公立・私立通信制高校の学費平均を比較!学費が安い通信制高校も紹介

通信制高校は通う必要がなく、学費も安いので検討される方が多いと思います。今回、私立・公立通信制高校の平均的な学費比較、入学金や授業料などの内訳、通信制高校に通う方が多く検討するサポート校の学費も解説します。また、高校無償化や学費免除制度についても解説します。

監修者
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。

目次を使って気になるところから読みましょう!

通信制高校の学費平均はいくら?私立・公立の学費を比較


通信制高校に進学しようと考えている人やその保護者の人は、通信制高校の学費について調べておられることでしょう。


現代では様々な理由から、敢えて「校舎へ通う必要のない」通信制高校を選択される方がいます。


実は、通信制高校は学費の面で全日制の高校に対してのアドバンテージがあり、今まで全日制の高校への進学を考えていた方にとって有力な選択肢となるかもしれません。


そこで、この記事では「通信制高校の学費の比較やさまざまな補助制度」について、

  • 通信制高校の学費は公立と私立でどの学費くらい違うのか
  • 通信制高校とその他の高校の学費はどのくらい違うのか
  • 学費の安い私立通信制高校ランキング
  • 通信制高校の学費補助制度
  • 通信制高校には奨学金や学費免除制度はあるのか?学費を安くする方法は?
以上のことを中心に解説していきます。

この記事をご覧いただければ、「学費」という観点で通信制高校を選ぶメリットやデメリット等について理解していただけるでしょう。

ぜひ最後までご覧ください。

通信制高校の学費平均と内訳!公立と私立の違いを比較

それでは今回のメインテーマである通信制高校の「学費」について取り上げていきます。


通信制高校も全日制高校と同じく、「公立」と「私立」それぞれの学校があります。


試しに初年度にかかる費用を比べて見ます。


公立では4万円〜6万円なのに対して私立では25万円以上と何倍もの費用がかかります。


このように通信制学校でも「公立よりも私立の方が学費が高い」という点も共通しています。


では、実際に公立の通信制高校と私立の通信制高校では、学費にどのくらいの差があるのでしょうか。


学費の内訳ごとに、その違いを見ていきましょう。

通信制高校の学費内訳①入学金

まずは、入学金です。


全日制の高校では、入学金、または受験に必要な費用の段階ですでに公立と私立で大きな差がありますが、通信制の高校はどの様になっているのでしょうか。


入学金の、公立と私立における違いは以下のようになっています。

入学金受験料
公立500円0~1,000円
私立1~5万円5,000~10,000円

このように入学金および受験料に関しては、全日制の高校と同様に公立と私立では大きな差があります。


入学時のコストだけを考えれば確かに公立の方が良いかもしれませんが、そもそも通信制高校は多くの人に間口が開かれているのが特徴であり、合格率が非常に高いです。


たとえ私立の通信制高校を受けたとしても、不合格で他の高校を受験するためにまた受験料が必要になるという心配はそこまでしなくても良いでしょう。

通信制高校の学費内訳②授業料

次は、授業料です。


全日制の高校では、1年間あたりの授業料が公立では30万円程度であるのに対して、私立では20~50万円かかる学校もあります。


では、通信高校における授業料の差はどのようになっているのでしょうか。

1単位あたり授業料(年間)
公立336円7,800円程度
私立7000~10,000円175,000~250,000円

私立高校は公立高校に比べて施設や生徒のサポートが充実している分、授業料に関しても公立に比べて1単位あたりの単価が大幅に高くなります。


ただし、通信制高校における授業料は一週のうち通学期間がどのくらいあるかによっても異なります。


基本的に公立も私立も、通学日数が多いほど授業料は高くなります。


単に授業料だけで比較するのではなく、入学しようとしている通信制高校における通学形態がどのようになっているのか、まずは確認しましょう。

通信制高校の学費内訳③学校徴収金

学費には「学校徴収金」も含まれますが、これは、

  • PTA会費
  • 生徒会費
  • 教材購入費
  • 修学旅行費
  • 実験実習費
  • 部活動費
このような入学金や授業料とは別に、高校が独自に徴収する費用を指しています。

では、その学校徴収金は公立と私立でどのくらいの違いがあるのでしょうか。

生徒会費修学旅行費
公立3,000〜5,000円学校により
異なる
私立
7,000〜10,000円学校により
異なる
公立と私立で最も金額に差が出やすいのが、やはり『修学旅行』費用です。

