79 | 31 |
生涯 | 48 |
二人に一人ががんを発症すると言えます。
以下の表では各部位ごとのがんの発症率の目安を示します。
部位 | 女性の罹患率(%) |
---|---|
食道 | 0.5 |
胃 | 4.7 |
結腸 | 5.8 |
直腸 | 2.2 |
大腸 | 8.0 |
肝臓 | 1.5 |
肺 | 4.9 |
乳房(女性) | 11 |
子宮 | 3.4 |
子宮頸部 | 1.3 |
子宮体部 | 2.0 |
卵巣 | 1.6 |
甲状腺 | 1.7 |
悪性リンパ腫 | 2.0 |
白血病 | 0.8 |
上の表を見ると、女性特有の臓器である乳房がんの罹患率が最も高いことがわかります。
女性の場合、男性と違い子宮がんや乳がん、卵巣がんといった女性特有のがんの罹患リスクがあります。
女性特有のがんは30代~40代といった若い年代でもかかる可能性が高いため、注意が必要です。こういった点からも主婦はがん保険の必要性が高いといえます。
主婦の方は、若いうちから女性特有のがんに備えたがん保険に加入しておくことをおすすめします。
主婦の方のがんを患った際の病期・ステージ別の5年生存率
この見出しでは女性特有のものも含め、がんを患った際の5年生存率の目安を以下の表に表して紹介します。
乳がん
ステージ・病期 | 5年生存率(%) |
---|---|
0期 | 100 |
I期 | 100 |
II期 | 85 |
III期 | 60 |
IV期 | 6.7 |
子宮体がん
ステージ・病期 | 5年生存率(%) |
---|---|
0期 | 100 |
I期 | 93 |
II期 | 100 |
III期 | 67 |
IV期 | 45 |
子宮頚がん
ステージ・病期 | 5年生存率(%) |
---|---|
0期 | 100 |
I期 | 93 |
II期 | 89 |
III期 | 49 |
IV期 | 0.0 |
卵巣がん
ステージ・病期 | 5年生存率(%) |
---|---|
0期 | 100 |
I期 | 93 |
II期 | 64 |
III期 | 42 |
IV期 | 29 |
LPM | 93 |
大腸がん
ステージ・病期 | 5年生存率(%) |
---|---|
0期 | 100 |
I期 | 100 |
II期 | 85 |
III期 | 60 |
IV期 | 6.7 |
胃がん
ステージ・病期 | 5年生存率(%) |
---|---|
0期 | 100 |
I期 | 95 |
II期 | 87 |
III期 | 51 |
IV期 | 23 |
乳がんや子宮頚がん、大腸がんなどはステージIVになると5年生存率が非常に低い危険な病気であることがわかります。
こういったがんにかかった場合、長期にわたって闘病しなければならなくなるでしょう。
きちんと治療が長引いたときのことも考慮し、がん保険を選ぶことをおすすめします。
主婦の方のがんの入院費用はどれくらいかかるのか?
がんを罹患した際の平均入院日数や入院費用の目安について厚生労働省の「平成29年(2017)患者調査の概況 退院患者の平均在院日数等」、公益社団法人全日本病院協会の「医療費(2019年度 重症度別 年間集計)」によると以下の表のようになります。
がんの種類 | 平均入院日数 | 入院費用(3割の自己負担額) |
---|---|---|
胃がん | 19.2日 | 約28万6,000円 |
結腸がん | 15.7日 | 約27万7,000円 |
直腸がん | 15.7日 | 約30万7,000円 |
気管・肺がん | 16.3日 | 約25万6,000円 |
入院日数が意外に少ないと思われたかもしれません。
しかし、これはがんに罹患した際、一回の治療でどのくらいの日数入院したかをあらわしています。
そのため、再発や転移により再度癌に罹った際にはさらに同等の日数の入院が必要になるのです。
がんは一度治療したらそれで終わる病気ではないことは覚えておきましょう。
ここ最近におけるがん保険の動向・傾向
がん保険の必要性の専業主婦の声とは?価値観も重要!
一般の専業主婦の方にがん保険の必要性について聞いてみました。
「私は、安心を買おうと思って加入しています。」(40代・主婦)
「保険入ってて良かったです。保険が活躍するのは病気が増えてくる40代過ぎからかもしれませんね。」(30代・主婦)
「持病があり、新しい保険にはなかなか入れません。これまでは健康体だったのですが、30後半から色々と悪いところが出て来ました。」(40代・主婦)
「私は役に立ちました。ただ、いつでも貯蓄でまかなえる、と思ったらやめてもいいと思いますよ。」(40代・主婦)
主婦に必要ながん保険のポイントと選び方を考えてみる
ここまでの話で、主婦もがん保険に加入したほうが良いことをご理解いただけたと思います。
では、主婦の方ががん保険に加入するとして
- どのタイミングや年齢で加入したほうが良いのか
- 契約は終身タイプが良いのか定期タイプが良いのか
- 通常タイプと女性タイプはどちらに加入すべきか
- 貯蓄が同時にできるタイプは加入したほうが良いのか
主婦はがん保険にどのタイミングで入るのが良いのか?
主婦のがんは世帯全体で考えよう!子供の有無について
主婦の方は子供がいる場合といない場合とで考え方が変わります。
特に、幼いお子さんがいる方は入院や自宅療養の際にベビーシッターやヘルパーさんを雇うのに必要な費用も考えなくてはいけません。
また、夫が子供の面倒を見る場合は仕事の時間を減らしたりする必要が出てくるので、世帯全体の収入が減る可能性もあります。
子供が小さい間は特にがん保険への加入は大事でしょう。
主婦の方におすすめのがん保険|必要な保障内容や特約とは?
資産形成ができるがん保険は
先進医療や自由診療に対応した特約もある!?
- 標準医療
科学的根拠に基づいた治療法であり、現時点で最適・最善の治療方法です。治療の際に最も推奨されている方法です。 - 先進医療
厚生労働省が認可した高度な医療技術や薬品を用いた治療法です。公的医療保険の保証にはなりません。 - 自由診療
厚生労働省からの承認を受けておらず、有効性が保証されていない治療法です。
- 陽子線治療:約270万円
- 重粒子線治療:約3000万円
まとめ:主婦にとってがん保険は必要なのか?
専業主婦こそがん保険への加入が必要だということについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
今回のこの記事のポイントは、
- 専業主婦ががん治療を受けると意外にお金がかかること
- 保険証が使える治療の範囲は限られているということ
- がん保険の方ががんの治療に適した保障が受けられやすいこと
- 専業主婦でも若いうちにがん保険に加入したほうが良いこと
- 出産後でも健康であればがん保険に加入できること
- がんは長期の治療や再発の可能性があるので終身タイプでの加入がおすすめなこと
がん保険の必要性が知りたい方はこちらの記事もご覧ください
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