学資保険の乗り換えは損?途中解約するときの注意点とは?

学資保険は乗り換えられますが、慎重に検討しないと損してしまうので注意が必要です。乗り換える前に返戻率を上げる方法をとる、払い済み保険にするなど様々な対処法があるのでそちらもよく検討しておきましょう。ここでは学資保険を乗り換えについて注意点や対処法を解説します。

学資保険は乗り換えできる?
以上のような疑問を解消していきます
学資保険の見直しをして乗り換えようか検討中です
学資保険の乗り換えはできないことはないですが、ほとんどの場合損になります。

そうなんですね。

ではどうしたら良いのでしょうか。

以下で学資保険の乗り換えについて詳しく解説していきます!

内容をまとめると

  1. 学資保険を乗り換えると基本的に損になる
  2. それは途中解約しても支払ってきた保険料分のお金は返ってこないため
  3. しかしどうしても乗り換えたい場合は払い済みにするという方法もある
  4. 学資保険を乗り換える際には新しく加入を断られる可能性がある
  5. 学資保険を乗り換えようか検討しているという方は、学資保険のプロに無料相談するのがおすすめ
  6. 今ならスマホ1つで無料オンライン相談できるので、この機会に保険の悩みを解決しましょう!

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学資保険は乗り換えると損をする?損しないためのポイントは?

この記事をご覧のあなたは、学資保険の「乗り換え」について考えておられるかもしれません。


今学資保険に加入中の方は、最初それを選んだときはその保険が「自分に一番合ったベストな保険だ」と思われたかもしれません。


けれども、途中で住宅を購入したり、子供が産まれたり、その他いろいろな家庭の変化があったことにより、家計に変化が生じて、保険の乗り換えを乗り換える方もおられるでしょう。


そこで今回は、

  • 学資保険は途中で乗り換えができる?
  • 学資保険における「元本割れ」とは?
  • 学資保険の「返戻率」を上げるにはどうすれば良い?
  • 学資保険の保険料が支払えない場合の対処法とは?
  • 学資保険を「実質上乗り換える」ための方法とは?
  • 別の学資保険を契約する際の注意点とは?
主に以上の点を取り上げていきます。


この記事をご覧いただければ、他の保険と同じように学資保険も乗り換えたい、という方が取るべき最善の選択肢がどのようなものか、という点を理解することができます。


ぜひ最後までご覧ください。

学資保険は途中切り替えできない



学資保険の乗り換えについて考える前に、学資保険本来の目的と役割について理解する必要があります。

学資保険はその名の通り、将来子供が進学したり就職するようになった際に伴う様々な費用を賄うための、「貯蓄型」保険です。

銀行口座に入金されているお金であればいつでも出金することができますが、学資保険において貯蓄分を出金することは「解約」することと同義です。

ですから、学資保険は基本的に途中切り替えができません。

加入中の学資保険を解約すると、当然ながらそれまでの貯蓄額がリセットされてしまうため、他の学資保険に加入しても、貯蓄額は0からのスタートになってしまうのです。

また学資保険は、初めの契約した段階で将来受け取る満期の保険金が決まってきます。

学資保険は設定した払い込み終了の時期まで、保険料を払い込むことで初めて保険金満額を受け取れるもの、と考えておきましょう。

乗り換えの前に|学資保険が元本割れしているか確認しよう

学資保険は、保険料として支払っている分のお金が「貯蓄」されていき、満期になって貯蓄額を「そのまま」(またはプラスαで)受け取れることが大切です。


ですから、学資保険において最も大切と言えるのは、保険料支払いで積み立てた分が、満期になってそのまま受け取れることなのですが、場合によってはそうならない場合があります。


そのように、支払った保険料よりも受け取る満期保険金が少ないことを、学資保険における「元本割れ」といいます。


元本割れになる主な原因には、

  • 特約として医療保障が適用されている
  • 予定利率が低い
このような原因が挙げられます。

学資保険には入院や手術したときに保障を受けられる医療特約を付帯することができる保険が多いですが、保障が適用されるとその分だけ受取額が減ってしまいます。

また、予定利率の低い学資保険は同様に元本割れしやすくなります。

もし今現在契約している学資保険を解約して新しい学資保険を契約するのなら、「予定利率が高く」、「元本割れ」しにくい商品を選択しなければ意味がありません。

元本割れしている学資保険でも乗り換える必要がない場合も

貯蓄型の保険において元本割れは致命的なことのように思えるかもしれませんが、必ずしもそれがマイナスというわけでもありません。


たとえば、そもそも契約者が「貯蓄」と「保障」を両立させることを望んでおり、それでいて敢えて満期金が確実に受け取れるタイプの学資保険にした場合、たとえ元本割れしたとしてもデメリットには感じないでしょう。