基本的には私立高校の方が、修学旅行費は平均的に高くなります。

ただし通信制高校の場合は、『修学旅行(またはそれに類するもの)』というイベント自体はある高校が多いですが、ほとんどの場合参加・不参加は生徒の判断に任されています。

また、修学旅行ではなく『野外学習』のような形で1年のうち数回イベントを行い、それを卒業の条件としている通信制高校もあります。

修学旅行はとりわけ「どこに行くか」とか「何を体験するか」という点に大幅に予算が左右されるのです。

通信制高校の学費④【通学コース】スクーリング費用

通信制高校においては、卒業に必要な「スクーリング」の割合が重要なポイントとなります。


スクーリングとは在宅ではなく実際に学校に通うことであり、1年のうちスクーリングに一定回数、または一定時間以上出席することが卒業条件となっている学校もあります。


実際の例を一覧で紹介します。


必要時間・回数費用
ルネサンス大阪高等学校合計20時間10,000円/単価
クラーク記念国際高等学校単位制:1~3回/週
Web学習型:1~2回/月
8,000円/単価
AIE国際高等学校5回/年学費合計(目安)25万円
つくば開成高等学校学科・通学コースによって異なる8,500円/単位

このように、学校によって卒業に必要なスクーリングの回数はバラバラです。


基本的に私立の通信制高校におけるスクーリングは通学回数が多いほどかかる費用も増えます。


スクーリングにかかる費用を計算したい場合は、まずどれだけの回数、スクーリングが不必要なのかという点に注目してみましょう。

通信制高校の学費⑤【特別費用】サポート校の学費

通信制高校に通う生徒は、学習を自分のペースで行うことができます。


それが通信制高校の利点でもあり、全日制の高校では得られない「自由」です。


しかし、自分のペースで行えるからこそ、

  • 計画性がないと自分で学習計画を立てて行うのが難しい
  • 理解できない部分があると詰まってしまう
  • 学習面でのサポートを受けたいときに受けられない
  • 他人との関わり合いが少なくなってしまう
という問題に直面してしまうことがあります。

そこで、そういった通信制高校特有の問題点から生徒をサポートする、「トライ式高等学院」が行っているようなサポートシステムは画期的です。

トライ式高等学院では、特定の通信制高校に通っている生徒をサポートすることに特化しています。

学習計画が生徒に任せきりになってしまうこともなく、生徒一人ひとりの目標や夢に合わせて、担任の先生が学習計画の設立やプランニングを個別にサポートします。

また、スクーリングと自宅学習の両方をサポートしており、対人関係や不登校に悩んでいた生徒も個別にフルサポートしてくれます。

トライ式高等学院の学費は、
  • 入学金:100,000円
  • 授業料(主要教科):40,000円
  • 授業料(副教科):10,000円
となっており、25単位を履修するとなると合計で80万円近くかかることになります。

サポート校は提携校に入学していることが契約の条件となっていますから、本校とサポート校両方の学費が必要となるため、出費はかなり増えます。

通信制高校特有のデメリットを理解しており、家庭教師と同等の充実したサポートを受けたい、という方におすすめです。

通信制高校とその他の高校の差は?学費やその他の面を比較

全日制の高校と同様に、通信制高校も「公立」と「私立」での学費面の差は非常に大きいです。


しかし、それ以外の要素でも学費が異なる場合があります。


たとえある程度学費がかかっても、これから高校に通うにあたって、子どもを様々な面でサポートしてあげたいと考えている方は多いでしょう。


では、実際に全日制高校や定時制高校との学費の差はどのくらいなのか、これから見ていきましょう。

通信制高校と全日制高校(公立高校)との学費の比較

まずは、全日制高校と学費を比較してみましょう。


東京都での、公立の全日制高校と通信制高校の学費は以下のようになっています。

全日制高校(公立)通信制高校(公立)
入学金5,650円500円
年間授業料118,800円30,000円※
※通信制高校の年間授業料は概算であり、学校によって異なります。

