更新日:2019/01/11
契約者が死亡した場合、その後の学資保険の手続きは、どうする?
学資保険の契約者が死亡した場合は、保険料払込み免除特約・育英年金保障がある。手続きについては、指定代理人請求・後継保険契約者を決める必要がある。被保険者である子どもが死亡した場合は?払い込んだ保険料は?学資保険か低解約返戻型終身保険で教育資金を準備する。
目次を使って気になるところから読みましょう!
契約者が死亡した場合の学資保険の保障
子どもの教育資金を準備するための学資保険ですが、契約期間中に契約者が死亡した場合の保障を知っていますか?
契約者が死亡した場合、契約者を世帯主(大黒柱)にしていた場合、その後の保険料の支払いが困難になりますね。そういった場合、どのような保障が用意されているのでしょう。
契約者が死亡した場合でも、学資保険の契約が継続できるように2つの特約が存在しますので、ご紹介致します。
- 保険料払込み免除
- 育英年金保障
契約者が死亡した場合保険料の払込が免除される
商品によっては、最初から学資保険に特約が付帯しているものと、そうでないものがありますので、契約の際必ずつけておきたい特約です。
契約者が死亡して、保険料を支払うことが困難になる家庭は少なくありません。契約者を父親にしていた場合は、なおさらで一家の大黒柱が亡くなるわけですから、一番の収入源がなくなるということです。
死亡保険金が入ってきたとしても、葬儀代やその後の教育資金など、出ていくお金がたくさんあります。
このことから、保険料の払い込み免除特約は付けておいた方が安心できますね。
育英年金で保障を手厚くできる
この育英年金特約は多くの場合、学資保険に加入する際つけるかつけないかを選択しなければなりません。
育英年金特約とは、契約者が死亡した場合、毎月決まった金額が支払われるといった内容の特約です。
契約者である親が亡くなって困るのは、やはり金銭的な面でしょう。その後の学費など、支出は待ってはくれませんね。そんなときに、経済的に手助けしてくれるのが、この育英年金特約になります。
契約者が死亡してから、学資保険の満期を迎えるまで毎年支払われます。
保険料が数百円と手頃なので、加入されている方も多くいるようです。しかし、デメリットとして返戻率が悪くなるということもあります。よく検討して、育英年金特約をつけるかつけないかを決めましょう。
契約者が死亡した際の手続きの申請方法
両親が仮に不慮の事故などで死亡した場合、子どもは1人で保険会社に連絡をしなければなりません。子どもが小さければ小さいほど、自分で連絡をすることは難しいですよね。
そんなとき指定代理人請求、後継保険契約者が必要となります。
- 指定代理人請求
- 後継保険契約者
・指定代理人請求
両親が死亡した場合、子どもが自ら保険金の請求や、保険料払込み免除の申請、育英年金の申請手続きをすることは、きわめて難しいでしょう。この申請をしなければ、保険料払込み免除特約・育英年金特約は効果を発揮しません。
定期的に保険会社の担当者が、契約者の生存を確認しに来ていれば問題ないのですが、なかなかそのような保険会社は存在しません。
このような場合、三親等以内の親族が代理人となり、手続きを行うことを指定代理人請求といいます。このような制度があると、子どもが自ら手続きを行わなければならないといった不安がなくなりますね。
・後継保険契約者
学資保険の契約者が死亡した場合、その後の満期金受け取り手続きなどをする人がいなくなります。このため、契約者の引継ぎが必要となります。
一般的に、学資保険の後継保険契約者は父母、または祖父母となります。契約者を父親にしていた場合、母親が後継保険契約者となるのが一般的とされています。
しかし、両親とも死亡した場合はどうなのでしょう。
その場合は、子どもの祖父母4人の中から1人が後継保険契約者となる必要があります。
後継保険契約者が、出てきたことで保険料の支払いが発生するの?という疑問が出てくる方もいるでしょう。しかし、後継保険契約者がついても、保険料の払い込みは免除されたままなので、安心してください。
学資保険での契約には、契約者が死亡した場合、保険料払込み免除・育英年金保障が発揮されるとされています。よって、後継保険契約者は契約者とは異なりますので、保険料を支払う必要はありません。
子どもが死亡した場合の学資保険の保障
あってはいけないことですが、子どもが不慮の事故や病気など、思わぬ事態で死亡した場合、保障はどうなるのでしょうか。今まで払い続けてきた学資保険はすべて消えてしまうのでしょうか。
死亡給付金が支払われる
子どもの教育資金を貯めるために、かけている方がほとんどであろう学資保険。子どもの死亡率は低いため、不慮の事故や病気などでの死亡保障をつけていない方が多いようです。
死亡保障をつけていた場合は、死亡給付金が支払われることとなります。その金額は、契約によって異なります。
学資保険に、死亡保障を付加することで貯蓄性が下がるといったデメリットがありますので、付加するか付加しないかは選択する必要があります。
既払込保険料相当額とは
既払保険料相当額とは、今まで学資保険を契約して払ってきたお金です。仮に、子どもが死亡した場合でも、払い込んだ分の保険料は返還されますので、ご安心ください。
その金額については、保険会社によって上下するようなので、学資保険に加入する際、保険会社の担当者に確認してみましょう。
子どもの為に加入する生命保険
続いて、子どものために学資保険以外の生命保険をかける方もいるようです。子どものための生命保険とは一体どのような保険なのでしょうか。低解約返戻型終身保険を、ご紹介致します。
生命保険を学資保険の代わりに加入する
- 保険料が一生上がらない(更新の必要がない)
更新の必要がある定期保険の場合、健康状態などによって保険料が上がる場合があります。更新がないので、仮に病気になったとしても安心して保障を受けることができます。
- 中途解約すると返戻率が悪く、損をする
日常生活を送る中で、なにが起こるかわかりませんよね。仮に保険料の支払いが困難になり、中途解約をしてしまうと、損をしてしまうこととなります。
- 払込み期間が終了すると、解約返戻金が上がり続ける
払込み期間が過ぎると、保険会社の運用により、どんどん解約返戻金が増え続けます。解約をしない限り増え続けるので、貯蓄性に優れています。
- 好きなタイミングで解約返戻金を受け取ることができる
学資保険の場合は、子どもの年齢によって満期金を受け取りますね。
しかし、低解約返戻型終身保険の場合、解約時期を自分の好きなタイミングで決めることができます。子どもの結婚やマイホームの購入など、高額な出費があるときに好きなタイミングで解約返戻金を受け取ることで、経済的に助かります。
学資保険と低解約返戻型終身保険、それぞれメリットとデメリットがあります。どちらを選ぶかは、家庭の状況によって判断しましょう。
まとめ
どの保険にもメリット・デメリットがあります。よく検討して加入しましょう。