学資保険は途中から増額できるのか?できる場合の手段と注意点とは?

学資保険に加入後、契約途中に不測の事態に陥った場合を想定しておく必要があります。このような場合、学資保険の保険金額を減額、あるいは増額することができるのかについてご説明すると共に、増額できる場合、その手段としての特約と注意点についてもご説明します。

監修者
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。

学資保険は途中から増額できるのか




子どもの教育資金を貯めるため、学資保険への加入を検討する場合、保険金額、保険料などを検討することがメインになると思います。

しかし、今の時代、何が起きてもおかしくないことから、将来、不測の事態に陥った場合を想定して、学資保険を考える必要があります。  

つまり、学資保険への加入を検討する際、学資保険に加入したとして、経済的事情などにより、保険料の支払いが難しくなった場合、保険金額を減額せざるを得なくなった時のことを想定しておく必要があります。

その一方で、子どもの進学先の変更などにより、更なる子どもの教育資金を貯めるべく、学資保険の保障を厚くするため、保険金額を増額したい場合の対応を考えておく必要があります。

このような場合、学資保険の保険金額を減額、あるいは増額することは可能でしょうか。

そこで、この記事では学資保険の保険金額を減額、あるいは増額することができるのかについてご説明するとともに、減額、あるいは増額することができる場合、その手段と注意点についてもご説明します。

基本的に減額はできるが、増額はできない

学資保険の保険金額を減額、あるいは増額することは可能かどうかについて、結論から言うと、基本的に減額できますが、増額はできません。

実際、ほとんどの保険会社で学資保険の保険金額を減額することができます。

これは、学資保険の加入者の中には、不測の事態により、学資保険の保険料を支払えなくなったという事態に陥ってしまう人が出てくることは、保険会社も想定しているからだと思います。

このような場合、保険会社は、その学資保険の加入者からの申請があれば、申請者の状況に応じて、保険料を減額したり、保険料の支払いを中止するなど適切に対応してくれます。

一方、学資保険の増額については、基本的には認められていません。

しかし、決して増額ができないわけではなく、学資保険を増額する手段がありますので、次のところでご紹介します。 

学資保険を増額できる権利を買う事ができる



以上のように、学資保険の保険金額については、基本的に減額はできますが、増額はできません。

しかし、ある手段を使うことによって、学資保険の保険金額を増額することができます。

その手段とは、学資保険を増額できる権利を買うという方法で、学資保険に加入する際に、「学資保険の買い増し特約」を付帯する方法です。

「買い増し特約」とは、聞き慣れない特約だと思いますが、入院特約、障害特約などと同じく、主契約となる保険(この場合は学資保険)に付帯できる特約のひとつです。 

学資保険の書い増し特約とは

学資保険の買い増し特約とは、学資保険の契約時に付帯する特約で、この特約を付帯することで、契約後に学資保険の保険金額を増額することができるというものです。

ただし、この学資保険の買い増し特約は、契約時に付帯するものですから、あらかじめ保険金額を増額する予定がある場合には便利ですが、増額するかどうかわからない場合には、買い増し特約を付けるかどうかの判断が難しくなります。 

このように、学資保険の保険金額を増額する手段として、学資保険の買い増し特約を利用することができますが、この特約を付帯するには、いくつかの注意点がありますので、次のところでご紹介します。  

書い増し特約の注意点

学資保険の加入時に、学資保険の買い増し特約を付帯すれば、加入後に保険金額を増額することができますが、この学資保険の買い増し特約の付帯を検討する際には、3つの注意点がありますのでご説明します。


これから説明する学資保険の買い増し特約の注意点は、メリット・デメリットのどちらかに分けるとすると、デメリットに近いと思われます。  

保険料が増額する時点の年齢で計算される

1つ目は、学資保険の買い増し特約により、保険金額を増額する際の保険料については、保険金額を増額する時点の年齢で計算されるということです。

契約者の死亡時の払い込み免除などが学資保険には付帯されていることが多いので、一般的に保険料は年齢を重ねるにつれて、高くなっていきます。

保険金額を増額する時期が遅くなればなるほど、保険料が高くなっていきますので、注意する必要があります。  

健康状態によっては条件付きになる可能性がある

2つ目は、学資保険の契約時の健康状態によっては条件付きになる可能性があります。

一般的に保険に加入する際には、契約者の健康状態がチェックされます。

学資保険の買い増し特約を付帯する際にも、契約時の契約者の健康状態がチェックされ、健康状態に問題がある場合には、条件が付される場合があるということです。

したがって、契約者の健康状態に問題がある場合には、学資保険の保険金額を増額することが難しくなることもあるということです。  

特約自体に保険料を払わなければならない

3つ目は、学資保険の買い増し特約を付帯する場合、学資保険の保険金額の他に、特約自体に保険料を払わなければならないため、学資保険の保険料に特約分の保険料が上積みされることになります。

仮に学資保険の保険金額が200万円として、買い増し特約金額を100万とした場合に、学資保険の月々の保険料が10,000円の場合、買い増し特約の月々の保険料5,000円が上乗せされて、月々の合計保険料は15,000円となります。

つまり、学資保険を増額するためには、学資保険の買い増し特約分の保険料を更に支払う必要があるため、その分出費がかさむことになるのです。

そのため、学資保険の契約途中に、学資保険の増額をすることのないように契約したほうがいいと思います。  

学資保険の増額は難しい




以上のように、学資保険の保険金額については、基本的に減額はできますが、増額はできません。

ただし、学資保険を増額できる権利を買うという方法、つまり学資保険の買い増し特約を付帯することで、保険金額を増額することはできます。

しかし、学資保険の「買い増し特約の注意点」のところでご説明したとおり、学資保険の買い増し特約を付帯する場合、買い増し特約自体の保険料を払わなければならないなどの3つの条件があります。

学資保険を増額するために、これらの条件をクリアすることは、学資保険の契約者にとっては、決して簡単なことではないと思います。

したがって、学資保険の増額は難しいと思います。  

まとめ

この記事では学資保険の保険金額を減額、あるいは増額することができるのかについてご説明するとともに、増額することができる場合、その手段としての特約と注意点についてもご説明してきました。

学資保険に加入後、契約の途中で、学資保険の増額ができないということについて、意外と思った人が多いのではないでしょうか。

学資保険に加入している人の中には、子どもの進学先が私立大学の医学部に変更になるなど、急遽教育資金が必要になり、学資保険を増額したいという人もいるのではないかと思います。

そのような場合に、現状では学資保険の増額に対応している保険会社はないため、学資保険の買い増し特約を付帯する必要があります。

どうして保険会社が学資保険の増額に対応していないのかは不明ですが、学資保険への加入を検討する際には、この点を考慮する必要があります。

しかし、学資保険を増額するには、3つの条件があるため、学資保険の増額は難しいのが現状です。

ですから、学資保険への加入を検討する際には、学資保険の増額は難しいという前提で、検討する必要があります。

この記事を読んで、学資保険への加入を検討する際の参考にしていただけると幸いです。  

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