更新日:2022/12/28
小学校受験に必要な費用はいくら?塾の授業料や幼児教室の費用も紹介
「子供を小学校受験させたいけれど費用はどれくらいかかるのか」と気になる方も多いでしょう。今回、小学校受験にかかる費用はいくらくらいか、その内訳や平均、受験にあたって通う塾や幼児教室の授業料を解説します。また、小学校受験後にかかる私立小学校の授業料も解説します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 小学校受験にかかる費用はいくら?塾や幼児教室の授業料も解説
- 小学校の受験費用の金額平均と内訳
- 小学校の受験費用内訳①:受験料と入学金
- 小学校の受験費用内訳②:塾の費用
- 小学校の受験費用内訳③:夏期講習や春季・冬期講習、模試費用
- 小学校の受験費用内訳④:受験当日の洋服・靴・カバン
- 小学校受験の塾・幼児教室の費用!伸芽会・ジャック・理英会
- 伸芽会の費用
- ジャックの費用
- 理英会の費用
- 受験後にかかる小学校の授業料も確認!国立・私立小学校の学費平均
- 国立小学校の学費
- 私立小学校の学費
- 参考①:小学校受験を考えるなら年収はどれくらいが理想?
- 参考②:教育費が本格化する前に家計の見直しがおすすめ
- まとめ:小学校の受験費用!塾や幼児教室の受験料も忘れずに
目次
小学校受験にかかる費用はいくら?塾や幼児教室の授業料も解説
小学校の受験費用の金額平均と内訳
小学校受験をするのは全体の5%程度で、その費用は100万円以上と言われています。
希望の小学校や通う学習塾によっても費用は変わりますが、いずれにしてもお金持ちの限られた家庭だけが受験を検討しているようです。
小学校受験にかかる大まかな費用の内訳は、以下の4つです。
- 受験料と入学金
- 学習塾費用
- 春季・夏季・冬期講習、模試費用
- 受験当日の洋服・靴・カバンの購入費
これらの具体的な金額は以下のようになります。
項目 | 費用 |
---|---|
塾・教室の月謝 | 約30〜60万円 |
絵画教室 | 約30万円 |
体操教室 | 約20万円 |
春季・夏季・冬期講習 | 約30〜40万円 |
模試費用 | 約10〜20万円 |
学校別対策・面接・願書添削等の オプション | 約30〜40万円 |
受験用の洋服代 | 保護者:約20万円 子ども:約10万円 |
その他受験費用 | 約10万円 |
合計費用 | 約230万円 |
小学校の受験費用内訳①:受験料と入学金
私立小学校と国立小学校の受験料と入学金の差額はどれくらいあるのでしょうか。
小学校受験にかかる受験料と入学金は以下の通りです。
1校あたりの受験料 | 入学金 | |
---|---|---|
私立小学校 | 2万円〜3万円 | 約30万円 |
国立小学校 | 2千円〜3千円 | 無し |
表を見ると、私立小学校の受験料は、国立小学校の10倍もかかるということが分かります。
第2・第3希望も受験すると受験料だけでも10万円程度かかることになるでしょう。
また、入学金に関しては数万円~40万円程度といわれており、入学する学校によって大きく幅があります。
また、滑り止めで複数の学校に入学金を支払ったり、入学の際に任意で1口10万円程度のお金を寄付する可能性もあるので、その分の費用も頭に入れておきましょう。
寄付金に関しては、学校や先生への挨拶の意味を込めて納めたり、子供の学校生活が不利にならないようにするという目的があります。
小学校の受験費用内訳②:塾の費用
受験対策のための学習塾、絵画教室、体育教室の費用は以下の通りです。
1ヶ月あたりの費用 | |
---|---|
学習塾 | 約3~5万円 |
絵画教室 | 約2.5万円 |
体操教室 | 約1.6万円 |
学習塾
学習塾は、受験に合格するためのテクニックを学ぶために、ほぼ必須で通うものと考えてよいでしょう。
期間は年中の春から週に1回、2年間通うのが一般的で、入学金で4~9万円、授業料で月額3~5万円程度かかるといわれています。
絵画教室
小学校の受験費用内訳③:夏期講習や春季・冬期講習、模試費用
学習塾の開催する夏期講習や冬期講習などの特別講習費は、1回3~5万円程度のところが多いです。
直前講習や、2~3泊の合宿を行う学習塾もありますが、1回10万円程度と高額です。
さらに、有名私立小学校を志望する場合は、学校別の特別対策コースへ追加で通うことも検討します。
受講する学習塾によって講習費用は大きく異なり、コース内容も様々です。
通常コース受講生と外部生で値段が異なることもあるので、実際に受講を検討する場合は、講習内容・値段を比較検討してみるとよいでしょう。
また、子供の学力を把握したり、志望校への合格確率を確認するために模試を受講するのが一般的です。
1回約1万円と比較的少額ですが、受験に向けて複数回受験することになるので、備えておく必要があります。
小学校の受験費用内訳④:受験当日の洋服・靴・カバン
受験当日の面接用の子供と両親の服や靴、カバンは、購入するかレンタルして揃えます。
