学資保険は200万で十分な理由とは?200万をパターン別でシミュレーション

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学資保険は200万円で設定されることが多いですが、大学入学時に200万円で足りるのか心配な方もいるでしょう。今回は学資保険が200万円で十分な理由や、学資保険200万円で契約した際の払込期間や払込方法などパターン別のシミュレーション結果をご紹介します。



▼この記事を読んで欲しい人
  • これから学資保険の加入を考えている人
  • 学資保険の設定金額に悩んでいる人
  • 大学費用がどのくらいかかるか知りたい人

内容をまとめると


  • 学資保険は200万円でも十分
  • 教育資金を学資保険以外で貯めるには児童手当やつみたてNISAなどを活用する
  • 大学費用に困ったら国の制度も検討しよう
  • 学資保険で困ったら、まずは何度でも無料で相談できるマネーキャリアのFP相談がおすすめ! 
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学資保険は200万でも十分な3つの理由



学資保険は大学進学に備えた資金として貯めている方が多いですが、実際にどのくらいかかるのか、不安を抱えながら貯蓄をしている方も多いのではないでしょうか。

大学進学における平均的な金額は400万~500万円ですが、学資保険は200万円で十分と言えるでしょう。


ここでは学資保険は200万でも十分な3つの理由を解説します。

  • 理由①子どもの進学のいざというときにも対応できる
  • 理由②月々1万ほどで無理なく確実に貯められる
  • 理由③高校授業料無償化制度が始まり負担が減った

理由①子どもの進学のいざというときにも対応できる

文部科学省の令和3年度学校基本調査によると大学進学率は54.9%と、現代では半数以上が大学に進学しています。


子どもが小さいうちは、大学に進学するかどうかわからないし…と考えていても、大きくなっていざ大学進学となったときのためにも教育資金を準備しておいて損はありません。


大学への納付金額は初年度が一番高くなっており、平均的な金額は以下のとおりです。


国立大学・公立大学

初年度納付金
国立大学817,800円
公立大学 地域内823,400円(中央値)
公立大学 地域外 979,060円(中央値)

旺文社教育情報センターをもとにほけんROOMが作成


国立大学は、入学料282,000円、授業料535,800円が文部科学省令の標準額として決まっていますが、各大学の裁量によって標準額から最大20%まで引上げが可能です。  


公立大学は入学金が地域内と地域外で違ってきます。

授業料は学校により差はありますが、ほとんどが国立大学と同等です。


私立大学


初年度納付金(平均値)
文科系学部1,172,582円
理科系学部 1,549,688円
医歯系学部4,803,378円

文部科学省初年度学生納付金の調査結果をもとにほけんROOMが作成


私立大学は国公立大学に比べると費用は高くなっていますが、入学までに200万円用意しておけばひとまず安心と言えるでしょう。


医歯系学部に行く場合はさらに高額な学費が必要になりますので、その場合は準備する金額も増やす必要があります。

理由②月々1万ほどで無理なく確実に貯められる

学資保険の受取総額を200万円に設定すると子どもが0歳からの加入であれば、月々1万円ほどの保険料となり、無理なく確実に貯蓄することができます。


ソニー生命保険「子どもの教育資金に関する調査2022」では、子どもの進学費用のための備えの平均支出金額は毎月15,690円です。

月々1万円であれば貯蓄可能な金額の範囲内でしょう。


また学資保険を高額に設定すると月々の支払金額も増えますので、後々支払ができなくなって途中解約することになってしまうことも想定されます。

その場合は支払った金額よりも解約した際の金額の方が少なくなり、元本割れして損をしてしまいます。


せっかく教育資金を貯めるのですから無理のない金額で加入し、余裕があれば学資保険以外の方法で貯蓄する方が良いでしょう。

理由③高校授業料無償化制度が始まり負担が減った

「高等学校等就学支援金制度」は高校などへ通う生徒にたいして、学費の負担が軽減される制度で、2020年からは私立高校を対象に手厚くなりました。


家族構成、両親の就業状況による年収によって支給の有無が決まり、国公立高校と私立高校では上限金額も違います。


対象となった場合、国立・公立高校は年間で118,800円が支給され、授業料の負担は実質0円です。


私立高校の場合は国公立に比べて上限金額が高く、対象となった場合は396,000円が支給されます。


世帯年収が約910万円以内であれば、私立高校でも年額118,800円は支給されることになりますので、経済的負担は減るでしょう。

大学費用の残りの金額200~300万を貯める2つのステップ

大学進学の場合、初年度に対応するには200万円の学資保険でひとまず安心ですが、初年度の納付が済んだ後の3年間も毎年学費はかかります。


国公立大学、私立大学でかかる4年間(医歯系は6年間で計算)のおおよその費用は以下のとおりです。

大学への納付金額合計
国公立大学約250万円
私立大学(文系)約400万円
私立大学(理系)約540万円
私立大学(その他学部)約510万円
私立大学(医歯系)約2400万円


