【性別・年齢・年収別】生命保険の保険料・死亡保険金の金額の目安は?

生命保険(死亡保険や医療保険、年金保険など)に加入する際や保険料の見直しをする際、保険料の金額の目安が気になります。必要な保障の保険料とはいえ、一般的にいくら支払っているのでしょうか?生命保険料の金額の目安を年齢別・性別・年収別・世帯別に考察します。

生命保険の保険料や保険金の金額に目安はあるの?

これから生命保険に加入したい方々は、加入者がいったいどれ位の保険料を支払い、どれ位の保険金額を設定しているか気になるのではないでしょうか。

ご自分と同性または同世代の方々が支払っている保険料、および保険金の額の目安がわかれば保険契約の際、どの位の保険料・保険金額を設定するべきか参考になりますよね。

しかし、年収別・世帯別・子がいるかどうかでも生命保険料、および保険金額が異なってくるのはご存じでしょうか。

そこで、この記事では「いろいろなケースの生命保険料の平均、死亡保険金額の目安」について

  • 年齢別の生命保険加入率
  • 男女別・年収別・世帯別の保険料の目安
  • 生命保険の死亡保険金額の目安はいくら位か

以上のことを中心に解説していきます。         
 

この記事を読んでいただければ、男女別・年収別・世帯別の生命保険料の目安、死亡保険金額の目安を知ることに役立つと思います。        

ぜひ、最後までご覧ください。

ほけんROOMでは他にも保険に関する記事や、どの保険相談窓口を選べば良いかと言った記事を公開しておりますので、お悩みの方はそちらも合わせてご覧ください。


年齢別の生命保険加入率

年齢別の生命保険加入率については下表の通りです(生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査 平成28年」を参考に作成」を参考に作成)。

年齢別生命保険加入率
20~29歳55.7%
30~39歳82.5%
40~49歳87.5%
50~59歳88.0%
60~69歳82.7%

年齢別の中では、勤め先で重要なポストを占め三大疾病のリスクが高い50〜59歳が88.0%、働き盛りの40~49歳が87.5%で、ともに生命保険加入率は85%を超え、非常に高い割合に達しています。

一方、20~29歳は加入率55.7%で他の年代と比較して低水準となっています。

こちらは高齢層と比べ、病気の発症・死亡のリスクの低いことが理由と言えます。

生命保険の加入率についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。

【性別・年齢・年収別】月々の生命保険の保険料の目安は?


こちらでは次のケースに分けて生命保険料の目安を解説します(各表は生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査 平成28年」を参考に作成)。

  • 年齢別×男女別の月額払込保険料の平均
  • 本人年収別×男女別の月額払込保険料の平均
  • 世帯年収別×男女別の年間払込保険料の平均

年齢別×男女別:生命保険の月額払込保険料の平均金額

年齢別×男女別の月額払込保険料の平均は次の通りです。

同世代がどの位の保険料を支払っているか目安になることでしょう。

年齢男性女性
20~29歳12,500円(年間15.0万円)9,500円(年間11.4万円)
30~39歳16,083円(年間19.3万円)13,583円(年間16.3万円)
40~49歳21,417円(年間25.7万円)14,917円(年間17.9万円)
50~59歳24,833円(年間29.8万円)17,167円(年間20.6万円)
60~69歳17,083円(年間20.5万円)13,750円(年間16.5万円)

女性より男性の方が全年齢別で生命保険料は高くなっています。

これは家庭の大黒柱として万が一の事態になった時、病気やケガなら医療保険・がん保険で治療費を賄うこと、死亡したときは家族へまとまった死亡保険金を受け取れるよう設定していることが理由と考えられます。

本人年収別×男女別:生命保険の月額払込保険料の平均金額

年収別×男女別の月額払込保険料の平均は次の通りです。

ご自分と同じ年収の方々が、どの位の保険料を支払っているか目安になることでしょう。

本人年収男性
300万円未満12,917円(年間15.5万円)
300~500万円未満17,500円(年間20.1万円)
500~700万円未満22,917円(年間27.5万円)
700~1000万円未満24,583円(年間29.5万円)
1,000万円以上38,333円(年間46.0万円)

本人年収女性
100万円未満12,083円(年間14.5万円)
100~300万円未満 14,583円(年間17.5万円)
300~500万円未満 18,500円(年間22.2万円)
500万円以上27,500円(年間33.0万円)

男女共に年収が上がるにつれ支払う保険料も高くなっています。

それだけ余剰資金で手厚い医療保険やがん保険の保障、生命保険では死亡保険金額を設定していることがわかります。

世帯年収別×男女別:生命保険の年間払込保険料の平均金額

世帯別×男女別の年間払込保険料の平均は次の通りです。

ご自分と同じ世帯年収の方々が、年間どの位保険料を支払っているかの目安になることでしょう。

世帯年収全体男性女性
300万円未満152,000円147,000円156,000円
300~500万円未満177,000円190,000円167,000円
500~700万円未満207,000円254,000円170,000円
700~1000万円未満239,000円272,000円209,000円
1,000万円以上302,000円400,000円229,000円

本人年収別の場合と同様に、年収が上がるにつれ支払う保険料も高くなっています。

このことから、余剰資金が充実している分、手厚い医療保険やがん保険の保障、生命保険では高い死亡保険金額を設定してまさかの事態に備えていることがわかります。

生命保険の死亡保険金の目安はいくら?