なぜなら、それが本来の目的に合致しているからです。


ここで重要になってくるのは、学資保険に加入しようと思った最初の「きっかけ」です。


途中で「何を目的に(どこをゴールとして)学資保険に加入しているか」という部分を見失ってしまうと正常な判断を下せなくなるので、その点は定期的にチェックするようにしましょう。

乗り換えの前に|学資保険の返戻率を上げる方法を紹介

今現在学資保険に加入しており乗り換えを考えている方にとって、「より高い返戻率の保険を選択する」というのは重要です。


しかし、たとえ乗り換えなくても加入中のプランを最適化することによって、返礼率を上げることは可能です。


では、具体的にどのようにして学資保険における返戻率を上げることができるのでしょうか。


いくつかの方法を紹介していきます。

特約を解消し学資保険の保険料自体を下げる

まず1つ目に挙げられるのは、契約している特約の解消です。


一般的な生命保険において「特約」はまさに「かゆいところに手が届く」ような、保証をさらに充実させるための役割があります。


それは学資保険のような貯蓄型保険においても同様なのですが、メリットだけではなく、特約の保障が適用されるとその分だけ貯蓄額から差し引かれるというデメリットもあります。


結果的に、特約を契約していたことによって返戻率が大幅に下がってしまうのです。


保険において保障を充実させるのは決して悪いことではありませんが、学資保険本来のメリットを優先させたいのであれば、学資保険に特約を付帯するよりも、別途医療保険等を契約するなど、目的を分割させたほうが良いかもしれません。

学資保険の保険料の支払い方法を変更する

返戻率を上げるための2つ目の方法は、学資保険の支払い方法を変更するという方法です。


基本的に学資保険は次の中から支払い方法を選択することになり、

  • 月払い
  • 年払い
  • 一括払い
この中から経済状況に合わせて支払うことになります。

最も一般的な支払い方は月払いであり、一回ごとの負担が一番少ない支払い方法です。

それに対して一括払いは保険料をすべて一括で支払うことになりますので、支払いの負担は最も高くなりますが、実はこの「一括払い」という方法が最も返礼率が高い支払い方法です。

学資保険では支払い回数が少ないほど高い割引率が適用され、一括払いは最も高い割引率が適用されるため、支払う保険料の総額が少なくなり、相対的に返礼率が高くなるのです。

ちなみに、保険の加入中であっても支払い方法を変更することは可能です。

それにより支払い回数を減らすなら、途中からでも返礼率を上げることは可能です。

乗り換えの前に|学資保険の保険料の支払いが困難な場合の対処法

学資保険は「貯蓄」目的で加入するため、基本的には満期まで継続することが必須です。


しかし、中には経済的な理由等から保険料の支払いが困難になり、解約せざるを得なくなったという方もおられるかもしれません。


そこですぐに解約するのではなく、次から取り上げるいくつかの方法を実践してみると良いかもしれません。

学資保険の契約者貸付制度を利用する

学資保険の保険料が支払えない場合、「契約者貸付制度」を利用することができるかもしれません。


これは、保険料の支払いが困難になった場合、保険会社から保険料分を貸し付けてもらうことができる制度のことです。


そして、その貸付金の財源がどこになるのかというと、「解約返戻金」です。


この制度を利用することで、一時的に保険料支払いが困難になっても、保障を継続させることができます。


ただし、この制度が利用できるのはあくまで解約返戻金の範囲内であるため、貸付が長期に渡り、貸付額が解約返戻金を上回ってしまうと、保障は継続できなくなります。


また貸付には利息が付くため、貸付額よりも実際の返済額は大きくなります。

学資保険を一部解約して保険料を減らす

次に紹介する保険料を減らすための方法は、学資保険の「一部を解約する」という方法です。


一部解約によって満期保険金の受取額および解約返戻金は減りますが、減った分に応じて保険料も安くなるため、保険料による家計の負担を減らすことができます。


学資保険の乗り換えが「保険料が支払えない」という理由の場合、すぐに解約するよりもこの方法がベストである場合も少なくありません。


当然ながら将来受け取れるお金は少なくなってしまいますので、学費の積立目的で契約されている方などは計画の変更を余儀なくされるかもしれません。


このように「契約者貸付制度」を利用する場合も「一部解約」で保険料を減らす場合も、どちらもメリットだけでなくデメリットがあるため、支払えないからと言って即決するのではなく、将来のことを考えて慎重に決めるべきです。

