自衛隊の団体生命保険について解説!気になる退職後の生命保険も!

自衛隊員のほとんどは防衛省の団体生命保険に加入しています。今回は自衛隊の団体生命保険について、注意点やどれくらいの口数で加入するのが一般的なのか、さらには受け取れる還付金についてもまとめました。また、退職後の自衛官の生命保険はどうなるのか、解説していきます。

自衛隊の団体生命保険について解説!

団体生命保険とは、企業・組織等の団体代表者が保険契約者となり、その団体に所属する人を一括して被保険者とする生命保険です。

自衛隊にも同様に団体生命保険があります。それが「防衛省団体生命保険」です。

防衛そして災害時、真っ先に駆けつける自衛隊員・ご家族にとって、手厚い保障があれば安心して業務を行うことができます。

しかし、危険な任務と隣り合わせの自衛隊の方々ですが、いかなる場合においても生命保険の保険金が下りるかといえば、そうとも限らないのです。

自衛隊の生命保険のルールや、退職後の生命保険の制度など、自衛隊にまつわる生命保険を徹底解説します!

そこで、この記事では「自衛隊の団体生命保険の特色と注意点」について

  • 防衛省の団体生命保険の注意点
  • 防衛省の団体生命保険の特色
  • 自衛隊の退職後の生命保険

以上のことを中心に解説していきます。  
 

この記事を読んでいただければ、自衛隊の防衛省団体生命保険の特色とその注意点を知ることに役立つと思います。    

ぜひ、最後までご覧ください。

ほけんROOMでは他にも保険に関する記事や、どの保険相談窓口を選べば良いかと言った記事を公開しておりますので、お悩みの方はそちらも合わせてご覧ください。



防衛省の団体生命保険の注意点

防衛省の団体生命保険とは、自衛隊員とその家族のみが加入できる掛け捨て型の商品です。

保険内容は次の通りです(2018年4月からの保険内容)。

保険金保険金額(死亡保険金)
内容
自衛官本人型病気:最高3,210万円
ケガ:最高4,210万円
6口〜50口まで任意の口数に加入可能
配偶者型病気:最高868万円  
  ケガ:最高1,218万円 
6口〜14口までの間で加入可能   
こども型病気:最高369万円  

 ケガ:最高396万円  
一律3口で加入          

しかし、いかなる場合でも死亡または高度障害状態になれば保険金が受け取れるというわけではありません。

こちらでは保険金が下りないケースと、民間生命保険への加入の可否について解説します。

戦争などで亡くなった場合は保険金が支払われない可能性も

通常の保険と同様、保険契約者、被保険者または受取人が故意(わざと)または重大な過失(とんでもない不注意)による死亡または高度障害の場合、保険金は下りません。

しかし、自衛隊員にとって大変不安なのが、戦争が起きた場合と地震、噴火、津波が起きた場合に保険金が下りるかどうかでしょう。

戦争ともなれば敵勢力との交戦、大規模災害が起きたら災害出動しなければならない状況となります。

自衛隊の団体生命保険の免責事由では次のような記載があります。

  • 保険金または高度障害保険金の免責→戦争その他の変乱(内戦等)による死亡・高度障害
  • 災害保険金・障害給付金の免責→地震、噴火、津波、戦争その他の変乱による死亡・高度障害

このように原則として有事の際に死亡や高度障害等になった時、保険金は下りないです。

しかし、東日本大震災の時には犠牲になった隊員へ保険金が下りています。

その理由は、免責事由に記載されている「ただし書き」に該当したからです。

ただし書きの内容は、「その発生数(死亡または高度障害等)の増加がこの保険の計算基礎に及ぼす影響が少ない」と認められる場合となっています。

このただし書きに該当したならば、保険金を満額または減額して支払うことになっています。

自衛官だからといって民間の生命保険に入れない訳ではない!

通常の民間の生命保険も手厚い保険内容になっている商品は多いですが、病気やケガをし易い危険な職業の場合、生命保険への加入は制限されることがあります。

自衛隊はその「危険な職業」にあげられている場合が多いものの、一般の人たちが加入できる保険に全く入れないわけではありません。

例えば、保険会社側と相談して、通常の保険料よりも何割か上乗せて支払うことを条件に加入できる場合や、業務中の万が一の事態を保障しないことを条件に、加入が認められる場合があります。

ご自身の条件で加入できる保険会社を提案してもらいたい場合は、無料保険相談を利用されると良いでしょう。

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自衛官の団体生命保険、口数はどれくらいが普通?