金額だけを見ると親としては国公立大学へ進学してほしいと考えますが、学校数や受験科目を考えると希望通りにはいかないことが多いでしょう。


文部科学省令和3年度学校基本調査(確定値)では、大学在学者のうち3/4が私立大学に在学しています。


大学進学の費用としては医学部や歯学部系を除けば、4年間で400~500万円かかると考えておく必要があります。


そう考えると初年度のために用意する200万円の他にも、その後の学費分を準備できると安心できるでしょう。


ここでは残りの学費200~300万円を貯める2つのステップを解説します。

  • ステップ①児童手当の総額200万を教育資金に充てる
  • ステップ②100万は定期預金やつみたてNISAを活用する

ステップ①児童手当の総額200万を教育資金に充てる

児童手当子どもが中学校卒業まで支給され、使わずに貯めておくと総額で210万ほどになります。

収入とは別に入ってくる資金なので、はじめから貯蓄すると決めてしまえば子どものための資金として活用することができます。

とくに子どもが小さいときは高校大学に比べると教育費はあまり掛からないので貯め時です。

国から支給される児童手当をそのまま大学入学後の資金にあてることができれば、2年次以降の学費についても対応できるでしょう。

※扶養親族等の人数によって所得制限があります。
 所得制限限度額を超えてしまう家庭は支給されません。

ステップ②100万は定期預金やつみたてNISAを活用する

教育資金を貯める場合、一つだけの方法で貯蓄するよりも分散する方がリスクも分散するため、いくつかの方法で貯めた方が良いと言われています。


毎月の教育費の貯蓄金額を15,000円とした場合、学資保険での貯蓄を毎月1万円、残りの5千円を定期預金や運用しながら貯蓄できるつみたてNISAなどで活用することがおすすめです。


毎月5千円で18年間貯蓄すれば100万円ほど貯蓄できます。

運用しながら貯めていくことで、増やすことも期待できるでしょう。


学資保険で200万円、児童手当で200万円、その他の積み立てで100万円の、合計500万円を準備できれば、教育資金としてはある程度の対応ができるのではないでしょうか。

学資保険200万円を3つの違いでシミュレーション!

教育資金は多ければ多いほど安心ですが、学資保険においては200万円で十分といえるでしょう。


学資保険200万円で契約した場合の、3つの違いでシミュレーションしてみます。


それぞれに選択肢がありますので、その時の状況により最適な選択をするためにも知っておくと良いでしょう。

  • シミュレーション①10歳払込と18歳払込の違い
  • シミュレーション②払い込み方法による違い
  • シミュレーション③子どもの加入年齢による違い

シミュレーション①10歳払込と18歳払込の違い

学資保険は満期までの間、払込期間を選べる商品が多くなっています。


今回は子どもが0歳で加入し、10歳で払込が終わる場合と18歳まで払込をする場合でシミュレーションしてみます。


条件

  • 満期学資金200万円を18歳で一括受取
  • 子どもの年齢0歳
  • 契約者が30歳


ある保険会社のシミュレーション結果は以下になります。

10歳払込18歳払込
保険料払込期間10年18年
月払い保険料
16,100円9,180円
受取額資金総額200万円
200万円
払込保険料総額1,932,000円1,982,880円 
返戻率約103.5%約100.8%


上記のシミュレーションの場合は差額が50,880円となり、払込期間が短いと月々の金額は増えますが、返戻率が高くなります


ただ払込期間が終わった後に契約者に万が一のことがあった場合は、保険料は免除されません。


保険料や保障条件など、家庭の状況に合わせて決めるとよいでしょう。

シミュレーション②払込方法による違い

学資保険の払込方法は月払いの他にも、半年払いや年払いの方法もあります。

以下はある学資保険でのでのシミュレーション結果です。
(子ども0歳、契約者30歳、受取総額210万円)
支払金額保険料振込総額 
 月払い10,170円 2,074,680円
半年払い61,021円 2,074,714円
年払い120,803円2,053,651円

