更新日:2021/02/26
夜間大学の学費は安い?授業料や特徴を私立と国立で比較して紹介!
学費が安いと言われている夜間大学(二部・定時制大学)。授業料等かかる平均費用を私立夜間大学と国立夜間大学で比較し解説します。また、学費が安い夜間大学ランキングや奨学金についても紹介します。大学は学費が高いという方は一度夜間大学を検討してみてはいかがでしょうか。
内容をまとめると
- 国立夜間大学の平均学費は約26万円
- 公立夜間大学の平均学費は約30万円
- 私立夜間大学の平均学費は約89万円
- 夜間大学でも日本学生支援機構や自治体の奨学金制度は適用される
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目次を使って気になるところから読みましょう!
夜間大学の学費はいくら?学費が安い夜間大学ランキングも紹介
夜間大学といえば、大学進学を考えているが経済的に難しい方や、スキルアップのために働きながら大学へ通いたいと考えている方たちが検討されていると思います。
そういった方々にとって学費が安いということは、夜間大学の最大のメリットではないでしょうか?
しかし、学費が安いといっても学費を4年間払うとなると結構高額な金額になるので、実際の授業料はいくらなのか?学校によって金額がどのくらい変わるのか?など、お金のことは気になりますよね。
学費の安さが魅力的な夜間部ですが、実は国立大学や公立大学、私立大学の授業料などの費用には差があるのです。
この記事では
- 国立夜間大学の学費の一覧
- 公立夜間大学の学費の一覧
- 私立大学の学費が安いランキング
- 国公立・公立・私立の夜間大学の平均比較
- 夜間大学の奨学金制度
について、詳しく紹介します。
この記事を読んでいただければ、夜間大学の学費がいくら必要なのかが分かるので、夜間大学を検討する手助けになるかと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
夜間大学の特徴と近年の傾向
その名の通り、昼間に通うのではなく、夜の間に学ぶのが夜間大学です。
もともとは昼間に働いきながら大学へ通おうとしている人、つまりは勤労学生を対象に整えられた制度でした。
かつて高校を卒業した後すぐに大学に通える人は少数派でした。
一度就職して、働きながら大学で学び、専門の資格を取得したいという人々も多くいたのです。
現在、夜間大学を希望する人は「働きながら大学に通いたい」「夜間でもいいから通いたい大学がある」「学費が安い」などの理由で選ばれることが多いとのこと。
ここからは、夜間大学の特徴と近年の傾向を述べていきます。
夜間大学とは、大学の二部のこと
夜間大学とは二部や夜間学部とも言われており、昼間に授業を受けることを一部(昼間部)と言い、夜間に授業を受けることを二部(夜間部)と言います。
夜間部の最大のメリットは「学費が安い」ということです。
一部の学費に比べて、二部の学費は約2/3程度に抑えられて、大学によっては半分の学費で通うこともできるのです。
学費が安いので、経済的に昼間部の大学に通うことが難しいと考えている方は、夜間部への入学がおすすめです。
なぜかというと、夜間部の授業はだいたい18時前後から開講されます。
そのため昼間に正社員やフルタイムのアルバイトで働くことができるので、親の負担なしに自分で学費を稼ぐことも可能なのです。
夜間大学は年々減少傾向にある
近年、大学の夜間部は減少傾向にあり、その理由として最も大きいのは進学者の減少にあると言われています。
高校を卒業して、一度就職してから大学へ通う人が多かったころ、夜間部は社会人のキャリアアップのために重宝されていました。
しかし、現在では大学へ通うか通わないかは、本人の意思で選べるようになってきています。
大学進学が当たり前化のように考えられている今の時代、会社に行った後に通うというタイプの学校は進学者が少なくなっており、学校自体も数を減らしているようです。
ランキングの前に!国公立・公立・私立の夜間大学の学費比較
学費平均額 | |
---|---|
国公立 | 267,900円 |
公立 | 324,815円 |
私立 | 889,271円 |
国立夜間大学の学費の一覧
大学名 | 学費 |
---|---|