どうしても学資保険の乗り換えをしたい人のための3つの方法

学資保険は、基本的に「満期まで継続すること」を前提に契約するものです。

しかしながら、他の保険会社でもっと魅力的な商品が出た場合など、新しい保険へどうしても乗り換えたい、と考えることもあるでしょう。


その他のケースとしては、子供が一人増えたため、追加で学資保険に加入するために、一人目の満期の保険金を下げて月々の保険料負担を安くしたい、と考える方もいるでしょう。


その場合、どうするのが最も賢い方法、と言えるのでしょうか。


考えられる3つの方法を紹介します。

学資保険をそのまま継続して契約内容を変更する

まず実践できるのは、学資保険を解約せずに継続して、契約内容だけ変更する、という方法です。


すでに取り上げたように学資保険は貯蓄型の保険であり、貯蓄状態を継続したまま他の保険に乗り換えることができないため、途中解約のデメリットが大きい、という側面があります。


しかし、

  • 特約を解消する
  • 支払い方法を変更する
  • 一部解約をする
このような方法によって保障を継続したままにすることができます。

たとえば、ある方は「A保険」という学資保険に加入しており、支払っている保険料のうち1割が医療保障に用いられる、いわゆる「元本割れが確実」の保険でした。

本来であれば一石二鳥と捉えることもできるのですが、そもそも子供には想定していたよりも医療費が掛からないことが分かり、結局損をしている気分になってしまったようです。

こういった場合に選択できる行動として、
  • 保障内容を変更する
  • 解約して、新しい学資保険を契約する
という方法がありますが、やはり後者の方がデメリットが大きくなります。

すでに加入している方は、その保障内容を見直すことで無駄をなくし、保険料を抑えることができないか、という点をまず考えてみるべきでしょう。

ただし、後者にもメリットがないわけではありません。

一旦解約して他の学資保険に加入し直す

どうしても学資保険を乗り換えたいと思う場合、本当に乗り換えることも選択肢の一つです。


メリットがないわけではなく、学資保険を途中解約した場合、今まで払った保険料のうち解約返戻金という形で手元に現金が戻ります。


途中解約しても解約返戻金という形で今までの「貯蓄分」が無駄になるわけではありませんし、新たに学資保険を選択しなくても、普通に貯蓄を行っていくという方法も選択できます。


ただ、やはり学資保険の場合は途中解約による「元本割れ」から逃れることはできず、銀行預金のように今まで支払った保険料が全額戻ってくるわけではない、ということを覚えておきましょう。


ちなみに、「どうしても保険を変えなければならない」場合にはどのような点に注意できるか、という点に関してまた後ほど取り上げます。

払い済みにして他の学資保険に加入し直す

別の方法としては、今までの学資保険を払い済みという形にして、今後の保険料を払うことなく保障を続けていくという方法もあります。

正確には「払済保険への変更」を行う、という方法です。


この方法は途中解約や一部解約とは異なり、その段階で支払を完全にストップすることができます。


そうすると保険がいわゆる「払い済み」状態となり、そこまで積み立てた分は満期が来れば受け取ることができます。


この方法であれば、今まで支払った分の保険料を解約という形ではなく、保険会社にずっと預けたままにしておくことができるので、もっとも現実的な方法、と言えるかもしれません。


ただ、払い済みにした場合、その場で現金がもらえるわけではなく、あくまでも当初の期間まで据え置くという形になりますので、十分注意しましょう。

学資保険の乗り換えをするときの注意点

ここまで記事をご覧になった方の中には、これまで紹介したような方法で、学資保険を乗り換えることを決めた方もいらっしゃることでしょう。


しかし、学資保険の乗り換えは慎重に検討しないと損をしてしまうリスクも高いので、保険の専門家に相談してみることをおすすめします!


