学資保険は一括払いがお得?2種類の一括払いについて詳しく解説!

お子様が産まれると一番最初に考える保険は学資保険だと思います。学資保険の支払い方法にはたくさんの種類がありますが、一番お得なのは一括払いだと言うことはあまり知られていません。そんな学資保険の一括払いについて詳しくご紹介していきます。

学資保険の支払い方法は「一括」がお得!その理由と注意点を解説



学資保険と言えば、お子様が産まれたときに一番最初に考える保険だと思います。

早い方だと、妊娠中から学資保険の比較や検討など資料請求をしたり保険会社の人の説明を聞いたりなどしながら情報を集めている人も多くいらっしゃいます。


現代ではたくさんの情報が簡単に入手できるため、比較しやすいと思います。


インターネットで調べれば比較サイトはすぐに出てきますし、シュミレーションの保険料なども計算してくれるので、いちいち自分で手計算をする手間も省いてくれるほど優秀です。


一方、情報がありすぎることで何を比較していいのか、結局どこの学資保険が一番良いのかなど混乱してしまうこともあります。


学資保険は単に「利率」だけで決める保険ではありませんが、一番重要視される部分であると思います。


そんな学資保険の利率を最も高くする方法が「一括払い


学資保険を検討している人や加入している人のほとんどは「月々払い」で加入しています。


中にはボーナス時期に合わせて「年払い」を選択している人もいらっしゃいますが、保険会社の方から案内されなければ知らない人もいらっしゃいます。


そして一番お得だけれど一番知られていないのが「一括払い


今回は学資保険の一括払いのお得と注意点を詳しくご紹介していきます。

そもそも学資保険とはどんな保険?

学資保険の商品とは、お子様がいらっしゃるご家庭では一度は耳にしたことがあると思います。

もちろん全てのご家庭で加入しているわけではありません。


学資保険とは「子どもの教育資金を確実に貯める保険」です。


今では、終身保険を学資の代用として進めている保険会社もありますが

  • 利率
  • 保険料
  • 期間

これらの全てを総合すると、学資保険がお子さまの教育資金を確実により計画的に貯蓄していける商品だと思います。


契約した人の中には「子ども名義の保険があることが嬉しい」なんておっしゃっている人もいらっしゃいました。


私も子どもがお腹にいるときに加入したので、名前よりも早い子どもへのプレゼントと思って加入しました。


そんな学資保険は、子どもの成長に合わせてお祝い金を受け取れるようになっています。


早いものでは幼稚園や小学校、もっとも遅いお祝い金は大学入学時や22歳の卒業時です。


加入したもののお祝い金っていつだっけ?なんて忘れてしまうのが保険です。

年数がたてばたつほど内容を忘れてしまうもの。


しかし学資保険のお祝い金は、お祝い金の支払い時期の前に必ず加入している保険会社から受け取りの通知が届けられます


そういったアフターフォローを見ても学資保険は、とても頼りがいのある存在です。



学資保険の一括払いには実は2種類存在する

そんな子どもの教育資金を貯める目的で販売されている学資保険。

払込期間や支払い方法は契約時に決めます。


  • 保険料払込期間…子どもが何歳になるまで払い続けるのか
  • 支払方法…保険料の支払う方法



そして支払方法にある一括払いは2種類にわけられています。


  • 一時払い
  • 前期納付

この2種類に分類されており、2種類ともにメリットとデメリットが存在します。

同じようで実は大きく違う「一時払」と「前期納付」について

一括払いのくくりにされる一時払いと前期納付ですが、中身は全く違います。

  • 税法上
  • 保険の取り扱い上

これらの違いが出てくるので、しっかりと確認してから加入することをおすすめします。


保険会社によっては契約後に支払方法の変更できない学資保険もあります。


後から知って「こっちにすればよかった!」なんてことにならないように、それぞれの違いをご紹介していきます。

契約者が死亡した場合、保険料が返ってくるのは「前期納付」

まず、前期納付の仕組みは「保険料を保険会社に預ける」と言ったイメージです。

保険料の計算と支払い方法

  • 契約時に年払いを基に計算した保険料の全額を保険会社に支払い

契約者から受け取った保険料を、保険会社は該当する年度分の保険料を支払いに充て、残りは預り金とします。


契約者が支払った保険料の全額を保険会社の収入になるわけでは無いので、一時払いよりも利率が下がってしまいますが、月払いに比べ長期的な預り金があることで保険会社は運用することができるため、保険料の割引ができ、利率を上げることができるのです。


