更新日:2019/02/01
学資保険で貯めておきたい大学にかかる費用は果たしていくら?
学資保険に加入する際、大学進学の準備と考える人も多いですよね。大学はお金がかかると言われていますが、一体進学先によってどのくらいかかるのか、その中で学資保険をどのように活用していけばいいのかを一緒に考えていければと思います。
目次を使って気になるところから読みましょう!
学資保険を大学進学にいくら準備しておく必要があるのか
これから学資保険に加入しようと考えている方、たくさんの考えるポイントがありますよね。月々の保険料は払い込み期間、そして返戻率など様々なプランから選択しなければなりません。
その中でも学資保険の満期金をいくらに設定すればいいのか悩んでいる方もいらっしゃると思いますが、そのヒントが大学進学時の入学金や授業料にあります。
それでは、実際に大学に進学した場合いくらかかるのか、そのあたりを詳しく見ていきましょう。今回は平成26年度に文部科学省から発表されたデータに基づいてご紹介していきたいと思います。
産まれたばかりだからこそ、将来にかかる教育の費用を知っておくことは学資保険の面からだけでなく親にとっても重要かもしれません。
国立大学の費用
後程ご紹介しますが、医科・歯科系に進む場合国立大学と私立大学ではかなりの差が出てきます。
地域や学部によって差はあるものの、全国の国立大学では入学金が30万円前後、授業料も年間50万円前後で済むため、目指す人は多いです。
4年間通うとなると単純計算で約230万円となるわけですが、それでは私立大学に進学した場合はどうなるのでしょうか。
私立大学文系の費用
それでは、私立大学についても見ていきましょう。
まずは文系の初年度平均です。
- 授業料 74万6,123円
- 入学料 24万2,579円
- 施設設備費 15万8,118円
- 合計 114万6,819円
こちらのデータは初年度の学費のため、1年間100万円と考えても4年間通学する場合は400万円弱かかるという計算になります。
それでは私立大学の理系または医歯系の学部にまいりましょう。
私立大学理系の費用
私立大学理系の初年度の学費です。
- 授業料 104万8,763円
- 入学料 26万2,436円
- 施設設備費 19万34円
- 合計 150万1,223円
入学料や施設設備費は文系と変わりませんが、やはり圧倒的に授業料が高くなっていることに気づきましたでしょうか。
単純に4年間で見積もってみると520万円以上かかるということになります。
それでは、最も高いとされる医歯系の学部を見てみましょう。
- 授業料 273万7,037円
- 入学料 103万8,128円
- 施設設備費 83万1,722円
- 合計 460万6,887円
先ほどご紹介した私立大学の理系よりもさらにぐんと上がっています。
通学期間も4年から6年間に伸びるため膨大な金額が必要となります。単純計算して最低でも2,000万円を超える学費が必要となってくるのです。
大学進学でかかる教育資金以外の必要なお金
目標の大学が自宅から遠い場合、通学圏内であれば毎日頑張って通うことになりますが、遠隔地であった場合実家を出て一人暮らしをすることになるでしょう。
そういった場合授業料だけでなく、以下のような費用も必要となってくるのです。
- 新しく家を借りる場合
その費用はおおよそ60万円前後と言われています。
- 在学中生活するための費用
新しい家を借りて、さぁ大学に通うとなってもまだまだお金はかかりますよね。毎月の家賃の他に今や必須アイテムとなっているスマートフォンやパソコンなどの通信料、そして水道光熱費、食費などもかかってくることになります。
アルバイトをしながら学生生活を送るということもありますが、授業や勉強の合間になることも覚えておく必要があります。
自宅から通う場合はそういった生活費はあまりかかりませんが、通学に必要な交通費も自宅から学校が遠い場合、かなりの負担になることもありますので視野に入れておきましょう。
学資保険以外に大学進学をサポートしてくれるシステム
例えば、初年度の入学費や授業料などをしっかりと学資保険でカバーすることができれば、出来るだけ小さなうちに学資保険に加入をすることで、準備はできるかもしれません。
ただ、通う学校が遠隔地だった場合、その他文系・医歯系に進んだ場合などはなかなか学資保険では準備ができないことが多いのではないでしょうか。
学資保険以外でカバーするものとして、学生対象のサポート制度もありますので、一度見ていただきたいと思います。
日本学生支援機構
その援助の方法として奨学金制度があります。奨学金の中には、返済が必要な「貸与型」と返済の必要のない「給付型」があります。
- 貸与型
貸与型にも利息のない第一種奨学金と利息のない第二種奨学金制度があります。
利息に関しては年度ごとに設定されています。
例でみると平成19年度の4月以降に奨学生に採用された方には0.01%から0.27%という利率になっています。
増額された方の場合は0.21%から0.47%という利率となっています(平成29年9月現在)
- 給付型
奨学金の返済の必要のない給付型は、低所得の学生に対して進学を促すことを目的とされています。
地方自治体の奨学金制度
都道府県や市区町村で独自で行っている奨学金制度です。
自治体の奨学金制度については、それぞれのホームページ等を調べてみることをおすすめします。
教育ローン
奨学金は支給開始が大学を入学してからとなるため、その前の入学金や初年度の学費を捻出するものとして教育ローンを選ぶという人もいます。奨学金と教育ローンを合わせて考えている方も多いようです。
経済状態から学資保険の満期金の額を決めよう
学資保険の申し込みの時点でどんな道に進むのかはわかりませんが、親としては子供が大学に行きたい、そして合格したとなったら入学金や初年度の学費というのはできるだけ準備したいところなのではないでしょうか。
学資保険の満期金というのは、その準備するお金の一部として考える必要があります。
学資保険で全額準備するには月々高額な保険料を支払う必要がありますので、まずは日々の生活において負担の無い金額を毎月支払っていくことが大事なのではないでしょうか。
だんだんとお子さんが成長していくにしたがって、進む道もわかってくると思いますので、学資保険をベースに計算し足りない分を貯蓄、もしくは奨学金、ローンで考えていくことになるのになるかと思います。
まとめ
親としては、子供が選んだ道を応援してあげたいと思うところかもしれませんが、学費の比較的安い国公立大学は難易度や競争率も高く、全員が入学できるというわけにはいきません。
さらに、薬剤師や歯科医師、医師を目指そうとした場合、そこにかかる学費や莫大なものとなります。
将来そういったときに学費で困ることのないように、小さな金額からでも学資保険で初年度の学費はまかなえるようにする、もしくはサポート制度を知っておくことでお子様の道がさらに開くことが出来たら素晴らしいのではないでしょうか。
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