自衛官の団体生命保険は日本生命・明治安田生命が取り扱っています。

保険料支払いの流れは次の通りです。

  1. 自衛隊員の給与より防衛省共済組合が保険料を源泉徴収
  2. 防衛省共済組合が保険料を生命保険会社に支払う
  3. 生命保険会社は自衛隊員に保障を提供する

保険料も非常にリーズナブルで、手厚い保障が約束されています。

こちらではどの位の保険料を支払うべきか解説します。

必ずしも満口で加入しなければいけない訳ではない!

団体生命保険は1口100円と非常に安く、自衛隊員本人の場合なら保険会社1社につき50口まで加入できます。

ただし、1口から加入できるわけではありません。

〇自衛隊員本人型(2018年4月~)

加入口数病気で死亡ケガで死亡
1口62万円87万円
10口620万円870万円
20口1,240万円1,740万円
30口1,860万円2,610万円
40口2,480万円3,780万円
50口3,210万円4,210万円

非常に保険料は安いため、満額で加入している方々が多いようです。しかしながら、「あまり危険な業務を行っているとはいえない。」とご自分で判断して、保険金額を低く設定しても当然構いません。

6口までから加入可能ですので、ご自分の業務内容を考慮して加入することが大切です。

自衛隊の還付金って?

防衛省の団体生命保険に加入していると、「還付金」を毎年受け取ることができます。

ただし、金額は毎年一律というわけではなく、自衛隊全体の保険加入者数と還付金払戻し率によって金額が変動します。

こちらでは、還付金の配布時期と金額について説明します。

防衛省の団体生命保険に加入している人は還付金を受け取れる!

還付金の配布時期は夏期のボーナス前で、概ね5月末から6月末までに受け取れることがほとんどです。

配布時期は「〇月〇日」と厳密に指定されていません。

この還付金は指定口座に振り込まれるというわけではなく、職場を通し自衛官本人へ手渡されることになっています。

毎年還付金の金額は変わるものの、日本生命・明治安田生命2社満口で加入していれば、3万円以上は受け取れる可能性が高いといわれています。

自衛隊の退職後の生命保険はどうなる?

自衛隊員のみが加入できる掛け捨て型の団体保険ですので、退職すれば原則として保険契約は終了となります。

しかしながら、団体生命保険に加入していた組合員であれば、一定の条件で退職後にも加入できる保険があります。

こちらでは退職後の生命保険について説明します。

退職後も保険料を一括で払うことで保障を受けられる!

団体生命保険に加入していた組合員は、「一時払退職後終身保険」へ加入することにより退職後からの死亡保障に備えることができます。

一時払退職後終身保険とは、退職時に保険料を一括して払うことにより、退職後から生涯にわたり死亡または高度障害が保障される保険です。

退職時に契約する保険会社は、団体生命保険の共同引受会社7社でした。

しかし、販売休止が相次ぎ2018年10月現在でも販売を行っているのは、明治安田生命・住友生命・富国生命のみとなっています。

ご自分の退職が迫っているときに、更に販売を休止する保険会社が出てくる可能性もあります。

事前に確認してから加入を検討しましょう。

現在の状況で加入できるかどうか心配な方は、保険のプロに相談されてみるのも選択肢のひとつです。

マネーキャリアでは訪問型・オンライン型などとても手軽な無料保険相談を実施しております。下のボタンから簡単に申し込みできますので、初めての方も是非ご利用くださいね。

自衛隊の団体信用生命保険のまとめ


自衛隊の団体生命保険の特色と注意点について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。 

今回の記事のポイントは

  • 防衛省の団体生命保険とは、自衛隊員とその家族のみが加入できる掛け捨て型の商品で、日本生命・明治安田生命が取り扱っている
  • 保険料が安く保障は手厚いが、地震、噴火、津波、戦争その他の変乱で死亡・高度障害状態等になった場合、保険金は下りない可能性がある
  • 団体生命保険に加入している人は還付金を受け取れるが、毎年1回で、2社満口で加入していれば3万円程度受け取れる
  • 自衛隊員退職時に一時払退職後終身保険に加入できるが、相次いで販売休止になっており、2018年10月現在は明治安田生命・住友生命・富国生命の3社のみ取り扱いを行っている。

でした。

自衛隊の団体信用生命保険は、保険料が手ごろで保障額も充実していますが、ケースによっては保険金が下りない場合もあることに注意するべきでしょう。

ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

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