未熟児でも学資保険に入れる?実際の保険商品をもとに解説

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「自分の子供は未熟児で生まれたから学資保険に入れるか心配」という方も多いでしょう。今回、未熟児の子供でも学資保険に加入することができるのか、なぜ一般的に加入しづらいといわれているのか、実際の学資保険を例に解説します。

未熟児は学資保険に加入しづらい?未熟児でも加入できる学資保険とは


日本人の出生体重はここ40年で200グラムも減少しており、未熟児と呼ばれる低体重の赤ちゃんの割合も10人に1人と徐々に増えています。


医療技術の向上により救える赤ちゃんの命が増えたので悪いことではありませんが、未熟児は学資保険に加入しづらいという話を聞きますが本当でしょうか。


残念ながらこれは事実なのですが、実は未熟児でも学資保険に加入する方法はあります。


この記事では、子どもの将来のために学資保険に加入したいと考えている方に向けて

  • 未熟児が学資保険に加入しづらいといわれている理由
  • 未熟児でも学資保険に加入できるケース
  • 未熟児でも加入できる学資保険を解説!
  • 未熟児のお子さんでも学資保険に加入できた方
  • もし学資保険に加入できなくても、教育資金を準備する方法はある!
について解説します。


出産前の方も読んでいただくと役立つ情報もありますので、ぜひ最後までご覧下さい。

未熟児が学資保険に加入しづらいといわれている理由

学資保険といえば、契約者は生まれた子供ではなく保護者となっていますし、契約者に万が一のことがあった場合の教育資金と言うことですから、保護者の健康状態に問題なければ誰もが加入できるように思ってしまいますよね。


それなのになぜ未熟児は学資保険に加入しづらいと言われているのでしょうか。  


その理由について次の2点が上げられます。

  • 保険会社のリスクを減らすため
  • 学資保険の加入者間の公平性を保つため
これらの学資保険に加入しづらい理由をわかりやすく解説していきます。

保険会社のリスクを減らすため

未熟児が学資保険に加入しづらい理由の一つが、保険会社のリスクを減らすためだと言われています。


未熟児で生まれた場合、すぐに入院経験を持つことになってしまいます。


その上たとえ元気で生まれてきたとしても、後遺症が出てきたり運動機能に障害などが残る可能性があると言うことを、保険会社は加入時に正しく判断することが必ずできるとは限りません。


そうなれば、医療保険の観点から見れば、当然加入後に子供に何かあった場合、保険会社は保険金を支払うこととなってしまいます。

学資保険の加入者間の公平性を保つため

もう一つの未熟児が学資保険に加入しづらい理由が、学資保険の加入者間の公平性を保つためと考えられます。


未熟児ということがわかっていながら学資保険に加入するというのは、例えば、今まさに入院中だけど、これからどれだけ医療費がかかるか分からないから、保険に入りたいと思っているのと同じことなのです。