生命保険の死亡保険金額は、生命保険契約時に設定します。

死亡保険金額を高く設定すれば、それだけ大きな死亡保険金が遺族へ下りることになります。

しかし、死亡保険金額を高く設定した分、生命保険料は高額になってしまいます。

ご自分の年収や家族構成等も考慮して、家計の重い負担とならず無理のない金額で生命保険を継続することが大切です。

こちらでは、各ケースに分けて死亡保険金の目安を解説します。

死亡保険金は子供1人につき1,000~1,500万円が目安

家族の大黒柱である世帯主が亡くなった場合、残された家族の生活費に影響は出るのはもちろんのこと、その他に深刻な影響がでるのは「子供の教育資金」です。

子供1人の教育費は目安として幼稚園、小学校、中学校、高校いずれも公立の場合なら523万円が必要とされています(文部科学省の報道発表「平成26年度子供の学習費調査の結果について」参照)。

更に国立大学入学~卒業までを加えると800万円は必要となります。

ただし、子供が私立学校に入る場合には、これ以上の教育資金がかかることになります。

そのため、残された家族の当面の生活費と、子供1人の教育資金を考えるならば死亡保険金額1,000~1,500万円を目安に設定しておいた方が無難です。

また、子供が何人いるか、世帯の経済状態等でも、設定できる死亡保険金額は影響されることでしょう。

【性別・年齢・年収別】死亡保険金額の目安は?

死亡保険金額が世帯年収別・性別、子供の有無でどのように設定されているか、平均額はいくらでしょうか。

世帯年収別・性別からみた死亡保険金額(目安)


世帯年収全体男性女性
300万円未満761万円837万円708万円
300~500万円未満1,076万円1,482万円765万円
500~700万円未満1,301万円2,024万円724万円
700~1000万円未満1,595万円2,217万円985万円
1,000万円以上2,235万円3,526万円1,242万円

全体をみれば、だいたい年収300万円を境に死亡保険金額が1,000万円以上となっている世帯が多いです。

子の有無からみた死亡保険金額(目安)


ライフステージ別死亡保険金額
未婚1,027万円
既婚・子無し1,234万円
既婚・末子未就学児1,569万円
既婚・末子小学生1,671万円
既婚・末子中学、高校生1,481万円
既婚・末子短大、大学、大学院生1,622万円
既婚・子全て卒業し未婚962万円
既婚・子全て卒業し既婚814万円

子供の入園時期~大学生位までは1,500~1,600万円前後で推移しています。

ご自分の結婚はもちろん、子供の出生や進学、子供の独立の際にその都度生命保険の内容を見直し、現在のライフステージにあった保険内容に変更しているのです。

子の有無からみた死亡保険金額は男女で際立った差がある


ライフステージ別男性女性
未婚1,116万円900万円
既婚・子無し1,589万円927万円
既婚・末子未就学児2,507万円865万円
既婚・末子小学生2,788万円884万円
既婚・末子中学、高校生2,454万円829万円
既婚・末子短大、大学、大学院生2,731万円964万円
既婚・子全て卒業し未婚1,370万円711万円
既婚・子全て卒業し既婚1,176万円581万円

男性の場合、子供が未就学児から大学卒業までの間は2,500万円前後と、未婚や既婚・子無し、子供がすべて卒業した場合と比較し、およそ1,000万円も死亡保険金額が高く設定されています。

自分が仮に亡くなっても葬儀費用(だいたい300万円が目安)および、家事代行業者を利用する費用のために保険金を設定していることが窺えます。

参考:万が一の場合にかかる生活費の金額は?

ここで万が一の場合にかかる生活費の金額がおおよそどのくらいかかるのか参考までにシュミレーションしてみましょう。


32歳の夫と30歳の妻、そして子ども2歳と0歳で共働きの場合に、生活費を毎月30.9万円でやりくりをしていたとします。


そこで万が一のことが起きた場合にこの一家は将来に向けていったいどのくらいの金額がかかってくるのでしょうか。


支出見込額
今後23年間の生活費30.9万×0.7×12ヶ月×23年=5,970万円
その後36年間の生活費30.9万×0.5×12ヶ月×36年
=6,674万円
子ども2人の教育費2,458万円
住居費(賃貸59年間)4,342万円
子どもの結婚援助費用192万円
葬儀・その他予備費用484万円
合計20,120万円


子ども2人が成長して独立して結婚するまでの費用と、妻が88歳まで生きると仮定した場合にかかる見込金額を計算してみました。


このように、もしも32歳で夫が亡くなってしまったら遺族にかかってくる金額は2億ほどとなりました。


この見込金額から将来に渡って受取ることのできる収入の見込額を差し引き、その不足額を保険金でまかなうことができれば、万一のことがあってもたちまち路頭に迷うようなことにはならないはずです。

生命保険の保険料・保険金の金額の目安はいくらかのまとめ

いろいろなケースの生命保険料の平均、保険金の額の目安について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。  

今回の記事のポイントは

  • 年齢別での生命保険加入率は、40~49歳・50〜59歳が最も高い
  • 女性より男性の方が一般的に生命保険料は高くなっている
  • 男性の場合、子供の未就学児から大学卒業までの間の死亡保険金額が際立って高い

でした。

ご自分の世帯状況・家計を、前述した男女別・年齢別・本人年収別・世帯年収別に作成した表に当てはめていけば、加入する際の生命保険料の目安、死亡保険金額の目安として参考になるはずです。

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生命保険の選び方が気になるという方はぜひこちらを読んでみてください。

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