海外旅行保険の加入が義務では無くとも必要な理由を解説します!

海外旅行保険へ加入するのは原則として義務では無いですが、渡航先で万が一の事態になった時に役に立ちます。海外旅行保険に加入すれば渡航先で病気・ケガの治療をした時に補償が受けられます。ただし、契約の際には損害保険会社の審査があり、個人情報を告知する義務があります。

海外旅行保険が必要な理由について解説!加入は義務ではないが必要になることも

誰もが楽しみにしている海外旅行、海外の景勝地やグルメ、スポーツを楽しむことにワクワクしているはずです。


しかし、渡航先での不運は突然やってくるものです。渡航先で景勝地をまわっている時に転倒してケガをしてしまった、病気にかかった、地震や津波に遭って帰国したいができない・・・・、そんな時に頼りになるのが海外旅行保険です。


旅行前に海外旅行保険に加入することが原則として義務では無いものの、渡航先で万が一の事態になった場合、この保険は役に立ちます。


今回は海外旅行保険の加入の大切さと注意点を説明します。




海外旅行保険は義務ではないが任意でも加入したほうが安全!

海外旅行中、たとえご自分が万全の注意を払っていても、事件・事故に巻き込まれるリスクがないとは限りません。


また、ご自分や同行者が健康に自信はあっても、海外に行けば日本と異なる環境であるためストレスや疲労により、病気にかかってしまうリスクもあります。


船舶・電車・バス等の交通事故に巻き込まれるかもしれません。これらの予想できないアクシデントに備えるため、原則として義務ではありませんが海外旅行保険に加入しておきましょう。

高額な海外での治療費や救援費用に対処できる!キャッシュレスで治療が受けれる

損害保険会社の海外旅行保険では、次のような金銭的サポートが期待できます。
  • 病気・ケガの際の診療費、入院費、緊急移送費などの補償
  • 病気・ケガの治療に必要な交通費や通訳雇入費用などの補償
  • 加入者が入院後に通常の旅程に復帰するため、または帰国するための交通費の補償
  • 加入者の救援者(家族・友人等)の渡航や宿泊費用の補償

事故やトラブルの際のサポートサービスなどがある

予想外のアクシデントで損害を受けたときや、ご自分が旅行中に不注意で引き起こしたトラブルも補償されます。


  • 盗難または偶然の事故により携行品が損害を受けたときの金銭補償
  • 旅行中に不注意で他人へケガを負わせた場合や、他人のモノを壊した場合の損害賠償金

旅行当日に加入できる海外旅行保険もある!

ウッカリ海外旅行保険の加入を、海外旅行当日まで忘れていても次のような方法で当日に加入できます。


  • インターネット加入:どの保険会社でもインターネットでの申し込みは可能です。概ね、出発当日の契約も受付しています。ただし、海外旅行保険は自宅を出発した時点から補償がはじまるので、既に自宅を出発していると加入できないこともあります。
  • 空港の保険会社のカウンター・自動販売機:これらが設置されている場合には、空港でも加入することができます。空港に到着し時間に余裕がある時は加入を検討しましょう。加入するとその場で保険証券が発行されます。
  • クレジットカード付帯の海外旅行保険:海外旅行保険の加入を忘れたことを、飛行機の機内や渡航先で気付く場合もあります。ただし、クレジットカードに付帯している海外旅行保険があればそちらを利用することも可能です。このサービスについては後述します。

海外旅行保険に加入できないケースもあるので注意!

海外旅行保険は加入を希望する方が、保険会社に申し込んだだけで契約できるわけではなく、保険会社側が加入を認めなければ契約を締結できません。


保険会社が加入を認めるかどうかを決める重要な書類が告知書です。この告知書によって加入希望者の健康状態を把握する「告知義務」の審査が行われます。この書類に記載した健康状態等の内容によっては加入を拒否される場合もあります。


また、告知書に嘘の記載をした場合は「告知義務違反」となり、契約解除や保険金が支払われないおそれがあります。

健康上の異常がある場合

健康上、次のような過去または現在の異常等があれば告知書に記載する義務があります。

  • 現在の健康状態
  • 過去の傷病歴と現在の持病の有無
  • 身体の障害状態の有無
  • 他の傷害保険契約に加入している
  • 過去に保険金の請求や保険金の受領があったか

危険度の高いスポーツをする場合

告知が義務付けられているは、病気やケガだけではなく、旅行中の危険な運動を行うかどうかも告知する義務があります。


渡航先で行うスカイダイビング、ハンググライダー、ロッククライミング、ピッケル・アイゼン等使用する山岳登はん等が該当します。


安全なスポーツと偽って海外旅行保険へ加入し、渡航先で危険なスポーツで大ケガをしても告知義務違反として、保険金が下りないおそれがあります。

旅行目的が居住である場合

一般的に海外旅行保険は、観光や留学または駐在(商用)を目的としている人向けに設けられた保険です。結婚や就職で海外に居住する人は対象外になります。

渡航先の政治状態が不安定な場合

渡航先が、現在戦争中や外国の武力行使にさらされている場合、クーデターや大規模テロが起きている場合等、政治状態が極めて不安定で危険であることを理由に、加入拒否や補償の対象外になります。

クレジットカード付帯の海外旅行保険では告知義務なしで加入できる!

告知義務がある海外旅行保険で加入を拒否されるのが嫌な方は、「クレジットカードの自動付帯海外旅行保険」を活用するのも有効な方法です。


この保険は告知義務なしで加入でき、傷害死亡・後遺障害、傷害・疾病利用費、救援費用、損害賠償責任、携行品の損害等のオーソドックスなケースが補償対象になります。


年会費無料で海外旅行保険が自動付帯しているカードもありますので、一度ご自分のカードに海外旅行保険が付帯されていないか確認してみましょう。

参考:海外旅行保険の加入が義務である国も存在する

海外旅行保険の加入が義務である国も存在します。

ビザ無しで渡航をする場合、ブルガリア、チェコ共和国、ポーランド共和国、ラトビア共和国、リトアニア共和国、エストニア共和国、コソボ共和国等では加入の義務があります。

まとめ

海外旅行保険は原則として加入が義務でないものの、万が一の備えとして頼りになります。また、渡航先によっては加入が義務付けられている場合もありますので、渡航前にしっかりと確認しておきましょう。

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