無料相談予約は下のボタンより簡単に行うことができますので、ぜひお気軽に申し込んでみてください。

乗り換えの注意点①学資保険は中途解約すると損する

そもそも学資保険は貯蓄型保険ですから、払い込み期間を設定し、満期の金額を契約時に決め、保険料を最後まで払うことが大前提となります。

加入した時は当然ながら返戻率を基準に比較考慮したうえで保険を決めますが、途中で解約した場合は今までの払い込んだ保険料が全額戻ってくるわけでないので、損をすることもあります。


ほとんどの学資保険は途中で解約してしまうと、支払った金額よりも受取額が少なくなってしまう元本割れのデメリットがあります。


学資保険は貯蓄をメインにして加入されることが多いですから、返戻率を重要視しているのあればなおさら、できるだけ最後まで払い込みを続けた方がメリットが大きいのです。

乗り換えの注意点②年齢や健康状態により新しい学資保険に乗り換えできない場合も

そして一番注意しなければならないのが、加入している学資保険を解約したとして、新しい学資保険にスムーズに乗り換えできるかどうか、という点です。


1歳や2歳など比較的まだ小さいお子さんであれば、まだ支払期間も短いため新しい保険への乗り換えも比較的しやすいかもしれません。


ただし多くの場合、学資保険には加入時の子供の年齢が制限されており、加入できるのが6歳もしくは7歳までとなっているため、子供がその上限年齢に達している場合は学資保険への加入自体ができなくなります。


また、保険は加入する際に契約者や被保険者の健康告知があります。


以前加入した時は健康診断の結果も良く、手術や入院などはなかったのに、年齢を重ねるにつれて健康状態が悪くなるということもあり得ます。


つまり、解約後の新しい保険への乗り換えが「健康状態」によっては難しいというケースも考えられます。

新しい学資保険に乗り換える前に次の保険に加入できるか確認しよう

以上の注意点から分かるように、まずは新しい学資保険に乗り換えようと思ったら、新しいプランに加入できるかどうかというものを先に確認をしましょう。


焦って今加入しているものを解約したり、または払い済みの保険にしてしまった場合、新しい保険に乗り換えできないとなるとその先の学資保険がなくなってしまう恐れがあるからです。


新しい学資保険に乗り換えた場合、当然払い込みの期間は以前よりも短くなりますし、同じ満期金額で設定した場合、月々の保険料負担は当然高くなります。


結局のところ、デメリットの方が目立ってしまうのです。


ですから、まずは乗り換える学資保険の払い込みの年数や保険料などをしっかりとチェックしたうえで、それでも今よりも条件が良くなることを希望するのであれば、乗り換えも良いかもしれません。

学資保険の乗り換えで後悔する?体験談をご紹介

学資保険の乗り換えはデメリットが大きいという点を理解していただけたでしょうか。


しかしここまで読んだ方の中には、実際に学資保険の乗り換えをした人の意見を聞いてみたい、と思われるかもしれません。


そこで、次から実際に学資保険の乗り換えを行った方の意見を紹介します。

40代女性

学資保険の乗り換えで失敗・後悔した人の口コミ

もともと加入していた学資保険が元本割れしてしまうタイプのものだったので良く考えずに解約してしまったのですが、子供の年齢が高かったため新しく入れる学資保険は返戻率がかなり低いものばかりになってしまい、乗り換えすることができませんでした。

今では払い済み保険にしたほうがよかったのではないか、などと後悔しています。

50代女性

学資保険の乗り換えで後悔していない人の口コミ

当初加入していた学資保険は保障が厚く、そこに保険料が多くかかってしまい元本割れしてしまうタイプのものでした。毎月の保険料が負担に感じたため、FPに相談したところ今の学資保険よりも自分の家庭に合った学資保険を提示して頂きました。解約返戻金は多くはなかったので初めは損した気持ちになりましたが、月々の保険料が減ったことと返戻率が結果的に上がったことからたいへん満足しています。

まとめ:学資保険を乗り換えるなら慎重に検討しよう

この記事では、「学資保険の乗り換え」をテーマに様々な点を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

この記事のポイントは、
  • 学資保険は貯蓄額を継続したままでの他保険への乗り換えができない
  • 元本割れとは、支払った(積み立てた)保険料よりも受け取る満期保険金や解約返戻金が少なくなること
  • 学資保険の返戻率を上げるためには、特約等を付帯せずに一本化する必要がある
  • 保険料が支払えない場合、「契約者貸付制度」を利用したり、一部解約を行うことができる
  • どうしても乗り換えたい場合は、学資保険を「払い済み保険」に切り替えることができる
  • 別の保険に乗り換える際は、子供の年齢や健康状態等に注意する
以上の点です。

学資保険は子供の将来に備えるために良い保険ですが、最後まで継続できなかった場合のリスクは、ただ貯蓄を行うだけよりも高くなります。

ですから、乗り換えを考える際も乗り換え先に考えている新しい保険の良い部分だけでなく、加入中の学資保険を解約することで何を失うか、という部分にも注目しましょう。

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