学資保険の支払いが遅れた際、滞納・延滞により失効しない方法とは?

学資保険の支払いが遅れ、延滞・滞納をしてしまった方は契約の失効が不安になりますね。支払いが遅れた場合は速やかに保険会社に連絡をとり、滞納した旨を伝え対応を仰ぎましょう。この記事では、滞納した場合どのような行動をとればよいか、対応策を解説します。

学資保険の支払いが遅れ、滞納してしまうとどうなる?


子どもの教育資金のため、学資保険に加入している方は多いと思います。


将来の進学などに備え、まとまったお金を用意できるのは大きな安心材料ですよね。


一方で、保険料の払い込み期間が長いのも学資保険の特徴です。


その間には保険料の支払いが遅れてしまう可能性や、あるいは既に経験された方もいらっしゃるかもしれません。


ついうっかりということももちろん起こり得ますし、覚えてはいたけれどその時の経済的な事情で支払いができなかったというケースもあるでしょう。


そのような場合に学資保険はどうなってしまうのでしょうか。


この記事を読めば

  • 保険料の支払いを滞納した際の学資保険の扱われ方
  • 滞納分を支払うことが困難な時の対処方法
  • 滞納によって学資保険が失効した場合に復活することは可能か

についてが分かり、万が一の滞納の際にも慌てずに対応することができるようになります。


ぜひ最後までご覧ください。

支払いの遅れにより滞納した保険料は翌月へ繰り越される

まず大切なこととして、学資保険の支払が1回遅れてしまったからといって、契約がすぐに失効するようなことはありません。


滞納してしまった保険料は、自動的に繰り越され、翌月の支払日に2ヶ月分まとめて支払いをすることになります。


なおこれは支払い方法として月払いを選択している場合で、半年払いや年払いにしている場合はまた別となります。

保険料を3ヶ月分滞納すると失効する

保険料の支払い遅れによって起こりうることとしては

  • 保険会社から、支払いを督促する内容の郵便物が届く
  • 保険会社の担当者から直接電話連絡がくる 
  • 【重要】保険が失効(解約)される
などがあります。

まず、何らかの形で保険会社から支払いの督促が行われます。

これは単に保険会社が早く保険料を回収したいからではなく、遅れが続くことによって加入している学資保険の継続に影響が出るためです。

身近な例で言えば携帯電話の契約と似たようなもので、一定期間以上支払いが遅れると解約されてしまう仕組みになっています。

先ほど、1ヶ月の支払い遅れで直ちに失効することはないと書きましたが、多くの保険会社において支払いの猶予は2ヶ月です。

つまり、払わなければならない保険料が3ヶ月分たまると、契約が失効してしまいます

失効によって保険が満了しないことになりますので、当然、祝い金や満期金を受け取る権利もなくなります。

学資保険の支払いが遅れた場合でも延滞金はかからない

基本的に支払いが遅れたことによる延滞金は発生しませんし、猶予期間中に支払うことができればペナルティなども課されません。

だからと言ってもちろん「失効しない限りは遅れても良い」と考えるべきではありませんが、長い契約期間中には、どうしても支払いが困難な場合もあるでしょう。

そのような場合はどうすれば良いかについてご説明します。

滞納した保険料の支払いが困難な時の対処法

既に遅れてしまっている保険料の支払いが困難な場合、考えられる対処方法としては次の6つがあります。
  • とりあえず1ヶ月分の保険料を支払う
  • 解約返戻金を担保にした自動振替貸付制度の利用
  • 解約返戻金を担保にした契約者貸付制度の利用
  • 払い済み保険に変更する
  • 特約をはずすなどして、保険料を安くする
  • 学資保険を解約して解約返戻金をもらうこともできる
ただし最後の「解約」は最終手段となりますので、極力そうならないように手を打っていきたいものです。

