良性腫瘍があってもがん保険に加入できる!告知さえすれば問題ない?

がん保険はがん(悪性腫瘍)に特化した保険です。しかし、がん保険に加入するには良性腫瘍の告知義務もあります。加入の際には問題はありません。この記事では良性腫瘍とがん保険の加入についてグロームス腫瘍や甲状腺なども含め徹底解説します。




▼この記事を読んで欲しい人 

  • 過去に病気になった経験のある人
  • 30代、40代の男女
  • がん保険の告知事項に不安がある人
▼この記事を読んでわかること
  • 良性腫瘍・悪性腫瘍・ポリープの違い
  • 良性腫瘍でがん保険に加入できるか、告知は必須か
  • がん保険の告知事項について
  • グロームス腫瘍や甲状腺があってもがん保険に加入できるか

内容をまとめると

  • 良性腫瘍であってもがん保険に加入できる
  • 良性腫瘍は悪性腫瘍に比べて転移するリスクがなく、治療が容易
  • 良性腫瘍は過去のがん罹患歴にカウントされないため、加入を断られる事はない
  • その他の事由によってがん保険の加入を断られた人でも、引受基準型がん保険・無告知型がん保険を活用する事で加入できる場合がある
  • がん保険の告知事項に不安がある人は無料保険相談を利用するのがおすすめ
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良性腫瘍があってもがん保険に問題なく加入できる


結論として、良性腫瘍があったからといってがん保険に加入出来ないということはないため、問題なく加入する事が出来ます。


そもそもがん保険に加入出来ないケースとしては、過去にがんになった事があるという場合や直近の手術歴・入院歴・持病の状態が挙げられます。


まず、良性腫瘍とは名前にある通りがん(悪性腫瘍)とは分けて分類されています。


したがって、良性腫瘍になったからといって、がんとカウントされているわけではないため、良性腫瘍自体ががん保険の障害になるものではありません。


ただし、良性腫瘍があっても必ずがん保険に加入できるとは限らず、経過期間やその他の病状がないというような条件が設定されているケースもあります。


したがって、それぞれのがん保険の告知内容や加入条件を確認しながら適切な保険商品を選ぶ事が重要です。

ポリープ、良性腫瘍、悪性腫瘍の違いを解説


そもそもポリープや良性腫瘍、悪性腫瘍のそれぞれの特徴や違いについて理解していないという人も多いでしょう。


ポリープ・良性腫瘍・悪性腫瘍の違いについては以下の通りです。

  • ポリープ
    →皮膚や粘膜の上に発生する球体のような突起物で腫瘍性と非腫瘍性に分類される。胃、大腸や喉に出来る可能性があるが、転移することもなく人体的な危険性は少ない。ごく一部のポリープはがんになる物もあるが内視鏡によって切除することで進行を抑える事が出来る
  • 良性腫瘍
    →細胞内に発生する異常な細胞の事であり、転移や浸潤を行わず、ゆっくりと進行する腫瘍。グロームス腫瘍も良性腫瘍に分類される。手術で取り除く事によって再発するリスクが非常に少なくなる
  • 悪性腫瘍
    →一般的にがんと呼ばれている腫瘍。腫瘍の中でも浸潤によって周りに染み渡るように増殖するため進行スピードが早い。また、他の部位に転移することもあり完全に取り除いても再発のリスクがある
基本的には、ポリープや良性腫瘍では、手術を行い腫瘍を取り除くことで完治が見込める病気です。

