収入保障保険の三大疾病特約は不要?三大疾病対応収入保障保険を紹介

もしもの時のために入った収入保障保険。でも収入保障保険は死亡したときだけしか保障してくれないですよね。がん・脳血管・心臓に関する病気=三大疾病になって働けなくなった時の為の三大疾病時特約という特約があります。この特約は加入しておくべきなのでしょうか?

収入保障保険に、三大疾病時の収入保障特約は必要?

万一死亡した場合に、一時金ではなく一定期間毎月年金のように保険金が支払われるのが収入保障保険です。生命保険の定期保険の1つです。

収入保障保険の特徴は受取総額が変わっていくことにあります。


例えば、30歳で収入保障保険に加入して保険期間を60歳までとした場合の受取総額を見てみましょう。保険料は掛け捨てですし、返戻金もありません。


収入保障保険の契約を毎月10万円の保険金を受け取れるとしている場合、40歳で死亡すると総額10万円×12カ月×20年=2400万円の保険金を受け取ることになりますが、55歳で死亡した場合は10万円×12カ月×5年=600万円の受取総額になります。


加入期間が長くなるほど、受取総額が少なくなることになります。


他の生命保険よりも保険料が安いことを考えると、加入するなら万一の場合に子供が成人するまでの間の、月々の生活費の補てんとしてなどということになります。


同じ理由から、もし三大疾病にかかってしまって収入がなくなる又は減少してしまった場合のための特約が三大疾病時の収入保障特約です。


収入保障保険が死亡した場合に支払われるのに対し、三大疾病時の収入保障特約は三大疾病にかかった時に保険金が支払われるものです。


この三大疾病時の収入保障特約は、本当に必要なのでしょうか?


この記事では、三大疾病対応の収入保障保険の必要性と、具体的な三大疾病対応の収入保障保険について紹介します。


ぜひ最後までご覧ください。

収入保障保険の三大疾病時の収入保障特約の内容とは?

収入保障保険の三大疾病時の収入保障特約が保障する、病気や期間などその内容を詳しくみていきましょう。

三大疾病とは、「がん」「脳血管」「心臓」に関する特定疾病

三大疾病とは「がん」「脳血管」「心臓」に関する病気です。


がんは、入院や手術をしないで治療できる場合も増えてます。


「脳血管」に関するものは、脳梗塞・脳血管出血・くも膜下出血などの総称で脳卒中と呼ばれます。

「心臓」に関する病気は、急性心筋梗塞などです。


いずれも、近年日本人に多く見られる病気です。この三大疾病で亡くなられる方は全体の50パーセント以上です。

保険料が免除となったり、給付金を受け取れ、収入減に対応できる

三大疾病時の収入保障特約は三代疾病にかかった時には、死亡時に受け取れるのと同様に月々の給付金を受け取れたり、その後の保険料が免除になったりすることで病気にかかったことによる収入の減少に対応することができます。


この保障の内容は、保険商品によって違います。


保障される期間が2年や5年と区切られているものや、収入保障保険に加入しただけで三大疾病時後の保険料が免除になるものもあれば、収入保障保険に加入する際に三大疾病時保険料免除特約を付けなければいけない場合もあるなど様々です。


いずれも、子供が小さいときや学校を卒業するまでの間の収入の減少や、三大疾病にかかった費用がかさむ最初の時期に備えることで安心を得ることができます。

収入保障保険の三大疾病時の収入保障特約は、適用条件が厳しい

三大疾病にかかったからといって必ず保障されるとは限らないのが、収入保障保険の三大疾病時収入保障特約です。

商品によって、手術をしたことや60日以上働けない状態など、厳しい条件がある

保険商品によって、収入保障保険につけた三大疾病時特約の対象となる病気の状態の条件が違います。


例えば、がんと診断されたとき、脳血管障害や心疾患は労働不能や障害が残った状態となってから60日間など一定の日数が経過したとき、手術をしたときなど、適用されるかどうかは保険会社それぞれが条件を規定しています。


その多くはがんよりも、脳血管障害や心疾患で補償を受けられる病状について厳しい条件となっていて、適用される可能性は低いと言えます。

収入保障保険とは別に、医療保険やがん保険に加入したほうが良い場合も

収入保障保険に三大疾病時特約を付けた場合、基本の保険料にプラス100円ほどの商品からあります。


しかし、三大疾病時保険料免除特約を付けた場合は、1500円~2000円支払いがプラスになってしまうこともあります。


そういった保険料の負担面と、保障を受ける条件の厳しさ、また保障の内容等のいわゆるコストパフォーマンスを考えると、収入保障保険とは別に医療保険やがん保険に加入した方が良いのではないでしょうか。