振込総額だけ見ると年払いがお得ですが、それぞれの払込方法にメリット・デメリットがあります。

月払いは無理なく確実に続けられるので人気です。

半年払いや年払いはまとまった資金が必要になるので、ボーナスなどを活用するなど計画的に準備することが大切でしょう。

シミュレーション③子どもの加入年齢による違い

学資保険に加入する際の子どもの年齢によっても違いがあります。

子どもの年齢が0歳と6歳それぞれで加入した場合を、ある保険会社の学資保険でシミュレーションしてみましょう。

  • 満期学資金180万円
  • 18歳で満期受けとり
  • 月払い

子どもの年齢0歳6歳
払込期間18年12年
払込金額/月8,658円13,038円
払込金額総額1,870,128円1,877,472円
返戻率96.2%95.8%


加入は早ければ早いほど月々の負担が減り、返戻率も高いので保険商品としての価値が上がります。

大学費用に困ったら国の制度も検討しよう!

大学への進学は高校までに比べて高額な学費がかかることになります。


事前に貯蓄ができれば良いですが、収入ダウンや予期せぬ事態など家庭の事情により大学費用が準備ができない場合もあるでしょう。


経済状況で子どもの大学進学を諦めたくないときには、国の制度もぜひ検討してみてください。

  • 検討①奨学金制度
  • 検討②国の教育ローン

検討①奨学金制度

経済的に困難な学生を支援する「奨学金制度」の利用も検討してみましょう。

日本学生支援機構の学生生活調査結果(令和2年度)によると、大学(昼間部)に通う学生のうち49.6%が奨学金を利用しています。
平成14年は31.7%と、以前に比べて増加傾向にあり、今や教育資金の方法のひとつとも言えるでしょう。

多くの学生は「日本学生支援機構」の奨学金を利用していますが、他にも大学や地方公共団体、企業などでも奨学金制度があります。
いずれも申し込みが入学1年前からある場合が多いので、早めに調査しておくことが必要でしょう。

奨学金には世帯収入や学力などの条件により、大きくわけて2つ種類があります。
  • 返済が不要の「給付奨学金」
  • 返済が必要の「貸与奨学金」
「貸与奨学金」には無利子の「第一種奨学金」と、有利子の「第二種奨学金」があります。

また条件によっては給付奨学金と貸与奨学金、第一種奨学金と第二種奨学金など併用することもできます。

返済の必要がある奨学金については「借金」になり、貸与終了後に本人が何年もかけて返済していかなければなりません
就職後の返済期間や金額を本人と相談して、借りる金額を決めることが大切でしょう。


奨学金が借りられるのは入学後になりますので、入学金などの資金は別で準備しておきましょう。

検討②国の教育ローン

奨学金は学生本人が借りますが、国の教育ローンでは、教育費を借りるのは親になります。

利用できるのは、子どもの人数により決められた世帯年収(所得)が、次の表の上限額を超えない場合です。
子どもの人数世帯年収(所得)の上限額 
1人790万円(600万円)
2人890万円(690万円)
3人990万円(790万円)
4人1,090万円(890万円)
日本政策金融公庫をもとにほけんROOMが作成

国の教育ローンの特色

  • 借入上限金額は350万円(一定の要件により450万円まで可能)
  • 固定金利
  • 受験前でも申し込みが可能


大学の他にも専門学校や予備校などの費用にも対応していますし、自宅外通学者の住居費やパソコンなど必要な物の購入も可です。


日本学生支援機構の奨学金との併用もできるので、ご家庭の状況に合った方法で利用すると良いでしょう。

まとめ:学資保険のことならまずはマネーキャリアで相談しよう!

今回のポイントは下記のとおりです。


  • 学資保険は200万円で十分
  • 払込期間、支払方法、加入年齢それぞれの違いによって負担額や返戻率も変わる
  • 学資保険200万円以外で貯蓄することも必要
  • 費用に困ったら国の制度も利用できる


大学4年間における教育資金の総額は200万円では足りませんが、学資保険においては保険料の支払期間中に解約すると損をしてしまうので、無理なく必要な金額を貯めることができれば十分でしょう。


教育資金については将来子どもがどうしたいかにより、必要な金額も変わってきます


ただ学資保険の契約時には将来のことがわかりませんので、設定する金額や受けとり方をどうしたらよいか不安もあるでしょう。


マネーキャリアではお金の専門家が一人一人の悩みを解決してくれますので、ぜひ相談してみてください。 


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