このように支払いで残った分は預り金として保険会社にあるので、契約者が万が一亡くなってしまった場合でも、充当されていない分の保険料は返還されます。


この返還部分は一時払いには無い仕組みです。

途中解約した場合の返戻率が高いのは「一時払」

学資保険は長期にわたり契約が続く保険です。

解約はもったいないとわかっていても、契約期間中に大きな出費に見舞われてしまったときは解約を決断する時もあると思います。


そんな、解約時を考えても一番解約返戻率(解約した時に戻ってくるお金)が一番多いのも一時払いです。


解約返戻金は保険会社によって大きく異なります。


学資保険のような貯蓄性高い商品を、保険契約時から解約を意識し考えている人はほとんどいらっしゃいません。


しかし、万が一解約になった場合も想定しておく必要はあると思います。


この解約返戻金は、一時払いの場合「全額が解約返戻」になります。


契約してから解約までの期間が3年~5年だと戻ってくるお金の方が少なくて元本割れを起こす可能性がありますが、契約から解約までの期間が長いと解約返戻金の方が多い場合もあります。


その為、解約をする際はまず、保険会社に現在の解約金を算出してもらい、支払った金額よりも多いのか少ないのかを確認してからでも良いでしょう。

学資保険の支払い方法を一括にすると返戻率があがる

先ほど解約返戻金の返戻率の高さについてご紹介しましたが、学資保険本来の貯蓄率の高さを最大限にアップさせるのは「一括払い」です。


何十年間もコツコツ毎月支払ってきたきた方よりも、契約時に一括でお支払いをしてしまうほうが圧倒的に返戻率(利率)がアップするのです。



一括払いの最大のメリットはその返戻率の高さ

最大のメリットである返戻率の高さは、月々払いの人と比較すると約5%も上がります。

低金利の現代において5%とは大きな数字。

額にすると何万~何十万もの違いがでてきます!


受け取るお祝い金は同じ額でも、一括払いの場合は割引が適用されるため、総保険料は一括払いの方が安いのです。



月払い、年払い、一括の順に返戻率が高くなる

マイナス金利の影響を大きく受け、利率が下がる一方である学資保険。

学資保険の利率を上げる支払方法としては

  1. 一括払い
  2. 全納払い
  3. 年払い
  4. 月々払い

下から上え行くほど利率はアップします。


月払いで加入するとほとんどの学資保険の利率は約102%~104%

しかし、年払いにすると約106%~108%と利率は上がります。


それ以上に利率がアップする一括払いでは、一番返戻率(利率)の高い学資保険で計算すると約120%と驚異的な返戻率(利率)をたたき出すのです。


利率だけを重視している人には嬉しい情報ですね!

学資保険の一括払い時における生命保険料控除について

知られているようで知られていない学資保険の生命保険料控除。


学資保険も保険商品の一つであり、長期的な保険ですので一般生命保険料控除の対象商品です。


世帯主の方は加入している生命保険だけで控除額がいっぱいだから…と言って学資保険分を申請していない人が多くいらっしゃいますが、生命保険だけで限度額まで到達していない場合も可能性としてあるため、学資保険も生命保険料控除の申請をしておいて損は無いでしょう。


加入中の生命保険だけでは限度額まで達していなかった人には、学資保険の生命保険料控除はお得な情報なのです。


しかし、一括払いの中でも一時払いと前期納付とでは、控除の受けられる税法上の違いがあるため詳しくご紹介していきます。

一時払の場合、年末調整によって生命保険料の控除をできるのは初年度のみ

驚異的な利率を誇る一括払いであるものの、生命保険料控除は保険料を支払った年だけが対象となります。


このことから学資保険に継続して加入しているものの、支払いは一回で済ませていることから生命保険料控除は1回のみとなっているのです。


意外にもこれが一括払いにおいての注意点であったりします。


前期納付の場合、毎年生命保険料控除を受けられる

一方、一括払いと似ている「前期納付」の支払い方法の場合は、年払いの保険料を元に保険会社に保険料を前もって預け、その保険料から保険会社が保険料を収めているため、毎年保険料を支払っていることとされます。


このことから、前期納付の場合は保険期間中、生命保険料控除を受けることができるのです。


毎年10月頃になると、加入している保険会社から控除証明書が郵送で送られてきます。


この控除証明書で毎年、申請することができるめりっとがあります。


一時払と前期納付、どちらを選ぶべき

では、学資保険の加入を検討する際に一時払いと前期納付はどちらを選ぶべきなのか悩んでしまいますよね。


どちらを選んでも必ずメリットとデメリットが発生します。


やはり、「みんなと同じ」や「〇〇さんの家もこれに加入しているから」では無く、ご自身のご家庭の収支や資産と合わせて考えると良いと思います。


返戻率の高さを求めるならば一時払

最大の魅力ポイントである返戻率(利率)一本を求める方は、断然一時払いがおすすめ


前期納付や月払いとでは、圧倒的な利率の差があります!