三大疾病の保障に対応している収入保障保険

三大疾病の保障に対応している収入保障保険の商品を取り上げます。保険選びの参考にしてください。

ネオファースト生命の「ネオdeしゅうほ」

こちらの保険は年金の受け取り方が選べ、①毎月受け取る場合、②全額を一時金で受け取る場合、③毎月受け取りと一時金での受け取りを組み合わせる場合、があります。


〇毎月の支払保険料

  • 男性(20歳):2,407円~
  • 女性(20歳):1,556円~

※いずれも非禁煙者健康保険料率、特定疾病保険料払込免除特約なしの場合


〇三大疾病の特約について

  • 特定疾病収入保障特則:三大疾病で所定の事由に該当した場合、特定疾病収入保障年金(受取金額は収入保障年金月額と同額)を受け取ることができ、更に以後の保険料は不要となります。
  • 特定疾病保険料払込免除特約:三大疾病で所定の事由に該当した場合、以後の保険料は不要となります。


チューリッヒ生命の「収入保障保険プレミアム」

こちらの保険は、年金月額5万円~受取総額最高1億円(1万円単位)で申し込むことが可能です。


〇毎月の支払保険料  

  • 男性(20歳):1,290円~ 
  • 女性(20歳):1,055円~ 

※いずれも非禁煙者健康保険料率、3大疾病保険料払込免除特約なしの場合


〇三大疾病の特約について

  • 3大疾病保険料払込免除特約:三大疾病で所定の事由に該当した場合、以後の保険料は不要となります。

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命の「じぶんと家族のお守り」

こちらの保険は、三大疾病に加え、慢性腎不全・肝硬変・糖尿病・高血圧性疾患を含めた七大疾病やメンタル疾患も、特約として保障対象になります。

〇毎月の支払保険料

  • 男性(25歳):3,580円~
  • 女性(25歳):2,900円~

※いずれも平準払込方式(最低保証期間2年)、非禁煙者健康保険料率、七大疾病・就労不能保険料免除特約なしの場合


〇七大疾病の特約について

  • 無解約返戻金型メンタル疾患保障付七大疾病保障特約:メンタル疾患・七大疾病により所定の事由に該当した場合、生活サポート年金が受け取れます。
  • 七大疾病・就労不能保険料免除特約:七大疾病により所定の事由に該当した場合、以後の保険料は免除されます。

オリックス生命の「キープ」

こちらの保険は、加入契約者(被保険者)が余命6か月以内と判断されたとき、指定保険金額から、6か月間の指定保険金額に対応する利息+保険料相当額を差引いた金額が受け取れます。

〇毎月の支払保険料 

  • 男性(23歳):2,160円~
  • 女性(23歳):1,460円~


〇三大疾病の特約について

  • 特定疾病保険料払込免除特則:三大疾病で所定の事由に該当した場合、以後の保険料は不要となります。


ソニー生命の「家族収入保障保険」

こちらの保険は、契約年齢の範囲が15歳~80歳までで、保険金額は年金月額5万円~7億円まで設定が可能です。

〇毎月の支払保険料 

  • 男性(35歳の場合):3,980円~
  • 女性(35歳の場合):3,000円~

〇三大疾病の特約について

  • 保険料払込免除特約:三大疾病で所定の事由に該当した場合、以後の保険料は不要となります。

三井住友海上あいおい生命の「&LIFE 新収入保障」

こちらの保険は、保障内容がⅠ型(死亡・高度障害)、Ⅱ型(死亡・高度障害+障害・介護)、Ⅲ(死亡・高度障害+障害・介護+就労不能)の3タイプから選べます。

〇毎月の支払保険料 

  • 男性(20歳):2,210円~
  • 女性(20歳):1,510円~

※いずれも非禁煙者優良体保険料率、新保険料払込免除特約なしの場合


〇三大疾病の特約について

  • 新保険料払込免除特約:三大疾病で所定の事由に該当した場合、以後の保険料は不要となります。

まとめ

収入保障保険は、死亡時の収入の減少を補うための保険です。

ほかの生命保険よりも保険料が安く、そのかわりに返戻金などはなく掛け捨ての保険です。


子供が小さい間や学費がかかる間の、もしもの時の安心のために加入することを考える方が多いようです。


収入保障保険の三大疾病時特約は、死亡した場合だけではなく、三大疾病にかかった時に保障をしてくれるというものです。


その保障の額やプランは保険会社の商品によってかなりの差があります。

三大疾病時特約を支払われるかどうかの条件も厳しくなっています。


保障内容を考えると、収入保障保険に三大疾病時特約をつけるよりも、他に医療保険やがん保険に加入する方が充実したものになると思われます。


このような理由から、収入保障保険の三大疾病時特約はお勧めできません。

この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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