このように、全日制と通信制では年間授業料の合計で大きな差があります。

通信制高校はそもそも学校へ通わなくても良いので、スクーリングが少ない分公立高校では全日制高校よりも大幅に学費が安くなります。

通信制高校と定時制高校との学費の比較

では次に、定時制高校との学費比較をしてみましょう。


定時制は通信制と混同されることがありますが、授業を行う時間帯が夜である等、全日制高校と対を成す形態であり、仕事をしながら学校に通いたいと思っている方に最適です。


東京都での、公立の定時制高校と通信制高校の学費は以下のようになっています。

定時制高校(公立)通信制高校(公立)
入学金2,100円500円
年間授業料32,400円30,000円※

※通信制高校の年間授業料は概算であり、学校によって異なります。


このように、定時制高校も公立の全日制高校と比較して大幅に授業料が安くなります。


全日制高校と同じく学校に通う必要がありますが、年間の授業料は公立の通信制高校と同じくらいまで安くなります。

通信制高校と専門学校との学費の比較

次は、専門学校(高専)との学費比較をしてみましょう。


高専は普通の高校よりも大学に近い位置付けとなる学校ですが、基本的には卒業後に就職することが主となっており、そのための専門的な知識や技能を身に付けられます。


では、通信制高校との学費の差はどのくらいなのでしょうか。

高等専門学校(国立)
通信制高校(公立)
入学金84,600円500円
年間授業料234,600円30,000円※

※通信制高校の年間授業料は概算であり、学校によって異なります。 


この比較を見ると、高等専門学校の学費が「大学並み」とまではいかないものの、通信制高校よりもかなり高いことが分かります。


高専は高等教育機関に分類される学校である故に、就職に即戦力となる人材が育てられますから、ある程度費用がかかっても、確実な就職を目指す方におすすめできます。

通信制高校に関する学費以外のメリット・デメリット

通信制高校は学費が安いなどのメリットがありますが、学費以外のメリットやデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?


通信制高校のメリットとしては、

  • 自分のペースで勉強ができる
  • 人間関係に悩むことが少ない
  • 勉強以外のカリキュラムが豊富

などが挙げられます。


通信制高校は自宅学習が基本となるため、自分のペースで勉強することができます。通学する時間なども考えなくて良いため、時間を有意義に過ごすことができます。


自宅学習が基本のため、友達付き合いなどの人間関係に悩むことがほとんどありません。人間関係が理由で不登校になってしまった場合などは、通信制高校に切り替えることで人間関係のわずらわしさから解放されます。


普通科の高校などでは一般的な授業しか行わない場合がほとんどですが、通信制高校の場合は大学受験のための勉強の他にも、ファッションや美容関係、漫画やゲームなど、勉強以外のカリキュラムが豊富なのも魅力の一つです。


通信高校のデメリットとしては、

  • 自己管理能力が必須
  • 人と実際に会う経験が少ない

などが挙げられます。


通信制高校はいつどの勉強をするなど、自分で決めなくてはなりません。自分のペースで勉強ができるのはメリットですが、自分で勉強し続ける自己管理能力が必須となります。


また、学校に通う機会が少ないため、人と実際に会ってコミュニケーションを取る経験が少なく不安を感じる場合もあるかもしれません。

私立通信制高校で学費が安いのは?有名通信制高校のランキング

私立の通信制高校は、選ぶ学校によって学費は大幅に異なります。 


 では、有名な通信制高校では実際にどのくらいの学費がかかるのか、 

  • クラーク記念国際高等学校 
  • ルネサンス高等学校 
  • 鹿島学園高等学校 
  • 飛鳥未来高等学校 
  • N高等学校 
以上の学校を、「入学金」・「1単位あたりの授業料」・「設備費等」の要素に絞って、ランキング形式で比較してみましょう。

1位|クラーク記念国際高等学校

第1位:クラーク記念国際高等学校(単位制)


  •  入学金:10,000円(3分割)
  •  授業料(1単位):8,000円(3分割)
  •  設備費等:13,000円(3分割) 

ランキング内では最も学費が安く、第1位となったクラーク記念国際高等学校は全国に拠点を構えており在籍生徒も多い、有名な通信制高校です。


北海道の本キャンパスがあり、東京・大阪・京都・姫路・宇都宮・小倉・岡山・群馬・長野県等広域に渡ってキャンパスがあります。


 通学コースが多岐に分かれており、「総合進学コース」だけでなく「IPC国際コース」や「クリエイティブコース」等、個性に合わせた様々なコースから選択できます。


 ここは通信制(単位制)だけでなく、週5日学校に通う「全日制」や、1カ月のうち数日通うだけで良い「Web学習型」も用意されており、生徒の性格や必要に合わせて選択できるのが大きな特徴です。  