ポリープと良性腫瘍の違いは発症する部位の違いがあり、ポリープでは胃・大腸・喉など一部の部位に限定されています。

一方で、悪性腫瘍の場合には、治療が長期化する可能性や腫瘍を取り除いても再発するリスクなどが見込まれるなど、人体的なリスクが大きくなります。

がん保険はすべての「がん」を支払い対象としているわけではない


そもそもがん保険と一口に言っても、全てのがんで支払い対象になるというわけではありません。


がん保険の中でも、治療が長期化しないものや治療費が少ないものなどについては保障対象外となる可能性も考えられます。


保険会社の約款や公式サイトなどには、対象となるがんの種類について詳しく記載されていますが、ここでは以下のがんについて支払い対象となるかどうかを解説します。

  1. 上皮内がん
  2. 白血病
  3. 子宮筋腫

①上皮内がん

そもそも上皮内がん(上皮内新生物)とは、がん細胞が上皮の中にとどまっている物を言い、基底膜の内側に浸潤していないがんのことをいいます。


上皮とは、体表や消化器の最表層のことをいい、血管やリンパ管がないため浸潤せず転移のリスクがありません。


基底膜を超えない限りは転移することがないため、手術で取り除くことで再発や浸透するリスクが低いです。


また、粘膜の表面を浅く削るような手術で取り除くことができるため、治療薬や放射線などを処方する必要がなく、治療費も通常のがんより抑えられる傾向にあります。


がん保険で上皮内新生物を取り扱っているかどうかは、保険会社によっても異なり、次のような場合が考えられます。

  • がん保険の対象外となるケース
  • 治療費保障はあるが、診断一時金の対象外となるケース
  • 診断一時金が通常のがんの場合よりも減額になるケース
  • 診断一時金が通常のがんと同様に支払われるケース
上皮内がんの治療費は通常のがん治療と比べて抑えられる傾向にありますが、万が一の事態に備えておきたい場合には、一時金をもらえる保険に加入することが望ましいです。

②白血病

白血病とは、血液の中でも白血球ががんになるものの事を言います。


白血病の進行スピードなどから「急性白血病」と「慢性白血病」に分類されたり、どの白血病細胞ががんになるかによって「骨髄性」と「リンパ性」に分類されます。


白血病の進行スピードは病気の種類によっても様々であり、悪化しないものもあればすぐに悪化するもの、はじめはゆっくりと進行するが5年後に急激な速度で進行するものなどが挙げられ、治療方法も様々です。


白血病についてはがんの一種であり、がん保険での支払い自由に該当します。


国立がん研究センターが発表した2018年の白血病診断数は、14,287例(男性8,359例、女性5,928例)となっており、日本人の約10,000人に1人が発症する病気です