小樽商科大学 | 267,900円 |
室蘭工業大学 | 267,900円 |
山形大学 | 267,900円 |
福島大学 | 267,900円 |
茨城大学 | 267,900円 |
群馬大学 | 267,900円 |
千葉大学 | 267,900円 |
電気通信大学 | 267,900円 |
横浜国立大学 | 267,900円 |
新潟大学 | 267,900円 |
富山大学 | 267,900円 |
静岡大学 | 267,900円 |
名古屋工業大学 | 267,900円 |
京都工芸繊維大学 | 267,900円 |
岡山大学 | 267,900円 |
広島大学 | 267,900円 |
徳島大学 | 267,900円 |
香川大学 | 267,900円 |
愛媛大学 | 267,900円 |
長崎大学 | 267,900円 |
公立夜間大学の学費の一覧
大学名 | 学費 |
---|---|
前橋工科大学 | 495,560円 |
神戸市外国語大学 | 267,900円 |
高知県立大学 | 267,900円 |
北九州市立大学 | 267,900円 |
私立夜間大学の学費の一覧|学費が安いランキング
大学名 | 都道府県 | 学費 |
---|---|---|
九州産業大学 | 福岡県 | 456,350円 |
福岡大学 | 福岡県 | 472,370円 |
聖徳大学 | 千葉県 | 560,500円 |
北海学園大学 | 北海道 | 609,000円 |
大阪経済大学 | 大阪府 | 613,000円 |
熊本学園大学 | 熊本県 | 630,000円 |
日本大学 | 東京都 | 670,000円 |
東洋大学 | 東京都 | 715,000円 |
駒澤大学 | 東京都 | 792,500円 |
東北学院大学 | 宮城県 | 896,200円 |
東京理科大学 | 東京都 | 910,000円 |
立命館大学 | 京都府 | 956,000円 |
國學院大學 | 東京都 | 1,71,000円 |
同志社大学 | 京都府 | 1,228,000円 |
立正大学 | 東京都 | 1,254,000円 |
明治学院大学 | 東京都 | 1,263,150円 |
中央大学 | 東京都 | 1,267,300円 |
国士舘大学 | 東京都 | 1,273,940円 |
法政大学 | 東京都 | 1,280,000円 |
明治大学 | 東京都 | 1,294,000円 |
近畿大学 | 大阪府 | 1,362,400円 |
夜間大学でも利用できる奨学金制度を紹介
二部大学に入学しても、学費を払うことが困難な方もいると思います。
しかし、夜間部も奨学金制度を利用することができます。
大学の中には、夜間部独自の奨学金制度を設置しているところもあるので、進学したい大学の奨学金制度を調べると良いでしょう。
夜間部でも利用できる以下の奨学金制度を順に紹介していきます。
- 日本学生支援機構の奨学金
- 地方自治体の奨学金
- 民間企業の奨学金
- 大学独自の奨学金制度
日本学生支援機構の奨学金
もっとも有名といえるのが日本学生支援機構による奨学金制度で、給付型と貸与型があります。
給付型は授業料の免除・減免と奨学金給付の二本立てで支援を行う仕組みになっています。
貸与型には無利子の第一種奨学金と有利子の第二種奨学金があり、学校を卒業した後に返済が必要となります。
条件によっては貸与型の第一種と第二種を併用することもでき、奨学金の金額としてはかなり大きなものとなることもあります。
注意点としては、貸与型奨学金は学校卒業後に長期間の返済が必要となる点で、卒業後に収入を得られない場合は生活を圧迫する可能性があります。
返済については、日本学生支援機構や各種学校の奨学金担当者へ相談することが必要です。
注目したいのは2020年からスタートする「高等教育の修学支援制度」。
これは給付型の奨学金制度で、より学生への支援が強化されています。
地方自治体の奨学金
地方自治体にも、その関係する団体から受けられる奨学金が存在します。
地方自治体が関係する奨学金は原則、その地方や地区に住んでいる人またはその地区の学校へ通っている人しか対象になりません。
当然ながら、他の奨学金と同じように審査が必要となります。