2位|飛鳥未来高等学校

第2位:飛鳥未来高等学校(池袋キャンパス)


  • 入学金;10,000円 
  • 授業料(1単位):8,000円 
  • 設備費等:30,000円 

ランキング第2位の飛鳥未来高等学校は、横浜や東京など全国で11都市に展開する通信制高校です。 


この通信制高校は通学スタイルを「週1日(スタンダード)」・「週3日」・「週5日」の中から選択できるのが特徴であり、生徒が希望するスタイルに細かく合わせられるのが特徴です。


 また、希望者は「進学コース」・「補習コース」・「美容師免許取得コース」等を選択することができるので、進学と就職両方のニーズに答えることができます。

第3位|N高等学校

第3位:N高等学校

  • 入学金:10,000円 
  • 授業料(1単位):7,200円 
  • 設備費等:50,000円

かの有名な動画配信サービス「ニコニコ動画」の運営元である「dwango」が創設した学校が、このN高等学校です。


東京や京都・名古屋等にキャンパスがあり、2020年4月から新たにキャンパスが増える予定です。


 他の高校よりも、より「IT・テクノロジー」の分野に重きを置いており、プログラミングやゲーム製作の教育をはじめ、漫画家や声優、小説家やファッションデザイナー等、様々な生徒の夢を後押しするための教育が行われています。


また、年に5回行われるスクーリング以外の全ての授業がパソコンやスマートフォンを通してインターネット経由で受けられるという点も、近代的な通信制高校ならではの特徴、と言えるでしょう。  

第4位|ルネサンス高等学校

 第4位:ルネサンス高等学校

  • 入学金:50,000円
  • 授業料(1単位):10,000円 
  • 設備費等:20,000円

ランキング第4位のルネサンス高等学校は、全国に拠点を置く通信制高校です。


この学校でも全ての授業がインターネット経由で受けられるほか、日本で初めて「eスポーツコース」というプロゲーマーを育成する専門のコースが設けられたことでも知られています。 


 そのコースではただひたすら「ゲームを練習する」のではなく、ゲーミングに必要なコミュニケーション能力や英会話能力、メンタル強化方法等を学ぶことができます。

第5位|鹿島学園高等学校

第5位:鹿島学園高等学校

  • 入学金:50,000円
  • 授業料(1単位):7,000円
  • 設備費等:41,000円

ランキング最後に紹介するのは、鹿島学園高等学校(通信制)です。


全日制の普通科と同じ高校が運営しているこの通信制高校は、なんと7つの学習スタイルから選択することができます。


週1日または2~5日の通学コースだけではなく、個別で指導を受けられる「個人指導制」や先生が自宅に訪問するスタイルで学べる「家庭教師制」等も用意されています。


このように、選択できる学習形態が他の学校と比較しても非常に充実しているのが鹿島学園高等学校の特徴です。

通信制高校は私立と公立どちらを選ぶべき?学費以外の特徴を解説

それでは私立と公立ではどちらを選ぶべきなのでしょうか?


現在では約7割の方が私立を選んでいると言われています。


その理由としては公立よりも課題の提出がメールやウェブサイトでもでき、サポート体制も充実しているためです。更に試験日程に関しても柔軟に対応してくれるのが私立の通信制学校です。


そのような観点から将来のことを考えて学費が公立よりも高いにも関わらず私立の通信制学校を選ぶ方が多いのです。

私立の通信制高校の特徴・おすすめな人

私立の通信制高校の特徴としては、

  • 高校数が公立よりも2倍近く多い 
  • スクーリング数が少ない 
  • 卒業率が高い 

などが挙げられます。


私立の通信制高校は数が多いため、いろいろな学校から選ぶことができます。 


また、スクーリングが公立よりも少ない場合が多いため、学校の近くに住んでいなくても通うことが出来るのがポイントです。 


更に、私立の場合、インターネットで授業を受けられるなど勉強に対するフォロー体制が整っている場合が多く、卒業率が高いのが特徴です。


私立の通信制高校は

  • 確実に卒業したい人
  • 自由度を重視したい人
  • 専門的な科目を習得したい人
という人におすすめといえるでしょう。

公立の通信制高校の特徴・おすすめな人

公立の通信制高校の特徴としては、

  • スクーリングが週に1回など、頻繁にある
  • 3年で卒業できない場合も多くある

などになります。


私立よりも頻繁にスクーリングがあることが多いため、地元の通信制高校など、近場の高校を選ぶ必要があります


通信制と言えど週一くらい登校したい、と考えている場合は問題ありませんが、何かしらの理由で登校できないといった場合はスクーリングの多さはデメリットになってしまいます。