また、白血病の種類によっては長期間の通院治療が必要になり、治療費負担が大きくなってしまうことからがん保険に加入し備えることが望ましいでしょう。

③子宮筋腫

子宮筋腫とは、子宮を支えている平滑筋という筋肉に発生する良性腫瘍です


高齢な方だけでなく、若年層の方でも発症する可能性がありますが、症状がない事も多く見受けられます。


過多月経、過長月経、月経痛、腹部腫瘤触知、貧血などの症状が起こるケースもあり、長期化すると不妊や流早産の原因にもなる病気です。


子宮筋腫は大きい腫瘍でなければ症状が悪化するリスクが低く、定期検診を受診し経過観察を行うのみで問題ありません。


一方で、腫瘍が大きくなり、生活が困難になるほどの症状を発症している場合には薬や対症療法、手術などの方法により治療を試みます。


子宮筋腫については良性腫瘍に分類されるため、がん保険の支払い自由にあたりません


そもそも治療が不要なケースもあるため、がん保険で保障を必要としないケースが多くあります。


また、子宮筋腫は女性特有の病気であるため、通常の医療保険でも保障対象外となる可能性が高く、女性向けの医療保険や特約などを付帯することで保障可能です。

良性腫瘍と悪性腫瘍の転移と再発!命の危険性があるかが大きな違い


良性腫瘍と悪性腫瘍の大きな違いは、命の危険性があるかどうかという事です。


特に、腫瘍の転移を行うか、再発のリスクが高いかどうかが両者の違いになります。


良性腫瘍があってもがん保険に入れるというのは、悪性腫瘍に比べて命の危険性が低いという事が起因します。

良性腫瘍は転移しない

悪性腫瘍では、浸潤という他の筋膜や血管・リンパ管などに広がり進行速度が速いため、他の部位に転移するという特徴があります。


一方で、良性腫瘍では浸潤を行わないため、他の部位や器官に広がらず、転移しません


したがって、良性腫瘍は悪化するリスクが低く、治療が長期化しにくいという特徴が挙げられます。


ただし、転移せずリスクが少ないからと言って、保険加入時に告知しなくて良いという事はなく、告知義務となっているため注意が必要です。

良性腫瘍と悪性腫瘍は再発の種類が違う

良性腫瘍は進行スピードが遅く転移を行わないことから、腫瘍自体が少なく、一度の手術で全ての腫瘍を取り除く事が容易です


一方で、悪性腫瘍は進行度によっては多くの部位や器官に腫瘍が増えているため、手術で切除しても完全に取り除けない可能性があり、再発しやすくなります。


したがって、悪性腫瘍の場合には手術でがん細胞を切除した後も抗がん剤治療や放射線治療などを行い、体内に残っている腫瘍を治療します。


手術だけでなく抗がん剤治療・放射線治療を長期間実施する事で治療費が高額になりやすい事が特徴です。

過去に良性腫瘍を罹患した人はがん保険に加入できる?


過去に良性腫瘍となった人でがん保険に加入出来ないのではと不安に思っている方も多いのではないでしょうか。


良性腫瘍は悪性腫瘍に比べて命に関わる危険性が低いと言えますが、症状がないわけではなく、放置する事は危険です。


例えば、手足の指などに発症するグロームス腫瘍では、激しい痛みを伴い、触るだけで激痛に襲われるなど被害が大きくなります。


このように、日常生活に影響を与える病気である良性腫瘍についてはがん保険契約の際には影響を与える事が考えられるでしょう。


ここからは、過去の良性腫瘍ががん保険の加入・申し込みに与える影響について解説します。

良性腫瘍は過去のがん罹患歴にカウントされない

そもそも良性腫瘍は悪性腫瘍に分類されないため、過去のがん罹患歴にはカウントされません。


前述の通り、転移や浸潤を行わない良性腫瘍では、再発のリスクが低く進行スピードが遅いことからがん保険の際の支障にはなりにくいです。


したがって、過去に良性腫瘍を患っていたとしてもがん保険に加入出来ないという事はありません。


過去に悪性腫瘍の診断を受けた場合には再発する確率が高いため、がん保険に加入する事が出来ませんが、過去の良性腫瘍はがんを誘発させる要因にはならないため加入について問題ないといえるでしょう。

ただし入院、通院の告知には該当する可能性も

良性腫瘍は厳密にはがんではないため、過去のがん罹患歴にカウントされませんが、入院、通院、手術歴については告知義務があります


特に、良性腫瘍の場合であっても直近で手術を受けていた場合や完治直後の場合など、日数が浅い場合にはがん保険に加入出来ないケースもあります。



ポリープに関しては進行が進むとがん化するリスクもあるため、年数の経過によってがん化しないかどうかを確認する必要があります。


上記のように腫瘍を治療して日にちが浅いと悪性腫瘍も見つかるケースを危惧しているため、告知事項になる点に注意しましょう。

甲状腺の良性腫瘍の場合なら手術ありでも大丈夫な保険会社も

女性の方で気になるポイントが、甲状腺がんを過去に発症して手術を受けた経験があるという人も多いでしょう。


そもそも甲状腺がんは結節性甲状腺腫とも呼ばれており、良性腫瘍と悪性腫瘍に分かれていますが、大部分の患者は良性腫瘍に分類されています。


甲状腺の良性腫瘍の中でもしこりが少ない腺腫の場合には経過観察もしくは手術による摘出で完治します。


また、腺腫様甲状腺腫や嚢胞などの良性腫瘍に関しても手術や治療によって再発のリスクを抑えられるため、手術歴があっても加入できる保険会社があります


ただし、前述した告知事項については甲状腺の良性腫瘍の場合も必須です。


また、手術から経過年数が浅い場合などは、経過観察期間を過ぎるまではがん保険の加入が認められない場合もありますので注意しましょう。

通常のがん保険に加入できない人でも加入できる保険2種類を紹介


がん保険の告知事項によっては加入出来ずに諦めてしまっている人も多いのではないでしょうか?


