更新日:2019/06/03
外貨建て保険と投資信託の仕組みや機能の違いとは?メリットを比較
外貨建て保険と投資信託の仕組みやメリット・デメリットの違いを理解していますか?外貨建て保険は外貨ベースでは元本保証され初心者向けの商品ですが、投資信託は高運用性の代わりに元本割れリスクがあります。両者の危険性を比較して、自分にピッタリな金融相品を選びましょう。
目次を使って気になるところから読みましょう!
外貨建て保険と投資信託の違いやメリット、デメリットを比較
外貨建て保険と投資信託は、いずれも資産運用をするものです。
しかし、外貨建て保険と投資信託は何が違うのか、比較したときどちらを運用した方がメリットが大きいのか、細かいところは分かりません。
運用するのなら、リスクが少ない方を選択したいものです。
そこで、この記事では「外貨建て保険と投資信託の違い」について、
- 外貨建て保険と投資信託の仕組み
- 外貨建て保険のリスク
外貨建て保険と投資信託のどっちで資産運用すべき?
まず、資産構成について説明します。
預金や保険などの資産は、経済環境の影響で有利になったり不利になったりします。
それを経済シナリオといい、経済シナリオとは、インフレ、デフレの場合と、円高、円安の場合がそれぞれ重なったときの環境のことです。
インフレで円高、デフレで円安というような環境です。
このいずれのシナリオが発生した場合でも、対応できる資産構成を作っておくことが理想となります。
多くの方は、円預金、日本債権しか持っていないので、デフレで円高のシナリオが発生すれば有利になりますが、それ以外のシナリオになると不利になります。
外貨建て保険はデフレで円安のときに有利になり、投資信託はデフレで円高のときに有利になります。
外貨建て保険の仕組みついて!米ドル、豪ドルなど通貨の種類は?
外貨建て保険とは、その名の通り外貨で運用される保険のことです。
保険なので、死亡保障や解約返戻金などもあります。
保険料や解約金、保険金がそのときの為替レートで変動するので、早期に解約すると、元本保証がされないという危険があります。
また、為替手数料などがかかります。
通貨は、主に米ドルと豪ドルの二つです。
米ドルは、最も多く利用されている基軸通貨として比較的安定性があり、他の通貨と比べて為替の暴落という恐れも低いです。
豪ドルは、流通量が少ないので為替手数料が比較的高いです。
高金利ではありますが、オーストラリアは輸出に多く依存しているため、資源の消費が減少するとマイナスの影響を受ける可能性があります。
投資信託の仕組みやファンドの種類
投資信託(ファンド)とは、運用の専門家が投資家から集めたお金をまとめて運用し、その成果を投資額に応じてそれぞれの投資家に分配する仕組みになっています。
金融商品ではあり、運用によって利益が出ることも損失が出ることもあるので、元本保証はされません。
種類は様々ですが大きく分けると、株式を一切組み入れられない公社債投資信託、株式を組み入れることができる株式投資信託があります。
そこから、購入可能時期や払い戻し可能期間などにより、投資対象を分類していきます。
投資信託は、いつでも購入できるものとそうでないものがあり、運用期間中の払い戻しについて応じてくれないものもあります。
外貨建て保険は投資信託に積立、死亡保障が追加されたイメージ
外貨建て保険と投資信託について比較をすると、
- 外貨建て保険は積立金や死亡保障がある
- 外貨建て保険はいつでも加入、解約ができる
- 外貨建て保険は金利が高い
ということになります。
投資初心者なら外貨建て保険はおすすめ
外貨建て保険は、よりよい運用をすれば為替差益が出る商品です。死亡保障などもついているので万が一のときにも安心です。
為替レートの変動リスクはありますが、保険会社が金利を保障しているため利息分は必ず増加しますし、しかも高金利です。
外貨建て保険は保険なので、生命保険保護機構により、万が一保険会社が破綻しても預けたお金が全くなくなるという危険はありません。
責任準備金の9割程度が保障されます。
投資信託よりも比較的安全な外貨建て保険を、投資初心者の方におすすめします。
外貨建て保険のメリット、デメリット(リスク)を把握しよう
外貨建て保険は、資産構成でデフレで円安のときに有利になるので、円預金、日本債権しか持っていない方にとっては他の経済シナリオもカバーできるようになります。
しかし、外貨建て保険も投資信託のように資産を運用するものなので、きちんとメリット、デメリットを把握してから始めることをおすすめします。
メリット:金利が高く予定利率が高いので保険料がお得
外貨建て保険の保険料は日本の保険商品と比較すると割安です。
海外の方が日本よりも金利が高く、予定利率も高いです。
保険会社は満期金などの保険金の支払いに充てるために、保険料の一部を積み立てし運用しています。
この運用益を予定して保険料を割り引くのですが、このときの利率を予定利率といいます。
収益の見込みが高ければ予定利率は高くなるので、割引率が高くなり、保険料も安くなります。
デメリット:為替手数料、初期手数料が高く設定されている
為替手数料とは、円から外貨、外貨から円へ両替する手数料のことをいいます。
外貨建て保険では加入時や解約、満期時などにその両替を行うことになります。
他にも、契約時の手数料や運用手数料なども発生しますが、それらは外貨建て保険が高い金利と割安な保険料で運用される分、高く設定されています。
まとめ:外貨建て保険と投資信託はどっちがいいの?
外貨建て保険と投資信託の違いについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
今回の記事のポイントは、
- 外貨建て保険は投資信託よりも安全性が高い
- 外貨建て保険の保険料は割安だが手数料が高い
でした。
外貨建て保険と投資信託は異なる商品です。
それぞれにリスクはありますが、投資初心者の方は比較的リスクが低い外貨建て保険から始めることをおすすめします。
為替レートの変動に影響を受けるので、加入や解約のベストなタイミングも見計らってください。
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