購入費用は、両親で20万円、子どもが10万円程度かかるとされ、学校によって適した服装にするために、複数購入する家庭も多いです。
面接以外にも、学校説明会や体験入学などでも必要となるので、早めに準備しておくと良いでしょう。
お金に余裕がない場合は、親戚や友人からお下がりをもらったり、受験グッズがたくさん出品されているフリマサイトなどを上手く活用することをおすすめします。
賢く利用してうまく費用を抑えられるようにしてくださいね。
また、受験する10〜11月の防寒対策として薄手のコートや、雨対策のために、傘やレインコート、レインシューズなども用意しておくとよいでしょう。
小学校受験の塾・幼児教室の費用!伸芽会・ジャック・理英会
- 伸芽会の費用
- ジャックの費用
- 理英会の費用
伸芽会の費用
伸芽会は創業半世紀以上、規模も実績も十分な老舗幼児教育塾で、小学校受験を目指すのであれば、まず候補に上がる大手の学習塾です。
受験合格だけを目的としてテクニック習得や知識詰め込み型の教育ではなく、子供の個性を尊重し伸ばしていくことを方針として掲げています。(参考:伸芽会)
気になる費用は、以下の通りです。
- 入学金:約8万円
- 1カ月の授業料:4万円(週1回、120分)年中クラス
年長クラスの授業料は、上記の1.5倍程度で6万円なので、年中・年長と2年間通うとすると、授業料は約120万円です。
その他、夏期講習などの特別講習(約36万円)や、模試(約1万円)がオプション料金として発生します。
さらに志望校別クラスや苦手対策クラス、選抜クラスを受講することになると、別途費用がかかります。
特別クラスは月額3万円程度といわれているので、年長から1年間通うことを考えると約36万円となります。
他の学習塾に比べると塾費用は高額です。ただし、月に一度保護者参観の日があったり、願書の書き方サポートや面接対策など、両親へのフォローも手厚く、総合的に小学校受験対策をすることができます。
ジャックの費用
幼児教室として伸芽会と並ぶ老舗学習塾がジャックです。Junior Athletic Clubという体操教室を前身として、50年以上の歴史があります。
ある難関小学校合格者の8割がジャック出身であるといわれることもあるように、高い合格実績を誇ります。(参考:ジャック幼児教育研究所)
実際に通った場合の費用は、以下の通りです。
- 入会金:約6万円
- 1カ月の授業料:約3.7万円(週1回、120分)年中クラス
小学校ごとに専用の受験対策コースをもつ「担当校」というものがあり、志望校にあわせた受験対策コースを受験するのが大半のようです。
他にも体操コースや、絵画制作などの特別コースもあり、年中から年長までの2年間でトータル200万円程度の費用がかかると想定されます。
ジャックは保護者参観型の授業を行っており、両親は毎回授業の様子を教室の後ろから見ることができます。
子供の学習状況を把握したり、苦手分野を家庭で復習することができたりとメリットは大きいですが、第2子以降や、共働き家庭で時間をかけられない場合は、通学に工夫が必要です。
理英会の費用
理英会は、伸芽会やジャックと並び大手の幼児学習塾で、特に神奈川県の小学校受験に強く、神奈川県の有名小学校の合格率が17年連続1位です。
首都圏、関西を合わせて教室数は最多の23校で、どの校舎もターミナル駅に近く通いやすいのも特徴です。(参考:理英会)
入学した場合の費用は、以下の通りです。
- 入学金:35,000円
- 1カ月の授業料:23,000円(週1回、80分)年中クラス
年長クラスは選択するコースによって授業料は異なりますが、月額3~5万円程度です。公式ホームページによると、年長の1年間でかかる費用は、夏期講習などの特別講習や模試の受験料を含めて約62万円です。
伸芽会、ジャックと比較すると割安感はあるものの、志望校に合わせた特別クラスを追加受講したり、教材を購入したりすることを考えると、値段に大きな差はありません。
受験後にかかる小学校の授業料も確認!国立・私立小学校の学費平均
小学校受験後の6年間の学費がどのくらいかかるのかも、気になるところですよね。
学費は、国立小学校の場合は20〜30万円程度、私立小学校は年間100万円程度必要とされています。
特に私立小学校では、芸術文化活動やスポーツ・レク活動などにも力を入れているため、非常に高額な学費となります。
以下では、国立小学校と私立小学校の学費についてさらに詳しく解説していきます。
内訳の例も紹介しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
国立小学校の学費
国立小学校の場合には、20〜30万円前後の学費がかかるとされています。
私立小学校ほど高額ではありませんが、公立小学校とは違い、無料というわけではないのでよく確認しましょう。
国立小学校でかかる費用は以下の通りです。
費用 | |
---|---|
授業料 | 無料 |
教材費 | 初年度:2万円前後 2年生以降:1万円前後 |
給食費 | 月5千円程度 |
積立金 | 4年生以降:月4千円〜8千円 (東京学芸大学附属大泉小学校の場合) |
PTA会費 | 入会金:1万円程度 月会費:500円程度 |