低金利のこの時代には最高の利回りだと思います。


とにかく子どもの教育資金を少しでも多く貯めておきたい人にはおすすめです。


総合的な面では前期納付の方がお得

しかし、生命保険料控除を受けれる人の場合は節税効果まで視野に入れると、前期納付の方がお得なケースもあります。


利率だけで見ると一時払いの方が圧倒的に魅力的ですが、生命保険料控除を活かせる場合は、節税分も合わせると前期納付がお得なのです。


世帯主の方が加入している生命保険の場合は、ほとんどの人が生命保険料控除の限度額まで加入しているものです。


しかし、一般生命保険料控除を限度額まで達していない共済や会社の中にある安くて大きな保障が持てるグループ保険に加入している人などは、実は生命保険料控除の限度額まで到達していない人がいらっしゃることも…。


そんな人は、学資保険の生命保険料控除を活かし限度額まで活かすと年収から差し引きし節税対策をとることができたりするのです。


年間約12.000円しか控除を受けていなかった方が、学資保険の保険料(年払分)の控除も申請し、限度額の4万を受けることになれば、プラス28.000円もの節税効果を生み出し、10年間続けば28万もの差が生まれます。

学資保険を一括払いで支払う際の注意点

学資保険を一時払いで考えている方は、2つの注意点をしっかりと把握しておきましょう!


ご自身にとってデメリットになるのか、デメリットでは無いと感じるのかはそれぞれのご家庭によって異なります。


学資保険を一時払いで支払う時の2つの注意点はこちら!

数百万円の大金を一度に支払うことになる

学資保険の一時払いはとにかく大金です。


払込保険期間中の保険料を一括で支払うため、数百万円単位のお金が手元から離れます。


ほとんどの学資保険が最低基本金額(ベースとなる保険金額)が100万円からです。


契約金額によって支払う保険料は異なりますが、最低でも数百万円の準備が必要です。


全財産を支払ってしまい「やっぱり生活がきついから解約」なんてことになってしまったら意味がありません。


それを避けるためにも資金に余裕がある方におすすめします。

一時払の場合、生命保険料を控除できるのは1度だけ

生命保険料控除に関しては先ほども触れましたが、一時払いに関しては控除が受けられるのは初年度のみ


毎年、控除を受けたほうが自分にとってプラスであると感じる方には一時払いはおすすめできません。


まとめ

学資保険に加入している人のほとんどが月払いで加入していると思います。

マイナス金利政策が出るまでは、学資保険の利率は高く各保険会社でメイン看板にしていたほど。


学資保険を勧める保険会社の人間にとっても、案内しやすかったと思います。


昔の学資保険は、利率ではなく学資保険に親の生命保険(育成年金)が付いていたり、お子様の医療保険も一緒に付加していたりしていても全く気になることが無く、それが当たり前でした。


しかし、親の生命保険とは独立しお子様の医療保険は無くても市町村の公的保障でまかなえたりと公的保障が進化してからは、利率だけが求められるようになりました。


マイナス金利政策が始まる前までは、月払いでも利率の良い学資保険は110%以上の返戻率があり、大人気で多くの保険会社が新規加入者を求め、利率の良い学資保険を全面に出していました。


利率の高さや子ども手当が増えてからは2本加入している人もいるほどに!


しかし、マイナス金利が始まると学資保険の最大の魅力であった利率も100%~104%ほどの返戻率まで落ち込んでしまいました。


それでも銀行でコツコツと貯めるよりも貯蓄性は高く、生命保険料控除や保険料免除特約など保険特有のメリットは生きたまま。


まだまだ根強い人気を得ています。

そんな学資保険の利率を少しでも上げるために注目を集めているのが「一括払い


ご紹介してきた通り、利率の高さが特徴である一方で大きなお金が手元から離れることや、生命保険料控除が受けられるのは初年度のみと言った注意点もあります。


私自身は子どもが生まれる前に、月払いの学資保険に加入しました。


学資保険の加入を考えたときは利率だけで選びましたが、月払い以外の案内は無かったので、それ以外の支払い方法を知りませんでした。


しかし、同じ学資保険に入った友人と不意に学資保険の話になったときに利率の相違が現れ、なんで?となったときに友人は「年払い」で契約していたからと言うことを知ることができました。


そこから、他に利率の良い学資保険を探し担当者から一番利率が良い学資保険の見積書を作ってきてもらいました。


正社員で働いていた私は生命保険料控除も限度額まで受けていたため、注意点は大金が手元から離れる不安だけでした。


ボーナス等々の収支も含め考えて考えて加入しても大丈夫だ!と思い一時払いで学資保険に加入する決断を下しました。


その為、学資保険は2本かけることになりましたが、銀行で貯めるよりかは増えるの魅力の方が強く残りました。


金額はそんなに大きく無いですが、月払いで加入するよりも圧倒的にお得であることから満足度は高い一括払い。


決してメリットだけではない学資保険の一括払いですが、低金利商品が並ぶ中、最高クラスの利率で学資保険に加入したいと考える人にはおすすめの支払い方法です!


学資保険の選び方が知りたい方はこちらの記事もご覧ください

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