更新日:2023/01/27
経過観察中でも入れるがん保険を紹介!経過観察について徹底解説
経過観察中でもがん保険には加入することができます。たしかに審査に通るかどうかの問題はありますが、引受基準緩和型や無選択型の保険に加入するという選択肢もあります。今回は経過観察中でも加入できるがん保険と、加入するメリットおよびデメリットについて紹介します。
- 経過観察中の方
- 健康状態に不安があっても加入できるがん保険をお探しの方
- 経過観察中でも加入しやすい保険
- 経過観察中にがん保険に加入するメリット・デメリット
内容をまとめると
- 経過観察とは「今すぐに治療や精密検査が必要なわけではないが、注意が必要な状態」のことで、一般的ながん保険への加入が難しいことも。
- 一般的ながん保険に加入できないときは引受基準緩和型保険・無選択型保険がおすすめ
- 経過観察と診断された場合、保険会社に正直に告知する必要がある
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目次を使って気になるところから読みましょう!
- 経過観察とは?要経過観察との違いとは?
- 経過観察とはがんの再発が確認されないか観察する時間
- がん保険加入前に経過観察と診断されたときの対処
- まずは保険会社に事前審査をしてもらう
- 経過観察中でも入れるがん保険は2種類!
- ①引受基準緩和型保険
- ②無選択型保険
- 経過観察中にがん保険に加入するメリット2つ
- メリット①持病の治療に集中できる
- メリット②経過観察中の病気が再発しても保障の対象になる
- 経過観察中にがん保険に加入するデメリット2つ
- デメリット①保険料が割高になる
- デメリット②保障が少ない
- 経過観察と診断された場合、告知する必要はある?
- まとめ:経過観察中でも保険相談で最適な保険を見つけてもらおう!
目次
経過観察とは?要経過観察との違いとは?
検診や精密検査の結果として「経過観察」という判定を受けることがあります。
どのような状態を指すのか、不安に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、「要経過観察」という似た用語もあります。
経過観察・要経過観察は、ともに「今すぐに治療や精密検査が必要なわけではないものの、注意が必要な状態」のことを指します。
経過観察は、要経過観察と比べ、より注意が必要な状態(緊急性が高い状態)のことをいいます。
- 経過観察:確認された所見について、3か月または6か月の間隔で医療機関で経過を確認する必要がある(治療後の経過観察中の場合は、継続して主治医等による経過観察が必要)
- 要経過観察:確認された所見について、翌年度の健康診断で確認する必要がある(3か月または6か月後の医療機関の受診をすすめられることもある)
経過観察とは、いわば「高い確率で良性であることが推定されている」状態のことで、時間をおいて「良性であることを確認する」という意味を持ちます。
定期的に通院などをおこない「様子を見ている」段階といえるため、必要以上に不安になる必要はないでしょう。
ただし、気になる自覚症状がある場合は、早めに医療機関を受診するべきです。
経過観察とはがんの再発が確認されないか観察する時間
「経過観察」は、がんの治療後にも用いられる言葉です。
がん治療を受けた場合、治療が終わった後も、定期的に診察や検査を受ける必要があります。
がんの再発・転移・進行がないか、新しいがんの発症がないか、治療後の体調の変化などを確認するためです。
この期間のことを「経過観察期間」と呼びます。
多くのがんにおける経過観察期間は5年です。
通院の間隔や検査内容などは状態によっても異なりますが、手術後3年間は、半年に1度は胸部X線・内視鏡・CT・超音波・腫瘍マーカーといった検査を受けることが一般的です。
ただし、乳がんなど術後5~10年を過ぎても再発の恐れがあるがんについては、より長期の経過観察が必要となります。
がんの再発・転移の早期発見にもつながるため、経過観察で定期的なチェックを受けることは非常に重要です。
がん保険加入前に経過観察と診断されたときの対処
経過観察は、今すぐに治療が必要な状態というわけではありません。
しかし、保険に申し込む際は、自身の健康状態を保険会社に正確に「告知」する必要があり、状況によっては加入を断られてしまうケースもあります。
がん保険への加入を検討しているタイミングで経過観察の診断を受けた場合、どのように対処すべきか、心配になってしまう方は多いのではないでしょうか。
がん保険に加入する前に「経過観察」という診断を受けたときは、次のように対処することをおすすめします。
- 保険会社に事前審査を依頼する
- 複数の保険会社に申し込む
ここでは、それぞれの対処法について解説していきます。
まずは保険会社に事前審査をしてもらう
がん保険の加入にあたっては、加入者が申し込みをおこなった後、保険会社による審査を経て、加入の可否が決まります。
保険会社や取り扱い商品によって審査基準が異なるため、経過観察の診断を受けた方が保険に加入できるかどうかは、保険会社の判断によるところとなります。
しかし、申し込みと同時の審査を受けるまで結果がわからないのは効率がよくない、と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで利用したいのが、事前審査です。
保険会社によっては、申し込み前の事前審査に対応しているところもあります。
事前に加入の可否(目安)がわかれば、効率的に保険選びをすすめられるほか、不安の軽減にも役立ちます。
経過観察中に気になるがん保険が見つかった場合は、事前審査を依頼できるかどうか、まずは保険会社に問い合わせてみるとよいでしょう。
経過観察中でも入れるがん保険は2種類!