支払い延滞時の対処法①:とりあえず1ヶ月分の保険料を支払う

前述の通り保険料の支払いには猶予期間があります。

支払い遅が2ヶ月分までであればまだ失効はしませんから、滞納分すべてを払えなくてもひとまず1ヶ月分を支払うことで、失効期限を先延ばしにすることが可能です。

支払い遅れの根本的な解決にはなっていませんが、特段の手続きなど不要ですぐにできることですので、緊急措置としては有効です。

支払い延滞時の対処法②:自動振替貸付制度の利用

自動振替貸付制度とは、将来受け取るべき保険金の中から、未払い分の保険料に振り替えて充当される仕組みのことです。

適用される金額の上限は、その時点での解約返戻金の9割程度です。

この制度を利用すれば、既に支払ってきた分のお金から振り替えが行われるため、新たにお金を準備する必要がありません。

支払い延滞時の対処法③:契約者貸付制度の利用

自動振替貸付制度と似たものに、契約者貸付制度があります。


解約返戻金を担保とした貸付であるところは同じなのですが、契約者貸付制度は、学資保険の保険料支払いに限らず、どのような利用もできるという点が特徴です。


そのため、保険料の支払い遅れ以外にも払えずに困っているお金があるような場合に利用することができます。


ただし自動振替貸付制度も共通ですが、適用上限金額を超えてしまった場合には保険が失効してしまう可能性があることを覚えておいてください。


この制度は、加入している学資保険の種類によって詳細が異なります。

支払い延滞時の対処法④:払い済み保険にする

現在加入している保険を「払い済み保険」にしてしまうという方法もあります。

払い済み保険とは、ある時点で保険料の支払いを終了ということにして、受け取る保険金の額を再設定する制度です。

これによって、保険の失効を避け、学資保険による教育資金計画を継続させることができます。

支払い総額が減ることになりますので、受け取り金額も当初の予定より少なくはなりますが、可能な範囲で支払いをした上で保険金を受け取れるので、合理的な選択とも言えます。

この方法で注意が必要なのは、将来的に元の保険料で支払いが可能となったとしても、後戻りはできないという点です。

2、3ヶ月先を見越して、遅れている支払いの巻き返しが確実にできないとなった段階で、教育資金の計画を見直し、払い済み保険を検討するという順番が妥当でしょう。

支払い延滞時の対処法⑤:特約をはずすなどして保険料を安くする

加入している学資保険によって可能かどうかが異なりますが、途中でプランの変更ができる契約内容であれば、現在付加している特約をはずすという方法も考えられます。

特約は、付けている数が多ければそれだけ保険料も高くなっているので、それを見直すことによって保険料を支払い可能な範囲に調節できるかもしれません。

このことによって受け取る保険金や保障は下がりますが、基本契約だけでも継続したいという考えであれば検討する価値があります。

支払い延滞時の対処法⑥:解約して解約返戻金を受け取る

支払い遅れが続いてしまった保険自体を解約するというのはもっとも簡単な方法ですが、支払い期間中の解約は元本割れの可能性が高いため、安易な解約はおすすめしません。

とはいえ、経済状況によっては、学資保険によって将来の学資金準備を行うこと自体を見直して、貯蓄など他の方法に切り替えた方が結果的に良い場合もあります。

こういったターニングポイントとなる選択は慎重に行うべきですが、決断が早ければ早いほど失うものも少なくなります。

失効してしまった学資保険の復活は可能?


保険会社にもよりますが、もしも学資保険が失効してしまった場合でも一定期間内(おおよそ1年~3年以内)なら契約を復活できることがあります。

これは支払い遅れによって失効してしまった契約者のための救済措置であり、復活させることで失効前と同内容の保障や保険金を受け取ることができます。

学資保険の復活に必要となる条件

では、実際に保険を復活させるためには、どのようなことが必要なのでしょうか。

  1. 未払い分が全額支払われること
  2. 1に加え、利息分の支払いが行われること
  3. 再度行われる審査を通過すること


1の不足分支払いについては分かりやすいでしょう。復活させるためには、そもそも支払われていない分を支払わなければなりません。


2の利息分に関して、金額がどのくらいになるかは保険・保険会社、延滞により支払いがストップした状況によって異なります。


3に関しては、加入時に行われた審査が再度行われ、通過する必要があるため、その時点での健康状態によっては、復活ができない場合もあります。


またこの健康状態の審査は、契約者だけでなく、非契約者(子)も対象になることにも注意が必要です。

まとめ:学資保険の支払いが遅れ滞納した場合は落ち着いて対処を

学資保険の支払いが延滞したときに発生することと、その対処法について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。


今回の記事のポイントは、

  • 保険料の支払い遅れは、2ヶ月分までであれば契約は失効しない
  • 支払いが困難な場合の対処法としては「ひとまず1ヶ月分を払う」「貸付制度を利用する」「契約内容を見直す」などがある
  • 万が一失効してしまった場合、再審査に通過すれば保険が復活できることもある

でした。


学資保険は子どもの教育資金のために加入する大切なものですので、「総額いくら積み立て」をして、「何のために使う」ということを事前にしっかりと計画しておきたいものですね。


その際に「毎月無理なく支払っていける保険料であるか」ということも重要な検討材料です。


とはいえ、長い支払い期間中には予想していなかったことも起こり得ますので、もしも支払いが遅れてしまった場合にも慌てなくて済むよう、知識を身につけておくことも大切です。


保険ROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、保険相談や選び方のポイントを伝える「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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