更新日:2022/12/06
フリープランとは?海外旅行保険で治療費補償のみを充実させる方法
旅行中の万が一の病気や怪我を考えて、海外旅行保険には入ることは非常に大切です。治療費のみで、その他の余計な補償は払いたくないという方には、パッケージ型の保険は適していません。治療費のみを補償する海外旅行保険は存在するのでしょうか。この記事で明らかにします。
目次を使って気になるところから読みましょう!
海外旅行保険の補償内容は治療費のみにできる?
海外旅行保険の補償に治療費のみを付けたい方は、その他の補償は余分なものだと思っていませんか?
余分な補償が付いている分だけ保険料も高くなりますので、確かにもったいないかもしれませんね。
しかし、海外では日本では想像もつかないような犯罪に巻き込まれる可能性がありますし、賠償責任についての考えも海外では異なるため、賠償金の支払いが発生することもあります。
こういったことを考えると、本当に治療費のみの補償でいいのか不安になりますね。
また、はたして治療費のみの補償にできるのかどうかも疑問です。
そこでここでは、
- 治療費をプラスできる海外旅行保険はあるか
- 海外旅行保険に加入する必要性とは
- 海外旅行保険の一般的な補償内容
以上のことを中心に解説していきます。
この記事を読んでいただければ、海外旅行保険の補償は治療費のみにできるのかについてお分かりいただけると思います。
ぜひ最後までご覧ください。
治療費をプラスでカスタマイズできる海外旅行保険がある!
海外旅行保険には、主に2つのタイプがあり、パッケージプランとカスタマイズできるプランとがあります。
- パッケージプラン:幅広く補償を付けたい方や、どのような補償を付ければいいのか分からない方におすすめのプラン
- カスタマイズできるプラン:必要な補償のみを付けたい方や、クレジットカードに付帯している補償だけでは不安だという方におすすめのプラン
自分で必要な補償をカスタマイズできるプランであれば、治療費のみを充実させたいという場合、治療費の補償をプラスすることができます。
また、余分な補償分の保険料を支払わずに済むため、保険料の無駄を省きたい方にもおすすめです。
パッケージ型の海外旅行保険では治療費のみにできない
パッケージ型の海外旅行保険は、次のようないくつかの補償項目があらかじめセットされています。
- 傷害死亡・後遺障害
- 治療費用
- 疾病死亡
- 賠償責任
- 携行品損害
- 救援者費用
- 航空機寄託手荷物遅等費用
治療費のみの補償が必要であっても、それだけを単体では選べないことになっています。
そのため、治療費のみの補償が欲しい方は、希望通りにカスタマイズできるプランを選ぶ必要があります。
「海外での高額な治療費に備えたい」「クレジットカード付帯の補償にさらにプラスした治療費補償が欲しい」という場合に、カスタマイズできるプランが大変役立ちます。
海外旅行保険に入る必要性
海外旅行に行く際は、海外旅行保険に加入する方が多いですが、なぜ加入する必要があるのか改めてその理由を確認しておきましょう。
海外では、渡航先によって治療費がかなり高額になることがありますし、損害賠償に対する考え方や治安の良し悪しも日本とは異なります。
海外旅行保険には治療のみを付けたいという方もいると思いますが、海外旅行保険を有効活用するためにも、その必要性を知ることは大切なことです。
怪我をした場合の高額医療費を工面できる
よく「海外での医療費は日本に比べて高額になる」といった情報を目にしますね。
海外では健康保険証が利用できず全額自己負担となるため、高額になりやすくなります。
また、治療費自体も日本に比べて海外は高額になることが多いです。
どの位の治療費がかかるのか、例として骨折をした場合と盲腸の手術をした場合にかかる費用をご紹介します。
日本 | アメリカ | フランス | |
---|---|---|---|
初診料 | 3,000円前後 | 16,000円前後 | 10,000円~18,000円前後 |
部屋代(個室) | 30,000円~100,000円前後 | 205,000円前後 | 126,000円前後 |
骨折の治療費 | 20,000円前後 | - | 30,000円前後 |
盲腸の手術・治療 | 600,000円前後 | 1,100,000円前後 | 480,000円前後 |