例えば、東京都で受けられる東京都育英資金貸付事業(東京都私学財団)は貸与型奨学金(無利息)を実施しています。
また、東京都府中市に申請することで受けらえる大学を対象とした奨学金があるとのこと。
日本学生支援機構によると、地方公共団体や奨学金事業実施団体等による奨学金制度は722団体によってじっしされているとのこと。
地方自治体が実施している奨学金は、バリエーションこそ多くはありませんが、学びたいという希望を持っている人への支援として力になってくれるはずです。
奨学金を検討している方は、お住いの自治体に問い合わせをしてみるのもいいかもしれません。
民間企業の奨学金免除制度
近年の大学への進学者は増加しており、大学進学が当たり前の世の中になりつつありますが、その分奨学金を望む声も大きくなってきています。
一方で人口減少にも拍車がかかっており、就職できる人の数が減ってしまっているという状況。
そんな中、労働者を求める各企業が奨学金制度を設けることが増えてきています。
これから会社に就職しようとしている側には、卒業後の奨学金返済の負担が減るかもしれないという利点があり、企業側にしても就職希望者を集めたり離職者を減らしたりというメリットがあるようです。
仕組みとしては、返済中の奨学金を企業が肩代わりしてくれるというものが多いようですが、そのほとんどは貸与型。
就職後に企業への返済が必要となるものです。
就職希望の企業が奨学金返済を支援してくれている場合は、計画的な利用が大切になるでしょう。
大学独自の奨学金制度
各大学にはそれぞれ独自の奨学金制度を設けているところがあります。
形式は他の奨学金と同様、貸与型と給付型があり、他に入学金を免除するタイプや資格取得によって受けられるタイプなどもあります。
例えば前項のランキングで最も授業料が高かった近畿大学では、経済的支援が必要な学生を対象とした返還不要の奨学金があります。
これは当該年度一年限りのものですが、入学前に予約することが可能となっているそうです。
大学独自の奨学金制度では、給付・貸与される奨学金の金額や期間、返済時の規定などは独自のものがあります。
進学を検討している大学がある場合や、すでに大学に修学中の場合は、自分が受けられる奨学金があるかどうか大学の奨学金担当者に問い合わせてみることが必要になるでしょう。
働きながら大学卒業するなら通信制大学もおすすめ
働きながら大学卒業を目指す場合には、夜間大学だけでなく、通信制大学も選択肢の一つでしょう。
通信制大学の多くはテキストによる自学自習と、年に決まった日数だけ大学に通うスクーリングによる二本柱が一般的です。
インターネットが発達した現在、通学不要のインターネット大学も存在しており、大学へ通うことの可能性は大きく広がっています。
一度大学を卒業した方でも、キャリアアップのために利用できます。
大学進学に悩んでいる場合は、通学方法や勉強方法にバリエーションが増える通信制大学の検討もしてみてはいかがでしょうか。
まとめ:国立・公立・私立夜間大学の学費
夜間大学の学費について、解説しましたがいかがでしたでしょうか?
今回の記事のポイントは
- 国立夜間大学の平均学費は約26万円
- 公立夜間大学の平均学費は約30万円
- 私立夜間大学の平均学費は約89万円
- 夜間大学でも奨学金制度は適用される
相場としては、夜間大学は昼間大学に比べて学費は約2/3程度に抑えられています。
その理由としては、夜間大学は第二次世界大戦後に「働きながら学びたい」という学生のために設置されたものだからです。
大学に通いたいけれど、金銭面で諦めようとしている方には働きながら大学に通うことのできる夜間部への検討をしてみてください。
就職活動も、昼間部と同じように大学の就職サポートを受けることができ、支援体制も変わりありません。
また、学生時代に仕事と勉強を両立したということは、企業側から評価される点ですので自信を持って夜間部で学んでください。
また、国立大学か公立大学、私立大学のどの学部に通うかによって、金額が大きく異なります。
大学でどんなことを学びたいのか。どの大学が通うのに適しているかを、検討してみてください。
ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数記載されていますので、ぜひご覧ください。