学校後援会 | 入会金:25万円 年会費:5万円 その他寄付金 (東京学芸大学附属大泉小学校の場合) |
積立金とは、宿泊行事や社会科見学などに使われる費用です。
また、学校後援会とはPTAとは違い、学校行事に必要な費用や寄付金を集める団体です。
私立小学校の学費
私立小学校では、初年度以降の学費は年間100万円前後必要となります。
私立小学校の学費の内訳は以下の通りです。
費用 | |
---|---|
学校教育費 | 約87万円 |
給食費 | 約4万円 |
学校外活動費 | 約61万円 |
合計 | 約153万円 |
ちなみに最も学費が高いとされている慶應義塾大学横浜初等部では、初年度で約186万円、6年間で1000万円以上かかるとされています。
私立小学校は、芸術やスポーツ・レク活動などに力を入れるため、その分学費も高くなります。
学費の他にも、数万円〜数十万円の寄付金や学校債を集める学校もあるため、よく確認してくださいね。
学費は非常に高額になりますが、そのぶん質の高い教育を受けられて、子どもに合った学校に入学させられると考えれば妥当な金額と言えるでしょう。
参考①:小学校受験を考えるなら年収はどれくらいが理想?
小学校受験を考えている場合の理想の年収は1,000万円以上とされています。
文部科学省の『平成28年度子供の学習費調査』によると、私立小学校に通う子どもがいる世帯の年収は、1,000万円以上が15.6%、1,200万円以上が46.9%です。
つまり60%以上の家庭が年収1,000万円を超えていることになります。
年収が1000万以下だと合格できないというわけではありません。
しかし、小学校卒業後も、そのまま私立中学校・高校へと進学することが多く、高額な学費を考えると、ある程度年収に余裕がなければ難しいでしょう。
最近では、共働きで私立小学校に通わせる家庭も増えています。しっかり家計をやりくりして子どもの将来のために努めましょう。
参考②:教育費が本格化する前に家計の見直しがおすすめ
家計を圧迫しないように、子どもの教育費が本格化する前に家計の見直しをするのがおすすめです。
マネーキャリア相談では、お金のプロである国家資格ファイナンシャルプランナーへの無料相談を受け付けているのでぜひ気軽に相談してみましょう。
分かりやすい説明のもと、様々なアドバイスを受けることができるので、不安も解消されることでしょう。
またマネーキャリア相談は、国内最大級のオンライン保険相談で、相談した人の満足度は93%です。
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悩んでしまう前に、まずは気軽にほけんROOMに相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ:小学校の受験費用!塾や幼児教室の受験料も忘れずに
小学校の受験にかかる費用を解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
この記事のポイントは、
- 小学校の受験費用は100万円以上かかる
- 伸芽会は2年間で約120万円、ジャックは200万円、理英会は年間で約62万円の費用がかかる
- 国立の学費は20〜30万円、私立は年間で100万円程度必要
- 小学校受験を考える際の理想の年収は1000万円以上
- 教育費が本格化する前にほけんROOMで家計の見直しをするのがおすすめ
中学・高校・大学まで、高額な教育費が継続するので、途中で教育資金が不足しないかよく検討しましょう。
絶対に避けたいのは、資金不足で子供が望む進路を諦めなければならない、生活資金が足りなくなるということです。
しっかり家庭の価値観や収入状況を加味して受験するか検討してくださいね。
ほけんROOMでは、ほかにも受験に関する記事を掲載しています。
ぜひ、ご覧ください。
小さい時から良い環境で教育を受けさせたいという想いから、小学校受験を検討しているご家庭もあるかと思います。
しかし子どものためとはいえ、小学校受験にはお金がかかり、収入に余裕のある限られた家庭しか受験できない、というイメージがありますよね。
では実際、小学校受験にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。
文部科学省が平成28年に行った「子供の学習費調査」によると、私立小学校の学費は公立小学校の4.7倍かかるとされています。
教育費の負担の大きさを考えると、しっかり経済的な余裕を持っている必要がありますね。
また、私立小学校、国立小学校を受験する場合は、中学校、高校も系列校へ進学する場合が多いです。
そのため、教育費の負担は長期間続くこととなります。高校までの学費に余裕があるのかも含めて、スタート地点である小学校受験は、慎重に検討するようにしましょう。
この記事では「小学校受験の費用」について
を中心に解説していきます。
この記事を読んでいただければ、私立小学校・国立小学校の受験に必要な費用が分かりますので、小学校受験を検討する参考になるかと思います。
ぜひ最後までご覧ください。