学資保険は10年払い込みだと満期金の返戻率が高い?お得な払込期間を比較

学資保険の保険料は10年払い込みにすると満期時の返戻率が上がり、お得です。今回は10年払い時の返戻率を他の払込期間のシミュレーションと比較して解説します。また、満期金の受け取り時期や加入時期の選択など学資保険の満期金を増やす方法やおすすめの学資保険をランキング形式で紹介します。

学資保険の払込期間は10年払いだと返戻率が高い?

子供の教育費準備としてその貯蓄性の高さから、学資保険は子育て世代に人気の保険となっています。

2016年の生命保険文化センターの統計でも65.2%の人が「貯蓄型商品志向」と回答しており、その人気の高さがうかがえます。

また、せっかく学資保険加入するなら返戻率を高くして、より多い満期金を受け取りたいですよね。

実は、学資保険は払込期間を10年にすると返戻率(戻り率・還元率)が高くなり、お得なのです。

この記事のポイントは、
  • 複数の保険料払込期間をシミュレーション
  • 10年払いの方が返戻率が高くなる理由
  • 学資保険の保険料を10年払いにする際の注意点
  • 返戻率の高いおすすめ学資保険ランキング
  • 参考:10年払込にする以外の学資保険の返戻率を高くする方法
です。

この記事を読めば、学資保険の満期金をより多く受け取る方法を知ることができます。

ぜひ最後までご覧ください。

10年払い込みは返戻率が高い!他の払込期間と比較

学資保険に関わらず、各保険において払込期間というのは返戻率に大きく影響します。

支払われた保険料を保険会社が預かり運用することで発生した利益を契約者にどの程度上乗せして支払うかという、還元率を指します。

この返戻率が高くなるほど支払った保険料よりも多くの金額が満期金として支払われることになります。

もしこの返戻率が100%を切るようならその学資保険は元本割れを引き起こしてしまいます。元本割れを引き起こしている貯蓄機能はもはや価値が0になってしまい、悪い場合はマイナスになることだってあり得るのです。

返戻率が高い学資保険を知りたいという方は「【最新】学資保険の返戻率ランキング」という記事で全学資保険の返戻率をランキング形式で解説しております。ぜひご覧ください。

ただし元本割れを起こしている保険がすべて悪いということでもなく、重要なのはそこに付加されている保障内容が充実しているかということです。


これを貯蓄機能と合算して考えなければならないので学資保険は複雑になっています。


そして、返戻率は保険料の払込期間でも変動します。短期間で保険料を払い終えればそれだけ高い戻り率となるのです。


では、払込期間の違いによる具体的な返戻率の変動やメリット・デメリットを見ていきましょう。

払込期間が10年・18年の場合の返戻率シミュレーション

学資保険の払込期間はいつから学資保険に加入するか、またどの年齢で満期金を受け取るかによっても変わります。


ここではとある保険会社のシュミレーションを例に、10年・15年・18年の払込期間を例として返戻率の違いを見ていきたいと思います。

  • 契約者 30歳男性
  • お子さま 0歳
  • 契約学資金 200万円

支払期間を10年とした場合

払込方法1回ごとの払込保険料払込保険料総額返戻率
月払い15,540円1,864,800円107.2%
年払い
1,850,80円1,850,800円108.0%


支払期間を18年とした場合

払込方法1回ごとの払込保険料払込保険料総額返戻率
月払い8,916円1,925,856円103.8%
年払い106,188円1,911,384円104.6%
以上の結果より、10年という短期間で支払いを終えると返戻率が高い状態で満期金を受け取ることが可能です。

さらに月払いよりも年払いで保険料を支払えばより一層高い返戻率が見込めるのです。

貯蓄目的の学資保険ですので、少しでも返戻率が高くなるような条件で加入するのがベストでしょう。

ただし、表からもわかるように短期間の支払いは月の保険料が高くなり家計を圧迫することとなります。

あくまで無理のない範囲で払込期間などの条件を検討することが重要です。

10年払いの方が返戻率が高くなる理由とは?

