更新日:2019/11/08
学資保険におけるペイオフとは?知らないと怖い保険の話を解説!
学資保険には、ペイオフができないというリスクがあります。可能性は高くないのであまり多くの人には知られていませんが、意外と怖いものです。「学資保険は、貯金が目的だから心配ない」という考え方では、もしものときにペイオフができずに大変な思いをするかもしれません。
目次を使って気になるところから読みましょう!
あまり知られてない学資保険の「ペイオフ」って何?
銀行はペイオフの制度があり、1,000万円までが保障されていますが、学資保険を扱う保険会社はどうなのでしょうか?
保険会社が破綻なんてありえないと思う方もいるかもしれませんが、実は日本でも保険会社が破綻した事例はあるのです。
そこでこの記事では、
- 学資保険の保険会社が破綻した時のリスク
- そもそも保険会社が破綻する確率はどのくらいなのか
- 安全な会社を見極める指標
などについてご説明します。
保険会社が破綻しそれまで貯蓄していた教育資金が無くなってしまうなんて、親にとっても子どもにとっても大変な事態です。
とても大切な内容なので、加入の前にぜひ最後までご覧下さい。
学資保険には、保険会社が破綻したときのペイオフがない!
銀行とは違って、保険会社の運営する学資保険の場合はペイオフがないため泣き寝入りするしかないのです。
ペイオフがないと、積み立てていたお金がすべてなくなってしまいます。
「そんなリスクがあるならいっその事契約しない方がいいのではないか」と、学資保険の契約を躊躇してしまう方もいると思います。
しかし「破綻するかもしれないし、ペイオフがないなら保険には加入しないでおこう」という考え方は、そもそも低リスクな学資保険にはあまりふさわしくありません。
学資保険はもっと積極的に契約してもいい商品なのです。
インフレやペイオフがもたらす家庭への圧迫とは
またペイオフがない学資保険の保険会社が破綻した場合、これまで積み立てた教育資金がなくなってしまうし、将来の教育費に突然不安が押し寄せます。
これでは、貯蓄のために契約した意味が全くなくなってしまいますし、間違いなくその後の家計も圧迫するでしょう。
子どもが行きたい学校に通うことを経済的な面から諦めなくてはならなくなる可能性もあり、子どもが夢を諦めることに繋がるかもしれないのです。
ペイオフがないため、保険会社は慎重に選びましょう
しかし、日本の保険会社はその多くが大手であり、有名な会社がほとんどです。
海外に見られる若くて脆弱な経営体制でない限りは破綻の心配はない、と言われています。
ただし、こればかりは「100%」ではないので、自分で納得して安心できる保険会社に契約をするようにしましょう。
そもそも保険会社が破綻する確率はどのくらい?
最近では2008年に大和生命が破綻し、PGF生命に引き継がれたことを覚えている方もいるかもしれません。
しかし現在、学資保険のような貯蓄重視の保険に加入する際は、実はさほど破綻リスクは考えなくても良いです。
なぜなら現在の予定利率はさほど高く設定されていないからです。
過去に破綻した保険会社は、予定利率を高く設定しすぎたため、資金の運用が回らなくなったことが原因です。
低金利の現在は、そういった事態が起きにくい状況なのです。
保険会社のソルベンシーマージン比率や格付会社の評価をチェック
先ほど少し触れたソルベンシーマージン比率というのは、その保険会社がどれだけ保険金を支払う力があるかを示したものです。
一般には200%以上あれば問題ないと言われておりますが、過去に破綻した会社は200%を超えていた会社もあります。
また古い会社は比率が上がってしまうこともあり、この比率が高ければ絶対に安心というものでもありません。
格付会社がおこなっている格付けも参考にし、総合的に判断しましょう。
保険会社が破綻することは滅多にないもののそのリスクを知っておくべし
学資保険の契約で起こりうるリスクを完全に回避するというのは難しいかもしれません。
まとめ:学資保険の契約時には保険会社の経営状況を把握しよう
- 将来の教育資金のために契約する学資保険には、ペイオフの仕組みはない
- 過去に破綻した保険会社もある
- ペイオフはないが、日本の保険会社では破綻する危険性は今はそこまで高くない
- ソルベンシーマージン比率や格付けをチェックするのが大事
そもそも学資保険の場合は金融商品の中でも低リスク低リターンの商品なので、大きなマイナスになったりはしないでしょう。
しかし、契約する会社がどのような会社でどのような経営状況なのか、というは一度調べてから契約するようにしましょう。
そうすることで契約している学資保険の保険会社に万一のことがあっても冷静に行動できるようになるかと思います。
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