がん保険の中には、持病歴があっても保険に加入できる可能性がある保険が次の2種類用意されています。

  1. 引受基準緩和型がん保険
  2. 無告知型がん保険
上記の保険に申し込む事で、今までがん保険に入れなかったという人でも、加入できるかもしれません。

したがって、複数社のがん保険に断られた場合でも、引受基準型がん保険や無告知型がん保険を申し込む価値は十分にあります。

ここからは、引受基準型がん保険と無告知型がん保険のそれぞれの特徴やメリット・デメリットについて、詳しく確認していきます。

①引受基準緩和型がん保険

引受基準緩和型がん保険とは、通常のがん保険に比べて告知事項が少ないタイプの保険です。


引受基準緩和型がん保険では、高血圧、糖尿病、上皮内がん、緑内障、うつ病などのがん以外の持病があっても加入できる場合が多く通常のがん保険に入れない人でも加入できる可能性があります。


通常のがん保険よりも告知事項が少ないため、健康状態に不安のある方は引受基準緩和型がん保険を検討してみましょう。

ただし、引受基準緩和型がん保険では、通常のがん保険に比べて保険料が高くなるケースや保障内容が少なくなるケースも考えられます。

また、特約を付帯させる場合には追加で告知事項が必要になるケースもあるため加入時には注意が必要です。

②無告知型がん保険

無告知型(無選択型)がん保険とは、告知事項が必要ないがん保険で、過去の病歴や年齢などが原因となってがん保険に加入出来なかった方を対象としている保険です。


過去の持病や手術歴があっても加入が可能で最悪の場合には悪性腫瘍と診断されていた場合でも申し込む事が出来ます。


保険対象者を広く設定している分、がんに罹患するリスクは高くなってしまうため、保険料が割高になったり、診断時の保険金が通常のがん保険よりも少なくなる可能性が高いでしょう。


また、保険契約前に発症していた病気が再発しても保障対象にならないなど、通常のがん保険に比べると免責事由の範囲も広くなり、保険金が支払われないケースも多くあるため、加入前には注意する必要があります。


したがって、無告知型にはデメリットも多くあるため、他の保険に加入する事が出来ないけどどうしても保険に入りたい方向けとなっています。

まとめ:良性腫瘍とがん保険について

今回は、良性腫瘍とがん保険の関係性や告知事項について解説しました。


今回の記事のポイントは、

  • 良性腫瘍であってもがん保険に加入できる場合がある
  • 良性腫瘍は悪性腫瘍(がん)に比べて転移するリスクがなく、進行スピードが遅い
  • がん保険の中でも上皮内がんや子宮筋腫など、保障の対象外となる病気も存在する
  • 良性腫瘍は過去のがん罹患歴にカウントされないため、良性腫瘍でがん保険を断られる事はない
  • 一方で、過去の良性腫瘍であっても告知義務はあり、経過年数が浅い場合には加入を断られるケースも存在する
  • 甲状腺の良性腫瘍の手術歴があっても加入できる保険会社はいくつかある
  • その他の事由によってがん保険の加入を断られた人でも、引受基準型がん保険・無告知型がん保険を活用する事で加入できる場合がある
でした。

がん保険加入時の告知事項に関しては心配な事が多い人もいるでしょうが、良性腫瘍の場合にはがん保険に加入できるケースも多くあります。

また、告知事項の少ないがん保険もありますのでがん保険の加入を断られている人や持病持ちで不安があるという人は保険相談サービスを利用しながら自分に合った保険を探してみましょう。

この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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