「経過観察中で一般的ながん保険への加入は断られてしまったけれど、がん保険に加入したい」という方に検討していただきたいのが、次の2つの保険です。
- 引受基準緩和型保険
- 無選択型保険
上記の2つは通常の保険に比べて審査基準のハードルが低いため、経過観察中の方でも加入しやすい保険です。
それぞれの保険の特徴を、デメリットもふまえてご紹介します。
ぜひ参考にしてください。
①引受基準緩和型保険
持病や入院歴がある方でも入りやすいのが、引受基準緩和型保険です。
加入者の健康状態や病歴を保険会社に伝える「告知項目」は、3~5つに絞られています。
引受基準緩和型保険で問われる主な告知項目は、次のとおりです。
- 直近〇か月以内に、医師に入院・手術・先進医療・検査をすすめられたことがある
- 過去〇年以内に、病気やケガによる入院または手術を受けた経験がある
- 過去〇年以内に、がん(または上皮内新生物)・肝硬変・統合失調症・認知症・アルコール依存症で、医師の診察・検査・治療・投薬を受けたことがある
引受基準緩和型保険は、持病の悪化による入院・手術についても保障を受けられる場合があります。
ただし、次のようなデメリットもあります。
- 加入後の一定期間は、保障額が半額になる商品が多い
- 保険料が割高(一般的な保険と比べ、およそ1.5~2倍)
- 一般的な保険と比べ、保障内容が制限されがち
②無選択型保険
引受基準緩和型よりも審査条件がさらに緩和されているのが、無選択型保険です。
無選択型保険は保険会社への健康告知や医師の診査がなくても加入できるため、引受基準緩和型保険でも加入できなかったときに検討したい保険です。
ただし、以下のようなデメリットもあります。
- 加入後の一定期間は保障が受けられないことが多い
- 保険料が引受基準緩和型保険よりもさらに割高
- 一般的な保険と比べ、保障内容が制限されがち
- 既往症(すでにかかっている病気)は保障されない
事前に契約内容をしっかり確認し、保険料と保障のバランスを考慮したうえで検討するとよいでしょう。
経過観察中にがん保険に加入するメリット2つ
経過観察中の場合、健康状態のよい方と比べてがん保険に加入しづらく、通常の保険よりも保険料や保障内容に一定の妥協が必要になるケースもあります。
一方で、経過観察中にがん保険に加入することには、
- 持病の治療に集中できる
- 経過観察中の病気が再発しても保障の対象になる
ここでは、それぞれのメリットについて詳しくご紹介します。
メリット①持病の治療に集中できる
もし、無保険の状態でがんの治療が必要になってしまった場合は、かかる費用のすべてを貯蓄などから捻出しなければなりません。
思うように働けないことによる収入減のリスクもあり、治療が長期化するほど、経済的な負担が大きくなることが予想されます。
たとえば、がんの代表的な先進医療の重粒子線治療は保険の適用外であることから、約300万円もの費用がかかるといわれています(一般社団法人粒子線治療推進研究会「重粒子線治療ガイド」より)。
がん保険に加入していれば、がんの入院や手術など対する給付金を受け取れます。
先進医療に対する保障があれば、検討できる治療の幅も広がるでしょう。
経過観察中にがん保険に加入しておくことで、いざというときの経済的な不安を軽減できることから、治療に専念しやすくなるでしょう。
メリット②経過観察中の病気が再発しても保障の対象になる
あまり考えたくないことではありますが、経過観察中の病気が再発してしまうリスクも考慮しておくべきでしょう。
特にがんは完治までに時間を要するほか、長期にわたって再発のリスクがある病気とされています。
経過観察中にがん保険に加入しておくことで、再び治療が必要になってしまったときにも保障を受けられるというメリットがあります(※無選択型保険を除く)。
経過観察中の病気が落ち着いているうちに、再発に備え、がん保険に加入しておくメリットはあるといえるでしょう。