また、私立よりも勉強へのフォローが少ないことから、卒業が難しいとも言われています。


公立の通信制高校がおすすめな人としては

  • 学校生活を楽しみたい人
  • 学費を抑えたい人
という人が挙げられます。

通信制高校の学費補助①|学費免除・無償化に?高等学校等就学支援金制度とは

2020年の春から、高等学校等就学支援金制度がスタートしました。


高等学校等就学支援金制度は2010年度に創設された、教育の機会均等のための制度です。


この制度では、公立高校の授業料月9.900円が免除される制度で、私立高校の場合は同額の支給が行われていました。


2020年4月度より始まる高等学校等就学支援金制度は、従来のこの制度が拡充される形となります。


また、この制度は公立高校や私立高校等の全日制の高校だけではなく、通信制の高校にも適用されます。


ここからは、学費補助の一つの制度である高等学校等就学支援金制度について見ていきましょう。

高等学校等就学就学支援金制度

通信制学校の学費補助には高等学校等就学支援制度というものがあります。


この制度は返済が不要な授業料支援制度です。国が家庭の家計を少しでも減らし就学を支援するのが目的で約8割の生徒が利用しております。


高等学校等就学支援制度で免除されるのは授業料のみです。そのほかの費用に関しては免除されませんので注意してください。


仕組みとしては国から学校に直接支払われるため、保護者が受け取ることはできません。


支給される金額は以下の通りです。

学校の種類保護者の世帯年収就学支援金支給額
公立約910万円未満
1単位あたり336円
(実質授業料が無償化)
私立約590万円未満1単位あたり最大12,030円
(実質授業料が無償化)
私立約590万円~910万円未満1単位あたり最大4,812円

このようにほとんどの公立では実質授業料が無償となります。


私立では保護者の世帯年収が590万円未満ですと最大12,030円を1単位あたり免除されますがそれ以上の世帯年収ですと1単位あたり4,812円までの免除となります。


単位の費用がこの金額を超えた場合は差額は自己負担ということになります。


なお2020年4月より新入生に限らず、すでに在学中の生徒でも利用することができるようになりました。

高等学校等就学就学支援金制度を利用した時の学費シミュレーション

高等学校等就学就学支援金制度の内容が分かったところで、実際にこの制度を利用した場合の学費はどのようになるのでしょうか。


以下に、表を使って1年間の学費のシミュレーションをしてみます。


なお、このシミュレーションは扶養者の年収などケースごとに異なりますが、比較的多数であろう年収590万円以下の世帯でのシミュレーションを見てみます。

高校の種類
初年度にかかる費用
高等学校等就学就学支援金制度利用時の費用
公立高校
約3万円
約2万円
私立高校(自宅学習コース)
約26万円~約43万円 約8万円~約26万円
私立高校(通学コース)約50万円~約115万円約30万円~約95万円
このように、高等学校等就学就学支援金制度を利用したときは大幅に授業料が安くなることが分かります。


この制度は自動的に適用されるわけではなく、学校への申請等の手続きを経て適用されるものです。


高校生の子どもがいる家庭は、必ず申請するようにしましょう。

通信制高校の学費補助②|高校生等奨学給付金制度を利用する

また、全日制の高校と同様の制度で積極的に利用していきたいのが、高校生等奨学給付金制度です。


高校生等奨学給付金制度は、学習意欲のある全ての学生が安心して教育を受けるために、教育にかかる費用の負担軽減を図るための制度です。


おもに高校生等の子どもがいる低所得者層向けの制度で、授業料以外の費用の軽減を目的とした支給です。


この制度の詳細は下記で解説していきます。

高校生等奨学給付金制度

通信制学校の学費補助に関して学費を安くする方法をご紹介していきます。


高校生等奨学給付金制度を利用することで学費を抑えることができます。


高校生等奨学給付金制度とは授業料以外の費用に利用します。


例えば

  • 教科書代 
  • 各種教材費
  • 通学用品 
  • 教科外活動費 
  • 生徒会費 
  • PTA会費 
  • 修学旅行費
などがあります。

この支給額も保護者の世帯年収によって変化します。

公立私立
生活保護受給世帯年額32,300円年額52,600円
非課税世帯(通信制)年額36,500円年額38,100円
奨学金と聞くと借金を抱えるイメージがありますが、そのような心配はありません。