このように、アメリカでは盲腸の手術が100万円を超えることもあり、アメリカ・フランスとも初診料や部屋代は日本に比べてかなり高額になっています。
海外旅行保険で治療費の補償をつけておけば、これらの補償もカバーされますので、いかに治療費への備えが大事なのかが分かります。
旅行先での損害や、紛失の被害を回復できる
海外旅行先で、他人に怪我をさせてしまったり、滞在先のホテルの客室の備品などを壊してしまったりすることがあります。
このような損害は、法律上賠償する義務がありますが、海外旅行保険の「賠償責任補償」があれば、損害賠償金や費用を代わりに支払ってもらえます。
また、海外ではスリやひったくりが多発している地域が多いため、盗難の被害に遭うことも考えられます。
もし、バッグ、カメラ、時計などの携行品が盗難に遭ったとしても、海外旅行保険の「携行品損害補償」で補償してもらえます。
海外での損害賠償の考えは日本とは異なりますし、治安も日本ほどよくないところも多くありますので、治療のみではなく幅広い補償のある海外旅行保険に加入していると安心です。
海外旅行保険の一般的な補償内容
「海外旅行保険の補償は治療費のみで充分」という方もいると思いますが、他の補償もそれぞれ万が一のときに役立つ補償ですので、補償内容について確認しておきましょう。
ここでは、パッケージ型の海外旅行保険に一般的に含まれている補償内容についてご説明していきます。
怪我・病気
海外旅行保険の怪我や病気に関する補償には、主に5つの補償項目がありますので、それぞれ内容をご紹介します。
傷害死亡
渡航先の偶然な事故による怪我が原因となり、事故日から所定の期間内に死亡した場合に保険金が支払われる
障害後遺障害
渡航先の偶然な事故による怪我が原因となり、事故日から所定の期間内に後遺障害が出た場合に保険金が支払われる
疾病死亡
渡航先での病気が原因となり、事故日から所定の期間内に死亡した場合に保険金が支払われる
治療費用
渡航先での事故による怪我や病気で治療を受けた時に保険金が支払われる
救援費用
渡航先での偶然な事故による怪我や病気が原因となり、死亡または3日以上連続して入院した場合に、家族が現地まで向かうために要する費用を補償してくれる
他人・物への賠償
海外旅行保険の他人や物への賠償としては、「賠償責任」があります。
渡航先では、偶然の事故により他人や物に損害を与えてしまうことがありますが、そういった場合法律上の責任を負うことになります。
しかし、賠償責任補償があれば、法律上負うべき賠償責任にかかる費用を保険金として支払ってもらえます。
補償される金額は、契約した保障金額を上限として、実際の損害分となります。
持ち物の紛失
海外旅行先によっては、治安の不安定なところもあり、そういった地域では盗難の被害に遭いやすいです。
渡航先で持ち物の盗難に遭ったり、破損や火災などの偶然の事故により持ち物(携行品)に損害が出たりした場合は、海外旅行保険の「携行品損害」で保険金を支払ってもらえます。
保険金額は、契約した保険金額を上限として、損害の修理費または時価のいずれか低い方の金額となります。
まとめ:治療費のみを補償する海外旅行保険は存在する?
海外旅行保険の補償は治療費のみにできるのかについて説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?
今回のこの記事のポイントは、
- 治療費のみをプラスできる海外旅行保険がある
- パッケージ型の海外旅行保険では治療費のみはできない
- 怪我や病気、損害や被害の補償のためにも海外旅行保険は必要
です。
結論から言えば、治療費のみを充実させる海外旅行保険はあります。
治療費のみの補償を充実させ他の補償はいらないという方には、補償項目を自由にカスタマイズできる保険がおすすめです。
しかし、海外では予想もつかない事態が起こりがちです。
そういった場合に、治療費のみの補償ですと大変不安な気持ちになるものです。
慣れない土地で不安な思いをするのは辛いものです。
したがって、治療費のみの補償を付けるのではなく、バランスよく他の補償も必要最低限は加入し、それにプラスして治療費のみを手厚くすることをおすすめします。
なお、ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。