更新日:2024/03/12
学資保険は10年払い込みだと満期金の返戻率が高い?お得な払込期間を比較
学資保険の保険料は10年払い込みにすると満期時の返戻率が上がり、お得です。今回は10年払い時の返戻率を他の払込期間のシミュレーションと比較して解説します。また、満期金の受け取り時期や加入時期の選択など学資保険の満期金を増やす方法を紹介します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
学資保険の払込期間は10年払いだと返戻率が高い?
- 複数の保険料払込期間をシミュレーション
- 10年払いの方が返戻率が高くなる理由
- 学資保険の保険料を10年払いにする際の注意点
- 参考:10年払込にする以外の学資保険の返戻率を高くする方法
10年払い込みは返戻率が高い!他の払込期間と比較
ただし元本割れを起こしている保険がすべて悪いということでもなく、重要なのはそこに付加されている保障内容が充実しているかということです。
これを貯蓄機能と合算して考えなければならないので学資保険は複雑になっています。
そして、返戻率は保険料の払込期間でも変動します。短期間で保険料を払い終えればそれだけ高い戻り率となるのです。
では、払込期間の違いによる具体的な返戻率の変動やメリット・デメリットを見ていきましょう。
払込期間が10年・18年の場合の返戻率シミュレーション
学資保険の払込期間はいつから学資保険に加入するか、またどの年齢で満期金を受け取るかによっても変わります。
ここではとある保険会社のシュミレーションを例に、10年・15年・18年の払込期間を例として返戻率の違いを見ていきたいと思います。
- 契約者:30歳男性
- お子さま:0歳
- 契約学資金:200万円
払込方法 | 1回ごとの払込保険料 | 払込保険料総額 | 返戻率 |
---|---|---|---|
月払い | 15,540円 | 1,864,800円 | 107.2% |
年払い | 1,850,80円 | 1,850,800円 | 108.0% |
払込方法 | 1回ごとの払込保険料 | 払込保険料総額 | 返戻率 |
---|---|---|---|
月払い | 8,916円 | 1,925,856円 | 103.8% |
年払い | 106,188円 | 1,911,384円 | 104.6% |
10年払いの方が返戻率が高くなる理由とは?
支払回数が減るため、保険会社の手数料負担が減る
まず、10年払いで保険料を払うことにより、保険会社の手数料負担が減ります。よって、経費削減となりその分が契約者に還元されるのです。
そしてこれは、保険料の支払い方法を月払いにするか年払いにするか、さらには一括で支払うかによっても変わります。
支払回数を減らせば減らすほど支払総額は割引されることになり、返戻率は上がることになります。
保険料の運用期間が長くなる
保険料を10年払い込みにする際の注意点
- 月々の保険料が高くなる
- 保険の控除を受けられる期間が短くなる
払込保険料の総額は安いが、月々の保険料が高くなる
- 15年払い:14,575円
- 10年払い:21,187円
上記の通り、15年払いと10年払いの差額は6,612円になり、年間ではなんと79,344円もの差が出てしまうのです。
もちろん、学資保険に加入する年齢や、学資金を受け取るタイミングによって長期支払いができない場合もあります。
生命保険料控除を受けられる期間が短い
この制度は年間の支払保険料の額に応じて所得税の課税対象額が引き下げられるというもので、以下のように計算されます。
保険料の支払期間が短くなるということはこの控除を受ける期間も少なるということから10年払いが必ずしもプラスに動くわけではないことが分かります。
参考:払込期間の選択以外に学資保険の返戻率を上げる方法
払込期間を10年にする方法は、返戻率は上がりますが月の支払額が増えてしまうというデメリットがあり、悩む人も多いはずです。
ですが、払込期間の他にも加入時期や受け取りタイミングなど返戻率を上げる方法はあるのです。
- なるべく早い時期(出生140日前など出産前)に加入する
- 学資金の受け取りタイミングをなるべく遅くする
- 支払手数料を減らすために保険料を年単位、もしくは一括で支払う
まとめ:学資保険の保険料は10年払い込みがおすすめ
返戻率を上げるひとつの方法は、保険料の支払い期間を10年間にすることです。
この記事のポイントは
- 学資保険の返戻率を上げるには払込期間を10年にした方が良い
- 払込期間を10年にする場合には月の保険料が高くなるので注意
- 払込期間を短くする以外にも返戻率を上げる方法はある
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