私立の通信制学校を選んだ場合でも年間38,100円が上限ですので、あまり負担にはなりません。なお多くの場合が自治体で返還不要となっています。

そのほかにも自治体の奨学金制度全国のどこでも利用できる奨学金制度がありますのでそのような制度も利用することをおすすめします。

例えば
  • あしなが奨学金
  • 財団法人阿部育英基金奨学生
  • 生活福祉資金貸付制度
などが挙げられます。

高校生等奨学給付金制度を利用した時の学費シミュレーション

いくら学費が安く、クラブや修学旅行等の授業料以外の費用がかかりにくい信制の高校とはいえ、


公立の通信制高校に通っている場合、年間の授業料以外の費用は以下のようなものがかかります。

費用
金額
日本スポーツ振興センターの共済掛金年額年額165円
実習のための教材費5,000円
レポートなどの郵送費月500円程度
スクーリングの際の交通費など5,000円

このように、公立の通信制高校の場合はほとんど授業料以外の費用はかからず、3年間の合計でも1万円少々です。


クラブ活動なども通信制高校の場合は基本的にないため、出費も少なくなっています。


これに授業料を含めた場合でも3年間で10万円以下とかなり安く高校の課程を卒業できるものの、やはりこの費用でも高いと感じる家庭もあることでしょう。


高校生等奨学給付金制度を利用すれば、こういった費用に対する補助もあるため、高校生等奨学給付金制度とあわせるとほぼ支出無しで高校課程を終えることができます。

その他通信制高校の学費を安くする方法

このように、条件を満たす人ならば誰でも利用できる高等学校等就学就学支援金制度や高校生等奨学給付金制度の他にも、通信制高校の学費を安くする方法があります。


これは学生の自助努力や才能なども必要になってくるかもしれませんが、特待生として入学することも学費を安くするための一つの方法です。


以下で特待生の制度について詳しく見てみましょう。

特待生として入学する

特待生とは、スポーツや音楽、また勉学などで特に秀でた成績を収めている人が、その成績をもって入学することができる制度です。


公的な制度ではありませんが、学校によっては特待生に対し授業料を半額に免除する、または全面的に免除するなどの対応をしている場合があります。


スポーツで全国大会に出場した、音楽コンクールで賞を取った、中学生までの成績が特に良かったなど、特定の分野で実績があれば特待生として入学できる可能性が高くなります。


学費をなるべく安く抑えたい場合でそのような実績のある生徒は、特待生を歓迎する通信制高校に入学するのも一つの手です。

学費の補助制度を利用しつつ自分でバイトして稼ぐ学生も

このように、「家計が厳しくて学費が支払えない」という問題は、ある程度支援金制度で賄うことによって解決できます。


また別の手段として、生徒自身がアルバイト等の仕事をしながら、さらに補助制度を活用して学費を賄うことも可能です。


基本的に、全日制高校であればアルバイトは原則禁止されている学校が多く、家庭の事情でやむを得ない場合のみ許可される学校がほとんどですから、これも通信制高校の利点と言えます。


ただし、

  • アルバイトによって学習時間が減る
  • 年齢が若く未経験の場合は雇われにくい場合も

これらの点には注意すべきです。


もしも家計収入が少なく、アルバイトでの収入と学費支援制度を併用できる環境にいるなら、このやり方も選択肢として考えてみましょう。

登校回数や1授業あたりの授業料に着目して通信制高校を選ぶ

少しでも学費を抑えたいと考える方も多いのではないでしょうか。


学費を安くする方法としては、

  • 公立の通信制高校に通う
  • 1単位当たりの授業料が安い高校を選ぶ
  • 登校回数を減らす

などが挙げられます。


一番学費が安く済むのは公立の通信制高校になります。しかし、公立の場合、私立よりも自分の意思をしっかりと持つ必要があり、卒業に向けて自主自立を徹底する必要があります。


私立の通信制高校では、1単位当たりの授業料が決まっており、この授業料は学校ごとに設定されています。卒業に必要な単位は決まっているため、授業料が安い高校を選ぶことが、学費を安くする方法となります。