これはどの保険についても言えることなのですが、保険に加入する段階時に誰もが健康であると言う設定を行うことで、加入者間の公平性を保っているのです。

【必見】未熟児でも学資保険に加入できるケース


未熟児はたしかに学資保険の加入は難しいですが、加入できるケースもいくつかあります。


ここからは

  • 医療保険のついてない学資保険を選ぶ
  • 出産前に加入する
  • 1歳の検診で後遺症が残っていないと判断される
以上3つの方法について詳しく解説します。


取り扱われている保険会社も紹介しますので、参考になさってください。


しかしこちらの方法でも、子どもの状態によっては加入出来ない場合もあるので、こちらを参考にした後は保険会社に相談してみましょう。

医療保険のついてない学資保険を選ぶ場合

学資保険は大きく分けて2種類あります。

  • 保障が少なく貯蓄性を重視したもの
  • 貯蓄性を持たせながら保障の充実したもの

保障の充実したものは、生後入院経験がある子どもの場合、入院から1年経たないと加入できないものがほとんどです。


逆に貯蓄重視のものは、契約者である親の健康に問題がない場合は加入できる可能性が高くなります。


子どもの医療保障もつけたいという場合は、ある程度成長してから医療保険を後ほど別途加入すするのはどうでしょうか。


そうすることで最終的には子どもの病気もカバーできるようになります。

出産前に加入する場合


学資保険は出産前に加入することができるとご存知でしたか。

近年では妊娠6ヶ月から加入できる学資保険もあります。


出産前に一定の審査はあるものの加入しやすく、産後未熟児と判明しても既に加入済みの学資保険ですので解約されることもありません。


また赤ちゃんが生まれてからは新生児の育児が待っていて慌しくなってしまいますので、保険をゆっくり検討できる時間を取るのは案外難しかったりします。


出産前であれば産後よりは時間に融通が利くのでゆっくり検討できることも利点の一つです。

1歳の検診で後遺症が残っていないと判断される場合

できれば貯蓄性のものだけでなく子どもの保障も付いた学資保険に加入したい場合は、出産後すぐではなく1年待ってみるのもひとつの手です。

未熟児であっても1歳までの検診にて後遺症が残っていないと判断された場合、学資保険に加入できるようになるケースもあります。

1歳まで健康な生活を営めたという客観的事実は、保険会社にとっても好印象だからです。


未熟児が理由で断られたとしても是非1歳の検診を待ってからもう一度学資保険について相談してみると良いかもしれません。

【体験談】未熟児のお子さんでも学資保険に加入できた方


では、ここで未熟児のお子さんでも学資保険に加入できた方の体験談を見ていくことにしましょう。


初めてのお子さんがもしも未熟児として誕生した場合、生まれたことに感謝しながらも、今後の成長はとても心配されるのではないでしょうか。


その上、学資保険に加入しようして、贔屓にしていた保険会社に断られでもすれば、精神的にも落ち込みますよね。


そんなことのないように、学資保険の口コミなどを参考にしながら検討するのも良いでしょう。


※2017年現在の口コミになりますので、現在は加入できないや保障内容が異なる場合もあります。あくまで参考程度にしてください。

40代男性

JA共済の「こども共済」に加入できました。

今は元気ですが、長女は未熟児で生まれたので学資保険に加入するのに苦戦しました。いろいろ探した結果、告知もほかの学資保険と比べて厳しくないJA共済のこども共済に加入に決めました。未熟児だったということを伝えると追加の告知を求められましたが、結果的に加入することができました。

保険会社によって違うので確認が必要

学資保険だけに限りませんが、保険の加入審査基準に関してはそれぞれが独自のリスク管理をしながら審査をしています。

法律で決まっているものでもなく保険会社全体での協定があるわけでもありません。

「A社で加入を拒否されてしまったからB社でもどうせ、、、」と考える方は多いと思いますが、諦めず検討を続けてみましょう。


色々な保険会社に相談したり資料請求し、根気良く探していれば上手くマッチする保険が見つかることも多いです。


学資だけではなく医療やガン保険にも言える事ですが、より多く見比べて自分にマッチした保険こそ最良の保険だと言えます。


たくさん調べるのは大変で時間もない、という方は保険ショップでプロに相談するのもひとつの手段です。

もし学資保険に加入できなくても、教育資金を準備する方法はある!


お子さまがもしも学資保険に加入できないとしても、教育資金を準備する方法は他にもたくさんあります。


学資保険に加入できないから子供の資産形成ができないといったこともありません


ここでは、以下のような資金準備について解説していきますが、それ以外にも別の保険を活用することで資金準備もできますので、学資保険よりも更にお得な方法を探してみることを考えても良いかもしれません。

  • つみたてNISAやジュニアNISAなどの投資信託
  • 銀行の定期預金

つみたてNISAやジュニアNISAなどの投資信託

銀行や証券会社でできる投資信託の中で、つみたてNISAとジュニアNISAは国が配当や譲渡金に税金を課さないとした優遇制度です。


分かりやすく言えば、いくら利益が出ても非課税ですから、実質運用益の20.315%が通常の投資よりもお得となるということなのです。


つみたてNISA

  • メリット・・・年間40万円までの投資の運用益が最長20年間非課税となります。
  • デメリット・・・基本投資は元本保証ではありませんし、その上価格変動もあり、元本割れをするかもしれません。

ジュニアNISA

  • メリット・・・年間80万円までの投資枠が非課税となります。
  • デメリット・・・つみたてNISAと同じく投資ですから、元本保証はないのですが、その上18歳になるまで払い出しはできませんから、それまで順調に利益が出ていたとしても、18歳時に元本割れをしているかもしれません。そして、2023年にはジュニアNISAの制度は終了することとなっています。

銀行の定期預金

銀行の定期預金といえば、誰もが知っている預金の一つですが、今やその金利といえば低すぎてわざわざ定期預金にする必要があるのかと思ってしまいますよね。


ところが、定期預金にもいろいろあることをご存知でしょうか。


ここでは、定期預金型の貯蓄方法を見てみましょう。

利用の仕方
ネット定期ネット銀行の定期預金で、一般の定期預金よりも金利が高い上に手数料も安く
設定されている。
財形貯蓄勤務先に財形貯蓄の制度がある場合、給与から天引きされ貯まっていくので、
金利はそこまで良くないが、知らない間に貯まるという利点がある。
自動積立定期毎月設定した日に設定した金額が積立されるため、半強制的に貯めることができる。
定期預貯金積立た貯金を子供名義の定期預貯金口座に振り替えておけば、設定した期間は引き出せない。

まとめ:学資保険によっては未熟児でも加入できる


子どもの教育資金を貯めるのに有効な学資保険ですが、未熟児だと加入しづらいのは確かなようですが、保障性の高いものではなく、貯蓄性を重視したものの場合は加入できる可能性も高くなります。

また各社は色々な基準を持ち学資保険を販売していますので、より多く相談したり資料請求したりすれば加入できる可能性は十分にあります。
  • 未熟児が学資保険に加入しづらいといわれている理由は保険会社が公平性を保つため
  • 未熟児でも学資保険に加入できるケースはある
  • 未熟児でも加入できる学資保険で、JA・かんぽなどを解説
  • 未熟児のお子さんでも学資保険に加入できた方も多くいる
  • もし学資保険に加入できなくても、教育資金を準備する方法はある

未熟児をお持ちのママパパには不安なこともあると思いますが、医療保障がつけられなくとも日本には手厚い医療制度もあります。


また、子どもがいて忙しい中、保険等全てを比較検討するのは手間も時間もかかると思いますので、ひとりで悩まずFPのような知識の豊富なプロに相談してみましょう。


相談したからといって必ず加入しなければならないことはありませんので、まずは連絡してみることをおすすめします。


ほけんROOMでは他にも読んでおきたい保険に関する記事も多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

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