経過観察中にがん保険に加入するデメリット2つ
経過観察中にがん保険に加入することには、デメリットも存在します。
それは、次の2つです。
- 保険料が割高
- 保障が少ない
メリット・デメリットをふまえたうえで、がん保険を検討することが大切といえます。
ここでは、保険料や保障に関するデメリットについて解説します。
デメリット①保険料が割高になる
経過観察中にがん保険に加入するデメリットの1つめは、保険料が割高になりやすいことです。
一般的ながん保険に加入できる場合はその限りではありませんが、引受基準緩和型保険や無告知型保険は持病があっても入りやすい反面、健康面のリスクが高いとみなされるため保険料が割高になります。
経過観察中で一般的ながん保険の契約が難しく、引受基準緩和型保険や無告知型保険を検討する際は、保険料と保障のバランスをふまえる必要があるといえるでしょう。
デメリット②保障が少ない
経過観察中にがん保険に加入するデメリットの2つ目は、保障が少なくなりがちな点です。
こちらも、一般的ながん保険に加入できるのであれば、特に問題はないでしょう。
しかし、引受基準緩和型保険や無告知型保険においては、通常のがん保険に比べて保障の充実度が低くなる傾向にあります。
選択できる特約が少ないケースがあるため、希望に合わせて保障内容を自由にカスタマイズする、といったこともしづらくなります。
また、契約後の一定期間は保障額が半額になる・または保障が受けられないなどの制限がつく可能性もあります。
経過観察中にがん保険に加入するときは、契約前に保障内容をしっかりチェックすることをおすすめします。
経過観察と診断された場合、告知する必要はある?
「経過観察中はがん保険に入りにくいのであれば、告知の際、申告を控えればよいのでは?」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、もし経過観察という診断を受けたのであれば、その事実をありのままに保険会社に伝える必要があります。
現在の健康状態や過去の病歴などについて、故意または重大な過失によって事実を告げなかったり、事実とは異なることを告知したりすることを告知義務違反といいます。
告知義務違反が発覚した場合、保険金が支払われない可能性があるほか、契約解除となる場合もあります。
いざというときに必要な保障が受けられなくなる恐れがあるため、経過観察と診断されているときは隠すことなく告知するようにしましょう。
まとめ:経過観察中でも保険相談で最適な保険を見つけてもらおう!
今回は、経過観察中でも入れるがん保険についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
経過観察は、「今すぐに治療や精密検査が必要なわけではないものの、注意が必要な状態」のことをいいます。
経過観察は、要経過観察と比べ、より注意が必要な状態(緊急性が高い状態)であるため、がん保険の加入が難しいこともあります。
1社に加入を断られたとしても、ほかの保険会社では加入できることもあるため、複数の保険会社に申し込むこともひとつの手段です。
一般的ながん保険への加入が難しいときは、引受基準緩和型保険や無選択型保険を検討するとよいでしょう。
経過観察中にがん保険に加入することで、持病の治療に集中できるほか、病気の再発にも備えられるというメリットがあります。
しかし、経過観察中のがん保険選びは、健康状態に問題がない方に比べて難しいものです。
最適ながん保険選びに悩んだときは、マネーキャリアの無料オンライン相談を活用してみてください。
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また、ほけんROOMではこの記事以外にも役立つ記事を多数掲載していますので、 ぜひそちらもご覧ください。