また、登校回数が増えるとその分学費が高くなっていきます。


受けたい授業の登校回数がどれくらいなのか、また、減らせる場合は慣れてきたら徐々に登校回数を減らしていくなどして、学費を安く抑えるようにしましょう。

通信制高校の学費における2つの注意点

通信制高校の学費に関して、さらに考えておきたい点がいくつかあります。


 それは例えば、「通信制高校のやり方が生徒に合わず途中で転校しなければならなくなった」というような場合の、学費の取り扱いに関する点です。


 では、具体的に学費に関してどのような点を注意する必要があるのでしょうか。

転入・転校・編入時の学費の取り扱い

まとめて「転校」と言われることも多いですが、それぞれどのような意味があるのでしょうか。

それぞれの言葉には、
  • 転入:高校生のまま、通学する学校だけを変更する
  • 転校:「転入」と同意義
  • 編入:現在の学校を一旦退学した後、別の学校に入学する
このような意味があります。

学校を転入する場合、期間を空けずに別の学校へ移ることができますが、逆に編入の場合は、一度「中退→再入学」の手続きが必要となるので、空白の期間が発生します。

また、転入であればいつでも受け付けられる通信制高校であっても、編入の場合は時期が指定されており、すぐに入学できない場合もあります。

ここで学費にも関わる重要な要素となるのが、単位の問題です。

単位は転入・編入の場合どちらも前の学校で取得した単位数を引き継ぐことが可能です。

ただし引き継げるのは、すでに修了した学年の分のみであり、学年の途中で他の通信制高校に転入・編入した場合は、その学年で転入前までに取得した分の単位は引き継げません。

ですから、例えば1年生で他の学校へ転入・編入しても、単位を引き継ぐことができないので、卒業までに必要な単位を追加取得する必要があるのです。

すでに取り上げたように、通信制高校における学費は「単位ごとの単価」が大きく影響します。

ですから、新しい学校で「追加で単位を取得する分」だけ、学費がかさむことになります。

その他、単位を引き継がずに全く新しい生徒として別の学校に入学する(新入学)という方法もありますが、やはりこちらも学費は追加で発生します。

学費や単位のことだけを考えるのであれば、特別な理由がない限り同じ通信制高校に在籍し続ける方が良いでしょう。

単位がとれず留年した場合の学費の取り扱い

ここで疑問に思われるかもしれないのが、「留年したら学費はどうなるの?」という点です。


もう一度、通信制高校の「全日制高校との違い」を振り返って見ましょう。


全日制高校は基本的に1・2・3年生の「学年制」であり、学年ごとに成績の度合いによって進級の可否が決まります。


それに対して通信制高校は大学と同じ「単位制」であり、学年ごとではなくレポートやスクーリングによる単位取得数が基準に達しているかどうかで、卒業の可否が決まります。


ですから、単位が取れなかったとしても通信制高校には留年はありません


通信制高校において、留年した学年分の学費が二重に発生する、という心配をする必要はないのです。


その代わり、通信制高校は卒業までに3年以上かかる場合があります。

家計が厳しいと思ったら、お金のプロに無料相談がおすすめ

このように、さまざまな補助制度があるとはいえ、高校の学費は思ったよりもかかるのが実情です。


他の高校や専門学校などと比べると授業料は安いと言えますが、それでも家計のやり繰りには苦労する方も多くいます。


そんなときは、家計の見直しを迫られることもあるでしょう。


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通信制高校学費まとめ:通信制高校は公立の方が学費が安く無償化制度もある

今回は、「通信制高校の学費」をテーマとして、様々な点を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。


この記事のポイントは、

  • 通信制高校は「公立」の方が「私立」よりも遥かに学費が安い
  • 有名通信制高校5校で比較すると、最も学費が安いのは「クラーク記念国際高等学校(単位制)」
  • 通信制高校でも全日制の高校と同様に様々な支援金制度を活用し、学費を安くできる
  • 奨学金も利用できるため、積極的に利用できる制度を活用していく
  • 通信制高校は学費やその他の面でメリットがある
以上の点です。

通信制高校は、学習意欲を持つ様々な個性を持った生徒に対して、広く間口が開かれている学校です。


学費面での心配ごともあるかもしれませんが、多数用意されている支援制度をフル活用することによって、子どもの将来や夢をサポートしていきましょう。


教育に対する支援金などの制度は年々拡充されていますので、最新の制度や情報をしっかりと確認し、積極的に利用していきましょう。


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