学資保険の払込期間を10年払いにした場合、なぜ返戻率が高くなるのでしょうか。その仕組みを見てみましょう。 


支払回数が減るため、保険会社の手数料負担が減る

まず、10年払いで保険料を払うことにより、保険会社の手数料負担が減ります。よって、経費削減となりその分が契約者に還元されるのです。 


 そしてこれは、保険料の支払い方法を月払いにするか年払いにするか、さらには一括で支払うかによっても変わります。 


 支払回数を減らせば減らすほど支払総額は割引されることになり、返戻率は上がることになります。


保険料の運用期間が長くなる

保険料の支払いを早く終えることにより、保険会社が長期運用できることとなります。 

長い期間、お金を預けてくれることは保険会社にとってメリットが大きいため、返戻率を上げているのです。 

保険料を10年払い込みにする際の注意点

10年払いで保険料を支払うと返戻率が上がり、一見するとメリットが大きいですがその分注意しなければいけない点もあります。

学資保険の保険料を10年払いにすると
  • 月々の保険料が高くなる
  • 保険の控除を受けられる期間が短くなる
など、デメリットとなる点もあるのです。

同じ満期金を比較的短期間で支払い終えるとなれば、もちろん月の保険料は割高となります。

もちろん生活に余裕があるならば問題はありません。しかし、苦しい家計の中で保険料を捻出するのであれば、総支払額よりも月の支払額を安くした方がいいでしょう。

また、学資保険を支払っている間は生命保険控除を受けられますが、短期間で支払い終えれば保険控除を受ける期間も当然短くなります。

払込保険料の総額は安いが、月々の保険料が高くなる

学資金を同じ200万円に設定したとして、学資保険を10年払いにした場合と、15年払いにした場合とでは月々の支払額は大きく変わります。

  • 15年払い 14,575円
  • 10年払い 21,187円 


上記の通り、15年払いと10年払いの差額は6,612円になり、年間ではなんと79,344円もの差が出てしまうのです。


もちろん、学資保険に加入する年齢や、学資金を受け取るタイミングによって長期支払いができない場合もあります。


逆に、10年後以降の収入に不安のある場合には今の内に支払ってしまえば安心、という場合もあるでしょう。

学資保険の支払期間を決定する際には、将来の貯蓄だけでなく現在の家計の状況も考慮した上で決定しなければなりません。

生命保険料控除を受けられる期間が短い

生命保険には生命保険料控除という制度を受けることができ、学資保険も仕組み上この制度を受けることができます。

この制度は年間の支払保険料の額に応じて所得税の課税対象額が引き下げられるというもので、以下のように計算されます。


年間支払い保険料控除額
〜20,000円支払額と同額
20,000円~40,000円支払額×1/2+10,000円
40,000円~80,000円支払額×1/4+20,000円
80,000円~一律40,000円
上記の計算式から算出された控除額を年収から引き、そこから導かれた金額に応じて所得税が課されます。所得税の税率は年間所得に応じて次のようになっています。


年収税額
195万円以下5%
195万~330万円以下10%
330万~695万円以下20%
695万~900万円以下23%
900万~1,800万円以下33%
1,800万円〜40%


保険料の支払期間が短くなるということはこの控除を受ける期間も少なるということから10年払いが必ずしもプラスに動くわけではないことが分かります。

参考:払込期間の選択以外に学資保険の返戻率を上げる方法

払込期間を10年にする方法は、返戻率は上がりますが月の支払額が増えてしまうというデメリットがあり、悩む人も多いはずです。


ですが、払込期間の他にも加入時期や受け取りタイミングなど返戻率を上げる方法はあるのです。

  • なるべく早い時期(出生140日前など出産前)に加入する
  • 学資金の受け取りタイミングをなるべく遅くする
  • 支払手数料を減らすために保険料を年単位、もしくは一括で支払う
などの方法が挙げられます。

保険会社によって異なりますが、中には出生の140日前の妊娠中から学資保険に加入できます。より早い時期に支払いを始めることで払い終わりも早くなり、返戻率のアップへと繋がります。

そして、保険会社が少しでも長期運用できるように学資金の受け取り時期をぎりぎりまで遅らせると返戻率は上がります。中学や高校入学時に受け取るのを我慢して、大学入学を受け取り時期にといいでしょう。

17歳満期や18歳満期など、受け取り時期でも利率は変動します。

返戻率は、少しでも長く保険会社にお金を預けておくことで上げることができるのです。

10年払いにするのではなく月々の支払保険料を安くしたい場合には、その他の方法で返戻率を上げるといいでしょう。

出産前から学資保険にいつ入るのか、何歳から学資金を受け取るのかなどを考えておくことが大切です。

まとめ:学資保険の保険料は10年払い込みがおすすめ

学資保険に加入する際、返戻率は重要な指数となります。そしてその返戻率は保険会社や契約の内容によって大きく変わってくるのです。


返戻率を上げるひとつの方法は、保険料の支払い期間を10年間にすることです。


この記事のポイントは

  • 学資保険の返戻率を上げるには払込期間を10年にした方が良い
  • 払込期間を10年にする場合には月の保険料が高くなるので注意
  • 払込期間を短くする以外にも返戻率を上げる方法はある
となります。

返戻率だけを考えれば、加入時期を最短にし、払込期間を10年にしで支払いを終え、大学ぎりぎりまで資金を受け取らないことがベストです。

しかし、実際はそう単純ではないでしょう。いつ入るのかなど入る時期や、17歳満期か18歳満期のどちらにするのかなどの受け取り時期など、各家庭によって学資保険の意味も違うことでしょう。

大切なのは、払込期間を10年にして返戻率を上げることだけのこだわらず、家計を圧迫しすぎない程度の保険料を選ぶことです。

 学資保険は一度加入すると、途中で解約しても戻ってくるお金は支払金額よりも減ってしまいます。損をしないためにも妊娠中から学資保険について考えておくことが大切です。

少しでも好条件で学資保険に加入したいけどどこがいいのか悩んでいる場合には、保険のプロに相談してみるのもいいでしょう。数ある保険の中から、あなたに合った学資保険を無料で紹介してくれますよ。

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この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、保険相談や選び方のポイントを伝える「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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